ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

妊娠中1度も病院に行かず自宅で『ロータスバース』出産!?とあるヒッピー夫婦のビックリ話

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医療技術が進歩した現代においても、出産にはリスクがつきもの。
 
そのため殆どの女性は妊娠したら定期的に病院で検診を受け、出産も施設が整った病院や知識のある助産師・医者の元で行うのが一般的です。
 
、、、が。
 
そんな常識には従わない、とあるヒッピー夫婦とタイで知り合いになりました。
 
というわけで、今回の記事では
妊娠中1度も病院に行かず、自宅での『ロータスバース』出産を選択したヒッピー夫婦の話 を書いていきます。
 
 

ヒッピー夫婦(タイ人女性×イギリス人男性)との出会い

初めての出会いは去年の冬

去年タイの北部パーイにあるキャンプ場でテント泊をしている時に
8歳と5歳、2人の娘を連れた30代後半〜40代くらいのイギリス人男性と知り合いになりました。
 

↑パーイと言えば、ヒッピーが多く集まる街としても有名。
 
その日そこでキャンプをしてたのは私達2組だけだったので、夜は一緒に焚き火を囲んだりなんかして自然と仲良くなりました。
 
彼らは近くに住む地元民で
「今日は家の近くでフェスがあってうるさいのと、奥さんが家に居ないから娘達とキャンプにしに来た!」らしい。
 
(その時奥さんはちょうど出産予定の姉妹を手伝いにバンコクに行っていたそう。)
 
キャンプ場で一緒になったのは1日だけでしたが
その後パーイにいる間に数回、彼の自宅にお邪魔する機会がありました。
 
敷地内には自分で建てたという家があり、その隣には奥さんがヨガに使う建物。
 
(どうやら奥さんは相当なヨギー=ヨガを実践する人で、ヨガの先生でもあるらしい。)
 
更に隣には娘たちがホームスクーリングに使う学校がありました。
 
(娘達は公立の学校には行っておらず、家の敷地内にあるこの建物で両親または地域の人からのホームスクーリングで学んでいるそうで。
ここには地域に住む他のヒッピーの子ども達も通っており、日本人の子もいました。)
 
ヨガの建物も学校も、旦那さんが建てたっつうんだか驚き、、、!
 
その他、敷地内の庭には野菜畑果樹園、空中ヨガの練習に使うスペースなどがあり
そこにニワトリヤギなどの動物達が自由に歩き回っていました。
 
どうやらお米なんかも自作で作っているそうで。
 
豪邸、、、というわけではないんですが とにかくとっても素敵なお家。
 
家の様子やその生活ぶりは、さながらロハスを実践するヒッピーそのもの でした。
 
私のドイツ人旦那も昔はゴリゴリのヒッピーだったので
彼らの生活に魅力され、イギリス人男性とはすごく馬があったようで。

 
短い期間ではありましたが
私も娘達の学校でちょっとした折り紙の授業をさせてもらったりなんかして、そのヒッピー家族とは楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 

今年、またタイで再会

、、、そしてその翌年である今年。
 
またパーイに行く機会があったので、再び彼らの元を訪ねてみることに。
 
1年越しの再会をとても喜んでくれて、今回はタイ人の奥さんにも会うことが出来ました。
(タイ人の奥さんは見た目もめっちゃヒッピーで、とても素敵な人だった。)
 
私達を夕食に招待してくれたのですが
私が妊娠中だと知ると、その時に彼らの妊娠・出産の経験を話して聞かせてくれました。
 

ヒッピー夫婦のびっくり妊娠・出産話

妊娠発覚時から病院には行かないと決めていた

多くのヒッピーと同じく、彼らも西洋医学をあまり信じていない人達でした。
 
というわけで
現在9歳の長女の妊娠が分かった時から病院には行かず自宅で自分達だけで出産する ということは決めていたようです。
 
自分の子どもを自宅で自分で取り上げるため、旦那さんは本を読んだり動画を観たりして色々と勉強したと言っていました。
 

長女出産時

幸い、妊娠中は特に医者にかかるような事もなく出産を迎えた彼らですが
ここで問題が。
 
陣痛開始から50時間経っても赤ちゃんが出てこない!
 
奥さんはヨガの先生でもあり毎日3時間(!)のヨガを日課としてるらしいんですが
過度に鍛えている女性というのも難産になりやすいそうで。
 
、、、奥さんの体力も限界に近づいてきたので結局最後には病院に行くことを選択し、長女は無事に病院で産まれました。
 

次女出産時

そしてその3年後。
 
再び妊娠が分かった時も、前回と同じような妊娠・出産方法を希望した2人。
 
妊娠中も一切病院には行かず、迎えた出産。
 
第2子である次女は、無事に自宅で旦那さんが取り上げたそうです。
 
胎盤なども、無事に旦那さんが取り出したんだとか。
 
そして、その後。
 
彼らが是非やりたいと願い実際に行ったのが『ロータスバース』でした。
 

ロータスバースとは?

ロータスバース(Lotus Birth)とは
赤ちゃんが生まれた際に臍に付いてるへその緒を切らず一緒に出てきた胎盤と繋がったままにしておき、自然に乾燥して取れるのを待つ という出産方法。
 
元々はアメリカのネイティブ・インディアンやチベット、アフリカ、インドネシアの民族が行なっていた方法で
現在では欧米でも広く受け入れられている出産法だそうな。
 
(私の周りでは、知ってる人見たことないけどな。)
 
ちなみに
へその緒は長くても生後10日くらいで取れるそうです。
 
友人ヒッピー夫婦の次女のへその緒は、生後4日ほどでポロッと取れたと言っていました。
 
ロータスバースのメリット
ロータスバースのメリットとしては:
  • 出産後も赤ちゃんの成長に重要な栄養を胎盤を通じて受け取ることが出来る
  • 「へその緒を切るタイミングがその後の健康に影響を及ぼす」という研究結果も
  • ハサミを使わないので感染症を引き起こす心配がない
  • デベソになることがなく、むしろお臍の形は綺麗に残る
、、、などがあります。
 
胎児と胎盤は元々同じ受精卵から出来たもので、いわば双子の兄弟のようなもの。
 
妊娠中は胎盤から生きるのに必要なすべてをやり取りしていたのに、産まれてすぐにへその緒を人工的に切ってしまうのは赤ちゃんにとっても酷なことのようで。
 
赤ちゃんががもう必要ないと感じた時に取れるのがベストなんだとか。
 
ロータスバースのデメリット
ロータスバースのデメリット、、、というか難点は
時間が経つにつれて胎盤が臭ってくる という点。
 
まぁ胎盤って、言うなれば生モノの臓器ですからね、、、。
 
胎盤の処理の方法としては
周りについた血の塊などを水で綺麗に洗い落とし、全体に塩やハーブをまぶして清潔な布にくるむんだとか。
 
友人ヒッピー夫婦も、へその緒が自然と取れるまでは胎盤をしょっちゅう洗ってハーブやレモンをまぶして臭い取りをしたそうです。
 
あともう1つ、ロータスバースの難点としては
赤ちゃんと一緒に常に胎盤も持って歩かないといけないため臍の緒が取れるまでは外出やシャワーは控えないといけない という点でしょうか。
 

産まれてこのかた1度も病院に行ったことのない次女

そんなヒッピー夫婦の次女も、現在6歳。
 
とっても元気でヤンチャな子なんですが
なんとこの次女、生まれてこのかた1度も病院に行ったことがないんだとか。
 
生まれた時もそうですが
その後も病気やケガまたは予防接種などで病院に行ったことは1度もないんだとか。
 
いや、すごいよヒッピー、、、。
 

友人夫婦の話を聞いて

この話を聞いて「そういう人もいるんだな」とすごく驚いた私ですが、何を1番に思ったかって
「コレ、旦那がやりたいって言い出したらどうしよう、、、」 ということ。
 
この話を聞いた当時、私は妊娠4ヶ月。
 
一方、私の旦那は現在でも西洋医学には懐疑的な元ヒッピー。
 
この2人のエクストリーム・ヒッピーの話が、旦那の心を揺さぶってしまったらどうしよう、、、!
 
と、正直気が気ではなかったですよね。
 

結局、ヒッピー式の出産は免れた

旦那も友人夫婦の話には非常に感銘を受けたようで、特にロータスバースはやってみたそうな感じでしたが、、、
 
でも私は普通にドイツの病院で出産予定だったので、どうにかヒッピー式出産は免れることが出来ました。
 
1度流産もしてるし、ドイツに帰ってきてからは妊婦検診にも普通に行きましたよ。
 

まとめ

というわけで、今回の記事では
妊娠中1度も病院に行かず、自宅での『ロータスバース』出産を選択したヒッピー夫婦 について書きました。
 
いやホント
世の中いろんな人がいるなぁ、、、
とヒシヒシ感じた出来事でした。
 
自分たちがやりたい方法で出産・子育てを行う友人夫婦を「すごい」と思う反面
全てが自己責任でもあるので、もし子どもになんかあったら怖いなぁ、、、と。
 
私には出来ない選択だと思いました。
 
とにかく思ったのは
「自分の旦那がヒッピーで良かった」ということ。
 
ヒッピー的な考え方は、私には付いていけないことも多いので、、、。
 
 
おわり!