ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

【前編】ドイツで出産後の入院生活レポ!帝王切開は術後が痛かった、、、

先月、ドイツで息子を出産しました。

逆子で予定帝王切開を予定していたんですが
手術を予定していた3日前に破水し、結局緊急帝王切開での出産に。

今回の記事では
ドイツで帝王切開出産後の入院生活 について、私の実際の体験を日を追って書いていきます。
 
【前編】の今回は、入院1日目(手術日)~3日目まで。
 
ドイツで出産後の入院生活基本情報については、こちらの記事にまとめました:

 

入院1日目(出産日)

前回の記事からの続きになります。
 
出産は19時半頃で、帝王切開の手術が終わったのが20時頃だったんですが
その後分娩室に戻って2時間半ほどカンガルーケアを行い、22時40分頃に病室へ。
 
手術後は立てないので、私はベッドに乗ったまま。
 
旦那は元々病院に泊まる予定はなかったんですが
急遽予定を変更して、旦那も泊まれる個室の病室へ。
 
助産師さんが去り際に「お腹減ってたら、別に何食べても飲んでも構わないよー」 と言ったので
旦那に自販機でアプフェルショーレ(りんごジュース+炭酸水)を買ってきてもらう。
 
手術後から、何かシュワシュワしたものが飲みたかったので。
 
旦那が病室でシャワーを浴び、この日は就寝。
 
、、、と言っても
私はこの日から早速授乳が始まったんですけどね。
 
おむつの交換は朝の3時半頃に旦那がしたんですが
緑色の胎便がいっぱい出ててビックリ、、、!
 
(大量の緑色の胎便は、生後2日目(入院3日目)まで続きました。)
 
ちなみに
私は手術前に手術着に着替えたきりで、この日は手術着+使い捨ての網パンツ+悪露用のデカナプキンという出で立ちで寝ました。
 
、、、とても人前に出られる格好ではなかったけど、痛みやら喜びやらでそれどころでもなかったです。
 
というか
手術後は動けないし、動くと痛いしで「着替える」という発想が全くなかった。
 

入院2日目

出産から24時間も経ってないこの日、1番しんどかったのは
後陣痛と傷口の痛み。
 
授乳のために息子を横抱っこすると、お腹に息子が乗る形になって特に辛かったです、、、。
 

医者と助産師の回診

朝の7時半頃に、医者の回診。
「今日から歩こう」とのこと。
 
いやいや
傷口と後陣痛の痛みがすごいんですけど、、、。
 
これ、歩けるのか??
 
その後9時過ぎにポチャなおばちゃん助産師が病室にやって来て、以下のことをテキパキとやっていきました:
 
  • 息子の体重測定
    →出生体重から−135g
  • 息子のオムツ替え
    →私はまだ立てないので、旦那が見てやり方を教えてもらう
  • 私の左太もも血栓防止の注射を打つ
  • 私の腕から採血
  • カテーテルを外す
  • 痛み止めの薬を置いていく
  • おっぱいマッサージ
  • 息子のウンチョだらけのシーツを替える(よう、旦那に指示)
  • 昨日から履きっぱなしだった悪露まみれの巨大ナプキンを交換してくれる
 

産後初めて立つ練習

その後、ポチャなおばちゃん助産師と共にベッドから起き上がり立つ練習 をしました。
 
まずは1人でやってみたんですが、、、
1人だとベッドの淵に座ることすら出来やしねぇ。
 
「昨日の夜お腹切ったばっかだし、これまだ無理なんじゃねぇの?」って思ってたら
おばさん助産師が寝ている私の肩を掴み、無理やりガッとベッドの淵に座らせたよね。
 
あまりにも突然のことだったのでその後息ができなくなり、経験したことのないものすごい耳鳴りが、、、。
 
急な体の変化にびっくりして、うつむいた体勢のまま動けずにいたら
「私の目を見て!」と、助産師。
 
「いや無理だから!ムチャさすな(怒)」
、、、と言いたかったんですが、顔を上げることも声を出すことも出来ず。
 
マジでこのまま息止まっちゃうかと思ったわ。
 
「だって、ゆっくりやっても痛いもんは痛いから」と、助産師。
 
いやいや、勘弁してよ、、、(泣)
 
 
その後ベッドに腰掛けた状態で少し落ち着いてから、助産師につかまって立つ練習。
 
おばさん助産師の豊満ボディに半ば埋もれる形で立つことは立てたけど
傷口が痛くて怖くてまっすぐは立てず、見てくれはどう見ても腰の曲がった老婆。
 
でも一応立つことは出来たので助産師は満足したのか
私が昨日から着てた手術着(息子のウンチョ+血付き)を回収し、ボロボロの私を再びベッドに寝かせて去って行きました、、、。
 
突然丸裸にされた私は、授乳もあるし傷も痛いのでそのまましばらくは裸でいることに。
 
その後、旦那に頼んで少し長めのTシャツを入院バッグから出してもらい着替えました。
 
手術の傷跡が怖くてズボンは履けなかったので、下は網パンツ一丁。
でも個室だし、そんなの関係ねぇ。
 

続く試練

病院の雰囲気とまっずい病院食(前回の記事参照)に嫌気がさした旦那は、昼食後に1度家に戻ることに。
 
12時半〜17時半までの5時間ほどだったんですが
この間に産後最大の危機が、、、。
 
この病院にはナースコールのボタンがなく、誰かに来て欲しい場合は病室にあるコード付きの電話から電話を掛けるスタイルだったんですよね。
 
で、そろそろ息子のオムツ替えなきゃな〜と思い助産師さん呼ぼうと思ったら
電 話 に 手 が 届 か な かっ た。
 
しかも昼食を食べるためにベッドを少し高くしてもらってたので
ベ ッ ド か ら 降 り る こ と も 出 来 ず。
 
帝王切開後はベッドが少し高いだけでも下に降りられない位、本当に動けないのですよよよ、、、(泣)
 
どうしようかと悩んでいるとそのうち
私 自 身 も ト イ レ に 行 き た く な っ て き た。
 
必死に「Hilfe(助けて!)」と叫んでみるも、お腹に力が入らず
大 き な 声 が 全 く 出 せ な い。
 
つまり私、大ピンチ。
 
しばらくパニックに陥っていると、そこに福音が。
 
誰かがドアをノックする音。
 
「どうぞ」と言う前にズカズカと入って来たのは、テレビの修理に来たと名乗る男性。
 
その時の私、上はTシャツ1枚で
下は産褥用の使い捨て網パンツ一丁。
 
うーん、プライスレス。
 
とにかく
その修理工の男性に助産師さんを呼んできてもらい、事なきを得ました、、、。
 
ていうか、こっちの人ってみんなノックはしても返事は聞かずすぐ入って来るのはなぜなのか。
 
修理工の男性も、助産師も医者も、、、。
 
ちなみにその後
ケータイを床に落として拾えないというプチ修羅場も。
 
、、、帝王切開での出産後は、誰かの助けがないと生きていけないことを実感。
 

旦那、2度目の逃亡

17時半頃に帰ってきた旦那ですが
「やっぱり病院は嫌」と、19時頃に友人の経営するバーに行くと。
 
、、、まぁそれはいいんですが、でもその前に:
  • 電話をベッドの近くに持ってくる
  • ベッドの高さを下げる
  • 水、夕食などの準備
をしてもらう。
 
先ほどの出来事が完全にトラウマになってますどうもありがとうございます。
 
旦那が外出中、息子はよく寝ててくれたので私はゆっくり夜ご飯を食べることができました。
 
夕食はKaltesessen(冷たい食事)と呼ばれる、美味しくもないパン食だったけどな。
 
だんだん暗くなってきて「そういえば旦那に電気つけてもらうの忘れたな、、、」と思っていたら
すごく不親切な助産師がちょうど備品チェックに来たので、電気を付けてもらう。
 

術後、初シャワー

21時半頃、旦那が病院に帰ってくる。
(旦那はこの日も病院に泊まることになってた。)
 
この夜、手術後初のシャワーを浴びる。
 
立つだけでも一苦労なのでかなり怖かったんですが
シャワーの下に椅子が置いてあったりなんかして、意外となんとかなりました。
 
股の間から血やら血の塊やらが流れ出てきて、ビックリはしたけども。
 

入院3日目

昨日の夜は「3時間は眠れたかな、、、」という感じ。

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ただホルモンのおかげか、睡眠不足でも意外と大丈夫でした。
 
ちなみに
この日の悪露生理3〜4日目くらいの量。
 
昨日に比べたら、かなり減ってきました。
 

医者と助産師の回診

7時半すぎに医者の回診。
 
  • 「今日は大便にトライしてみよう」
  • 12時頃に病院付きのカメラマンが写真を撮りに来る。
    1枚は無料プレゼントだから撮ってもらえと
  • 15時〜17時頃に『U2』という名の小児科検診をしに小児科医が来る。
    (U=Untersuchung 、ドイツ語で『検診』という意味。ちなみに、U1は生後すぐにやったらしい)
、、、とのこと。
 
ついでにこの時、手術を執刀した先生に逆子の原因を聞いてみたんですが
「分からない」と。
 
つまり息子が3ヶ月もの間逆子だったのは「へその緒が絡まってた」とかの理由ではなかったらしいです。
、、、ただの息子の気まぐれ?
 
続いてその後、助産師の回診。
 
  • 息子の体重測定
    →昨日から−160g、出生体重−295g(この時点で出生体重の7%ほどの減少だが、10%までは大丈夫とのこと)
  • 私、はじめてのオムツ替えを経験
  • 私の左太ももに血栓防止の注射
    →その後しばらくの内出血。注射ヘタクソか
  • 私の体温測定=36.2℃
    →平熱よりかなり低いけど、でも耳で測る体温計だと低くなるらしい
  • 昨日と同じ痛み止め(イブプロフェン)を置いていく。
    昨日は4錠だったけど、今日は3錠
  • 息子の聴覚テスト
    →機械で測りました。右は何回か失敗したけど、両耳とも問題なし
 
その後、代謝物質(?)に関する検査のために息子の血を採血。
 
踵あたりに針を刺して出てきた血を紙に吸わせるという方法で、授乳して気をそらしながらやったんですが、、、
まぁやっぱりめっちゃ泣いたよね。
 
かかとに針刺されたら、そりゃ痛いわ。
 
採れた血の量が少なかったらしく、少し経ってからもう一度針を刺す。
 
助産師には「規定量より少ない」と文句言われたけど、、、
息子くん、おつかれ。
 
ちなみにこの時、助産師に
「泣き声がデカい。気性が激しい証拠だね」と言われてすっごくイライラした。
 

祝・快便!

朝ごはんにパンとコーヒーを食べた後、早速便意が。
 
今日の私のタスクが「うんこ出す」って位だから、ものすんごく痛いのかと思いきや、、、
なんとめっちゃ快便!
 
助産師が置いていったうんち出るシロップ(仮名)を飲まずとも、スルッと出たので逆にビックリ。
 
ていうかおしっこ出す方がよっぽど痛い、、、。
 
帝王切開の傷口と膀胱が近いからだと思うんですが
小を出して膀胱が縮む時が痛すぎて、しばらくはトイレに行く度に呻いてました。
 
特に、膀胱パンパンからの排尿時な。
 
早めにトイレに行こうとは思っても手術の影響かおしっこが溜まってる感覚があんまりなくて、気がつくとパンパンになってるという、、、。
 
(((汚い話でお目汚し、失礼しました。)))
 

旦那チェックアウト&出生届の提出

10時半頃、2日間病院に泊まり私と息子の世話をしてくれた旦那がチェックアウト。
 
1階の受付に滞在費(2晩で90€)を払いにいったんですが、、、
クレジット使えず私のECカードを使う羽目に。トホホ。
 
その後、旦那は息子の出生届を提出するため街のStandesamt(戸籍役場)へ。
 
ドイツの病院には普通、出生届を受け付けている窓口があるんですが
片親が外国人の場合は、病院では受け付けてくれないらしい。
 
というわけで
「遅くとも小児科医が来る15時にはまた来る」と言い残し、旦那は街へ。
 
ドイツでの出生届提出方法は、そのうち別の記事にまとめます。
 

新生児フォトの撮影

12時にカメラマンが来るというので、産後初めてちゃんとした服を着て(とは言ってもユニクロのステテコ+タンクトップ+カーディガンですが)部屋で待ってたんですが
待てど暮らせど誰も来やしない。
 
12時40分頃になってようやく女性のカメラマンが来たんですが
「時間あと5分しかないんですけど、、、写真撮らないんですか?」 だって。
 
え、私が出向くの!?
 
知らなかったよ、、、。
そういう大事な情報、誰か先に教えといてよ(泣)
 
というわけで、フォトスタジオに向かうべくオムツ姿の息子を抱いて産後初めて部屋の外に出たんですが
そこにいた助産師に「廊下はオムツだけじゃ寒すぎるから!上何か着せるか、何か巻いて来い」と言われる。 
 
そういう大事な情報は、事前に、、、(以下略)
 
とりあえず私が着てたカーディガンで息子を包み、院内の同じ階にあるフォトスタジオへ。
 
フォトスタジオと言っても、ただの小さな部屋だったんですが、ニューボーンフォト専用らしく写真に使う小物類が置いてあって
そしてなぜかドライヤーがかけっぱなしになってた。
 
すごくシュールで笑っちゃったんですが
どうやら赤ちゃんはドライヤーの音が好きらしい。
(あと暖房的な役割もあるらしい。)
 
そんなドライヤーのおかげか、息子も写真撮る時はバッチリ起きて目開けてました。
 
、、、ただその後自宅に送られてきた写真を見ると
めちゃくちゃフォトショされてる上になんかゴッドファーザー感溢れる写真に仕上がっててめちゃくちゃ笑った。

「誰、この子、、、?」
ってなったわ。
 
左手に葉巻でも描き足したい感じ。

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小児科検診(U2)

15時頃に旦那が戻ってきて、その後わりとすぐに小児科医が小児科検診(U2)のために病室にやって来る。
 
心音見たり耳見たり、とにかくいろんな場所診てた。
 
途中おもむろに息子を持ち上げ、アクロバティックな動きをさせてたのには笑った。
多分、関節なんかの動作確認なんだとは思いますが、、、。
 
5分ほど診ていただいたんですが、「どこにも異常なし」 と。
本当に良かった!
 

息子に初めて服を着せてみる

それまで私のベッドで一緒に寝ていた息子ですが
この日の夜は初めて私と息子だけで過ごすということで、ベビーベッドも使ってみることに。
 
シングルベッドだと寝ている間に押しつぶしちゃいそうで怖くて、、、。
 
私の体温で四六時中温められていた息子は、この時までパンイチ(おむつなのでオムイチ)で過ごしていたんですが
ベッドで1人でそのままじゃさすがに寒いと思い、息子に初めてを着せてみることに。
 
私の産んだ病院は「肌と肌のふれあい」をものすごく大切にする病院で、息子も私も基本裸で過ごすことが推奨されてた。
 
妊娠中、水通しをしながら息子に服を着せるイメトレなんかもしたもんですが
実際やってみると赤ちゃんに服着せるのって難しくね、、、?ってなりましたよね。
 
特に、頭から被せるタイプとかホント怖い。
 
とにかく、新生児の服は着せやすい前開きのタイプがオススメです。
↑こんなのとか。
Tシャツみたく頭から被せるやつは、新米ママには難易度高いと思う。
 

悲報:腰がバキバキに

出産後の2日間をほとんどベッドの上で過ごしたからか
それとも4kg近い息子を慣れない姿勢で抱っこし続けたからか。
 
あれ、なんだか
腰がものすごく痛い、、、。
 
妊娠中ですら、そんなに痛くならなかったのに。
 
ていうか、腰だけでなく背中や肩もバッキバキ。
 
とにかくベッドに横になり続けてるのは良くないと思い、立ってみることに。
 
帝王切開の傷口をかばって自然に前屈みになっちゃうんだけど、それは良くないらしいので頑張ってまっすぐ立ったり背中伸ばしたり歩いたりする。
 
ビュッフェに行って、おやつにフルーツとかヨーグルトを取ってきてみたり。
 
首回すだけで背中に激痛が走るとか初めての経験だし
傷口痛いけどもう少し動かないとな、、、 と反省。
 

本日の息子の変化

ウンチをしなくなる
15時頃おむつを替えて以降、息子がウンチをしなくなるというハプニング発生。
 
今まではあんなにモッサリしてたのに、、、!
  
23時頃のオムツ替えでもしてなくて「7時間以上ウンチなしとか大丈夫なのか、、、?」と思ったんですが
でも助産師も「心配ない」って言うし、ググっても大丈夫そうなので様子を見ることに。
 
結局、次の日の昼頃に出ました。
 
どうやら胎便から母乳の便に変わるタイミング だったみたいです。
 
初の吐き戻し
夜中の1時、授乳も終わりベッドでウトウトしていると
息子の方から「ゲボッ」っという音が。
 
ビックリして飛び起きて見ると
口から白っぽい透明っぽい唾っぽい液体が流れ出てる。
 
どうやら初☆吐き戻しらしいです。
 
今ではもう慣れたけど、この時は初めてで大慌て。
 
とりあえずググってみたけどまぁ大丈夫そうなので、これも様子見。
 

次に続く

、、、長くなったので、今回はここまで。
 
次の記事では入院4・5日目(退院日)の様子 をまとめていきます。

 
 
おわり!