ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

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【後編】ドイツで出産後の入院生活レポ!母乳出ず、出生体重から10%以上の減少、、、

先月、ドイツで息子を出産しました。

 
今回の記事では
ドイツで帝王切開出産後の入院生活 について、私の実際の体験を日を追って書いていきます。
 
今回は入院4・5日目(退院日) についてまとめた【後編】です。
 
(主に産後息子の体重が生理的現象で10%以上減ってしまってさぁ大変という話。)
 
入院1日目(出産日)〜3日目について書いた【前編】の記事はこちらから:

 
産後の入院生活の基本情報については、こちらの記事にまとめました:

 

入院4日目

産後3日、入院4日目のこの日は精神的に1番辛い日でした。
 
理由は、母乳。
 
産後母乳の出があまり良くなかった私にとって、母乳信仰の強い病院の姿勢が大きなストレスに、、、。
 

医者と助産師の回診

朝の7時過ぎ、ヘバメ(ドイツ語で助産師)が毎日の回診。
 
例によって私の左太ももに血栓防止の注射をし、息子の体重測定。
 
生後3日目にして体重が出生体重の10%以上減ってしまう というハプニングが、、、。
 
(産後すぐに新生児の体重が減るのは「生理的体重減少」と言い普通のことなんですが、許されるのは10%までらしい。)
 
その後すぐに医者の回診があったんですが
「何もなければ予定通り明日退院ね」と言う医者に対し、息子の体重を測ったヘバメがすかさず「体重増えたらね」と。
 
えっ、つまり
明日までに息子の体重が増えないと退院できないってこと、、、?
 
確かに生後体重は減り続けてますが、まさかこのままだと退院できないとは(´;Д;`)
 
病院食は美味しくないし、ヘバメ達は優しくないし。
早く家に帰りたいよ~(泣)
 

隣のベッドに人が入る

この日の午後、相部屋の隣のベッドに人が入りました。
 
話を聞くと、どうやら妊娠悪阻(ものすごく壮絶なつわり)に悩まされている妊婦さんのよう。
 
何も食べられなくなってしまったらしく、ずっと点滴打ってました。
、、、いやホント、お疲れ様です。
 
そして息子がうるさくてスミマセン。
 

婦人科検診

またこの日の午後、私の産後の状態を診るための婦人科検診がありました。
 
助産師に呼ばれ、同じ階にある診察室まで歩いていく。
その間、息子は病室で旦那とお留守番。
 
エコーでお腹を確認し、お腹の触診と傷口のチェック。
 
ごく簡単で短い検診でしたが、特に問題ないとのこと。
 
その他にも言われたのは:
  • 1ヶ月間はお風呂、性行為、タンポン、スポーツ、重いものを持つのは禁止
  • 悪露の血が止まるのは6〜8週間後
  • 血が止まったら産婦人科に検診の予約入れる
  • 鉄分不足するから気をつけて。赤い野菜とか赤い肉を食べろ
 

息子の体重が増えないことがストレスに

入院4日目のこの日、私の体調は昨日より良く昨日より動けるようになり痛みも少なくなってきたんですが
とにかく「息子の体重が増えない=私の母乳のせいだ」 というプレッシャーがすごくて軽く鬱になりかけました。
 
私の産んだ病院はとにかく母乳信仰が強く、妊娠中に見学に来た時から「母乳は素晴らしい」って話ばっかり。
 
そして案の定、入院中もヘバメからは授乳に関する忠告ばっかり。
 
「2〜3時間おきに授乳しろ」
「1回につき最低でも45分は授乳しろ」
「息子が寝てたら起こしてでも授乳しろ」
 
、、、いやいや
やってるよ?授乳。
 
産後すぐからずーっと、言われた通りやってるのに、、、。
 
気持ち良さそうに寝てる息子を起こしてちゃんと飲ませてるのに、なんでみんな信じてくれないのか。
 
旦那でさえ「授乳のポジションが悪いんじゃない?」とか言ってくるし。
 
授乳をやったこともない、そもそもそれについて読んだこともない人に何か言われる筋合いない。
 

息子が乳首を受け付けなくなる

、、、そしてこの日の午後、2時間ぶっ続けで授乳した後に息子が泣き叫び乳首を受け付けなくなってしまう。
 
その時に勤務してたのは不親切なおばさんヘバメだったんですが、どうしていいのか分からずヘルプを求める。
 
そのヘバメは「とにかく飲ませるしかない」とアドバイスにもならないようなことを言い、顔を真っ赤にして泣き叫び嫌がる息子の頭を乱暴に掴んで、無理やり乳首を口に含ませようと、、、。
 
更に激しく泣く息子をみかねた旦那がヘバメから息子を奪いあやすと、すぐに泣き止むという。
 

搾乳機を使ってみることに

、、、そんなことがこの日の午後に2回ほどあり
ムカつくヘバメと相談の上、母乳用の搾乳機を試してみることに。
 
しばらくしてヘバメが持ってきたのは、なんと立派な電動搾乳機。
 
胸に装着して搾乳を開始するも
母乳が全く出てこない。
 
母乳が出ないことにかなり焦っていた私は、強さをどんどん『強』の方向に。
 
次第に痛みが増す乳首。
痛みに耐えて頑張るも、全くでない母乳。
 
そしてしばらくしたら
乳首が今まで見たことないような形に変形した、、、。
 
母乳全く出ないしめちゃくちゃ痛いし乳首の形はおかしくなるしこのまま元に戻らなかったらどうしようとか、色々頑張ってるのにな、、、と思うと情けなくなって涙が止まらなくなる。
 
多分、産後のホルモンのせいだと思うんですが、、、。
それにしても旦那、ビックリしてたな。
 
ヘバメには10分ずつ搾乳するように言われてたけど、泣いてる私を見て旦那が機械を止めてくれる。
 
ちなみに、乳首はしばらくしたら元に戻りました。ホッ。
 

やっとミルクを足す提案をされる

搾乳機は失敗に終わり、やーっとミルクを足すという提案をされる。
 
ただ哺乳瓶は使わずチューブ付きの注射器(シリンジ) でミルクをあげる方法を教わりました。
 

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母乳をあげてる時に赤ちゃんの口にチューブを入れ、そこからシリンジに入ったミルクを注入するという方法。
 
↑これは動物用ですが、基本は一緒です。
 
こうすることでミルクを飲みながらも乳首を刺激することができるので、母乳の量が減ることがなく 
また赤ちゃんが乳頭混乱を起こすこともありません。
 
シリンジでミルクをあげると、ゴックゴクいいながらめっちゃ飲んでた。
 
やっぱり母乳が足りなかったのか、、息子、ゴメンよ。
 
30ml足すよう言われたんですが、12ml飲んだところで寝てしまったのでこの時はやり方だけ教わることに。
 

終わらない授乳ナイト

、、、そしてこの日の夜、再び同じことが起こりました。
 
つまり
息子が泣き叫び、乳首を受け付けなくなるという事態が。
 
22時から夜中の2時までぶっ続けで4時間授乳したんですが、息子は満足することなく、、、。
 
起こった流れは昼と同じで:
 
左右交互に授乳
     ↓
量あんまり出てなくてお腹いっぱいにならない
     ↓
疲れてハイになる
     ↓
口パクパクさせるも目の前に乳首、なんなら口の中に乳首があっても上手く咥えられない
 
、、、という感じ。
 
この日の夜は同室の人もいたので、息子が泣き止まなくなるとすぐに昼間教わったシリンジでミルクをあげる方法を試すことに。
 
ミルク(液体ミルクだったんですが)を別室にある冷蔵庫まで取りに行き、そこでミルクを温めてシリンジで与えてたんですが
途中通りすがりのヘバメ(タバコ休憩帰り?タバコ臭かった、、、)に、「母乳出すには欲しがるだけあげるのがいいのよ」とまたもや的外れなアドバイスをいただく。
 
うん、もう
ちょっとほっといてくれるかな。
 
知らん人の前で乳も丸出しだし、こんな真夜中に人に迷惑かけないように、というか息子をお腹いっぱいにしてあげようと焦って頑張ってるのに全然母乳出てないとかホントだめだめじゃん、、、と思うと、また泣けた。
 
見知らぬヘバメは、私が泣いたことに焦ってた。
 
ていうか、赤ちゃん扱う職業なんだからタバコやめれ。
 
息子は結構またミルク12mlしか飲まず。部屋に帰って引き続きメソメソ。
 
しかし息子は、寝るどころか更に乳を求めてきた。
 
まじか。
ミルク飲まなかったのに、なぜ?
 
乳を与えると(出てるかどうかはさておき)ウトウトしだす。
 
でもベッドに置くと起きて泣き出すので、私と授乳クッションの間にぴったりと寝かす。
 
これが上手くいった。これが夜中の2時。
 
、、、で、また
3時過ぎに泣き出すよね。
 
いや、私も泣きたい。
 
乳を与えると(出てる気は全くしなかったけど)またウトウトしだしたのでさっきと同じように寝かす。
 
ストレス?疲れ?で右耳の後ろの頭皮掻きむしっちゃったし、目も赤いし顔もむくんで酷いことに。
 
そんな、朝方4時。
 
もう1回寝ようと試みるも、息子は4時半にまた起きた。
 
前回のミルクから2時間半しか経ってないけどもうミルクあげちゃおうと思い、今度は休み休みで30mlあげた。
 
息子はまた寝て、5時半頃にまた泣いたので乳。
 
、、、いやホント
頻回授乳って、ツライ。
 

入院5日目

母乳信仰の強いヘバメ達からの心のこもらない扱いや通り一辺倒なアドバイスに心底ストレスを感じており
このままじゃ出る母乳も出ないだろうということで、息子の体重が増えようが増えまいが元々の予定であったこの日(入院5日目)に退院する とあらかじめ旦那と話し合っていました。
 
(「医者の反対を押し切り退院します」みたいな書類にサインすれば、たとえ医者やヘバメがNOと言っても退院はできるとのこと。)
 
、、、でも
できれば入院中に息子の体重が増えて、祝福されながら退院したい。
 
息子の体重測定は毎朝ヘバメの回診で行うことになってるんですが
果たして、、、。
 

助産師の回診

朝7時、ヘバメが回診に来る前にダメ押しのミルク。
 
授乳中の7時半頃に、ヘバメが回診に来る。
 
肝心の息子の体重は
昨日から−20g、、、。
 
「前日までと比べて減少率はかなり減ったけど、退院を許可するとはできない」とヘバメ。
 
あんなに頑張ったのに、、、。゚(゚´Д`゚)゚。
 
いつも通り左腿に血栓防止の注射を打たれ、痛み止めの薬をもらう。
 

息子の笑顔

ヘバメが去り、私は授乳再開。
 
旦那からメッセージが来てたので、回診の結果を返信。
 
「あんなに頑張ったのにな、、、」とまたグロッキーになり、授乳しながらこっそり泣く。
 
と、ちょうどその時に
息子が私の方を向いてニコって笑ってくれたんですよね。
 
、、、多分生理的微笑で意味はないと思うんですが
それを見て本当に心が救われて、頑張らなきゃなって思いました。
 
息子、ありがとね。
 

医者の回診

そんなこんなしているうちに、旦那が病院に到着。
なんだかんだでまた泣いてしまう。
 
退院の準備をしつつ、医者が回診に来るのを待つ。
 
10時過ぎ頃に医者の回診。
 
「今日退院したい」という旨を話すと、帝王切開の手術も担当してくれた若い男性医師は
「本当なら退院を止める立場だけど、息子くんも大きく産まれた(約4kg)しね。悪い予感はしないよ。」 と言ってくださいました。
 
や、優しい、、、(´;ω;`)
 

退院準備

その後、(医者の助言を無視して)退院する旨を書いた書類にサイン をしてしばらく病室で待つ。
 
ヘバメが来て母親手帳(Mutterpass)を返してもらったり、今後の息子の検診の際に使う黄色い冊子(Kinderpass)もらったり、病院で開催されてるコース(産後体操とか)の案内をされたり。
 
「なにか不満はなかった?」と聞かれたので、イラつくおばさんヘバメについて少し愚痴った。
 

退院

というわけで
旦那が持ってきたベビーシートに息子を乗せて無事(?)に退院することが出来ました!

私は顔めっちゃむくんでるしボロボロな状態ですが、、、。
 
息子氏、初めての外!
初めての車!
初めての我が家!
 
病院からうちまでたったの5分くらいなんですが、まぁ写真撮りまくりましたよね。
 

その後

家に着いたら、それこそ
涙が出るくらい、本当にホッとしました。
 
うるさいヘバメ達のいない、静かで住み慣れた我が家と
私と旦那と息子、家族3人での新しい生活。
 
旦那が作ってくれた温かいスープを食べ、シャワーを浴びて昼寝したらすっかり気分も良くなりました。
 
こんな幸せが母乳に悪いわけがなく
退院翌日から息子の体重も増加の一途を辿り、生後13日目には無事に出生体重を超えました。
 

最後に

母乳って、産後すぐに出る人もいるみたいですが
そうじゃない人も圧倒的に多いと思うんですよね。
 
今まで体の中で作られてなかったものが、そんなにすぐたくさん出るようになるかっての、、、。
 
母乳を出すために赤ちゃんに吸ってもらうのが大事なのは分かるけど
出ないもんは出ないんだから、もっと早くミルクを提案して欲しかった なと。
 
息子の体重が増えてないのは私の母乳が足りないからというのは明らかなんだから
退院できるできないの前に、なぜもっと早くミルクを導入してくれなかったのか。
 
ホント謎、、、。
 
ていうか、母乳育児を推してるなら
ヘバメは新米ママに対してもっと思いやりを持って優しく接するべき。
 
母乳の出とストレスが関係してそうなことくらい、素人にだって分かるのに。
 
そうでなくても、産後はホルモンの影響もあって身も心もボロボロなのに。
 
そして母乳推してるなら
病院食をもっとなんとかしろ。
 
毎日毎日朝晩パンじゃ、出るものも出ないわ。
 
、、、と、病院に文句を言ってやりたい。
 
 
さて、そんなあまりいい思い出のない入院生活だったわけですが
そんな日々も終わり、幸せの絶頂にいた私達にヘバメからの更なる試練が、、、。
 
、、、という話を、次の記事では書きます。

 
 
グチばっかりになりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます!
 
おわり!