2019年9月、ドイツ人旦那との間に第一子である息子を授かりました。
妊娠が分かったら考え出すのが赤ちゃんの名前 ですよね。
特にハーフの子の名付けだと『パパの国の名前』にするのか『ママの国の名前』にするのか
それとも『どちらの国でも通じる名前』にするのか、選択肢も多くいろいろと悩むところ。
というわけで、今回の記事では
ハーフの子の名付け について、私達が息子の名前を決めた方法やその際に気を付けたことを書き出していきます。
ハーフの子の名前の決め方
息子の名前は、性別が分かった妊娠6ヶ月頃から旦那と一緒にゆるゆる考えはじめました。
決め方としては主に
私が気に入った日本名をとにかくたくさん書き出し、その中から旦那が気に入った名前をピックアップする という方法。
私が子どもには日本の名前を付けたかったということもあり、先手必勝とばかりに日本名がずら〜っと書かれたリストを作って旦那に渡しました(笑)
そのリストを旦那が見てドイツ語や英語ではおかしい名前や個人的に好きじゃない名前を消去法で消していき
その後残った名前を1つ1つ2人で吟味して、1つの名前に絞っていきました。
このようにして決まった息子の名前は、(私の思惑どおり)日本ではよく見かける男の子の名前 です。
名前の漢字もあります。
(旦那は日本語できないので、これは私が1人で決めました。)
日本の名前ではありますが、英語でも少しだけ意味を持った名前です。
(調べるまで知らなかったんですが、このことが名前を決めるきっかけにもなりました。)
ミドルネームについては最後までつけるかどうか悩んだんですが
息子が生まれてから旦那が『付けたい』と言ったので、ドイツ語の短くて発音しやすい名前をミドルネームとしてつけました。
ハーフの子の名付けで気を付けたこと
、、、というわけで、以下からは
ハーフの子の名前を選ぶにあたって気をつけたこと を詳しく書き出していきます。
発音が難しい・国により発音が異なる文字は名前に入れない
まずは両親のどちらかにとって発音が難しいまたは発音が国により異なる文字は、子どもの名前には入れないようにしました。
具体的には、以下のような文字。
ラ行が入る名前
日本人、RとL上手く発音できない人多い問題。
私も例に漏れず、RとLの発音が苦手です。
RinもLinも「リン」としか聞こえないんですが、、、
ネイティブからすると全く違う音らしいですね。
その点でドイツ語ネイティブ(+英語ネイティブ並み)の旦那といつも言い争い(?)になるので、RやLの入るラ行の名前はやめておこう ということになりました。
ラ行から始まる名前、可愛いのが多いんですけどね、、、(泣)
でも子どもの名前をうまく発音できないのは問題なので。
Sのつく名前
ここからは、ドイツ語特有の発音になりますが。
ドイツ語で『S』の発音は、英語の『Z』になります。
例えばSoraは「ゾラ」、Saraは「ザラ」といった具合。
(ちなみに、ドイツではSushiも「ズシ」と発音します。)
Jのつく名前
ドイツ語で『J』の発音は、英語の『Y』に近いです。
例えばJunは「ユン」、Juliaは「ユリア」という感じ。
eiのつく名前
ドイツ語で『ei』という2文字は『アイ』と発音します。
例えばEita(エイタ)は「アイタ」と読まれるし、Eiko(エイコ)は「アイコ」になります。
このような文字が名前に入るといちいち訂正するのがめんどくさいので、ドイツ人とのハーフの子の場合は『S』『J』『ei』の入る名前は避けた方が無難 です。
日本語でもドイツ語でも英語でもおかしくない名前
私の旦那はドイツ人なのですが、ニュージーランドの国籍も持っているため
私達の息子は(現在のところ)日本・ドイツ・ニュージーランドの3つの国籍を所持しています。
その関係もあり、息子には
日本語でもドイツ語でも英語でもおかしくない名前 を、と考えていました。
、、、が、そんな都合のいい名前というのはなかなか少なくってですね。
その他にも、以下のような条件で名前を探しました。
宗教に関係ない名前
これは個々の家庭により異なりますが
うちは私も旦那も信仰がないので「出来れば宗教に関係ない名前がいいね」 ということは以前から話していました。
特に西洋の名前はキリスト教由来が多い んですよね。
旦那の名前は『ダニエル』というよくある名前なんですか、これも実はキリスト教由来。
『神は私の裁判官』という大層な意味があるんですが
旦那は別にキリスト教徒じゃないので自分と自分の名前の間に何の関連性を持てない んだとか。
(義両親はユルいキリスト教徒ですが、特に意味を見て『ダニエル』と名付けたわけじゃないみたいなんですけどね。)
出来れば名前の意味も大切にしたかったので、宗教由来の名前は避けました。
他言語で変な意味のない名前
海外在住で外国人と接する機会も多いので、日・独・英だけでなく他の言語で変な意味がない名前か を事前にググって確認しました。
日本の苗字に合う名前
うちは夫婦別姓なんですが、子どもの姓は私のものを使うことが決まっていたので日本の苗字と組み合わせてもおかしくない名前 ということに気を配りました。
姓名判断などは特に考えなかったんですが
特に苗字と合わせて語呂がおかしくないか というのは気をつけました。
ハーフの子だと、名前を苗字の最初に置いて使う事も多いので。
(例えば山田太郎という日本の姓名順でも、Taro Yamadaという名姓の順でも語呂がおかしくならないように。)
日本で使ってもおかしくない名前
これは私の強い希望で。
苗字が日本名だからっていうのもありますが
息子には出来れば日本の名前をつけたい と考えていました。
ハーフだし住んでるのもドイツなので、ドイツ名にした方が日常生活は楽なのかもしれませんが、、、
でも、自分の息子が例えば『フリードリッヒ』とかちょっと想像できなくて。
ミドルネームは付ける?付けない?
海外では一般的なミドルネーム。
ドイツでもミドルネームを持つ人は多く、私たち夫婦も息子のミドルネームをどうするか何度も話し合いました。
私は「日本にはそういう文化がないし、旦那にもミドルネームはないので別に付けなくていいんじゃないか」 という意見だったんですが、、、
旦那がどうしても決断できず、ミドルネームを付けるかどうかはとりあえず保留にすることに。
(でも一応、妊娠中にミドルネームの候補は出していました。)
そして出産後、ドイツで出産届を出す当日に旦那がミドルネームを付けることを決めました。
ミドルネームをつけた理由は
ドイツの家族のために、ドイツ語由来の名前も残しておきたいと思ったから だそうです。
、、、確かに、息子の名前は下も上もゴリゴリの日本名。
たった1人の孫の名前がここまで日本風でいいのかなぁとは思ってたので、これはこれで良かったのかなと。
(ちなみに、息子が私の苗字を名乗ることは旦那の強い要望でした。)
というわけで息子にはドイツ名のミドルネームをつけたんですが、これは旦那の父の名前の一部から取りました。
ミドルネーム、日本に届け出るか問題
日本にはミドルネームという制度自体がないため、日本の出生届にはミドルネームを書く欄がありません。
日本にもミドルネームを届け出ることは可能ですが
その場合はミドルネームを名前の後ろにくっつけて届け出ます。
例えば、ミドルネームが『ミヒャエル』の場合
姓:山田
名:太郎ミヒャエル
という感じ。
いろいろ悩んだんですが、うちは結局日本にはミドルネームを届け出ませんでした。
ミドルネームを届け出なかった1番の理由は
日本の公的書類が『山田太郎ミヒャエル』となることに違和感を感じたから。
ミドルネームって実は、あっても普段は全く使わないんですよね。
だから日本にミドルネームを届け出たとしても、日常生活で使う事はほとんどないんですが
戸籍謄本などに載る正式な名前はもちろん『山田太郎ミヒャエル』になります。
で、例えば病院の診察券なんかは正式な名前で記載されるんですよね。
そうすると病院で『山田太郎ミヒャエルさーん』って呼ばれる事になるかもしれない。
、、、いや、別にそれでもいいんですけどね。
でもやっぱり見ちゃいますよね。
『山田太郎ミヒャエルさん』が呼ばれたら。
日本はまだまだ外国人が少ないお国柄だし、個人的にはミドルネームを届け出る必要はないと判断しました。
(↑ちなみに、名前はフェイクですよ!)
まとめ
というわけで、今回の記事では
ハーフの子の名付け について、私達が気をつけたことなどを書いていきました。
名付けって、ハーフの子じゃなくても本当に悩みますよね〜。
『名前は親からの最初のプレゼント』なんて言いますが、一生その子について回ることなので手抜きは許されません。
ハーフの子の場合でも基本的にはママとパパが話し合って納得する名前を付けることになるとは思いますが、向こうの両親なんか出てきちゃったりするとまた話がややこしくなるのかな。
うちの場合、私の両親も旦那の両親も私達の意見を尊重してくれたのでそこは助かりましたが。
パートナーの国の名付けについては分からないことも多いと思うので、向こうの両親に相談してみるのもアリなのかなと。
(ちなみに
息子の名前はドイツだと響きが女の子っぽいらしく、よく間違えられます。
そういうの、事前に意見が欲しかったかも、、、!)
ハーフの子の名前の付け方にはいろいろな方法がありますが、参考にしてもらえるとありがたいです。
おわり!