ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

「高い城の男(The Man in the High Castle)」シーズン1後編【登場人物ごとのあらすじネタバレ解説まとめ】

前回の記事では
Amazonプライムのオリジナルドラマ「高い城の男(The Man in the High Castle)」シーズン1の前半について書いていきました。

 
今回は、その続き。
「高い城の男」シーズン1の後編 について書いていきます。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media
 
エピソードで言うと6~10話ですが、5話で起こったことも多少含みます。
 
今回も引き続き、キャラクターごとの動きを紹介していきますよー!
※英語版を観たので、日本語版とは解釈が異なる場合があるかもしれません。あしからず。
※ここから先、ネタバレあり
 

ジュリアナ・クレイン

シーズン1の前半では、妹のトュルーディが死ぬ前に託したフィルムを持って中立地帯・キャノンシティへ向かった主人公ジュリアナ。
 
そこでニューヨークから来たレジスタンスのメンバー(と言いつつ、実はナチスのスパイ)であるジョーに出会いました。

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ジュリアナとレジスタンス

キャノンシティからサンフランシスコに帰ってきたジュリアナは、フランクとの平穏な元の生活に戻ろうとするも、なかなか上手く行かない。
 
そんな中、妹トュルーディの恋人であったランドール(憲兵隊の牢屋にてフランクの隣の牢にいた男)の家を訪ね、そこでレジスタンスのメンバーである女カレン(Karen Vecchione)に会う。
 
彼女はジュリアナに
「トュルーディとフィルムに関する情報を漏洩した『桜岩猿(サクライワザル)』という者が、日本の政府関係ビルの中にいる」と話し、ジュリアナに潜伏調査を依頼する。
 
ジュリアナは承諾し、Nippon Bilding(と言う名の政府関係ビル)内で職を探すことに。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media
Nippon Bildingに面接に行くと、日本人面接官にセクハラされそうになるが
たまらず部屋から飛び出した所、偶然通りかかった田上貿易大臣とぶつかる。
 
このことがきっかけで、ジュリアナは無事Nippon Bildingで働く田上大臣の下に仕事をゲットします。
 
♢♢♢♢♢
田上大臣の下で働きながら「桜岩猿」の情報を探すジュリアナ。
しかし、いくら探してもそのような人物は見つけられない。
 
そんなある日、ジュリアナはNippon Bilding内の会議室にはそれぞれ花の名前が付けられていることに気がつきます。
 
「Bara(薔薇)」とか、「Ume(梅)」とか。
まぁ、日本人が好きそうな感じですね。
 
「桜岩猿の『Sakura』とは、もしかしたら部屋のことなのではないか。」
 
そう考えたジュリアナは、ビルの関係者以外立ち入り禁止ゾーンで「桜」の部屋を見つけます。
 
(桜岩猿の「岩猿」の部分は、有名な三猿のことですね。
「見ざる」「言わざる」「聞かざる」のことなので、桜岩猿とは「桜は何も言わない」=「桜は部屋のこと」というロジックみたいです。)
 
「桜」の部屋に入ると、そこには並んだデスクの上に電話が並び、その前で人々が仕事をしています。
 
そう、ここはなんと電話の盗聴を行う盗聴室 だったのです。
 
そしてそこではなんとジュリアナの継父アーノルド(ジュリアナの母の再婚相手でトゥルーディの父)が
日本の諜報部の指揮官として働いていたのでした。

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引用:http://the-man-in-the-high-castle.wikia.com/wiki/Arnold_Walker
アーノルド、郵便局で働いてるって言ってたのに、、、。
 
もしかして
トュルーディを売ったのはアーノルド?
 

ジュリアナと継父アーノルド

ジュリアナがNippon Bildingで働いている所、とうとう継父アーノルドとかち合ってしまいます。
 
仕事後、2人は近くのレストランで落ち合い話をすることに。
 
アーノルドは「家族を守るため」に日本人の下で諜報部員として働いていたと言います。
しかもなんと16年も前から、、、!
 
トュルーディに関しては、自分のこれまでの働きに免じて逃がしてもらったと主張するアーノルド。
彼女は無事、中立地帯に逃げたと思っているらしい。
 
♢♢♢♢♢
翌日、仕事先でジュリアナは田上貿易大臣からトュルーディの死について聞かされます。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media
田上大臣は謝罪の言葉と白い花と共に、トュルーディの遺体が遺棄してあるという場所を教える。
 
ジュリアナがその場所に向かうと大きな穴があり、そこには数えきれないほどの死体が乱雑に転がっていた。
(しかもその穴は1つではなく、たくさんある模様。)
 
どうやら、反逆の罪により憲兵隊に殺された人達の死体置き場のようです。
 
ジュリアナはその中から、トュルーディと思われる死体を発見。
 
トュルーディ、やっぱり亡くなっていたのか、、、。
 
トュルーディの死を自分の目で確認した後、ジュリアナは彼女の死を両親に告げます。
 
「彼女の魂をまだこの世界に感じることが出来る」
と母はトュルーディの死を否定しますが、父アーノルドは彼女の死に責任を感じている様子。
 

ジョー・ブレイク

一方、その頃。
 
キャノンシティでジュリアナと別れたジョーは、ニューヨークに帰ってきました。
 

ジョーとスミス大将

ニューヨークに戻ったジョーは、上司であるスミス大将にキャノンシティでの出来事とレジスタンスから奪ったフィルムを失ったことを報告する。
(好意を寄せるジュリアナに関しての情報は、極力伏せて。) 
 
フィルムをレジスタンスに渡さなければ命を奪われていたジョーだが、スミス大将は「君は作戦に失敗した」と大変不服な様子。
 
 ♢♢♢♢♢
、、、そんな気まずい感じのジョーとスミスですが
ジョーはVA Day(=Victory in America Day)のお祝いの日に、スミス大将の家に招待されます。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media

 (ここでスミスとジョーが空港に行きヴェグナー大佐と出会うシーンが入りますが、その詳細は以下のサイドストーリー「ヴェグナー大佐」にて。) 
 
ジョーがスミスの息子トーマスに家の中を案内してもらっている時
スミスの部屋のキャビネットにイナゴ・フィルムに関してのファイルを発見します。
 
 見たい。
 
 ファイルを覗こうとするジョーだが、トーマスがいて見ることが出来ない。
 
 後ほどスミスの隙をみて部屋に戻ってくるも、今度はキャビネットに鍵がかかっていて見ることが出来ない。 
 
もやもや。
 
そんな中、スミスの妻ヘレンから「街までは遠いし今日は泊っていったら?」との誘いを受け、ジョーはそのままスミス家に一泊することに。 
 
その夜。
キャビネットの鍵を見つけたジョーはこっそりスミスの部屋へ。
 
鍵を開け、イナゴ・フィルムに関するファイルを開くジョー。
 
しかし、ファイルの中はすべて白紙なのであった。 
 
そこで部屋のライトがつき、スミス大将登場。
、、、聞こえますね。ダースベイダーのテーマソングが。 
 
スミス大将は知っていました。
ジョーが何かを隠していることを。 
 
観念したジョーは、スミスにジュリアナことも含め洗いざらい話します。 
 
そんなジョーにスミスは、もう1度だけチャンスを与えます。
「ジュリアナを使い、『高い城の男』の新しいフィルムを奪ってこい」 と。 
 
「もし今度失敗したら、彼女も君と死ぬことになる。」
 
 自分とジュリアナの命を救うため、ジョーは彼女を裏切らなくてはならなくなってしまいました。
 

ジョーとリタ

スミスからの詰問を終え、ようやく家に帰ってきたジョー。 
 
そこには、1人の女性リタ(Rita)と男の子バディー(Buddy)がいました。
 
 おいおい、ジョーには女がいたんか?
 
しかも子どもまで、、、 
と思いきや、バディーはリタの子でジョーの子ではないようです。
 
 
 
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右が、ジョーの彼女・リタ役の女優さん。
 
それにしてもジョー、全く隅に置けん。
(まぁジュリアナにもフランクという彼氏がいるので、ウィンウィン?なのかな。)
 

ジュリアナ・ジョー・フランク

ここからは再び主人公であるジュリアナと、準主人公(たぶん)であるジョーの物語が交差していきます。
 
またジュリアナと彼氏フランクにも、新たな問題が浮上。
 
さらにさらに、フランクとジョーの初対面などもあります。
 
この項で紹介する3人の物語の舞台は、すべて日本領であるサンフランシスコで繰り広げられます。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media

 
♢♢♢♢♢
ジュリアナを使い「高い城の男」の新しいフィルムに関する情報を探すため
ジョーはジュリアナのいるサンフランシスコに来ていた。
 
ジュリアナの前に姿を現すジョー。
 
ジョーは自分をレジスタンスのメンバーと偽ったまま
「フィルムに関する情報を探るため、サンフランシスコのレジスタンスとコンタクトを取りたい」と申し出る。
 
ジョーのため、レジスタンスメンバーであるカレンからフィルムの情報を聞き出そうとするジュリアナだが
カレンの口は堅く、何も教えてはもらえなかった。
 
♢♢♢♢♢
一方レジスタンスのメンバーであるカレンレミュエルは、フィルムを持つ者から「高い城の男」の新たなフィルムを10,000円で買おうとする。
 
しかし待ち合わせ場所に行くと、提供者は既に何者かに殺されフィルムは持ち去られた後だった。
 
後にそれはヤクザの犯行だと分かり、ヤクザはフィルムを100,000円で売るとレジスタンスにふっかける。
(今のお金にすると1万円も10万円も大したことありませんが、当時のお金に換算するととんでもない金額らしい。)
 
途方に暮れたレジスタンスのメンバーは、ジュリアナを通じて(なぜか)ジョーにお金を用意できるか尋ねる。
(←なぜジョーなのか、、、)
 
ジョーは、「用意できる」と答える。
(←え、用意できんの!?さすがナチ、、、)
 
ヤクザとの取引は「Bamboo Palace」というアヤシイ感じの店で行われることになり、フィルムはジョーが受け取りに行くことに。
 
♢♢♢♢♢
一方フランクは、憲兵隊・木戸の捜査により皇太子銃撃事件の容疑者となっていた。
(本当は撃ってないけど、銃を手にするフランクが現場で目撃されてた。)
 
危険を察したフランクの親友エドが
フランクとジュリアナ2人で中立地帯に逃げるように促し、バスのチケットを渡す。
 
♢♢♢♢♢
骨董品店の店主チルダンとニセアンティークを売ったお金の半分を手に入れたフランクは、逃走資金の用意もバッチリ。
 
(詳細については、サイドストーリー「チルダンとフランク」の項を参照。)
 
で、中立地帯に逃げるためのバスに乗る予定の日。
 
ジュリアナの両親の元で最後の食事をしていると、継父アーノルドが
「今晩、木戸率いる憲兵隊がフィルムを奪うためレジスタンスを待ち伏せしてる」
という情報をポロッと漏らすが、それはジョーがヤクザの持つフィルムを取りに行く日なのであった。
 
ジョーの命が危ない。
 
「バスの発車まであと1時間しかないんだぞ!?」
止めるフランクに、ジュリアナは
「バス停には必ず行く」
と告げ、ジョーを助けにBamboo Palaceへと行ってしまう。
 
♢♢♢♢♢
ジュリアナは「Bamboo Palace」にて、フィルムを手に入れたジョーを無事に見つける。
 
憲兵隊が踏み込む直前に建物から逃げ出すことに成功した
 
その時!
 
黒塗りの車が2人の前に停まり、2人を連れ去ってしまうのでした、、、。
 
ヤクザにより連れ去られ、部屋に監禁される2人。
 
ジュリアナはフランクの待つバス停に行かなきゃいけないのに、、、!
もう若干、諦めモードなジュリアナ。 
 
しばらくすると、ジュリアナのみ部屋から出される。
 
レジスタンスのメンバーがジュリアナを開放するために、10,000円の身代金を支払ってくれたのであった。
ヤクザって、なんでも金で解決するのね、、、。
 
ジュリアナはジョーも助けるように乞うが、レジスタンスは「そんな金はないしジョーはヤクザに殺されるだろう」と言う。
 
(ジュリアナを助けた10,000円は元々提供者からフィルムを買うための金だったと思われるが
それにしても、フィルムを買い戻すために100,000円用意してくれたジョーに対してこの仕打ちよ、、、
まぁ奴はナチのスパイだから別にいいけど。)
 
ヤクザは「ジョーを助けるには他に50,000円用意しろ」と言い
ジュリアナは「お金は絶対に持ってくる」と宣言する。
 
♢♢♢♢♢
ジュリアナが家に戻ると、エドがジュリアナのことを待っている。
彼に連れられエドの家に行くと、そこにはフランクの姿が。
 
フランクは結局、ジュリアナが来なかったためバスには乗らなかった。
 
、、、かと言って、家の周りには憲兵隊が張り付いていて帰れず、こうしてエドの家に隠れているのでした。
(フランクが狙われているということは、ジュリアナも普通にマークされてそうなもんですが、、、その辺の設定はちょっとガバガバです。) 
 
バス停に来なかったことに、激オコなフランク。
まぁ、当然です。
 
ジュリアナは言い訳もそこそこに、なんと
ジョーを救うための金を、フランクがニセアンティークで稼いだ金から払うよう懇願します。
 
いやぁ、、、ホントありえない。
 
フランクの怒りも最絶頂。
 
ただでさえ中立地帯へ逃げるための最後の機を(ジュリアナのせいで)失いつつあるフランクなのに、そこにきて逃走資金である金まで無心するとは、、、。
 
しかも、他の男のために。
 
ジュリアナ、もう少しフランクのことも考えたってよ、、、。
 
怒り狂うフランクを、それでもジュリアナは
「ジョーは私の命を救ってくれたのよ!」
と説き伏せ、お金を出すことを承諾させる。
 
、、、このお金がないと、フランクだって危ないのに。
ジュリアナにとってはジョーの方が大切なんですねわかります。
 
♢♢♢♢♢
「カネを出すんだから、ヤクザの元には俺が行く。」
そう言い残し、ジョーを助けに向かうフランク。
 
手には、皇太子暗殺に使おうと思っていた銃+実弾2発が。
 
もしや、ジョーを殺す気!?
、、、と思いきや、そうはならず。
 
お金は少し足りなかったものの、フランクはヤクザから無事にジョーを解放します。
 
、、、で、自分の命が助かっただけでも感謝すべきなのに
ジョーは未だヤクザが持っている、「高い城の男」の新しフィルムまでをも要求。
 
まぁ、これがないと今度はスミス大将にやられちゃうからね、、、。
 
ヤクザはもちろん、これを拒否。
そして(いくらか忘れましたが)とんでもない金額を持ってくれば渡すと言う。
 
そこでジョーは咄嗟にフランクが隠し持っていた銃を見つけ、発砲。
 
あっという間にヤクザを撃ち、フィルムを奪ってフランクと共に逃げる。
 
♢♢♢♢♢
憲兵隊にもヤクザにも追われ、とうとう行き場のなくなったフランクとジュリアナ。
 
エドの家からも、エドのおじいさんに追い出されてしまいます。
 
そんな2人にエドは最後まで優しく、少ない自分のお金を2人にあげ、犯行に使う予定だった銃の処理 を買って出ます。
 
エド、いいやつ過ぎて泣ける、、、!
 
一方
自分の命を助けてくれた2人を救おうとジョーは、スミス大将に助けを乞いますが
敵であるレジスタンスと行動するジュリアナを、助けるハズもなく。
 
♢♢♢♢♢
その頃、ジュリアナとフランクは待ち合わせ場所である学校(休校日)でジョーを待つ間
ヤクザから奪った新しい「高い城の男」のフィルムを見る。
 
そこにはサンフランシスコに原爆が落とされ、レジスタンスのメンバーがナチスによって射殺される映像 が。
 
そしてナチスに頭を打ちぬかれて殺されているレジスタンスはフランクその人で、フランクの頭を打ちぬいているナチはジョーなのでした、、、。
 
前回のフィルムは、アメリカが戦争に勝利した映像。
今回のフィルムは、(恐らくナチによって)日本領のサンフランシスコに原爆が落とされた映像。
 
そして何より、フランクとジョーが映像の中に写っている。
 
前回のフィルムとは、全く違う。
 
前回のフィルムはパラレルワールド(多分)での出来事だったのに
今回のフィルムはもしかして、、、これから来る未来?
 
混乱する2人の元に、ジョー到着。
最悪のタイミング。狙ってんのか?
 
ジョーは2人を助けられない旨を伝え、フィルムを寄こせと言ってくる。
このフィルムがないと、スミス大将にジョーもジュリアナも殺されちゃうからね。
 
しかしフィルムの中のナチス姿のジョーを見た2人の中にはいろんな疑惑が生まれ、フィルムを渡すことを拒否。
 
殴り合いになる、フランクとジョー。
 
結局、ジョーがフィルムを持って行ってしまうんですが
去り際にジュリアナが「このナチの犬がぁ!」(←意訳)と言ったことに、ジョーはかなり動揺している様子。
 
「何で知ってるんだ、、、?」てね。なりますよね。
ジョーがナチのスパイであることは、ジュリアナはまだ知らないハズなので。
 
♢♢♢♢♢
真面目に行き場のないジュリアナとフランクの2人は、レジスタンスに助けを求めます。
 
レジスタンスは「ジョーを殺しフィルムを奪い返せば2人を助ける」と条件を付けます。
 
ジュリアナがジョーをおびき出し、レジスタンスが彼を撃つという作戦。
 
ジュリアナは上手いこと目的の場所にジョーをおびき出しますが
フィルムと共にジョーを船で逃がしてしまいます。
 
「フィルムではなく、あなたを信じる。」という言葉と共に、、、。
 
 
 
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な、なぜだぁぁぁぁジュリアナァァァァ(怒)
 

サイドストーリー

この物語のメインである「ジュリアナ」「フィルム」とは直接的な関係はないものの
メインの話に間接的に関わるサイドストーリーを、ここでは紹介していきいます。
 

チルダンとフランク

まずは、サンフランシスコにある骨董品屋の店主・チルダンの話。
 
 
 
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シーズン1ではフランクに3発の実弾を売るという役割をこなしていますが
後半ではまた違う形で再びフランクに関わっていきます。
(というか、腐れ縁みたいな感じ?)
 
まだメインストーリーにはあまり関係のない役柄ですが、フランクが中立地帯に逃げるための逃走資金作りに協力するという端っこながら結構重要な役割を演じています。
(そしてこの今回のストーリーが、シーズン2で更に生きてきます。)
 
♢♢♢♢♢
ある日、チルダンは裕福な日本人の顧客・梶浦夫妻の自宅へと招待される。
 
(日本語版ではカジウラだが、英語版ではKasoura。
ちなみに、梶浦夫妻の妻役は日本人の女優TAOさんが演じています。)
 
突然の招待に心躍らせ、「日本人らしく」梶浦の持つアンティークを褒めて持ち上げたりするチルダン。
 
しかし、ステーキを食べ黒人の音楽(ブルース)を好む梶浦夫妻になんだかガッカリ。
 
梶浦夫妻もチルダンの言動が気に食わなかったらしく、結局夕食会はなんだか気まずい感じで終わる。
 
♢♢♢♢♢
梶浦夫妻の扱いに対し、怒りを覚えるチルダン。
 
そこにお金が必要なフランクがやって来て
手先の器用なフランクがニセのアンティークを作り、それをチルダンが高値で日本人に売りつける という作戦を計画します。
 
お互いに日本人が憎いフランクとチルダンの、利害が一致した形です。
 
(チルダンはどちらかというと、日本人に対し「羨み」みたいな感情もありそうですが。
戦勝国の住民と敗戦国の住民の間にある「違和感」が、ここではよく表されています。)
 
フランクは偽物のインディアン・アンティークを作り上げ、チルダンがそれをまんまと梶浦夫妻に売りつける。
 
2人はこの計画により、結構な額のお金を手に入れることに成功するのでした。
 
(ちなみに
チルダンはその後「ニセアンティーク売りのパートナーにならないか」と持ち掛けるが、フランクはそれを断る。
 
 ま、皇太子銃殺の容疑者にされているフランクに、そんな心の余裕はないよね、、、。)
 

ヴェグナー大佐

「ナチの持っている原爆情報を日本側に漏洩する」 という重大な任務を持ちながら、シーズン1前半では意外とサラッと描かれていたヴェグナー大佐。

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引用:http://the-man-in-the-high-castle.wikia.com/wiki/Rudolph_Wegener
 
シーズン1後半でも、彼は重要な役どころを演じます。
(またまた結構サラッと描かれて終わっちゃうけどね!)
 
ヴェグナーには様々な人物が関わり合いになっていくので、ヴェグナー+他のキャラクターごとの動きを紹介。
 
ヴェグナーと田上貿易大臣
皇太子銃撃事件後、ヴェグナー大佐は外国人として容疑をかけられ憲兵隊にパスポートを取り上げられてしまった。
 
(ヴェグナーはナチでドイツ人だが、極秘任務のためスウェーデン人と偽り滞在していた。)
日本の田上貿易大臣は特別な飛行機チケットを用意し、協力者であるヴェグナーを逃がそうとするが
田上とヴェグナーがホテルから出ようとした所で偶然、日本の技術大臣を発見する。
 
近くにはナチの人間も居て危険もあったが
ヴェグナーは無事、「原爆情報の入ったマイクロフィルムを日本の技術大臣のポケットに忍ばせる」という元々の任務に成功する。
 
ヴェグナーとスミス大将
無事任務を終えたヴェグナーが空港で飛行機を待っていると、偶然スミス大佐とジョーに会う。
 
スミスとヴェグナーは戦友で、旧知の仲であった。
 
VA Dayのお祝いを共にしようと、ヴェグナーを家に招待するスミス。
ヴェグナーは断り切れず、スミス大佐の家に招待されることに。
 
ヴェグナーは、ナチ関係者とは距離を置き早く逃げたかっただろうに、、、。
スミス大佐の、おせっかいめ。
 
家では2人の昔話などで盛り上がるも、スミスは何かを疑っている様子。
 
ヴェグナーが空港に戻るために家を出ようとすると
そこには銃を構えたナチの役人が、、、。
 
そう、スミスは最初からすべてを知っていたのです。
 
このことは全て、ヴェグナーの裏切りを知ったスミスによる計画だったのでした。
 
ナチの役人に連行されるヴェグナー。
 
スミスは計画を上手くこなした一方、この友人に心を痛めている様子を見せる。
 
スミス大将、恐るべし。
 
でもヴェグナーは、無事マイクロフィルムを日本側に渡せて良かった、、、のかな。
 
ヴェグナーとラインハルト上級大将
ここで、新たな登場人物。
ラインハルト・ハイドリヒ(Reinhard Heydrich)は、ナチ親衛隊の上級大将。
 
実際のナチス・ドイツ時代に実在した人物です。
 
英語版だとOberst-Gruppenführer(オーバスト・グルッペンフューラー)呼ばれています。
 
スミス大将の呼び名であるObergruppenführer(オーバー・グルッペンフューラー)と(呼び名が長い点も)非常に良く似ていますが、ハイドリヒ上級大将の方が位は上です。
 
♢♢♢♢♢
VA Dayの一件後
ニューヨークにあるスミスのオフィスに、ベルリンからハイドリヒ上級大将が訪れる。
 
ハイドリヒは、スミスが捕らえ牢に管理していたヴェグナーを重罪人としてドイツに連れて帰ろうとしている模様。
 
上官の命令と、友情の間で揺れるスミス。
 
結局スミスはヴェグナーに友人として救いの手を差し伸べようとするが
ヴェグナーは「ナチスのあのシステムの中に戻る位なら死んだほうがマシだ」とそれを断る。
 
♢♢♢♢♢
ハイドリヒの手へと渡ったヴェグナー。
 
ハイドリヒは、ヴェグナーに言う。 
 
「貴様の命はもう終わりだが、その前に1つやってもらうことがある。
人質は、貴様の妻と子供だ。
 
そしてハイドリヒは、ヴェグナーに
ヒトラーの暗殺を命令する。
 
♢♢♢♢♢
ドイツに帰ってきたヴェグナーは、家族に最後のお別れを言いに行く。
(もちろん、これが最後だとは家族には言いませんが。)
 
家を空けがちなヴェグナーに、妻も子供もよそよそしい、、、。
 
これが「ヒトラーを暗殺するという」重罪を冒してまでヴェグナーの守りたいものだと思うと、非常に切ない。
 
♢♢♢♢♢
ヴェグナーは1人、ヒトラーのいるナチ領オーストリアへ。
 
ヒトラーのオフィスには武器類は持ち込み禁止だが、ヒトラーはそこかしこに武器を隠し持っていることを彼は知っている。
 
ヒトラーを撃とうとするヴェグナーですが、しかしヒトラーはすべてを知っていました。
 
ヴェグナーが彼を暗殺するために来たことも、それを指示したのがハイドリヒであることも。
 
「家族の安全を保障する」と言われ、ヴェグナーは持っていた銃で自殺する。
 
ナチスの情報網、おっそろしくない、、、!?
 
ちなみに:アドルフ・ヒトラー
「高い城の男」の世界を作っていると言っても過言ではない、この人についてここで紹介しておきます。
みなさんご存知、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)。
 
実際に実在した、あの悪名高きナチス・ドイツのリーダー。
 
大ナチス帝国の総統という役割ですが、実際の歴史とは異なりドラマの中では英雄扱いです。
 
ドラマの英語版では、ドイツ語で総統を意味する「Führer(フューラー)」という呼称で呼ばれています。
(Führerとはドイツ語で「指導者・リーダー」という意味ですが、ナチスの時代はヒトラー1人を表す言葉「総統」として使われていました。)
 
ドラマ内では1960年代に至っても健在ですが、何らかの病気が疑われており後継者争いが起こっています。
(テレビに映された彼の右手が異常に震えていたことから、パーキンソン病を患っているのではないかとエドは推測している。)
 
普段は旧オーストリア領内の山の上にある大本営にいて、そこで「高い城の男」が作ったビデオを観て暮らしています。
(山の上の城にいることから「もしかして高い城の男=ヒトラー?」という考えも起きますが、実際は違います。)
 
ちなみに
ヴェグナーにナチの原爆情報を日本側に漏らすように指示したのも、実はこの人。
 
本人はあまり映像には出てきませんが、ドラマの中の世界では大きな影響力があることが伺えます。
(ナチ領の至る所に彼の肖像画が飾ってあったり、敬礼が「ハイル・ヒトラー」であったり。)
 

ジョン・スミス

シーズン1の後半からその存在を大きくする、ジョン・スミス(John Smith)。
ニューヨークのナチス親衛隊本部に勤務する、大ナチス帝国の親衛隊大将です。
 
ドラマの英語版では、ドイツ語で親衛隊大将を意味する「Obergruppenfürher(オーバーグルッペンフューラー)」という呼称が用いられています。
 
旧アメリカ合衆国出身のアメリカ人でありながら、ナチス親衛隊の大将まで上り詰めた結構すごい人。
 
郊外の邸宅に妻と3人の子供たちと暮らしており、家族の前ではとってもいいお父さん。
 
ただし、このオーバーグルッペンフューラー。
他の人に対してはめっちゃ怖いです。
 
作中ではジョーの上司の役割もありますが
ナチス・ドイツの政治的な部分でも大きな役割を見せていきます。
 
ということで
こちらの項ではジョン・スミス大将の政治的な話 について、ジュリアナやジョーの話とは分けて紹介していきます。
 
※シーズン1後半ではスミス大佐と息子トーマスの話もありますが、シーズン1中には決着がつかないためシーズン2の記事でまた改めて書きます。
 
スミス大将とハイドリヒ上級大将
ヴェグナーを引き渡した後、スミスが家に帰るとそこにはハイドリヒ上級大将の姿が。
 
(ハイドリヒの部下がスミスへのスパイとして潜入していたり、逆にスミスがその部下を「飛び降り自殺」に見せかけて殺したりしますが、ここでは割愛。)
 
ハイドリヒは部下の「飛び降り自殺」に関しての話を持ち出します。
「残念だったね」と表面上は穏やかなハイドリヒですが、目が全く笑ってない。
 
ハイドリヒは、彼の部下がスミスによって殺されたことを知っているようです。
 
そんな彼は、スミスを狩りへと誘います。
 
上官の誘いを断れるはずもなく、2人は翌日、一緒に狩りに行くことに。
 
スミスが狩りへと出かける直前。
彼は妻ヘレンに拳銃を渡し、こう言います。
 
「俺に何かあった時、ハイドリヒから子供たちを守るのは君の役目だ。」
 
スミスは、ハイドリヒが何かを企んでいると、企まないはずないと知っています。
 
そしてそれはもしかしたら、命に係わることだと、、、。
 
ハイドリヒは元々、部下を使いスミスを殺そうとした男ですからね。
今回の狩りでも、何があるか分かりません。
 
♢♢♢♢♢
ハイドリヒと共に猟へ出かけるスミス。
 
山小屋に着くと、ハイドリヒが本性を現します。
 
付き添いの男がスミスに銃口を向け、ハイドリヒはスミスに彼への忠誠を誓わせようとします。
 
ヒトラーがヴェグナーにより暗殺されれば、彼の天下はすぐそこ。
 
そこに、電話が鳴ります。
 
ヒトラー暗殺が成功したという知らせの電話と思い、笑みを浮かべて電話に出るハイドリヒ。
 
しかしそれは
暗殺する予定だったヒトラーからの電話だったのでした。
 
ヒトラーの情報力、凄すぎ。
 
すると小屋の外から銃弾が飛んできて、ハイドリヒの付き添いの男が撃たれます。
 
これもヒトラーの部下の仕業だと思われますが、、、いつから居たの??
 
唖然とするハイドリヒを、スミスがすかさず逮捕。
 
ハイドリヒによるナチス・ドイツ乗っ取り計画は、ヒトラーとスミスの手により失敗したのでした。
 

木戸とエド

続いては
シーズン1後編で存在感が薄くなった憲兵隊の巡査木戸と、フランクの親友エドについて。

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引用:https://twitter.com/HighCastleTV/media
 
非常に重要なストーリーではありますが、ジュリアナにはあまり関係のない話なのでサイドストーリーとして紹介。
 
♢♢♢♢♢
皇太子銃撃事件後、木戸は演説会場の警備担当者が切腹するのを目の当たりにする。
 
もし皇太子を暗殺しようとした犯人が見つけられなければ、明日は我が身。
 
木戸は彼の右腕として働く吉田(Sergeant)に
「もし自分が切腹することになったら、木戸の後は彼が受け継ぐように」と言う。
 
 
 
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木戸とその部下・吉田。
 
♢♢♢♢♢
様々な捜査を行うも、結局犯人は捕まらず。
容疑者であるフランクにも、逃げられっぱなし。
 
あと1日で犯人を捕まえられなければ、木戸も切腹、、、。
 
という所で
ヤクザのボスである岡村から、皇太子狙撃の真犯人についての情報を聞きます。
(というか、買います。)
 
日本の皇太子を狙撃した本当の犯人はナチの人間 で、ライフル銃で現場から遠く離れた場所から銃撃を行ったんだとか。
 
木戸は犯人の名前を教えてもらいますが、本当の犯人を捕まえることは出来ません。
 
なぜなら
日本が皇太子暗殺未遂の罪でナチ側の人間を逮捕すれば、十中八九戦争になるから。
 
「なんだジャップ、言いがかりをつけるのか!?ならばよろしい戦争だ!」
ってパターンを、木戸は恐れていたんですね。
 
実際の第一次世界大戦も、皇太子の暗殺が引き金となったと言われてますし。
 
♢♢♢♢♢
ひとまず木戸は、真犯人であるナチの男の元に行きます。
 
部屋を捜索し、床下から射撃に使われたと思われるライフル銃を発見。
 
「あ~見つかっちゃったかぁ~ヘラヘラ」
と言わんばかりのナチ男が自白を始める前に、木戸はその男を射殺します。
 
「口封じ」ってやつですが、でも日本人である木戸がナチのエージェントを殺したのはいいのかしら、、、?
 
真犯人を逮捕できなくなった今、木戸がやることといえばただ1つ。
 
そう、犯人のねつ造です。
 
♢♢♢♢♢
ただし、容疑者のフランクには逃げられっぱなしで打つ手のない木戸。
 
もう、八方ふさがり。
 
 
 
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木戸が責任を取って切腹をしようとした、、、
 
その時!
 
彼の部下である吉田が、木戸の元に吉報を届けます。
 
それはフランクの働く模造銃工場で、実銃を処理しようとしている男を見つけた というもの。
 
そしてその男とは、フランクの親友エドなのでした。
エ、エド、、、!
エドが優しすぎてジュリアナとフランクに係わりすぎるから、いつかはこうなると思ってた(泣)
 
木戸の尋問に対し、「自分がやった」と自白するエド。
 
親友のフランクを守るため、、、。
エド、どこまでいい奴なの。
 
エドが逮捕されたことを知り憲兵隊に自首するフランクですが
それはもう後の祭りなのでした、、、。
 

まとめ・感想

今回の記事では
「高い城の男」シーズン1の後編について、登場人物ごとのストーリーに分けてまとめていきました。
 
♢♢♢♢♢
シーズン1を観終わって思ったことは
「ジュリアナ、このクソビ●チがぁぁぁ(怒)」
ってことですね。
 
ジュリアナにどんな崇高な目的があるにしろ
彼女の取った行動が、周りの人を危険に晒したのは事実。
 
フランクは憲兵隊に連れていかれて拷問を受けたし。
フランクの妹とその子ども達はそのせいで殺されました。
(もちろん悪いのは、実際に手を下した憲兵隊なんですけど。)
 
フランクが望んでいたジュリアナとの平穏な生活は、彼女のせいで手に入らないものとなりました。
 
 
そしてジュリアナがフィルムに関わっていくまでの動機も、非常に不鮮明 ですよね。
 
そりゃ、フィルムをみて衝撃を受けたのは分かります。
 
妹が命をかけて守ったフィルムの先に何があるのか、答えを探したい気持ちも分かります。
 
でも、その結果周りの人に起こった悲しみはあまりにも大きいな、と。
 
ジュリアナは、周囲の人を危険に巻き込んでまで自分の意思を貫き通したかったのか、と。
 
もちろん、見るとこはそこじゃないんでしょう。
 
敗戦国の住民として自由を奪われたジュリアナが、フィルムに希望を見出す。
 
いかにも自由を愛するアメリカ人らしい発想ですが
それでも、生まれてこの方自由を奪われたことのない私はジュリアナの行動がよく理解できませんでした。
 
どっちかと言うと
フランクやその家族が酷い目に合っている間、ジュリアナはキャノンシティでジョーとイチャイチャしてたようにさえ見えました。
 
この、くそびっちめ。
 
 
しかも、ジュリアナ。
 
皇太子暗殺未遂の容疑をかけられ中立地帯に逃げようとしたフランクとの約束(時間までにバス停に行く)を、ジョーのために破り。
 
しかも逃走資金のためのフランクのお金まで、ジョーのために使っちゃう という鬼畜っぷり。
 
また、高いお金を払ってまでジュリアナをヤクザから解放してくれたレジスタンスには
せっかく手に入れたフィルムをジョーに渡してしまう という、恩に仇の着せっぷり。
 
そもそも、なぜジュリアナはそこまでジョーに固執するのか?っつーとこですよね。
 
もしジョーがオリガミ男から命を救ってくれたことに恩を感じているのなら
Bamboo Palaceでジョーを助けたことにより、2人の恩はウィンウィンになったはずなのに。
 
ジョーがナチだとジュリアナは知らなかったにしても、なぜポッと出の男をそこまで信用するのか。
 
ずっとジュリアナの傍にいた、フランクの立場は!?
 
そんなこと言ったら、レジスタンスだって最愛の妹トュルーディと仕事してたんだから、信用するに値するんじゃないの?
 
フランクを裏切り、田上大臣を裏切り、レジスタンスのメンバーを裏切り、なんなら妹のトュルーディさえ裏切り。
 
なぜジョーは、ジュリアナにとってそこまで大切な人物なのか。
もー全然理解できませんでした。
 
この、くそビ(以下略)
 
 
ジュリアナは結局、フィルムを正しい人(レジスタンス)に渡すことが出来たわけだけども
それでジュリアナが何か「答え」を見つけたかと言えば、そんなこともなく。
 
そもそもこのドラマでは非常に大事な存在であるはずのフィルム自体も、なんだか価値がよく分からないまま終わってしまいました。
 
しかも、ドラマのタイトルにもなっている「高い城の男」は出てこないし。
 
次のシーズンに向けての布線ではあるんだろうけど
それにしても、シーズン1観終わった時点で主人公ジュリアナが大っ嫌いになりました。
 
 ♢♢♢♢♢
 、、、とまぁ、ジュリアナサゲはこの位にして。
 
シーズン1を観終わって
主人公ジュリアナのよく分からない行動を除いても、このドラマは本当によく出来ていると感じました。
 
特に
「誰が何のためにどんなウソをついているのか」
「誰を信じるべきなのか」
という入り組んだ人間関係と事情は、非常に巧妙に作られています。
 
特に、ナチス同士。
 
、、、ただ巧妙すぎて、誰がどんなウソをついていたのかよく分からなっちゃう所がタマにキズかな。
 
私のような平凡脳には、覚えておくのがなかなか難しい点もありました。
 
あとがね。分からなくなるよね。
 
ナチ関係の人は帽子もかぶってるし、みんな顔が似てるし。
名前とか言われても「あれ、こいつ誰だっけ?」ってなる場面が非常に多かったです。
 
♢♢♢♢♢
その他には、田上貿易大臣が非常に良いですね。
 
非常に、イイ。
 
特に、シーズン1の最後のシーン。
 
公園のベンチに1人で座る田上。
 
危険を顧みず、戦争回避のための重要な情報を日本側に持ち込んでくれたヴェグナーのこと。
 
その「戦争への抑止力」となるはずだった原爆情報が、ナチスへの攻撃に使われようとしている現実。
 
そのような因果を考えつつ、サンフランシスコの公園で目を閉じた田上が再び目を開けると
そこは今までいたサンフランシスコではなくなっていました。
 
 
 
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私たちの世界の、戦争に勝ったアメリカの旗がたなびく世界。
 
新聞には異なる見出しが躍り、様々な種類の人が活気に街を歩き回るサンフランシスコ。
 
、、、シーズン1のこの最後のシーンは、パラレルワールドの存在をはっきりと裏付ける初めてのシーンでもあります。
 
田上が経験したこのパラレルワールドは、一体何なのか?
 
このパラレルワールドが、現実世界に一体どんな影響を及ぼしていくのか?
 
シーズン2にも、期待が高まります。
 

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おわり!