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Amazonプライムのオリジナルドラマ『高い城の男(The Man in the High Castle)』シーズン4エピソード4『ジュリアナ、戻る』のあらすじと感想 をまとめています。
※ネタバレあり。
まだ観てない方は注意!
前回までのあらすじ
ジュリアナ・クレインを消し去るため、現世界のジョン・スミスは彼女のいる別世界に工作員を派遣する。
ジュリアナがナチ工作員に襲われている所に別世界のジョン・スミスが助けに入るが、揉み合いの末殺されてしまう。ジュリアナは無事に逃げ延びる。
一方オークション会場には、憲兵隊の目を盗みレジスタンスとBCR(黒人共産反乱軍)のメンバーが日本の要人を襲撃するために潜入していた。
木戸がレジスタンスの潜入に気づき危ない場面もあったが、襲撃は成功。
レジスタンスが隠れ家に戻ると、車に潜んでいたオークション開催者ロバート・チルダンが転がり出てくる。
チルダンは「自分なら日本の皇太子妃との橋渡し役になれるだろう」とBCRに申し出る。
高い城の男シーズン4第4話『ジュリアナ、戻る』あらすじ
ナチスに囚われている高い城の男ホーソーン・アベンゼンは同じく囚われの身である妻キャロラインに会う権利を得るため、ナチスのプロパガンダビデオに出演させられていた。
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ジュリアナ・クレインはもはやナチスから隠れていることはできないと察し、再び現世界に戻ってくる。
戻ってきてすぐ運悪くナチスの警察に見つかり事務所に連れて行かれるが、そこにあったタイプライターで警察官を殴って逃げる。
その後ジュリアナはレジスタンスのメンバーが営む街のパン屋に助けを求めるが、彼らは1年ほど音沙汰のなかったジュリアナは死んだものだと思っており彼女がジュリアナ・クレインその人だとはなかなか信じない。
店主である女性は、戦時中に作ったという防空壕の部屋を隠れ家としてジュリアナに提供する。
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矢守将軍に仕える飯島大尉は、報告のために木戸の家へ。
木戸は飯島に「田上大臣の暗殺に使われた拳銃から君の指紋が見つかった」と告げる。
飯島は動揺するが、木戸は優しく「次は気をつけるように」と語りかける。
ホッと安心して家を後にする飯島だが、本当は拳銃に指紋など付いておらず会話はすべて木戸により録音されていたのだった。
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ハインリヒ・ヒムラー総統を招いての晩餐会を夜に控えた日。
ジョン・スミスの元には親衛隊大将ウィルヘルム・ゴータマン、そしてヘレン・スミスの元には総統の妻マルガレーテがそれぞれ忠告めいたことを言いにやってくる。
マルガレーテははどうやらヘレンが中立地帯に行っていたことを「良きナチスの妻」にはそぐわないと感じているらしい。
ヘレンは、「家族(弟のハンク)の看病のために中立地帯に行っていた」と言い訳をする。
その夜、ヒムラー総統とマルガレーテ、ゴーダマンの3人がスミス家での晩餐会に訪れる。
玩具やチョコレートをスミス家の娘達に渡しながら、マルガレーテはスミス家の次女エイミーにドイツ語で「ハンクおじさんの体調はどうか?」と尋ねる。
エイミーは得意だというドイツ語で「良い空気と牛乳のお陰で風邪ひとつひいたことがないと言っていました」と答えてしまい、弟の看病のために中立地帯に行っていたというヘレンの嘘がばれてしまう。
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ナチスの大将ジョン・スミスはジュリアナを仕留めるために別世界に送った工作員から別世界の自分自身がジュリアナを助けようとして殺されたこと、死体は見つからない所に隠したことなどを報告される。
ジョンは高い城の男に会い、別世界の自分風の服や本人の結婚指輪を付けてポータルから別世界へ。
第4話『ジュリアナ、戻る』感想
第4話は、今シーズン初登場の『高い城の男』ホーソーン・アベンゼンのシーンから始まります。
全シーズンでジョン・スミス率いるナチスに捕まってから、彼は『Die Nebenwelt(ディ・ネーベンヴェルト)計画』に協力させられていたようです。
ナチスがこの計画で大きな成功を収めている理由は、彼の協力があるからなんでしょうね。
そしてナチスは自らの研究に協力させるだけでは飽き足らず、『高い城の男』を彼らのプロパガンダビデオにまで出演させています。
さすがナチ。めちゃくちゃ趣味が悪い。
普通ならこんなビデオ、絶対に出たくないハズですが
ホーソーンはプロパガンダビデオ出演と引き換えに、同じくナチスに捕まっている妻キャロラインに会う権利を得ているようです。
「(こんな風にナチスに協力しているなんて)自分で自分を殺しているようだ。私のことは気にしないで」とホーソーンのビデオ出演を止めようとするキャロラインですが、、、
たとえ自分の信念に反することでも、愛する人の命がかかっているとなれば話は別ですよね。
観ていてとても悲しいシーンでした。
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今回のエピソードのタイトルにもなっているジュリアナが現世界に戻ってくるシーン。
別世界に来た時と同じように、瞑想することによって現世界に帰ってくるんですが
ジュリアナが瞑想していたのは、ワシントンにあるリンカーン記念堂 という実際に存在する場所です。


かの有名なアメリカ合衆国16代大統領エイブラハム・リンカーンの像の前でジュリアナが瞑想すると、ナチスが治める現世界に戻ってくるんですが
現世界のリンカーン記念堂は、なんと瓦礫の山。
ジュリアナの後ろには首のないリンカーン像が、、、。
ナチス支配下では、アメリカ固有の歴史は徹底的に排除されていることがよく分かります。
その後、ジュリアナはレジスタンスが集まる街のパン屋に助けを求めるんですが
その時に、別世界から持ってきた1ドル札を見せるんですよね。

ナチスが支配する現世界では通貨としてドイツマルクが使われているので、アメリカの通貨であるドルはないはずなんですが
それを見た時のパン屋の女性の、ビックリした顔といったら。
まぁそりゃビックリしますよね〜。
この辺のナチスが支配する現世界とアメリカが勝利した別世界の違い というのも、観ていてとても面白いです。
ただ1つ不思議なのが
ジュリアナはなぜそのパン屋がレジスタンスのアジトだと知っていたのか。
このパン屋、前シーズンで出てきてたりしてましたっけ?
うーん、思い出せん。
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前シーズンまでは重要なキャラクターであった田上大臣。
皇太子妃の命令により、田上大臣を暗殺した犯人を探す木戸。
なかなか犯人に辿り着けないまま、上司である矢守将軍にはしきりに捜査の打ち切りを命じられる始末。
でも、木戸は知っていました。
田上大臣殺しを指示したのは、矢守将軍その人 だということを。
そのことをハッキリさせるため
矢守将軍の下で働く飯島大尉に、見つかってもいない銃の指紋についてカマをかけてそのやり取りを録音したのでした。
矢守将軍が田上大臣暗殺を指示したという証拠を掴んだ木戸ですが、彼は果たしてこの証拠をどのように使っていくのでしょうか。
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さて、今回のエピソードの最後には
ジョン・スミスが別世界に旅立ちましたね!
別世界のジョン(セールスマンver.)が殺された時からこうなるんではないかと思ってましたが、やっぱりそうなりました。
ジョン・スミスは、一体何をしに別世界へ?
多分仕事(ナチス)関係ではなく、現世界では死んだ息子トーマス系の話になるんではないかと思います。
亡くなった家族にまた会えるとなったら、そりゃ会いたいですもんね。
ジョンが別世界で一体どんな振る舞いを見せるのか、次のエピソードが気になるところ。
またスミス家で行われた晩餐会では、ヒムラー総統がひどい咳をする場面が何度もありました。
これはどう考えてもヒムラーが死ぬフラグではないでしょうか。
どうでしょうか。
ヒトラーが死に、その後任のヒムラーまでもとなるとその次の総統の座は一体誰のものに?
ジョン・スミス、、、はないか。さすがに。
彼一応、アメリカ人だし。
おわり!