画像引用:公式Twitter
Amazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ『高い城の男(The Man in the High Castle)』シーズン4エピソード3『急襲』のあらすじと感想 をまとめています。
※ネタバレあり。
まだ観てない方は注意!
前回までのあらすじ
骨董品店店主のロバート・チルダンは日本の要人向けにオークションを開催する準備をしているが、レジスタンスのメンバーとBCR(黒人共産反乱軍)はその会場で日本人要人の襲撃を計画する。
スミス家の娘2人は父ジョンに連れられニューヨークに戻ったが、長女ジェニファーは中立地帯で見たものが忘れられずナチス管理下での生活に嫌気を感じている。
一方その頃ジュリアナ・クレインは、別世界にもナチスの手が及びはじめていることを知る。
シーズン4第3話『急襲』あらすじ
娘達を心配したヘレン・スミスは、中立地帯から家族が待つ大ナチス帝国領ニューヨークへと戻ってくる。
中立地帯の自由な雰囲気が忘れられずナチス支配下の生活に疑問を感じている長女ジェニファーは、母に「なぜ戻ってきたのか」と問いただす。
「今すぐにでもバスに乗ってここを出ていきたい」というジェニファー。
そんな話をすること自体非常に危険だが、ヘレンは「いつか”その時”が来たら必ず助ける」と約束する。
♢♢♢♢♢
一方別世界では、道場にいたジュリアナの元にスミス家の息子トーマスが訪ねてくる。
「ベトナム戦争に参加するために軍への入隊を考えている」と話すトーマスを、ジュリアナは「あなたを愛する人がどう思うかよく考えて」と止める。
その夜ジュリアナはジョンと個人的に会う約束をする。
ジョンは第二次世界大戦中は軍人として戦っていたが、その時の経験はまだ家族には話していないと言う。
ジュリアナはトーマスが戦争に行きたがっていたことをジョンに話し、「戦争での経験を家族に話す時が来たかもしれないわね」と言う。
ジュリアナが車に戻ると何者かが車内に潜んでおり、頭にビニール袋を被せて彼女を殺そうとする。
車内にいたのはナチスの工作員で、ジュリアナの居場所を知った現世界のジョン・スミス大将がジュリアナを消すために派遣したのだった。
ジュリアナ、大ピンチ。
そこに別世界のジョン・スミスが助けに入るが、揉み合いの末ナチスの工作員に刺されて殺されてしまう。
ジュリアナは捕まるあと一歩のところで車で逃走する。
♢♢♢♢♢
田上大臣暗殺の犯人として殺したBCRのメンバーにはアリバイがあったため、捜査を続けたいと上司の矢守将軍に申し出る木戸だが「この件についての捜査は打ち切れ」と言われてしまう。
そんな中、木戸の息子である徹がナイトクラブでヤクザを殺してしまう。
木戸が呼ばれ、「胸に付いてる金鵄勲章がなければ殺していた。戦争の功労者は殺せない」と忠告を受ける。
徹は解放された後、「日本は本当は中国で負けているのに、嘘ばかりついている。僕たちはみんな操り人形だ」と木戸に当たる。
国のために忠実に働く木戸はこれに激怒し、「お前はもう俺の息子じゃない」と徹を家から追い出す。
仕事に戻った木戸は、オークション会場で見たコックの男がレジスタンスのワイアット・プライスであることに気がつく。
♢♢♢♢♢
オークション会場では憲兵隊による厳戒態勢の中、ワイアットをはじめとするレジスタンスのメンバーが行動を開始していた。
彼らを監視していた憲兵隊を蹴散らして武器を装備し、控えていたBCRにサインを送る。
ちょうどそこに木戸からオークション会場にレジスタンスが紛れ込んでいるという報告が送られる。
それに気づいたサポート役のBCRは撤退、実行役のワイアット達はそのまま会場を襲撃。
ターゲットの1人はBCRメンバーのベルが会場の外で仕留める。
襲撃後、隠れ家にたどり着いたワイアットは彼らを置いて逃げたBCRに激怒。
その時、レジスタンスが乗ってきた車に隠れていたロバート・チルダン登場。
銃を向けるBCRにチルダンは
「君たちが撃った要人の何人かは、アメリカから日本を撤退させようとしていた。
自分ならBCRと(日本の撤退を望む)皇太子妃の橋渡し役になれるだろう」と説く。
第3話『急襲』感想
今回のエピソードで衝撃だったのはやはり
別世界のジョン・スミスの死 ではないでしょうか。
ジュリアナに対してとても協力的だった彼は、最後は彼女を庇って死んでしまうわけですが
彼を殺したのは違う世界の自分自身が派遣した工作員という、なんともこんがらがった展開に。
でもこのエピソード、とても印象的ですよね。
別の世界に住む、2人のジョン・スミス。
一方はジュリアナを殺そうとし、もう一方は助けようとする。
また物語中、セールスマンのジョンが軍人時代の話をするシーンがありますが
彼は戦争中、その役割に心を犯されそうになったと話していたのがとても印象的でした。
結局何が言いたいかというと
人は自分を取り巻く環境によって変わる ということなのではないでしょうか。
ちなみに、ジョンが工作員に刺された後
ジュリアナが助けようともせず速攻逃げたのにはびっくらこいたわ。
ジュリアナって、そういうとこあるよね、、、。
なんつうか、「とりあえず自分が助かるのが1番!」みたいな。
まぁ主人公だからしょうがないのかな。
♢♢♢♢♢
もう1人、取り巻く環境によって変わってしまったのが木戸警部の息子・徹。
彼はきっと元々は家族思いの心優しい少年だったのだと思いますが、戦地での経験が彼を永遠に変えてしまいます。
暴力を振りかざす日本という国の正義について行けなくなった彼は、その正義に従う父とも決別する結果となってしまいました。
それにしても、今回の話はちょっと意味不明だったかな、、、。
なんでPTSDでヤクザ殺しになっちゃうんだろ?
♢♢♢♢♢
さて、メインのストーリーであるレジスタンスによるオークション襲撃ですが。
襲撃自体には、特に言うことなし。
強いて言えば
木戸警部からの連絡、タイミング良すぎない?って事くらい。
ただチルダンに関しては「そう来るかー!」 って感じでしたね。
オークションの主催者として、襲撃後に会場に残っていたら憲兵隊にフルボッコにされてるだろうし。
レジスタンスもBCRも特にチルダンに好印象を抱いてるわけではないと思いますが
それでも日本側にアメリカ撤退の意思がある というマル秘情報を持ってくるとは。
イケイケのナチスに対し、日本は撤退か、、、
日本が外国で負け続けているという徹の話は本当みたいですね。
もしかしたらイケイケに見えるナチスも、「現世界では上手くいってないからまずは別世界を支配下に置こう」 って話だったりするのかな、、、?
現世界での戦況については話に出てこないので、アメリカ以外はどうなってるのかよく分かりませんね。
おわり!