ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

ドイツ人旦那のおばあちゃんのような日本知識

ドイツ人の旦那とは日本で知り合ったのですが

その頃から(そして8年経った今も)彼は日本語が話せません。

 

ただ昔から、なぜか日本に関してものすごく偏った知識を持っていました。

 

今回は

そんな旦那の変わった日本の知識 について書いていきます。

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旦那の偏った日本語の知識

8年前、私が旦那と知り合った時

彼は「コンニチハ」ぐらいの日本語しか話せませんでした。

 

それにも関わらず

彼は食べ物に関しての日本語は、最初からたくさん知っていました。

 

例えば:

  • Kuzu 
  • Umeboshi 梅干し
  • Gomashio ごま塩(旦那の発音は「ゴマージオ」)
  • Ume-Sho-Bancha 梅醤番茶

などなど、、、

 

食べ物の単語でも、 なんだか知識がものすごく偏ってる。

 

「(日本語は話せないくせに)なんでそんな単語知ってるの!?」

と、当時はかなり驚きました。

 

いやだって、梅醤番茶とか。

名前は一応知ってましたけど、人生のうちで発音する機会なんてそうそうないですよ。

 

しかもまだ20歳そこらの若者だった私に、梅醤番茶のターンはまだ訪れていなかった。

 

そんな中

日本語話せない外国人と英語で会話している時に、まさか「梅醤番茶」というワードを聞くことになろうとは。

 

最初は意味が分かりませんでしたよね。突然すぎて。

 

「ウ、ウメショーゥバンチャ?(この単語、英語か?)」

ってな感じで。 

 

旦那の「おばあちゃんの知恵袋」的な知識

こんな感じで、日本語の知識が偏っている旦那ですが

このものすごく偏った食べ物の単語を、実際に生活の中で使うからまたビックリ。

 

例えば、風邪をひいた時。

 

夜は「葛湯」

「風邪ひいたっぽい」と言うと

「葛湯を飲め!」と、打てば響く速さで返ってきます。

 

旦那はKuzuyu(葛湯)の愛飲者です。

というか葛湯信者です。

 

彼は葛湯のことをそれはそれは信用していて、どこに行くにも葛粉は必ず持っていきます。

 

私はそれまでの人生で葛湯というものを飲んだことがなく

旦那と付き合い始めてから海外で初めて葛湯を飲まされたんですが

葛湯って、不味くね、、、?

 

以前盲腸の手術をした時に、術後初めての食事として重湯を飲まされたことがあるんですが

始めて飲んだ葛湯も、重湯と同じ味がしました。

というか、味が全然ない。

 

おかゆの米抜きというか、おかゆ汁というか、、、

とにかくあのドロッとした感じがイタダケナイ。

 

でも旦那は、風邪ひいたら葛湯飲めば大丈夫だと思っているので

風邪ひくたびに無理やり飲まされます。

 

もうだいぶ慣れましたが、、、。

 

最近では、風邪をひいても旦那には言わずできるだけコッソリ治すようにしています。

旦那が「葛湯飲め!」とかばーちゃんみたいなこと言うので。

 

朝は「梅醤番茶」 

旦那の中で、風邪をひいたら夜は葛湯。

 

じゃあ朝は何かというと、起き抜けに梅醤番茶を飲まされます。

 

これは番茶に梅干しと醤油を入れたものなんですが

こっちは結構イケます。おいしい。

 

ちなみに、旦那は梅醤番茶に入れる梅干しにもこだわりがあり

お店で売っている添加物たっぷりな梅干しは使いません。

 

最近では、私の祖母が作った自家製梅干しを日本から持ってきて旦那に提供しています。

 

おばあちゃんが作る梅干しはものすごくすっぱいんですが

この酸っぱい梅干しがいいそうで。

私はハチミツ梅とか、結構好きなんですけどね、、、

 

おばあちゃんの梅干しが好きすぎて、レシピを聞いて来いと口酸っぱく言われます。

梅干しなだけに。

 

痛い所には「しょうが湿布」

こちらはあまり頻繁にはしませんが

痛みが酷い所にはGinger Compress(しょうが湿布)をすることも。

 

「しょうが湿布」って日本のものなんだとは思うんですが、個人的にはやったことありませんでした。

なので、こちらも海外で初めて体験。

 

おばあちゃんと一緒に住んでたりすると、やったことある人もいるんでしょうか、、、?

 

私の実家は核家族だったので、そんな機会も全くありませんでした。

 

旦那が思っていた「日本で有名な人」

旦那には、尊敬する日本人が2人います。

 

旦那が初めて日本に来たとき、その人達について日本人と話をしようといろいろな人に聞いたらしいのですが

誰も名前すら知らなくてショックを受けたらしい。

 

そんな、日本での知名度は低いけど旦那が尊敬する日本人というのが、こちらの2人。

 

Masahiro Oki(マサヒロ・オキ)

旦那が尊敬する日本人、1人目はオキ・マサヒロさんという方。

 

うん、知らない。誰それ?

 

って思いましたよね。最初聞いた時。

大体の人が、私と同じ反応だったはず。

 

知っている人は少ないと思いますが

旦那の中でオキさんはかなり偉大な人らしいです。

沖 正弘(おき まさひろ 1921年-1985年)は、思想家、ヨガ健康法指導家。戦後日本におけるヨガの草分け的指導者で、その普及に努め、ヨガブームを作った立役者。

引用:沖正弘 - Wikipedia

沖正弘さんは、ヨガ健康法の指導家

日本でヨガブームを作った立役者だったそうです。

 

し、知らなかった、、、!

 

沖ヨガの特質は、ヨガを現代的かつ総合的に解釈し、ヨガ・禅・陰陽哲学・東西医療法と修行法を総合した立場から、生活のすべてを修養法・修行法・治病法とするユニークなシステムである。

引用:沖正弘 - Wikipedia 

 この「沖ヨガ」(海外では「禅ヨガ」とも)を、旦那はオーストラリアで習得したんですが

その時の師匠が、沖さんから直接指導を受けた弟子だったそうです。

 

旦那は、沖さんの書いた本もたくさん持っています。

旦那が持ってるのは、全部英語版ですが。

海外のその筋の方には、有名人なのかもしれませんね。

 

George Osawa(ジョージ・オーサワ)

そして、旦那が尊敬する日本人2人目。ジョージ・オーサワさん。

 

うん、、、誰?

ってね、なりますよね。

 

しかも旦那の発音だと「ジョージ・オーシャワ」になってるし。

ますます誰やねん。

 

 櫻澤 如一(さくらざわ ゆきかず、生来はにょいち。1893年10月18日 - 1966年4月24日)は、思想家・食文化研究家。

マクロビオティックの提唱者として有名で、海外ではジョージ・オーサワ(George Osawa)の名で知られている。

引用:桜沢如一 - Wikipedia

ジョージ・オーサワこと櫻澤如一さんは、マクロビオティックという菜食法を海外に広めた方なのだそうです。

 

マクロビオティック (Macrobiotic) は、第二次世界大戦前後に食文化研究家の桜沢如一が考案した食事法にないし食生活法である。

玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法である。

引用:マクロビオティック - Wikipedia

マクロビオティック、通称マクロビ

海外ではセレブなんかも取り入れている食事法で、最近では日本でも有名になってきていますよね。

 

ジョージ・オーサワが日本の食療法をヒントに考案したのがマクロビですが

マクロビの考え方は先に海外でヒットし、その後日本にも逆輸入されました。

 

マクロビを考案したのって、日本人だったんですね、、、

知らなかった。

 

旦那は、今はもうマクロビはやっていませんが

彼の書いた本は、いまでも後生大切に持っています。

ジョージ・オーサワもやはり、海外のその筋の方には有名人なんでしょうね。

 

なぜ旦那の日本知識は偏っているのか

このように、旦那が持っている日本知識はとても偏っていますが

それはなぜかというと、旦那がヒッピー東洋医学に傾倒しているから。

 

以前この記事にも書きましたが↓

旦那は南アフリカとオーストラリアで指圧を学び、

更にオーストラリアでは師匠について「Zen Yoga(禅ヨガ)」を勉強して

シドニーでは指圧とヨガを組み合わせたクリニックを持っていました。

 

その頃に出会ったマクロビも、かなり長いこと実践してたそうです。

 

とにかく、旦那はそういう東洋医学的な考えが大好き。

その結果、知識が偏ってしまったんでしょうね。

 

日本古来の治療法などの知識が多いので

若い世代の私からするとなんとなく「おばあちゃんっぽい」という印象を受けました。

 

蛇足ですが

私、実はうっすらケツアゴなんですけど

そのことを乙女心に結構気にしてたんですよね。

 

で、そのことを以前旦那に話したときに

ケツアゴは、Kidney(肝臓)に何かが不足している証拠だね。」 

と、ケツアゴについて東洋医学的に説明されたことがあります。

 

普通に「そんなことないヨ!ケツアゴな君もすてきだヨ☆」という答えを期待していた私は、そのデリカシーなさすぎな旦那の回答を聞いて

(いろんな意味で)ショックを受けました。

 

まぁとにかく、旦那のその辺の知識だけは莫大ってことです。

 

※ちなみにこの場合の「肝臓」とは、「臓器としての肝臓」を指すわけじゃないそうです。

五行説だと思いますが、私はその辺は詳しくないので分かりません。

 

最後に

最後ちょっと愚痴っぽくなりましたが。

旦那の持っている日本知識が、完全におばあちゃんっぽいという話でした。

 

その辺の知識だけは本当に豊富なので、いつも驚かされてばかりです。

そして私はいつも、「おばあちゃんの知恵袋」をドイツ人である旦那から授かっております。

 

旦那よ、いつもありがとう。

そして

ケツアゴは、肝臓を良くすると治るってこと?

 

君のその知識で、私のケツアゴもぜひ治してください。

 

おわり!