ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

子どもが欲しくなかった旦那の、赤ちゃんが生まれてからの変化

私とドイツ人の旦那はかれこれ11年ほどの付き合いになりますが
彼は出会った時から『子どもはいらない』という考えの持ち主でした。
 
そんな彼も今は1児の父になったのですが
今回の記事では子どもを持つことに消極的だった旦那の産後の変化 について書いていきます。
 

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子どもを持つことに消極的だった旦那

私のドイツ人旦那は元ヒッピーで、自分の自由とフリーダムな生活 をとても大切にする人です。

 
そんな彼には元々『子ども=責任=自分の自由を奪うもの』という考えがあったようで、長い間子どもを持つことには消極的 でした。
 
旦那が子どもに関して消極的だということは何となく分かっていたので、その話題についてはあまり触れないようにはしていました。
 
私自身は『いつかは彼との子どもが欲しいな』という考えだったのですが
今も昔も『子どもを産む』ことよりは『旦那と一緒に居る』ことの方が大事だと考えているので、片割れである旦那がいらないと言うなら私も子どもは諦めよう と思っていました。
 
(ただ私の方が旦那より12歳若いので、『いつか心変わりしてくれれば、、、』とは密かに思ってました。)
 

子どもを持つことを決めた日

そんな私達が子どもを持つことに関して初めて前向きに話し合った日 のことは、まだ鮮明に覚えています。

↑この記事の最後ににも少し書いたんですが
それは3年目の結婚記念日のことでした。
 
旦那は記念日ごとに疎く、特に結婚記念日は毎年忘れるので
この年の結婚記念日は朝ごはんにサプライズを仕掛けることにしました。
 
、、、サプライズと言っても、ちょっと豪華な朝ごはん+プレゼントだけですが。
 
で、「プレゼントどうしよっかなー」と考えてるうちに気がつけば記念日の2日前。
そして慌ててスーパーで買ったプレゼントが、潤滑油でした。
 
、、、半分ネタのつもりだったんですけどね。
 
結婚記念日の朝食ののテーブルに、ちょっと豪華な朝ごはんと潤滑油。
 
このサプライズをかました時に、突然旦那から「そろそろ子どもを作ろうか」 と言われました。
 

このちょうど半年ほど前には↑この記事のようなことがあったし
プレゼントがプレゼントなだけにジョークなのかとも思ったんですが、、、どうやらそうではないらしい。
 
その日から避妊をやめ妊活(と呼べるのかどうか分かりませんが)を始めました。
 
2ヶ月後に妊娠しましたが、流産。
 
その4ヶ月後に再び妊娠し、息子の出産となりました。

 

なぜ「子どもが欲しい」と思うようになったのか

子どもを持つことに対し消極的だった旦那はなぜ、「子どもが欲しい」と思うようになったのか。
 
突然「子どもが欲しい!」と思ったわけでも、何か特別なきっかけがあったわけでもなく
自分達の生活が良い方向に変わるにつれて、気持ちが徐々に子どもにも向いていった ようです。
 
その大きな転機となったのは
ドイツの田舎に家を買ったこと。

 
旦那は、以前住んでいたハンブルクという都市が大嫌いでした。

 
自分自身が満足していない環境では、子どもを持つことなんて到底考えられなかったようですが
アパートながら持ち家を買い大好きな自然に囲まれた生活を始めることで、人生の次のステップ、つまり子どもを持つこと を考える心の余裕ができたようです。
 
また家を買ってから家計の状況が良くなったのも、旦那を後押ししたようです。
 
家は一括購入だったので単純に毎月の家賃を払う必要がなくなったのと
旦那の仕事が安定し収入が増えたことが助けになりました。
 
それプラス、年齢的なこともあるのかなと。
 
旦那は現在43歳。
 
第一子を持つのに若いとは言えない歳ですが
それでも彼にとっては、子どもを持つという決心をするまでにこれだけの年月が必要だったようです。
 

妊娠中の旦那の様子

妊娠中、特にお腹がまだ大きくならない初期は旦那にもまだ「子どもが出来た」という実感がなかったらしく
あまり丁寧には扱ってもらえませんでした(汗)
 
 
妊娠初期はタイでそれなりのつわりに悩まされながら過ごしたんですが
バイクに乗ったりそれなりに重いものを持たされたこともあるし、何よりなぜ私の体調が悪いのか分からずイライラされるような場面もありました。
 
ただお腹が目に見えて大きくなってくると、旦那の態度も変わっていきました。
 
いろいろと気を使ってくれることが多くなったし
お腹が重くてうまく動けない妊娠後期には、大嫌いなスーパーへの買い物にも付き合ってくれるようになりました。
 

子どもが生まれてから旦那はどうなったか

息子は帝王切開で産まれてきたんですが
手術中私の体調が悪かったこともあり、産まれた直後のカンガルーケアは旦那が行いました。
 
それが良かったのかどうか分かりませんが、、、
旦那は産後すぐから息子にメロメロ です。
 
「メロメロ」って、もう死語かも?
 
産後すぐの赤ちゃんはガッツ石松に似てるなんて言うし、「旦那が息子を可愛がってくれなかったらどうしよう」かと出産前は密かに心配してたんですが、、、
その心配も、杞憂に終わりました。
 
旦那は元々かまってちゃんな所があるので「父親なんだからもっとしっかり!」と思う場面もないこともないんですが、、、。
 
例えば「病院嫌いだから泊まりたくない」って言ったり、私は授乳で忙しいのに夕食は私に作って持ってきて欲しそうにしたり。
 
(とは言っても、夕食は毎日『Kaltes Essen』と呼ばれる簡単なパン食なんですが。)
 
それでも産褥期には率先して家事や私の世話をしてくれた し、息子の世話も授乳以外は何でもしてくれます。
 
あと驚いたのが
息子の書類関係の手続きを率先してやってくれる こと。
 
ドイツは書類関係の手続きが複雑なことで有名(?)なんですが、旦那はこれが大嫌い。
 
というわけで書類関係のことは(ドイツ人の旦那がやった方がよっぽど早いのに)私がやることも多かったんですが
息子に関する雑多な書類手続き(出生届とか健康保険とか両親手当とか)は、文句は言いながらもほぼ1人でこなしてくれました。
 
、、、普通の旦那さんにしたら、至極普通の事なんですけどね。
でもうちの旦那にとっては、大きな進歩なのです。
 

旦那に対して納得いかない点もあるが、、、

「赤ちゃんは泣くのが仕事」とはよく言いますが
旦那は赤ちゃんの泣き声に耐性がなく、息子が泣いているのを聞くと感情が高ぶってイライラしてしまう ようです。
 
産後1ヶ月が経ち、旦那も少しずつ息子の泣き声に慣れてきてはいるようですが
機嫌が悪いとちょっと泣いただけで「早くおっぱいあげて泣きやませろ」とか「いま集中してるから向こうに行ってくれ」とか言われるのが悲しい。
 
っつーか、イライラする。
 
旦那がこんな感じだと、息子が泣くたびに「早く泣きやませなくちゃ」と私が無駄なストレスを感じてしまって。
 

基本的には息子が大好き

、、、とまぁ、旦那も父親としてまだまだ至らない点もありますが
基本的には旦那は息子のことが大好き で、ヒマさえあればナデナデしたりチュッチュしたりクンクンしたりしてます(笑)
 
これから息子といろんなことを経験するのが楽しみなようで
「息子とあんな事がしたい、こんな事がしたい!」というのをよく妄想するらしい。
 
息子と一緒にいろんな所に行けるよう、なんとキャンピングカーの購入を真剣に検討し始めたり、、、。
 
「子どもが生まれたことで自分の自由がなくなるのではないか」という考えは、どうやら旦那の中からはなくなった(もしくは今の所は小さくなった)ようです。
 
また旦那は、息子が生まれてからはよく「自分の子どもがこんなにも可愛くて楽しくて愛おしいものだとは思わなかった!」と言うんですが
この言葉を聞くたび、私はとても嬉しい気持ちになります。
 

まとめ

というわけで、今回の記事では
子どもを持つことに消極的だった旦那の産後の変化 について書きました。
 
旦那はかなり『ゴーイング・マイウェイ』なタイプで、自分の好きなことややりたい事に関しては確固たる考えがあって。
 
そんな所が好きになって一緒になったんですが
子どもを持つとなると自分のことは我慢しなきゃいけない って時もあるじゃないですか。
 
そういうの旦那は無理そうだな、と子作り前から思っていたので
私としては「子どもを2人持つようになるんだ」くらいの覚悟で臨みました。
 
その覚悟は間違ってはなかったし、実際私が頑張ることや我慢することも多いんですが
それでも産前に思っていたよりはいろんな事が良い方向に向かってるな というのが今の感想です。
 
結局私には子どもを1人で生み育てるという選択肢はなかったし
せっかく愛する旦那と共にかわいい息子を持つことが出来たので、無理しない程度に旦那との妥協点を探っていきたいなとは思っています。
 
旦那のやりたいことは極力やらせてあげる、というのもその1つ。
 
「病院に泊まりたくない」という旦那の意見を尊重して、居てもらうのは2晩だけにするとか。
産後2日目の夜に行きつけのバーに行くのを許すとか。
 
まだまだ旦那にイラっとすることもあるけど、私も旦那も両親1ヶ月目。
 
いろいろと試行錯誤を続けていく所存です。
 
おわり!