今や普通になりつつある国際結婚。
テレビでは外国人と結婚して海外に住むようになった日本人妻を特集する番組があるとか、、、ないとか?(←よく知らない)
日本では婚姻届を提出すれば結婚できますが、ドイツでは手続きが少々複雑です。
私は縁あってドイツ人と結婚したのですが
その手続きのめんどくさ複雑さに、かなり混乱させられました。
今回の記事では、計5回に渡って
そんな複雑なドイツ人との結婚の手続きについてまとめていきます。
※この記事は「ドイツに住んでいる日本人とドイツ人が、ドイツ国内で結婚する場合(お互いに初婚)」を前提に書かれています。
日本人とドイツ人が日本または他の国で結婚したり、日本人と他の国の方がドイツで結婚する場合、また再婚の場合は以下の記事とは少々手続きが異なるので注意!
ちなみに
日本人同士がドイツで結婚する場合は、日本の婚姻届を日本へ提出するだけなので、以下の手続きは必要ありません。
全体の流れ
まずはどんな手続きをこなしていけば良いのか、全体の流れをまとめました。
- 日本で必要書類を入手
- 必要書類のアポスティーユを取得
- 書類を認証翻訳
- (ドイツ人婚約者の必要書類を入手)
- 管轄内にあるStandesamt(戸籍役場)で予約を取る
- 予約の日にStandesamtへ行き、必要書類を提出
-
結婚式当日
-
日本へ婚姻報告
もうね、やることたくさんあります。
これだけでもう、目を背けたくなりますね。
まずは1個ずつ!1歩ずつ見ていきましょう。
この記事では
以上の手順の1と2、つまり日本での書類集めについて詳しく説明していきます。
その前に、、、
結婚手続きの制限時間
ドイツでの結婚の手続きは、かなり長いプロセスとなりますが
残念ながらゆっくりと時間をかけて行う事は出来ません。
というのも
日本で集めた必要書類は、書類の発行日から6か月以内にStandesamt(戸籍役場)に提出しなければいけない という決まりがあるからです。
日本で戸籍謄本などの書類をゲットした瞬間から、上記のプロセスの6までは6か月以内に完了させなければいけないので、注意が必要です。
今後の予定を逆算して、短期決戦でいきましょう。
①日本で必要書類を入手
まずは、日本人であるあなたの必要書類を日本にある各役場から取り寄せます。
必要書類の種類
- 戸籍謄本 原本3通
- 婚姻要件具備証明書 原本1通
婚姻具備証明書を入手する時と、日本に婚姻届を出すときにも戸籍謄本が必要となるので、戸籍謄本は計3通入手してください!!
戸籍謄本を1通しかドイツに持っていかないという失態を犯すと、後で詰みます。
(※ただし、日本に婚姻届を提出する手続きの際は戸籍抄本でも大丈夫です。詳しくはこちらの記事参照。)
私は念のため、戸籍謄本は4通入手しました。
以下では、各必要書類について説明していきます。
戸籍謄本
戸籍謄本は、本籍地の役所で取得する必要があります。
身分証明書と、少しばかりのお金(1通300円くらい)を持って行ってくださいね。
この際、必ず戸籍謄本(こせきとうほん) を入手してください。
戸籍抄本(こせきしょうほん)ではダメです。
戸籍謄本は全部記載や全部事項証明とも呼ばれるもので、家族全員分の戸籍情報が載っています。
戸籍抄本(こせきしょうほん)は内容を一部抜粋したもので、1人分の戸籍情報しか載っていません。
婚姻要件具備証明書
「なにそれ!?聞いたことない!」
って人がほとんどだと思います。
これがねー、口に出して言うとすごくツウっぽく聞こえるんですよねー。
使う機会は、長い人生の中でも今しかないとは思いますが。
この言葉、婚姻要件具備証明書(こんいんようけんぐびしょうめいしょ) と読みます。
婚姻要件具備証明書は、あなたが日本で独身であることを証明する書類です。
独身証明書とも呼ばれます。
婚姻具備証明書は地方法務局 という所で発行してもらえます。
私は即日発行してもらえましたが、場所によっては発行に日数がかかることもあるようです。
発行の際にドイツ人婚約者の名前や生年月日を記載する欄があるので、ドイツ人婚約者のパスポートのコピーなどを持参すると安心です。 (提出する必要はありません。)
またその際、ドイツ人婚約者の名前を日本語(カタカナ)で書くことを求められます。
分かりにくい名前の婚約者をお持ちの場合は、事前にカタカナ訳を考えていくことをおすすめします。
私の旦那の名前も日本語じゃとても書き表せられない名前だったので、その場で10分ほど悩みました、、、。
婚姻具備証明書を入手する際に必要な書類
- 戸籍謄本 1通
- 身分証明書(私はパスポートを持っていきました)
- 印鑑
②必要書類のアポスティーユを取得
アポスティーユとは
え、また専門用語出てきちゃった!?
こっちもなかなかカッコイイですね。もう何語かさえわかりませんが、、、。
アポスティーユ とは、簡単に言えば「この書類は公的な書類ですよ」と外務省が証明してくれるものです。
ドイツで結婚する場合には、①で取得した書類(戸籍謄本、婚姻具備証明書)にアポスティーユを取得する必要があります。
アポスティーユ取得方法
アポスティーユは、外務省 にて取得します。
外務省は、東京と大阪にあります。
郵送でも申請を受け付けてくれるようですが、海外からの郵便による申請は受け付けていません。
なので、私は東京の外務省の窓口まで直接申請に行きました。
私が行ったときは事前の予約などは受け付けておらず、受付時間内に直接行って番号カードを引いて、番号が呼ばれるまで待っていました。
アポスティーユは申請した当日は受け取れず、翌日以降また外務省まで取りに行くことになります。
こちらも郵送で対応してもらえるようですが、返信用封筒や切手などは自分で事前に用意する必要があります。
アポスティーユの郵送での申請については、外務省のHPを確認してください。
アポスティーユ取得のための必要書類
- 戸籍謄本と婚姻具備証明書(どちらも発行日から3か月以内の原本)
- 身分証明書(私はパスポートを持っていきました)
- 申請書(申請書は外務省のHPからダウンロードするか、窓口でももらえます)
アポスティーユ取得の際の注意点
書類を認証翻訳した後では、アポスティーユは取得できません!
アポスティーユは必ず、認証翻訳前に取得してください。
既に海外に住んでいる方へ:海外からでも日本の書類は集められるか?
既にドイツに住んでいる場合、「書類集めるために日本に行くヒマがない!」という方もいるかと思います。
日本に帰るのも、飛行機代高いですしね。
結論から言うと、海外からでも必要書類を集めることは可能です。
ただし、海外から書類を集めるのは非常に複雑かつ面倒。
日本で代理人となって書類を集めてくれる方(ほとんどの方は家族に頼むと思いますが)に多大な労力を強いることになるだけでなく
委任状など、手書きの書類を書いて日本に送る作業も増えます。
国際郵便は紛失することもあり、大切な書類を送るのは少々不安でもあるし
何より時間がかかる。
日本行きの航空券は高いですが
それでも実際に結婚するあなた本人が日本で書類を集めるのが1番ラクな方法です。
一時帰国や休暇と合体させて、サクッといきましょう。
めちゃくちゃ要領良くいけば、2日で終わります。(私は計4日かかりましたが)
私自身も、すべての書類を日本に行って自分で揃えました。
超めんど大変だったけど、結果これで良かったと思っています。
次の記事につづきます。
ドイツでの結婚に向けて日本で集めなくてはいけない書類 は、以上です。
次の記事では、ドイツ国内で行う手続きについて書いていきます。
おわり!
次の記事はこちらから:
【その2】ドイツで行う手続きについて↓
【その3】結婚の時に決めることいろいろ↓
【その4】結婚式当日↓
【その5】日本への結婚の報告↓