ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

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妊娠中に旅行しても大丈夫?妊娠初期に3ヶ月海外旅行した私の体験談

一般的に妊娠中の旅行は安定期(16週〜28週)の間に行くのが良い とされています。
 
理由は:
  • 妊娠初期(〜15週)はつわりなどで体調が変化しやすい上、流産の可能性が他の時期より高いから。
  • また妊娠初期は赤ちゃんの体の重要な器官が作られる時期で、感染症や薬などに影響されやすいから。
  • 妊娠後期(28週〜)はお産が近くなりお腹が大きくなって動きづらくなったり、疲れやすくなったりするから。
このような理由で、妊娠初期と後期の妊婦の旅行は避けるべきだと言われています。
 
また、ネット上の情報を読む限り
たとえ妊娠中期の安定期であっても妊娠中の海外旅行はあまり推奨されていない ようです。
 

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「妊娠中の旅行は良くない」という情報は知っていたものの
私は妊娠初期に3ヶ月間のタイ旅行に行きました。
 
元々予定していた旅だったのですが
妊娠が発覚したのが、なんと旅行に出かける3日前で。
 
不安はあったものの結局旅行には行き
3ヶ月後には私もお腹の子どもも、無事に居住地であるドイツに帰ってくることができました。
 
というわけで、今回の記事では
妊娠初期に3ヶ月タイを旅行した私が妊娠初期の海外旅行 について詳しく書いていきます。
 
 
※当記事は、妊娠中の海外旅行を推奨するものではありません。
 
妊娠中の体調は人によって異なりますし、どんな場合でもリスクが0になることはありません。
 
妊娠中に海外旅行に行く際は、すべて自己責任になることをお忘れなく。
 

結論から言うと

妊娠初期の海外旅行について、実際に経験した私の見解を先に書いておくと
妊娠初期の海外旅行は、辛いけど行けないこともない です。
 
以下にはその理由として
  • 妊娠初期の海外旅行で辛かったこと
  • また妊娠中だからといって海外旅行にそこまで慎重になる必要はない理由
について書いていきます。
 

妊娠初期の海外旅行で辛かったこと

つわり

私の場合、妊娠5週目から安定期直前までつわりがありました。
 
タイに到着してすぐにつわりが始まり、帰国直前まで続いたので
タイにいる間ずーっとつわりに悩まされてたという。
 
私は主に「食べつわり」というやつでした。
 
食べると少しは吐き気が収まる分「吐きつわり」よりはマシだったのかもしれないし
水さえ飲めなくなるような妊娠悪阻の症状は出なかったので、つわり自体は軽い方だったのかもしれませんが、、、。
 
それでも
常に襲い来る吐き気や気持ち悪さには参った。
 
食べると楽になるとはいえ、旅行中は旅程の関係で食べたい時に食べられない事もある
何より食べられるものが限られていた のが辛かった。
 
日本人の妊婦さんはよく「お米の炊けた匂い」や「出汁の匂い」がダメになると言いますが
私の場合、フィッシュソースの匂いがダメになりました。
 
タイ料理と言ったら、ほとんどのものにフィッシュソースが使われてる訳ですが、、、。
 
特に妊娠前は大好きだったパッタイ(タイ風焼きそば)は、考えただけで吐き気を催すように。
 
タイで食べる本場のパッタイ、楽しみにしてたんですけどね、、、。
 
 
またつわり中は日によって食べられるものが変わる んですよね。
 
私の場合「ただの塩むすび」とか「ざるうどん」とか「自分で作ったシンプルなトマトパスタ」とか、そんなものが食べたくて仕方なかったんですが
なんせ旅行中だと、そういった簡単なものが逆に手に入らなかったり。
 
食べたくないものを無理やり食べるのはツラいし、かと言って食べないと気持ち悪い、、、。
というジレンマに毎日陥ってました。
 
これが意外とキツかった、、、。
 
 
また、つわり後半からは「吐きつわり」の症状もあったんですが
旅行中、突然の吐き気に対する「吐き場所探し」に困りました。
 
ホテルでずっと寝てる分には良かったんですが
少し体調が良くなって外を出歩いてる時に吐き気がやってくる、なんてこともしばしば。
 
日本みたいにどこでもコンビニのトイレが借りられるわけでもないので
どうしてもダメそうな時は、空き地の隅や植木の中に、、、(すみません)。
 
妊娠初期は半数以上の妊婦さんがつわりに悩まされるということなので
妊娠初期に旅行に行く場合は、つわりも一緒に連れて行く覚悟で。
 
私の場合、妊娠初期の旅行ではこの「つわり」が1番キツかったです。
 

病院に行くのに言葉のハードルがある

海外旅行中も、妊婦健診や緊急の用事で医者にかかることは出来ます。
 
現地にも妊婦さんはいるので、どんなに田舎であろうと産婦人科が無い事の方が稀ですし
タイなどは、日本から出産のために妊婦さんが訪れる位に医療水準が高いです。
 
ただし
言葉の問題があるので、病院に行くにも一苦労なのは事実。
 
私も1度、心拍くらいは確認しておくべきだと9週頃に現地で病院に行ったんですが
言葉が上手く通じなかったのと、血液検査の結果が出るのに1週間ほどかかるということで結局エコーまで辿り着けませんでした。
 
(尿検査はして、あと帰りに葉酸のサプリを処方されました。
地方の病院だったので、診察代と薬代で188バーツ=約660円でした。)
 
バンコクとかだと、日本語の通じる病院もあるみたいなんですけどね。
 
私は結局初めてまともな妊婦健診を受けたのは、ドイツに帰って来てから。
 
妊娠5ヶ月目のことでした。
 
幸い、大きな問題もなく5ヶ月を迎えることが出来ましたが、、、
全ての妊婦がそうなるとは限らないが怖いところ。
 

赤ちゃんが無事かどうかが分かりづらい

妊娠全体の15%は流産になると言われており、その大半は妊娠初期の12週までに起こります。
 
妊娠中期になると胎動も始まり、赤ちゃんの存在を感じることが出来るようになりますが
妊娠初期は、まだお腹の赤ちゃんの生死さえ自分で知ることは出来ません。
 
きちんと妊娠検診を受けていればその都度エコーで確認することが出来ますが
旅行中は上に書いた通り、病院に行くのに言葉のハードルがあるため不安は残ります。
 

妊娠中だからといって海外旅行にそこまで慎重になる必要はない

妊娠初期の海外旅行は辛いことや不安もありますが
実際に行ってみて分かったのは、妊娠初期だからといって海外旅行にそこまで慎重になる必要はないということ。
 
理由は以下の通りです。
 

世界中どんな場所にも妊婦はいる

地球上のあらゆる場所に、妊婦はいます。
 
最新医療の届かないジャングルの奥地にも、戦争中の国や難民キャンプにも妊婦はいます。
 
時を遡れば、ヒトが狩りで生活していた原始人の頃から妊婦はいました。
 
何が言いたいかというと
厳しい環境にも妊婦はいて、子どもは産まれている ということ。
 
安全な水や食料が手に入らなかったり、十分な医療が受けられない場所でも新しい命は産まれるのに
ある程度お金を持った私達が十分に気を付けながら危険度の高くない国に海外旅行に行くことが、お腹の中の赤ちゃんに決定的な悪影響を及ぼすとは考えられません。
 

どこにいても流産は起こり得る

旅行中であっても妊娠中に気をつけるべきこと(例えばナマモノは食べないとか、野生の動物に触らないとか、無理はしないとか)はもちろん実践するべきです。
 
その上で妊娠初期に起こってしまう流産というのは胎児の染色体異常が原因で起こる場合がほとんどで、母親がどんなに気を付けていても防ぐことは出来ません。
 
 
その時は初めての妊娠だったこともあり家で慎重に過ごしていましたが、結果流産してしまいました。
 
母親がどんなに気を付けていても、流産は起こり得ます。
そしてそれは家に居ようが海外に居ようが関係ありません。
 
そもそも最近は妊娠後期までバリバリ働く女性も多い中
ゆっくりと体調に気を使いながら旅行をすることが、特別流産を引き起こす要因になるとは思えません。
 

どこにいてもつわりは起こる

妊娠初期で特につらいのが、つわり。
 
つわりの確かな原因は未だに分かっていませんが、妊娠中に分泌されるホルモンが原因なのではないかと言われています。
 
ホルモンはどこにいたって関係なしに出るので
家に居てもつわりにはなるし、旅行に居てもつわりにはなります。
 
上に書いた通り、食べたいものを食べたい時に食べられない辛さはありますが
旅行という異なる環境に身を置くことでつわりの辛さを紛らわすことが出来た というメリットがあったのも事実。
 
家に籠っているとつわりの症状ばかりに目が行ってしまい、それはそれで辛かったのではないかと思います。
 

検診も、妊娠初期はたったの月1回

妊娠6週以降に胎児の心拍が確認されれば、流産の可能性はぐっと下がります。
 
妊婦健診も、その後は月に1回程度が普通になります。
 
不正出血や激しい腹痛がある場合は緊急で病院に行くとこもあるかもしれませんが
それ以外で妊娠初期に病院に行く機会というのは、意外と少ない。
 
妊娠初期は赤ちゃんの存在を自分では感じられないので、毎週でもエコーで診てもらいたいくらいなんですけどね、、、。
 
どうせ家に居ても1ヶ月は病院に行く必要がないんだから、その間に旅行に行くのも悪くない考え だと私は思います。
 

旅行のプランを立てる際の注意点

妊娠初期に旅行をするのは辛いこともあるけど、特に悪いことではない という私の考えです。
 
、、、が。
 
妊娠中に旅行に行くのであれば、「どこに旅行に行くか?」「どのような旅行にするか?」には注意を払うべきです。
 

海外旅行の場合「行ったことのある国」に行くのがベスト

国内旅行であればどこも安全で清潔なので特に注意する必要はありませんが
妊娠中の海外旅行であれば「行ったことのある国」に行くのがベスト だと考えます。
 
そもそも私が妊娠初期に長期海外旅行に行くことを決めたのも、行き先が行き慣れたタイであったことが大きいです。
 
タイにはほとんど毎年行っているので様々な物事の勝手が分かっているし
以前現地で病院にかかったこともあるので、タイの病院の医療水準について知っていたのも安心できる要素でした。
 
(そして医療費もそこまで高くないというのも決め手になりました。)
 
東南アジアなどは衛生面で日本に劣りますが、行ったことがある国であれば対策も取りやすいです。
 
(今は慣れたので大丈夫ですが、タイに初めて旅行に行った時は私も水や食べ物にあたり下痢や嘔吐、発熱などに見舞われました、、、。)
 
一方これが行ったことのない国であったら、旅行自体を考え直していた可能性はあります。
 
、、、とは言っても、水や食べ物が比較的安全な欧米なら行っていたとは思いますが
例えば1度も行ったことのないインドに行く予定だったとすれば、旅行自体キャンセルにしてたかも。
 
だってインド、食べ物とか水に当たりそうだし、、、。
 
行ったことのある国だから安全、とも言えませんが
妊娠中に行くとしたら新しい国よりは知っている国をお勧めします。
 

ハードなアクティビティはダメ

妊娠中にしちゃダメなことは、たとえ旅行中でもしちゃダメです。
 
当たり前のことですが、、、。
 
スキーやスノボもダメだし、バンジージャンプやダイビングもダメ。
 
お腹に負担がかかるようなハードなスポーツは、妊娠中はやめときましょう。
 
ただ神経質になりすぎるのもどうかと思うので、無理のない範囲でのアクティビティなら良いのではないかというのが私の考えです。
 
例えばネットを見ると「妊娠初期のスイミングはダメ!」とありますが
私は旅行中、幾度となく海で泳ぎました。
 
水にプカプカ浮かんだり水の中で体を動かすことは、つわり中のいいリフレッシュにもなりました。
 
ただし、もちろんムリは禁物ですよ。
 
泳ぐ時は浅瀬で波の穏やかな暖かい海を選び、寒くなったり転んだりしないように気を付けます。
 
あと、あんまり汚い水で泳ぐのは感染症の危険があるのでやめておきましょう。
 
旅行中私が訪れた場所の1つに野外の無料温泉があったのですが、、、
あまり湯船が清潔に見えなかった上、不特定多数の人が入浴していたので入るのは控えました。
 

予定は余裕を持って組む

私達の場合3ヶ月間という長期の旅行だったので
観光するにも十分に時間を取って無理のないペースで行くことが出来ました。
 
旅行というか、一時的にタイに引っ越したような感覚ですね。
 
妊娠初期、特につわり中はとにかく体調がコロコロと変わるので
毎日観光の予定を詰め過ぎると、結局上手く行かないことも。
 
ガッツリ予定を組んで観光するというよりは、旅行先でリラックス+時々観光 くらいにルーズに考えておいた方が上手くいきます。
 

現地のSIMカードはあった方がいい

旅行中に何がが起こった時、頼りになるのは情報です。
 
「この症状が出たらどうするべきか?」
「ここから1番近い病院はどこか?」
「救急車を呼ぶにはどうしたらいいのか?」
などなど、、、。
 
日本なら大体どこでもスマホが繋がりますが、海外だと日本のSIMカードは使えないことが多いですよね。
 
なので、旅行先では現地のSIMカードを用意することをお勧めします。
 
タイだと1ヶ月ネット使い放題のプランが500バーツ(約1760円)だし
ドイツでも1ヶ月1ギガのプランで7€〜(約880円、SIM本体は12€〜)と値段もそこまで高くありません。
 
妊娠中に旅行に行く際は、不安要素を取り除くためにも現地のSIMカードはあると安心です。
 
最近では、空港でもSIMカードを買うことができますよ。
 

言葉の対策

どこに行く場合でも英語が話せれば何とかなることが多いですが
英語に自信がなければ、言葉の対策はしていくべきです。
 
ネットがあればGoogle翻訳でもいいですし
最近ではオフラインの翻訳アプリもたくさんあります。
 
もしくは、でも。
 
コミュニケーション手段があると、いざ何かがあった時に必ず役に立ちます。
 

行き先によっては妊婦も入れる海外旅行保険を検討

私達が行ったタイは医療費がそこまで高くないので、緊急時に病院に行くのも問題はありませんが
例えばこれがアメリカならまた話は違ってきます。
 
「突然の事態で病院にかかり、その後膨大な料金を請求された、、、」なんて悪夢が起きる可能性は十分にあるので
行く国によっては妊婦も入れる海外旅行保険に入ることを検討すべきです。
 
ここで大事なのが「妊婦も入れる」という点。
 
普通の海外旅行保険だと妊婦は保証対象外の場合もあるので注意が必要です。
 

1人旅はやめておいた方がいいかも

女性の1人旅には、予測できない危険がつきもの。
 
国内旅行ならまだしも
妊娠中の海外1人旅は避けた方が無難 だと考えます。
 
また万が一何かあった時、対応してくれる誰かがそばにいた方が安心です。
 

まとめ

今回の記事では
妊娠初期の海外旅行 について、私の経験をまとめました。
 
もう一度言いますが
妊娠中の旅行は、すべて自己責任です。
 
妊娠の経過や妊娠中の体調は人それぞれなので、何が起こる・起こらないを事前に知ることは不可能です。
 
なので、どうしても心配であれば旅行には行かないのが1番良いでしょう。
 
もし自己責任で旅行に行きたいのであれば
妊娠初期の旅行は、辛いけど行けないこともない というのが実際に経験した私の考えです。
 
妊娠初期はつわりのある妊婦さんが多く、そのせいで旅行の楽しさが半減する可能性は大いにあります。
 
ただ妊娠中に気をつけるべき最低限のことに気を付けて体を労わりながら旅行をするのであれば、妊娠初期の海外旅行でも胎児への影響は特にないと考えます。
 
妊婦を対象にした病院は世界中のどこにでもあるので、もし旅行中に何かがあったとしても医療機関は見つかる可能性が高いです。
 
ただし
妊婦が旅行に行く際は事前の準備はしっかりしていきましょう。
 
行き先を選ぶ際、妊娠中は行ったことのない国(特に治安の悪い国や衛生面が心配な国)に行くのは避けるべき です。
 
また万が一の時のために
  • どこでも繋がるネット(現地のSIMカード)
  • 翻訳アプリ
  • 行く国によっては妊婦も入れる海外旅行保険
なども準備しておくこと。
 
妊娠初期の旅行が問題となるのは「何かあった時にどうするのか?」という点なので
そこはきちんと考えて準備していきましょう。
 
あとは、いつも以上に自分の状態に気を使うこと です。
 
体に何かしらの不調があったら、無理をせずに休む。
膣からの出血や激しい腹痛があったら、迷わずに病院に行く。
 
これらのことを念頭に、ぜひ妊娠中の旅行も楽しんでください。
 
 
おわり!