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【2020年度版】タイ・ラノーンからのビザランのやり方

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ほぼ毎年、冬に長期でタイに旅行に行きます。
 
今年は1月中旬〜3月中旬までの2ヶ月間タイに滞在しているんですが
タイに長期間ステイする際に問題となるのが、ビザ。
 
私たちは2020年2月、タイ南部にあるラノーンという街からミャンマーへボートでビザランしました。
 
というわけで、今回の記事では
ラノーンからのビザラン について、詳しくまとめていきます。
 
 
※注意!
 
ビザランに関する情報は、タイ国内の政治状況やその他の理由で急に変更になる場合があります。
 
またビザランが出来るかどうかは、イミグレーションの担当者によっても変わってくる可能性があります。
 
この記事には私が実際に体験した事を書いていますが
ビザランが確実に出来る保証は残念ながらどこにもありません。
 
あしからず。
 

タイにビザなしで滞在出来るのは30日間まで

国同士の協定により
観光目的でタイを訪れる日本人は、30日間まではビザなしで滞在することができます。
 
30日以上タイに滞在したい場合は
  • 1,900バーツ(約6500円)でビザなしの滞在を延長
  • 滞在期間や目的に合ったビザを取得
  • ビザラン
のいずれかをする必要があります。
 

ビザランとは?

日本人が観光目的でタイに行くと与えられる「30日間の滞在許可」というのはビザ(査証)ではなく、タイと日本両国の信頼関係の上に成り立っている約束事のようなものです。
 
ビザなしの滞在許可の枠を越え、30日以上観光目的でタイに滞在したい場合
通常であれば期間に応じたビザが必要になります。
 
が。
 
タイでビザなしの30日を過ごした後
1度他の国に出国して再度タイに入国することで、再び「30日間の滞在許可」を受けることができます。
 
「1度タイを出国し再び入国することで、再度ビザのいらない30日の滞在許可を受ける」ことを、通称ビザランと言います。
 
 
「タイ入国後、ビザランをする時期」「ビザランの上限回数」などについては、こちらの記事に詳しくまとめています。↓

 

ラノーンからのビザランについて

タイ南部に位置するラノーン(Ranong)に直接の国境はありませんが
海を挟んですぐの所にミャンマーがあるので、ボートでの国境越え・ビザランを行います。
 
ラノーンからミャンマーのコータウン(Kawthang)まではボートで約30分 です。

今回利用したのは、英語で『ロングテールボート』と呼ばれる細長いボート。
船の後ろに付いているエンジン付きの棒(?)を船頭さんが操ることで動きます。
 
乗客は、出稼ぎや買い物のために行き来するミャンマー人が多め。
 
外国人観光客向けに大きくてもっとしっかりしたフェリーもあるようですが、値段も高いだろうと思い今回は使いませんでした。
 
ラノーンはバンコクからは遠いですが
観光客に人気のリゾート島に近いこともあり、ここでビザランする観光客は多いようです。
 

ラノーンからのビザラン方法

ラノーン市内から港へ

タイ側の国境であるイミグレーションは、ラノーンの中心地から約6kmほど離れた港 にあります。

↑ラノーンに港はたくさんあるので注意!
 
暑いなか歩くのはかなり大変なので、ソンテウと呼ばれる相乗りタクシーやバイクタクシーを使うと便利です。
 
ビザランだけでなくラノーンを観光する予定のある方は、バイクをレンタルするのもオススメ。
 
私たちは今回、ラノーン市内にある『Pon's Place』というお店でバイクを借りました。

1日200バーツ、1週間借りると1日150バーツに割引してくれます。
 
英語も通じたし、ここから港行きのタクシーを手配することもできました。
 

イミグレに着いたら

ボートの客引きに注意!

この道を右に行くと、、、
 

ラノーンのイミグレーションオフィスはこのゲートの中に。
 
タイ側の出入国審査を行うイミグレのある建物付近はとにかくボートの客引きがすごいです。
 
後々ボートには乗るので値段の交渉は必要にはなるんですが
この時点ではとりあえず出国手続きを済ませるのが先なので、客引きは全て無視します。
 
客引きしてるのはほぼ100%ミャンマー人かと思われますが、彼ら本当にしつこいんですよね、、、。
 
相手にするとずーっと付きまとわれて迷惑なので、マジで目も合わせない方がいいと思います。
 
パスポートのコピーがない場合は、イミグレ付近にあるコピー屋さんへ
ラノーンからのビザランでは、パスポートのコピー2枚 が必要になります。
 
イミグレのすぐ近くにコピー屋さんがあるので、パスポートのコピーを持ってない場合は船に乗る前に行っておきます。

↑この看板が目印。
 
パスポートのコピー2枚で10バーツ(約35円)でした。
 

タイ出国手続き

写真、すごく見づらいんですが、、、
左奥に見える青いサインの所がイミグレです。
 
右が出国、左が入国手続きの窓口。
 
イミグレに着いたら、まずは右側の窓口タイの出国手続き を行います。
 
流れは、空港での手続きと同じ。
 
カウンターでパスポートを見せて、今日の日付の入ったタイ出国のスタンプを押してもらいます。
 
これがないとビザランできないので、手続き後は確実にスタンプが押されているか要確認!
 
出国手続きでは他にも、顔写真を撮られたり指紋をスキャンされたりします。
 

乗るボートを探す

無事にタイでの出国手続きが完了したら、次はミャンマーまで行くボートを探します。
 
イミグレのカウンターを通り過ぎるとすぐ港に出るんですが、そこにはたくさんのボートがお客さんを待っています。

1台ずつ順番に並んで客を埋めていけば効率的なんですが、、、そんな文化はないようで。
 
それゆえ港には「自分の船に乗ってくれ!」という客引きがいっぱい。
 
ここまで来たら基本的にどのボートでも一緒なんですが
乗るボートを選ぶ際の大事なポイントが2つ あります。
 
①すでに満席に近いボートを選ぶ
ボートは満席に近くならないと出発しないため、すでに多くのお客さんが乗っているボートを選びます。
 
そうしないと、ボートがいっぱいになるまで永遠と待ち続けなくてはいけない可能性も、、、。
 
②ボートの値段は1人片道50バーツ
客引きは大体最初は「ミャンマーまで1人100バーツで行くよ!」とか言ってきますが
ボートの値段は1人片道50バーツ というのが相場です。
 
違う値段を言われてぼったくられそうになったら「50バーツまでしか払わないよ(I only pay 50 baht.)」 という旨をキッパリと伝えましょう。
 
それで大体食い下がるか、もしくは離れていくのであれば他の客引きと交渉します。
 
値段の交渉などは慣れてないと難しく感じるかもしれませんが
上記2つのポイントを抑えれば大丈夫です。
 

ボートでの注意点

ライフジャケットを着る
ボートに乗ったら、まずはライフジャケットを着用します。

↑こんなの。
ボートに積んであります。
 
汚ったないし臭いんですが、、、
ボートはかなり古くて頼り無さそうなのに、海の上では結構飛ばすんですよね。
 
そもそも海上では何が起こるか分からないので、救命胴衣は念のため着用することをオススメします。
 
途中のチェックポイントでは「何もしない」
ラノーンとコータウンの間の海上には、行き帰りにそれぞれ1〜2箇所のチェックポイントがあります。

↑ボードが出発したと思った早々に停まる、タイ側のチェックポイント。
 
最初に止まるチェックポイントではパスポートのコピーを1枚、ボートに乗ってる船員に渡します。
 
ミャンマー人はこのチェックポイントで降りたりパスポート本体を渡したりするようですが
外国人はパスポートのコピーを船員に渡すだけで、ボートから降りたりパスポートの本体を渡したりはしません。
 
もちろん、お金を払うようなこともありません。
 
(ただし
ここでパスポートのコピーを持っていない場合はコピー代としていくらか船員に渡すことになるようです。)
 
料金の支払いは目的地に到着する少し前に
これは船によるかもですが
船に乗る前に交渉した料金(50バーツ)は、ボートがコータウンに到着する少し前に船員さんが回収にやって来ます。
 
こちらから何かせずとも、向こうから何か言ってくるので大丈夫です。
 
「往復で100バーツ」と請求される場合もありますがタイに帰る際に同じボートに乗るとは限らないので、ここでは片道分の50バーツのみ払います。
 

ミャンマーに着いたらまずはイミグレへ

ミャンマー側のコータウンに着くとボートから降ろされますが
なんとボートを降りる場所にイミグレーションオフィスはありません。
 
ボードが到着するのはこぢんまりとした港なんですが、港から出ると普通にミャンマーの街がはじまります。

↑ボードが到着するミャンマー側の港。
 

↑港を出るとすぐ普通の街角が。
 
イミグレで入国審査をせずもと街に出られちゃうんですが
そのままミャンマー観光を始めてしまうと不法滞在になる上、ビザランもできないので注意!
 
ビザランを完了させるには「タイから1度出国して、他の国に入国してまた出国。その後タイに再入国する」というプロセスが必要なので
コータウンに着いたらまず最初にミャンマー側のイミグレーションオフィスへと向かいます。
 
コータウンのイミグレは、港から出て左に歩いて行った海沿い(左側)にあります。

海沿いのこの道を歩いていくと、、、
 

↑このビルが目印。
 
サインなどもあまりなく分かりづらいので、この建物をぜひ覚えて行ってください。
 
このビルを通り抜けると、、、

ここが、ミャンマー側の入国管理局(イミグレ)です。
 

ミャンマー入国&出国手続き

コータウンのイミグレーションオフィス。
 
着いたら、窓口にパスポートを提出します。
 
イミグレでは「今日のうちにタイに戻るか?」 ということを聞かれるので
ミャンマーに一泊する予定がなければイエスと答えると、入国手続きと同時に出国手続きもしてくれます。
 
入国管理局でこんな事を聞くなんて、ここに来る外国人観光客はほとんどがビザランメインなんでしょうね、、、。
 

ちなみに
陸路(海路)でミャンマーに入国した場合、観光客はコータウンから外には行っちゃいけないみたいです。
 
注意:ミャンマー入国は無料!
以前はミャンマーに入国するのに50ドルのビザ料金がかかりましたが
2018年10月から日本人は30日までの滞在であればビザが免除になりました。
 
この処置は1年間の期間限定だったのですが、その後2020年の9月末まで期間が延長されています
 
私がビザランをしたのは2020年2月ですが、この時も日本人である私は(ボート代を除き)無料でビザランできました。
 
 
ちなみに:
ドイツ人である旦那とドイツのパスポートで旅行している0歳児の息子は、ミャンマーのイミグレで10米ドルのビザ料金を請求されました。
 
ビザ料金はタイバーツでも払えますが、そうするとレートより少し多めに請求されます
 
(この時のレートで10米ドル=約320バーツだったんですが、イミグレでは1人400バーツの料金が取られた)
 
タイバーツから米ドルへの両替はボードでも持ちかけられましたが、こっちは10米ドル=450バーツと更に割高でした、、、。
 

再びボートに乗ってタイに戻る

イミグレでミャンマーへの入国と出国の手続きが完了したら先ほどボートを降りた港に戻ります。
 
港にはまた船の客引きがたくさんいるので、タイ側でしたのと同じように満席気味の船を探して運賃を交渉します。
 
帰りも船賃の相場は1人50バーツです。
 
帰りも途中でチェックポイントに寄りますが、ミャンマー人以外の外国人は何もしなくて大丈夫です。
 

タイ入国手続き

ボートでタイに到着したら、先ほどのイミグレーションカウンターの左側でタイへの入国手続きを行います。
 
タイへの入国手続きの際は出入国カードの記入が必要になるので、カウンターに行く前に済ませておきましょう。
 
出入国カードはボートの中でもらうか、イミグレのカウンター前にも置いてあります。
 

まとめ

というわけで、今回の記事では
タイ・ラノーンからミャンマーへのビザラン について、経験したことを書きました。
 
タイでは以前、北部のメーサイからミャンマー・タチレク間で陸路ビザランしたことあるんですが
今回のビザランと比べると、メーサイ⇔タチレク間の方が楽ではあったかな、、、。

 
ラノーン⇔コータウン間は、ボートに乗るのが地味にめんどくさい。

海も綺麗じゃないから、船旅を楽しむ感じでもないし。
 
メーサイでのビザランは歩いて行って帰ってくるだけだったので、時間もかからなかったし。
 
でもラノーンは街自体も温泉があったりして楽しいしリゾート島にも近いので、タイ南部に行く場合は便利なビザラン地です。
 
↑旅行には欠かせない、音の遮断率がとても高いシリコン耳栓。
 
おわり!