出産時、病院に持っていく出産、入院バッグのことをドイツ語で『Kliniktasche(クリニーク・タッシェ)』と言いますが
日本とドイツでは出産時や産後入院時の様子が違うため、バッグの中身も若干異なります。
私は妊娠後期になってから入院バッグの準備を始めたのですが
ドイツでの出産・入院事情がよく分からず、一体何を持っていけばいいのかものすごく悩みました、、、。
というわけで、今回の記事では
入院バッグに必要だったもの・いらなかったもの を紹介していきます。
ドイツでの実際の産後の入院中の様子はこちらの記事から↓
実際に持っていったもの
まずは私がドイツと日本の出産・入院準備リストを参考に実際に持って行ったものを紹介します。
(リスト内の青字は、持って行ったけど全く使わなかったもの。)
洗面用品
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バスタオル
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ハンドタオル
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洗面用品(シャンプー・ボディソープ・歯ブラシなど)
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洗面ポーチ(くし・ヘアブラシ・ヘアゴム・保湿クリーム・リップなど)
病院着・パジャマ
産後、院内で着る用の服ですが
私は前開きや授乳口の付いたパジャマは持っていなかったので、それに準ずるであろう洋服を選んで持って行きました。
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タンクトップ
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Tシャツ
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ジャージのズボン
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ユニクロのステテコ
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カーディガン
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前あきのシャツワンピ
下着類・靴下・靴など
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産褥用使い捨てメッシュパンツ
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生理用パンツ
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マタニティーパンツ
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ブラトップ×2
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マタニティレギンス
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靴下
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着圧ソックス
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院内用サンダル
退院用の服
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トレーナー
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ヒートテック長袖シャツ
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マタニティジーンズ
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靴下(入院時に着用)
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ショートブーツ(入院時に着用)
入院時に着ていく服をまた退院時に着てもいいのですが
私のように破水から出産が始まる場合は着ているものが汚れてしまう ので、退院用の服は別に用意した方が安心です。
退院着は後ほど旦那さんか誰かに持って来てもらうこともできますが
その際、服は事前選んでわかりやすい場所に置いておきましょう。
多分旦那さんは、あなたの洋服ダンス内を把握してないと思うので、、、。
その他
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手帳
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モバイルバッテリー
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スマホ充電器
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iPod
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めがね
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文庫本×2
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CTG(NST)用の腹巻き×2(借り物)
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大判のストール
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うちわ、ツボ押し
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軽食
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パソコン
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アイマスク
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耳栓
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出生届提出用の書類
赤ちゃん用の服
赤ちゃんの服もママの退院着同様、出産後にパパに持って来てもらっても遅くありません。
、、、が、(うちのように)パパが赤ちゃんの服を把握してない場合は事前に選んで準備しておきます。
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ガーゼタオル
- 帽子
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スタイ
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半袖肌着×2(サイズ:56・62)
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長袖肌着(50)
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長袖長ズボンのロンパース(56、62)
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ジャケットとズボンのセット(62)
持っていって良かった物
以下からは、入院バッグのうちあって助かった物 をピックアップしていきます。
バスタオル・ハンドタオル
病院はホテルではないので、タオルの用意はない所がほとんどのようです。
特にオムツ替えの後などに手をよく洗うので、ハンドタオルは複数あってもいいと思います。
薄手のタオルはかさばらないし、すぐに乾くので便利。
ヘアゴム
髪が長い場合、髪をまとめるゴムは陣痛中・出産中・入院中と常に必要。
帝王切開の手術前にも髪を結ぶように言われたので、ヘアゴムは常に手首に付けておくのがいいと思います。
ヘアブラシ
帝王切開の場合、産後すぐはシャワーを浴びることが出来ません。
経膣分娩でも陣痛に時間がかかってなかなかシャワーを浴びることが出来ない場合もあるので、そんな時にヘアブラシがあると便利です。
私は豚毛のブラシを使っていますが、髪がまとまるだけでなくツヤも出るのでオススメ。
授乳しやすい服
院内着・パジャマを選ぶ際は、とにかく授乳しやすいかどうか を第一に考えるべきです。
出産前に想像していた以上に、入院中は授乳しかしてなかったので、、、。
前開きや授乳口付きの上着はあると便利ですが
もしなければタイト目なタンクトップやTシャツが授乳の際に便利でした。
大きいサイズのTシャツなどはまくっても落ちてきちゃって面倒なんですが、タイト目なものだと落ちてこないので授乳しやすいです。
また入院中に来客を予定している場合や「ブラがないと落ち着かない!」というタイプの方にはブラトップ が非常に便利。
入院中は使いませんでしたが、退院後は家で毎日使ってます。
授乳の際にお腹が隠れるのがいい感じ。
マタニティ用の服
入院バッグの中で、1番「持ってきて良かった!」と思ったのがコレ。
マタニティ用の服。
妊娠中10ヶ月かけて大きくなったお腹は、出産後すぐには元に戻りません。
私の場合、退院時も妊娠6ヶ月目くらいのお腹の大きさだったので妊娠前のズボンはまだ履けませんでした。
また帝王切開の場合、普通の下着やズボンだとウエスト部分がちょうど傷口にあたって痛かった ので
ウエストが深いマタニティ用の服や下着が重宝しました。
特に使ったのが、マタニティ用のレギンス。
伸びが良くて履き心地もいいし、他の服にも合わせやすいです。
産褥用使い捨てメッシュパンツ
以前出産した友人からの貰い物で持ってた使い捨てパンツ。
これは入院中ではなく出産前 に使いました。
私は破水からの出産だったんですが
逆子だったからか、とにかく出てくる水の量がすごくて、、、。
これがあると、自分の手持ちの下着を汚さずに済みます。
↑買うのであれば、使い捨てパンツよりこんな大人用のオムツの方がいいかも。
産褥期の悪露にも使えるし。
院内用サンダル
病室内は結構裸足でウロウロしちゃったんですが
病室から外に出る時はさすがにハダシじゃ出ていけない。
そんな時に、脱ぎ着しやすいサンダルがあると便利でした。
↑私が持って行ったのはこんな感じのクロックスでしたが
別にビーサンとか便所サンダルみたいなのでもOK。
モバイルバッテリー
コンセントが近くにない時、モバイル充電器があると非常に便利。
特に帝王切開後はすぐには動けないので、、、。
アイマスク
ドイツの病院は基本、産後すぐから母子同室なんですが
赤ちゃんの様子を確認するため、夜も暗めのライトを付けておく場合が多いです。
そんな時にアイマスクがあると、短いながらも質の良い睡眠の助けになります。
耳栓
耳栓は、どちらかというと一緒に泊まるパパ用ですね。
ママは夜間も授乳があるので赤ちゃんの声を完全にシャットアウトしちゃダメですが
授乳に関しては特に何もできないパパは夜のうちに寝てもらって、昼間にいろいろ助けてもらいましょう。
↑とにかくおすすめなのが、シリコン耳栓。
音の遮断率がすごいです。
ドイツ出生届提出用の書類
ドイツでは産後1週間以内に出生届を提出しなくてはいけません。
書類の提出は退院後でも間に合いますが
「アレがない!」ってなったら大変なので、書類は出産前に用意しておきましょう。
なお出生届に必要となる書類は、両親の国籍により異なります。
以下は、ドイツで結婚した日本人とドイツ人夫婦が子どもの出生届をドイツで提出する場合に必要となる書類です:
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ドイツでの婚姻届(Heiratsurkunde)
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親(ドイツ人)のGeburtsurkunde
- 親(日本人)の戸籍謄本
→アポスティーユ付きで認証翻訳済みのもの。ドイツで婚姻届を出す時に提出したもので大丈夫です。参照記事 -
親(ドイツ人)のAusweis
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親(日本人)のパスポート
ちなみに
日本への出生届は3ヶ月の提出期限があるため、入院中は持って行く必要はありません。
持っていけば良かったと思ったもの
以下からは、入院中に気が付いた「これ持ってくればよかった!」 というものを紹介していきます。
ハンドソープ
これは病院にもよると思いますが
私の病室の洗面台にはなんと石けんが備え付けてありませんでした。
無駄にアルコール消毒液だけは置いてあったんですが、、、。
赤ちゃんを抱っこする手は常に清潔に洗っておきたいし、そもそもオムツ替え後はウンチョが付くこともあるのでハンドソープがあれば便利だなと思いました。
自分用の爪切り
妊娠後期にもなると足の指の爪が切りづらくなりますが
出産後の入院中に、長く伸びた爪が無性に気になってしまって、、、。
あと手の爪もたまたま伸びてて赤ちゃんを傷つけないか心配だったので、爪切りを持って来れば良かったなと思いました。
(ちなみに
私の産んだ病院では赤ちゃんの爪は生後6週目頃までは切らないという方針だったため、赤ちゃん用の爪切りは持っていきませんでした。)
脱ぎ着させやすい赤ちゃん用の服
私が出産した病院はママと赤ちゃんの肌同士の触れ合いを大切にしていたので、息子は入院中ほとんどの時間をオムツ1枚で過ごしました。
(そのため私も上は裸でいることが多かった。)
赤ちゃん用の服が必要だったのは退院時と病院内で寒い時だけで、あんまりたくさんは必要ありませんでした。
ただ持っていく服を選ぶ際は、兎にも角にも着せやすさ を重視するべきです。
特に初産の場合、赤ちゃんに服を着せること自体初めてな人が多いと思うので、、、。
↑上下が分かれる服ではなく、こんな感じの前開きで股にオムツ替え用のボタンが付いたタイプが便利でした。
赤ちゃんの服のサイズについて
入院中に必要な赤ちゃんの洋服のサイズですが
約4,000g、55cmと相当大きく生まれた息子でさえ50でいけたので、用意しても56まで。
62はいりません。
ただ赤ちゃん用の帽子は、大きめのを持っていってもいいかも。
生まれた時から頭の大きかった息子には、持っていった帽子は小さすぎて入らなかったので、、、。
(ちなみに
ドイツでは退院時、赤ちゃんに帽子を被せることを重視する病院が多いようです。)
必要なかった物
次は逆に、入院バッグに入れて持って行ったけど使わなかったもの を紹介します。
大きめのTシャツ
普通分娩になった時に、出産する時の服や入院中のパジャマとして使うかと思って持って行ったんですが、、、
帝王切開だった上に授乳もしづらかったので、大きめのTシャツは全く使いませんでした。
ただ経腟分娩の人は、出産の際に汚れてもいい大きめサイズのTシャツがあると良いらしいです。
ドイツはどうやら、出産の時に着る入院着みたいなのはない所が多いようなので。
ジャージのズボン
入院中のパジャマとして、妊娠前に着ていたジャージのズボンを持って行ったんですが
出産直後はまだお腹が大きくて、ウエスト周りが入りませんでした、、、。
また腰で履く普通のズボンはウエストのゴム部分がモロ帝王切開の傷に当たって痛くて履けたもんじゃなかったです。
下着(パンツ)
下着(パンツ)は生理用とマタニティ用を持って行ったんですが
入院中はずっと病院に備え付けの使い捨てパンツを履いていたので、持参の下着は使いませんでした。
大判のストール
授乳ケープ代わりに使うかと思って持って行ったんですが、入院中は来客がなかったので使いませんでした。
ドイツ人は人前での授乳を気にする人はあまりいませんが、訪問客がある場合はあると便利かも。
靴下
入院中のほとんどの時間を過ごす病室の室温は新生児に合わせてかなり暖かめに設定してあるので、靴下は使いませんでした。
ただ退院時は、靴によってくつ下も必要。
着圧ソックス
産後は血栓が出来やすいということで持って行ったんですが
毎日血栓防止の注射を打たれたし、むくんだ感じもしなかったので結局使わずじまい。
スマホ充電器
ベッドからコンセントまでが遠くて、届かなかったため使えず。
スマホの充電は、もっぱらモバイルバッテリーでしてました。
iPod・文庫本
ヒマな時に使うかと思ったけど、ヒマな時間なんかなかった。
というか、空いてる時間はスマホ使ってた。
めがね
遠くのものを見るためのメガネですが
遠くのものを見る機会などなかった。
ノンストレステストの時に使う腹巻き(借り物)
妊娠中にNST(ノンストレステスト、ドイツ語だとCTG)をした時に、婦人科と分娩室からそれぞれ借りて家に持ち帰っていた腹巻き。
出産前のCTGで使うかと思いきや、その時はまた新しいの使ったという。
「返せ」とも言われず結局家に持って帰ってきちゃったけど、、、これどうすればいいのかしら。
うちわ・ツボ押し・軽食
経腟分娩だったら陣痛中に使おうと思っていたこれらの品々ですが
緊急帝王切開だったため結局使わず。
赤ちゃん用の服でいらなかったもの
スタイ
生まれたての赤ちゃんって、ヨダレ出ないのね。
半袖肌着
9月といえどかなり寒かったので使わなかった。
上下が分かれてる服
新生児はぐでんぐでんで、とてもじゃないけど怖くて着せられない、、、。
まとめ
というわけで、今回の記事では
入院バッグで持って行ってよかったもの・いらなかったもの について書きました。
出産・入院バッグを準備する際、特に
「どんな服持ってけばいいの!?」と思ったもんですが、、
、
ドイツの病院は産後すぐから母子同室の所が多いので
とにかく授乳しやすい服を持って行くことをオススメします。
妊娠中は「授乳口付きの服なんていらんだろ〜」と思ってたんですが
生後1ヶ月半の今、授乳口付きのワンピースを買い足そうか悩み中。
授乳毎にシャツをめくるとお腹冷えるし、たまにはワンピース着たいし。
おわり!