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たまには思いっきり泣きませんか?超絶泣ける絵本「やさしいあくま」

なかむらみつるさんが描いた「やさしいあくま」という絵本の紹介です。

 

 

著者:なかむらみつる

著者はなかむらみつる、または326という名前で活躍しているイラストレーターです。

 

こういう感じのポップな絵を描かれる方です。

 

私(29歳)が小中学生の頃に流行っていたのではないかと思います。

 

私も小中学生の頃は326さんの絵が大好きで

ポストカードを買ってきては部屋にベタベタ貼ってました。

 

懐かしいなぁ、、、。

 

今回紹介する「やさしいあくま」は

2000年に発行された、なかむらみつるさん初めてのストーリーブックです。

 

私と「やさしいあくま」の出会い

 私がこの絵本に出会ったのは中学3年生の時でした。

 

その頃は326熱もすっかり落ち着いていた頃だったんですが

 たまたま行った本屋でこの本を見つけて、何も考えずに立ち読みしました。

 

読み進めるうちに止まらなくなり

途中から涙で本がよく見えなくなり

最後は号泣でフィニッシュ。

 

もう、嗚咽です。

 

女子中学生が、本屋で絵本立ち読みしながら嗚咽。

 

恥ずかしかった、、、。

嗚咽って、止めようとしても止まらないもんですね。

 

長い絵本でもないので最後まで立ち読みはしたんですが

もちろんそのまま即購入。

 

それからというもの

辛い時には読んでは号泣。

温かい気持ちの時に読んでは号泣。

ただ何となく読み始めても号泣。

 

毎日はさすがに読みませんが

なんだかたまに読みたくなって、読むたびにまた号泣。

 

大人になって海外に住んでいる今でも

実家の本棚に大切にしまわれていて、一時帰国のたびに読み返しては号泣しています。

 

「やさしいあくま」の内容

病気のおばあちゃんと暮らす男の子フウと、悪魔の男の子チュッチュとの友情を描いた物語です。

 

人のやさしさ、あくまのやさしさ、そしてそのための犠牲。

 

あまり長くはない絵本ですが

この本には、人の感情の中にあるやわらかい部分に語りかけるものがあります。

 

物語もさることながら、本業はイラストレーターである著者のポップでキュートな絵も素晴らしいです。

 

自分を犠牲にして人にやさしくなれるのか?

この絵本は

ある意味ハッピーエンドであり、ある意味ハッピーエンドではありません。

 

それは、この絵本の中にあるやさしさが自己犠牲の上に成り立っているからです。

 

個人的には「自分を大切にしてこそ、人のことも大切にできる」という考えですが

自己犠牲の上に成り立つやさしさ、人のために自分を捧げるやり方というのはやはり美しいものです。

 

なぜなら

それは誰にでも出来ることではないし、誰に対しても出来ることではないからです。

自分が本当に愛している人にしか、自分を捧げることは出来ないからです。

 

自分が愛している人の苦しみを見るのは辛いものです。

 

ただ

「その苦しみを見るくらいなら、自分が犠牲になってでも、、、」と思えるような人が周りにいることは、ある意味幸せなことなのではないでしょうか。

 

たまに号泣するのはいいもんだ

日々暮らしているとまぁ、いろいろありますよね。

いろいろと。

 

どんな生活をしている人でも、知らず知らずのうちに心にストレスを抱えていると思います。

 

そんな時にとにかく涙を流すと、心が落ち着いてスッキリします。

 

アルマゲドンを観てブルース・ウィリスに涙するのもいいですが

 

ブルース・ウィルス以上に、「やさしいあくま」をオススメしたい。

 

「やさしいあくま」は

絵本とはいえ、大人でも楽しく(そして悲しく、切なく)読める内容になっています。

 

よくある話、、、と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが

どんなバックグラウンドを持った人でもきっと感じたことのある気持ちを呼びおこしてくれる作品です。

 

最後に:子どもにも読んであげたい1冊

かなり重いテーマなので、子どもが理解できるかどうか分かりませんが

「やさしいあくま」は、子どもが出来たらぜひ読んであげたい絵本です。

 

、、、まあ、泣かずにちゃんと読めればの話ですが。

 

子どもに読んであげるには

まず泣かないように読む練習をする必要があるかもしれません、、、。

 

おわり!