ドイツの冬のハイライトといえば
クリスマスマーケット。
ドイツではWeihnachtsmarkt(ヴァイナハツ・マルクト)と呼ばれます。
アドベントの最初の日(クリスマスの約1か月前)から始まり
クリスマスイブの午前中に終わる、というのが習わしですが
最近ではかなりフライングして11月中旬から始めるところも少なくありません。
ドイツで1番有名なクリスマスマーケットといえば
ニュルンベルクで開催されているものが最も有名ですが
小さな街でも、それぞれ独自のクリスマスマーケットを開催しています。
ドイツでは大都市だけでも2500か所以上でクリスマスマーケットが開催されているということですが
私の住んでいるハンブルクでも、たくさんのクリスマスマーケットが開催されています。
今回は
その中でも「大人のクリスマスマーケット」と呼ばれる
「Santa Pauli(サンタ・パウリ)」のクリスマスマーケットを紹介します。
「Santa Pauli(サンタ・パウリ)」とは
レーパーバーンで開催されるクリスマスマーケット
「Santa Pauli(サンタ・パウリ)」とは
ドイツで最も有名な歓楽街レーパーバーンで開催されるクリスマスマーケットです。
レーパーバーン(Reeperbahn)は、ドイツ・ハンブルクのザンクトパウリ地区にある歓楽街。ドイツ国内でも屈指の知名度を誇り、「世界で最も罪深い1マイル」などとも称される。ビートルズが世界的に有名になる前、このレーパーバーンが活動の中心地であった。
ハンブルクは、ドイツ最大の港町。
長い航海を終えた船員達が遊びに来ることにより栄えたのが
歓楽街レーパーバーンです。
名前の由来
ドイツ最大の歓楽街レーパーバーンを有するハンブルグの地区が「ザンクト・パウリ」という名前なので
そこからもじって「サンタ・パウリ」と名づけられました。
ザンクト・パウリ地区には
過激なサポーターが多い事で有名な「FCザンクト・パウリ」というサッカーチームもあります。
チームの旗のモチーフは、ずばりドクロ。
「左寄り」「過激」などと言われることもありますが
ブンデスリーガ2部のチームにも関わらず、熱狂的なファンがとても多いクラブです。
「大人の」クリスマスマーケット
そんなレーパーバーンのクリスマスマーケット「サンタ・パウリ」は
なぜ「大人」のクリスマスマーケットのなのか。
まずは
「サンタ・パウリ」のキャラクターをご覧ください。
引用:SANTA PAULI – Hamburgs geilster Weihnachtsmarkt | Spielbudenplatz Hamburg St. Pauli
うん、もうね、めっちゃ大人。
なんならボーボー、みたいな。
レーパーバーンは歓楽街であり
元々ストリップやいかがわしいお店がたくさんあります。
そんな所で開催されているクリスマスマーケットだから、、、
まぁ、普通になるわけないよね。
大人のクリスマスマーケット「サンタ・パウリ」に行ってきました
そんな「サンタ・パウリ」のクリスマスマーケットに行ってきたので
写真と共に雰囲気をお伝えしようと思います。
サンタ・パウリの外壁。
サンタなのに、立ちションとは、、、。
入り口。
看板上部に書かれている
「Moin Moin!(モインモイン)」 というのは
ハンブルグを含む北ドイツの方言です。
挨拶の言葉として使われます。
クリスマスツリー。
ピンク色です。
ステージ。
ここでは期間中毎日コンサートが行われています。
そしてなんと入場料は無料!
これだけでも、行く価値はありそうです。
(私は、出遅れたのでコンサートには間に合いませんでしたが、、、。)
クリスマスマーケットの中心に浮かぶ巨大ミラーボール。
何かしらのパーティーかな?
屋台の上にもエグいサンタのキャラクターが。
こちらはGlühwein(グリューワイン)という
ホットワインが買えるお店。
各クリスマスマーケットには
グリューワイン用のオリジナルカップがあります。
この中にグリューワインが入って、5.50ユーロ(約676円)。
ワイン代が3ユーロで、カップ代が2.50ユーロです。
飲み終わった後のカップは
そのままお土産として持って帰ってもOK。
店に返却すると、2.50ユーロは返ってきます。
「サンタ・パウリ」オリジナルカップの裏面。
天使、、、?と思ってよく見ると
胸元になんだか書かれていてはいけない物が描かれています。
いやー。
サンタ・パウリ、マジかー、、、。
ソーセージのスタンド。
普通のクリスマスマーケットにあるような屋台も、もちろんあります。
このドでかい鉄板は、ドイツの屋台でよく目にします。
数種類のソーセージと
付け合わせのパンが焼かれています。
肉
ジャガイモ
ザワークラウト(酢漬けのキャベツ)
などが売られている屋台。
一番左の緑色の食べ物は
ドイツの冬によく食べられるケールの煮物です。
ブタの丸焼き。
後ろのお兄ちゃんは、休憩中でしょうか。
クリスマスマーケットは野外で行われますが
本格的なオーブンがある屋台もあります。
こちらで焼かれているのは、、、
ピザでした。
手作り・作りたてのピザなんかも食べられます。
こちらは、魚を取り扱う屋台。
魚(鮭かな?)が直火で焼かれています。
こちらも、普通のクリスマスマーケットでよく見る屋台。
砂糖やキャラメルでコーティングされたアーモンドが買えます。
(これが、結構おいしい。)
上に吊るされたハート型のデカいクッキーにはいろいろな文字が書かれていて
主にプレゼントとして買われるようです。
これをもらった人は
これを首に下げて、クリスマスマーケットを練り歩きます。
その後は食べられるとは思いますが、、、
保存料なんかがたくさん入っているので、主にデコレーションとして使います。
こちらは、私のお気に入り。
「Schmalzkuchen(シュマルツ・クーヘン)」という、小さな揚げドーナツに粉砂糖をかけた暖かいお菓子です。
これとホットワインを一緒に食すと最高です。
「サンタ・パウリ」内に置いてある証明写真機。
ドイツ人はこれをプリクラ感覚で使います。
あくまで証明写真なので、プリクラのようなシールではなく証明写真サイズの写真が4枚出てきます。
一応、4枚とも違うポーズで写真が撮れますが、、、
改めて「日本のプリクラ技術ってスゴイ」
と思わせる仕上がりの物が出てきます(笑)
こちらは
FCザンクトパウリのグッズショップ。
夜の闇の中に
クラブのロゴであるドクロが不気味に浮かび上がっています。
これだけ見ると、かなり怖い感じですが、、、
売ってるものは意外とカワイイw
お土産にも、おすすめです。
小屋のようにつくられた、グリューワイン(ホットワイン)の屋台。
よく見ると、、、
パンツ干してあるwww
かなり大きめのサイズですね。
コイツ↓のパンツなのではないかと思います。
引用:SANTA PAULI – Hamburgs geilster Weihnachtsmarkt | Spielbudenplatz Hamburg St. Pauli
お次は、こちらの屋台。
これ、何の屋台だか分かりますか?
Oh................
ねー。
大人のクリスマスマーケット、恐るべし。
これ絶対、屋台で売っちゃダメなやつだと思うの、、、。
作成用の機械なんかも置いてありました。
クリスマスマーケットでは、あまり見たくない光景でした。
大人のクリスマスマーケット、続きます。
見るからにピンクなこの屋台。
もちろん、こんな感じでした。
このような屋台が4~5軒ありました。
クリスマスとは、一体、、、、、。
クリスマスには欠かせない、甘いもの。
なんか、こう
串に刺さってたり
素敵な箱に入っていたりするんですが
食べ歩き、、、するの?
プレゼント、、、するの!?
普段はステージとして使われるこちらのセットにも
さまざまな屋台が置かれていました。
後ろにそびえる小屋では
期間中毎日ストリップショーが行われているそうです。
そしてなんと
こちらも入場料無料!
マジか、、、、、。
私は怖かったので、中には入りませんでした。
「サンタ・パウリ」の出口付近には
このような顔ハメパネルも置かれていました。
あれだな、、、、、
これ、誰かな?
有名なドラッグクイーンか誰かでしょうか。
出口。
看板上部に書かれている
「tschüss!(チュース)」というのは
ドイツ語で「バイバイ!」ぐらいの意味です。
「Santa Pauli」情報
入場料
無料
開催期間(2016年)
2016年11月17日~12月23日
月曜日~水曜日 16:00 - 23:00
木曜日 16:00 - 0:00
金曜日・土曜日 13:00 - 1:00
日曜日 13:00 - 23:00
会場マップ
SANTA PAULI – Hamburgs geilster Weihnachtsmarkt | Spielbudenplatz Hamburg St. Pauli
毎日開催されているイベント
コンサート
入場無料。
会場内のShowBühne(コンサートステージ)で毎日夜19時から。
ストリップ
入場無料。
18歳以下は入場禁止。
会場内のSTRIP-Zeltで毎日数回開催。
詳しいプログラムはこちらから↓
SANTA PAULI Strip-Zelt | Spielbudenplatz Hamburg St. Pauli
1日1回は男性によるショーも行われるそうです。
「サンタパウリ」紹介動画
Santa Pauli - Hamburgs geilster Weihnachtsmarkt
まとめ
今回は
ハンブルクにある大人のクリスマスマーケット「Santa Pauli(サンタ・パウリ)」について紹介しました。
ドイツのクリスマスマーケットは、日本でも有名になってきていますよね。
以前
ドイツ人の旦那と六本木にあるクリスマスマーケットに行ったことがありますが
白い紙コップに入ったホットワインが一杯700円もして、大変驚いた思い出があります^^;
数あるクリスマスマーケット。
街ごとにそれぞれ特色のあるクリスマスマーケットが開催されていますが
たまにはこんな大人のクリスマスマーケットを体験してみるのもいいのではないでしょうか。
おわり!