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タイ・チェンライにある観光地「黒い家(バーンダム)」が、想像以上にダークだった

タイの北部、ミャンマーの国境から約60kmの所にあるチェンライという街に行ってきました。

 
どういう訳かは分からないけど
この街にある観光地は、なんだかぶっ飛んでいる所が多い。
 
というわけで、今回の記事では
タイ・チェンライにあるぶっ飛び観光地「黒い家」 について書いていきます。
 
チェンライのぶっ飛び観光地その①白い寺↓

 
 

チェンライにある「黒い家」とは?

タイ・チェンライにある観光名所の1つ、通称「黒い家(Black House)」とは
「バーンダム・ミュージアム(Baan Dam Museum)」 という名前の博物館のような場所です。
 
名前は一応「ミュージアム(博物館)」となっていますが
この場所は博物館かと問われれば、そうでもなかった。
 
理由は、後ほど。
 
この場所は一般にも公開されたミュージアムですが
「黒いと言うくらいなので、住むための家としても使われていました。
 
じゃあだれの家なのかというと
この場所の作者でもあるタワン・ダッチャニー(Thawan Duchanee) というチェンライ出身のタイ人アーティストのお家です。
 
、、、とは言っても
彼は2014年に亡くなってしまったので、「彼の家だった場所」ということになりますが。
 
世界的に最も知名度の高いタイ人芸術家の1人である彼は
画家として有名でしたが、建築にも情熱を注いでいました。
 
彼の建築作品で最も有名な作品こそが
彼が実際に住み、死ぬまで作り続けたこの「黒い家」なのです。
 
 
彼の作品を実際に見てもらう前に
ウィキペディアにあった彼の作風に関しての説明文が分かりやすかったので引用しておきます。
現代人の奥に潜む狂気や退廃、暴力、エロス、死などを、独特の仏教観に根ざした独創的な画風により表現。
黒を基調とし、獣や昆虫と合体したグロテスクでエロティックな人体と、聖者としての仏がからみあう迫力ある作風
(中略)世界に衝撃を与えた画家の一人と言える。
仏教への信仰の厚いタイ人アーティストとして、タワンの芸術作品も仏教をモチーフにしたものが数多くありましたが
その奇抜さゆえ、彼の作品は「仏教への侮辱」と捉えられ反対運動が起こった事もあったんだとか。
 
ちなみに
今回紹介する「黒い家」の作者タワン・ダッチャニー
前回の記事で紹介した「白い寺」の作者チャルムチャイ・コーシッピパットのお師匠さん なんだとか。
 
弟子が作った「白い寺」
              VS
師匠が作った「黒い家」。
 
その違いにも要注目!
 

「黒い家」を紹介!

さてここからは
実際の「黒い家」の様子を、写真と共に紹介していきます。
 

まずは受付でチケットを購入します。
 
入場料は大人1人80バーツ(約280円)でした。
 

入り口を入ると現れるのが、こちらのデカイ建物。
 
「黒い家」の敷地内には大小様々な建物が数多く建っていますが
その中でもこの建物が1番デカかった。
 
規模から言っても、これがメインの建物だと思われます。
 

そのメインの建物の入り口。
 
うーん、ドアもデカイ。
 
他の建物は展示が主で中に入れない場所が多いんですが
この建物は、中に入ることができました。
 

メインの建物の中の様子。
 
至る所にアートなオブジェや絵が飾ってありました。
 

建物の真ん中にデデデーンと垂れ下がるタペストリーと
「黒い家」の持ち主であり作者であるタワン・ダッチャニーさんの胸像。
 
ここまで細部が気持ち悪い精巧な胸像、見たことない。
 

建物の中には数多くのテーブルや椅子が並べられており
テーブルの上にはワニの革が置いてあったりしました。
 
なぜなのか。
 
そしてワニの後ろに見える、フサフサしたのが付いてるのは椅子なんですが
とにかく、デザインが、奇抜。
 
なんかマッドマックスに出てきそうな感じ、、、
 

こちらは
タワンさんが描いたと、タワンさんが作った椅子。
 
モチーフは、牛かな?
 
よく見ると、なんかにも細かく彫刻が施されていましたよー。
 

メインの建物を出て、他の建物も見て回ります。
 
ここにある建物は
「黒い家」の名の通りどの建物も大体黒かったです。
 

こちらの建物には、ブッダが鎮座してました。
 
この辺は、敬虔な仏教徒であるタイ人っぽい。
 

こちらは、別の建物。
どの建物も屋根が特徴的です。
 

建物内の様子。
誰かのベッドルームのようですね。
 
彫刻が凝っているベッドの上に、クマの毛皮が乗っかってました。
 

こちらは、また別の建物。
ダイニング的な部屋なのでしょうか。
 
凝ったテーブルセットの上に、こっちにはオオカミの毛皮が乗っかってました。
 
そして、オオカミはお札くわえてた。
 
「黒い家」にはとにかく
本物の動物を使った展示 が多かった。
 
毛皮頭蓋骨ツノ骨格標本などなど、、、
ものすごい数がコレクションされてました。
 
動物愛護団体からは、嫌われそうですが、、、。
 

こちらは、また別の建物。
 
タイでよく見かける伝統的な高床式の家屋です。
 

床下にも、ぎっしりと作品が。
 
雑多なコレクションに紛れて置いてあるのは
作者・タワンさんの等身大パネル。
 
弟子・チャルムチャイさんの等身大パネルは、「白い寺」の入り口入ってすぐの目立つ所に置いてあったというのに、、、
師匠の等身大パネルは、なんと床下にひっそり。
 
弟子と師匠、性格の違い、、、かしら。
 

この建物の前方部分にあるステージでは
半裸の男女が踊るパフォーマンスなんかもありました。
 
私はチラッとしか見てませんが
男性はイケメンで、女性は美女でしたよー。
 
気になる方は、ぜひ。
 

黒い家のダークな所 

敷地内は結構広いので、トイレに行きたくなることもあると思いますが、、、

トイレ前に置かれた看板。
 
あれ、、、
ちょっとやりすぎ??
 
子どもに説明とか求められたら困るやつだ、、、。
 

で、トイレの中はこんな感じ。
 
壁に無数に掛かってるのは、、、なんですかねぇ(すっとぼけ)
 
しかもなんか額縁に入った黄金の伊勢エビみたいなのも飾ってあるし、、、
 
圧倒的、カオス。
 
(ここは展示用のトイレで、普通のトイレはちゃんとしてたのでご安心を。)
 
そしてトイレから外に出ると

、、、こういうのが陽の当たる場所に置いてあるのとかもう
タワンどうした!?
ってなりますよね。
 
可愛い女の子がモノに触りながら記念撮影してるのとか見た日にはもう、、、。
 
アートとは。
性とは。
 
試される大地。
 

まとめ

というわけで、今回の記事では
チェンライにあるぶっ飛び観光名所「黒い家」 についてを書きました。
 
この場所はとにかくものすごく奇抜
これもまぁアートといえばアートなのかもしれませんが、、、
 
入場料が高い割に意味不明な展示物が多い
展示に対する説明や一貫性もないので、作者が何を伝えたいのかもサッパリ分かりませんでした。
 
博物館にしては作品の深みがないし
テーマパークにしては、面白みに欠ける。
 
かと言って珍宝館的な位置付けかと言えば、そこまで徹底はしてないという中途半端っぷり、、、。
 
かなりぶっ飛んではいたし、芸術的には貴重な場所なのかもしれませんが
残念ながら私にはちょっと分からない世界観だった。
 
ダークな世界観は面白いけど、途中で飽きちゃったというか、、、。
 
個人的には、弟子のチャルムチャイさんが作った「白い寺」の方が面白かった です。

こっちには入場料もなかったし。
 
とにかく
この場所に多くの時間を費やしたタワンさんはかなりのスキモノだという事だけは分かった。
 
芸術家として自分のスタイルを貫くのは、大したものかも。
 
ダークで不思議な雰囲気はある場所なので、もしかしたらインスタ映えはするのかな。
 
(主にシモネタで)周りに一歩差をつけたいインスタグラマーは要チェック☆
 
おわり!