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タイ・チェンライにある「白い寺(ホワイトテンプル)」が、想像以上にぶっ飛んでた

タイの北部、ミャンマーの国境から約60kmほどの場所にある街チェンライ。

外国人向けの観光地としてはまだ発展途上なこの街ですが
タイ人にとっては避暑地観光地として有名なようです。
 
今回のタイ旅行で初めてチェンライを訪れたんですが
チェンライにある観光地が、なんかいろいろとぶっ飛んでた。
 
というわけで、今回の記事では
チェンライにあるぶっ飛び観光名所「白い寺(ホワイトテンプル)」 について書いていきます。
 
 

チェンライにある「白い寺」とは?

こちらがタイのチェンライにある、通称「白い寺(英語ではWhite Temple)」と呼ばれるワット・ロンクン。
 
「ワット」とはタイ語で「寺院」を意味する言葉ですが
この場所は厳密に言うと「寺」ではありません。
 
まぁ本人が「寺だよ!」っつってるから、「寺」なのかもしれませんが。
 
そうなると、「そもそも寺って何ぞや?」って話にもなりますけど。
 
とにかく
この「白い寺」は、敬虔な仏教徒の多いタイでよく見かける「寺院」とは少し趣きが異なります。
 
、、、まず見た目からね、だいぶ違います。
 
タイの通常の寺院は大体目に痛いばかりのキンキラ金なんですが
「白い寺」は、その名の通り真っ白です。

どこもかしこも、白い。
 
ちなみに
この寺の白い色は、「ブッダの清浄さ」を象徴するためなんだとか。
 

「白い寺」のぶっ飛んだ歴史

引用:Wikipedia
この「白い寺」が普通の寺と違うのは、なにも色ばかりではありません。
 
「白い寺」の建設が始まったのは、20世紀も終わりの1990年代後半
 
元々この場所にあったワット・ロンクン(Wat Rong Kuhn)の建物が古くなり修繕が必要となりましたが、残念ながらその資金が集められない。
 
そこに目をつけたのが、画家でアーティストのチャルムチャイ・コーシッピパット(Chalermchai Kositpipat)。
 
チェンライの地元出身の彼は、ワット・ロンクンの建物を自費で新しく作り変える決心をします。
 
彼がこの「白い寺」の建設に注ぎ込んだ私費はなんと約11億バーツ(約38億円)にものぼるんだとか。
 
元々タイ国内外で有名なアーティストだったとは言え、ここまでの額をつぎ込むなんて、、、
チャルムチャイ、ぶっ飛んでる。
 
(建設費の寄付も受け付けているようですが、寄付者が口うるさくいうのを避けるため1万バーツ=約35万円以上の寄付はダメなんだとか。
チャルムチャイ、徹底してんなぁ、、、。)
 
そんなクレイジーな彼はこの場所を「ブッダの教えを学び瞑想する場所にしたい」と考えており
この場所を作った彼自身はブッダにより永遠の命を授けられる と信じているようです。
 
チャルムチャイ、まじか、、、!
 
「白い寺」の製作者はこの場所をあくまでも「寺院」とみなしているようですが、、、
 
私が見た感じだと、現在のこの場所は
宗教的な場所というよりは観光名所としての側面が強く、寺院というよりはアーティスト・チャルムチャイの個展 という方がしっくりくる感じでした。
 
なぜこの場所が宗教的っぽくないのか。
その理由はまた後ほど。
 
ちなみに
この「白い寺」の建設はまだ終わっていません。

現在も建設中の「白い寺」の一部。
(と、謎のキモキャラ)
 
彼は最終的に、3エーカーもの敷地に総勢9つもの建物を作る予定だそうで。
 
完成予定は、なんと2070年。
 
完全なる「タイのサグラダ・ファミリア状態」となっています。
 

「白い寺」を紹介!

さてここからは
実際の「白い寺」の様子を、写真と共にお伝えしていきます。
 

「白い寺」を訪れてすぐに目に入るのは、こちらのメインの建物。
 
その名の通り、真っ白です。
 
この日は旧正月の休暇中で、中国からと思われる観光客で賑わっていました。
 

早速、中に入っていきます。
 
敷地内に入るのは無料ですが
メインの「白い寺」の中に入るには、外国人は50バーツ(約175円)の入場料がかかります。
 
入場料もかかる上、この日は中国人観光客で非常に混雑していたため
私達は「白い寺」内部には入りませんでした。
 
「白い寺」の内部は、撮影禁止らしいし。
 
というわけで、「白い寺」の敷地内を探索してみることに。 
 

こちらは、敷地内にある遊歩道。
 
上からは、無数の銀のペラペラしたやつが垂れ下がっていました。
 
なんか、、、糸通しみたいなやつ。
何かは分かりませんが、何かしら意味があるんでしょうね、、、。
 

敷地内には、白だけでなく金色の建造物もありました。
 
こちらは、寺によくありそうな鐘。
 

あとは、こんなの↑とか。
 

敷地内にはこんなの↑もありましたが
これはどちらかと言うとディズニーのアトラクションっぽかった。
 

、、、とは言え、ここは一応寺院なので
ちゃんとブッダもいましたよ。
 

ここにも、ブッダ。
 

あとは
タイではブッダ並みに尊敬されている前国王・ラーマ9世の一生をテーマとした作品なんかも飾られていました。
 
もちろん、チャルムチャイさん作。
 

こちらのひときわ黄金色に輝く建物は、なんとトイレ。
 
ものすごく、、、煩悩が刺激されてしまいそう。
 

「白い寺」のすぐ目の前には、ちょっとしたショッピングストリートも。
 
お土産屋さんカフェ・レストランなどがありました。
 

そしてなんと
ドリアン味のアイスも売ってた!
 
食べなかったけどなー←
 

溢れ出る「厨二病」感

、、、とここまでの写真を見ると
「ちょっと尖ってるだけで、意外と普通の寺なんじゃね!?」
と思いますよね?
 
だがしかしそんな事はない。
 
「白い寺」の本領は、ここからです。
 

この「白い寺」のぶっ飛んでる所と言えば
至る所に施された細かい装飾がとても厨二病っぽい 点にあります。
 
例えば、上の写真。
 
龍?悪魔??
 
何だかはよく分かりませんが
とにかく無駄にカッコいい。
 
寺院にはあるまじき、このキレッキレな装飾。
 

こちらは喫煙禁止のサインなんですが、、、
 

お寺ってまぁ普通は喫煙禁止ですけど
それにしたってドクロって
 
仏教寺院で、髑髏って。
 

こっちのサインはタイ語で書いてあって何だか分かりませんが
とにかくこっちもドクロ。
 

車止めのポールも、ドクロ。
 
ブッダはこの装飾について一体何とお考えか、非常に気になるところ、、、。
 

どちらかと言うと、もうホラー

、、、厨二病な装飾が続くと思いきや
こっちはもう完全にホラーです。
 
なんだろう
生首の口からデローンと草が出てるというこの状況は、、、。
 

「よく分からない何か」まで

ベンチに置かれたコレ↑には、一緒に写真を撮るための行列が出来ていたわけなんですが
この辺はもう完全にヒーローショーな感じでした。
 
なんかこんなの、仮面ライダーにいたような。
『「白い寺」で、僕とあくしゅ!』
 
、、、そんな感じで
「白い寺」はヒーローアゲなのかと思いきや

突如として現れる、木から吊るされたヒーロー達の生首。
 
ス◯イダーマンに、「アイルビーバック」の人まで、、、。
 
これ、ちゃんと許可取ってるのかしら、、、。
 

こちらは、観光地お馴染みの顔はめパネルです。
 
、、、が
自分が一体何の顔になるのかは、謎。
 
これ、何だろう、、、羽の生えたライオン?
ってなんか仏教に関係あるのかしら。
 

至る所に現れる「白い寺」製作者、チャルムチャイ

はい、そしてこの方↑が
このぶっ飛んだ建物&装飾を作った張本人。
 
上でも紹介したチャルムチャイ・コーシッピパット さんです。
 
彼のこの等身大パネルは、入り口を入ってすぐの所にありました。
 

そして出口を出ると
彼の写真付きのデカイ看板が。
 
自分、好きやねぇ、、、。
そしてチャルムチャイさん、笑顔がとっても素敵。
 
どうやら彼の絵画作品を飾るアートギャラリー が、彼の指差す方向にあるようで。
 
Free admission(入場料無料)だったので行ってみたんですが、、、
チャルムチャイさんのこと、見直しました。
 
いや、もちろん「白い寺」の本体の方もすごかったんですけどね?
 
すごかったんですが
白い寺の方はなんかこう「あれこれちょっとふざけてんのかな?」って感じがあって。
 
なので「白い寺」本体に関しては面白半分で見てた部分もあったんですが
彼の描いた絵は、、、本当に凄かった。
 
なんつーか、芸術が爆発してた。
 
以下は一部ですが、購入したポストカードから↓

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絵も宗教をモチーフにしたものが多かったのですが
 

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初期の作品は、そこまで仏教仏教してなかったり。
 

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絵は年代順に飾られているのですが
どんどんスタイルが派手になっていくのが見ていてよく分かりました。
 

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後期の作品には、他の作品との融合も。
(上の作品には、スーパーマンが映ってます。)
 
彼の絵はとにかくディテールがすごくて
「あ、才能ってこういう事なんだな」と思いました。
 
チャルムチャイさん、本当にすごい人、、、。
 

まとめ

ということで、今回の記事では
タイ北部チェンライにあるぶっ飛び観光名所「白い寺」 について書きました。
 
この場所は、「寺」というよりは「仏教をモチーフにしたアート作品」という方が正しいのかな。
 
とにかく作者であるチャルムチャイ・コーシッピパットの個性が存分に現れた場所でした。
 
肝心の「白い寺」の内部に入らなかったのが心残りですが
中に入らなくても、十分楽しむことができましたよ。
 
そして時間があればぜひ入場無料のアートギャラリーも覗いてみてください。
 
アートギャラリーを見ると
彼がどれだけ仏教に熱心か 、そしてその気持ちをアートに込めているか が分かると思います。
 
あと作品が年代順に飾られているので、彼の作風の変化が分かるのもとても面白いです。
 
 
タイ・チェンライにあるぶっ飛び観光地その②「黒い家」↓

 今回紹介したチャルムチャイのお師匠さんが作った場所です。
 
おわり!