15日間カンボジアに行ってきました。
今回の記事では、カンボジア旅行で感じたこと について書きます。
カンボジアを、好きになれなかった
今回、初めてカンボジアに行きました。
カンボジアと言えばアンコールワットですが
多くの人が行くアンコールワットへは行かず、プノンペンからシアヌークビルへ行き、そこからロンサレム島、コッコンとその周辺 をバイクで見て回りました。
アンコールワットも最後に行く予定だったんですが、、、
「早くカンボジアを出たい」という一心で、行くのを止めました。
カンボジア旅行中、楽しいことがなかったわけではないんですが
全体的に言って、カンボジアをあまり好きにはなれませんでした。
これは一緒に行った旦那も同じだったようで、旦那に至っては「もう行きたくない」とまで言っていました。
なぜ、カンボジアを好きになれなかったのか。
以下に、5つの理由を挙げていきます。
なぜカンボジアを好きになれなかったのか?5つの理由
①汚い
カンボジアに行ってまず驚いたのが、ゴミの多さ。
道端や川沿い、森などにゴミが多く、見ていて残念な気持ちになりました。
鶏が道を闊歩しているのは東南アジアではよくある光景ですが、その横に歯ブラシが落ちていたり。
プノンペンを流れるメコン川沿いにも、プラスチックのゴミがたくさん。
、、、もっとも「ゴミ」に関して言えば、ベトナムの方がすごかったんですけどね。
食べカスをテーブルの下に直接ポイ、、、というのを、よく見かけました。
ベトナムと比べたら、カンボジアの方が人口が少ない分まだ清潔な方でしたが
それにしても、見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
②危ない
カンボジアでは、スマホのひったくり被害 というのがとても多いそうです。
観光客が道で何気なくスマホを見ていたり写真を撮っていたりすると
バイクで来てスマホをひったくって逃げる、というのが手段なようです。
特に人気のiPhoneなんかはよくひったくられるらしいので、注意が必要。
私達は幸いひったくりの被害には合いませんでしたが、少し危なっかしい状況がありました。
♢♢♢
プノンペン空港に到着し、市内へ向かう時のこと。
本当はバスに乗って行きたかったんですが、夜も遅い時間(8時ごろ)ということもあり、1時間ほど待っても目当てのバスが来ず。
しょうがなく、バス停で待っている間ずっと私達の側にいてしつこく勧誘してきていたトゥクトゥクに乗ることに。
トゥクトゥクの運転手を基本信用していない旦那は
乗っている間じゅうスマホで地図を見ながら「この運転手が本当に最短ルートを行っているか?変な寄り道などしていないか?」を見張っていました。
、、、その間じゅう
男の乗った1台のバイクが、私達の乗っているトゥクトゥクの隣をぴったりと走ってくる。
そのバイクの様子が、何やらおかしい。
カンボジアでは庶民の足として頻繁に使われるトゥクトゥクですが
「トゥクトゥクに乗っている時にひったくりの被害に合うこともある」 という話も聞いたので、恐ろしくなり
トゥクトゥクを運転手していたおっちゃんに「怪しいバイクが後ろを付いてきている」という旨を告げました。
旦那にも、スマホや荷物を気をつけるように言いました。
結局男は途中で居なくなり、トゥクトゥクもきちんと目的地に着いたので何事もなかったのですが
思い返してみると、トゥクトゥクのおっちゃんが、私たちを乗せる前にどこかに電話をかけていたような、、、。
バイクの男は、トゥクトゥクの横にぴったりと張り付き
私達のスマホや荷物をひったくる機会を伺っていたのか。
そして、トゥクトゥクのおっちゃんとバイクの男はグルだったのか。
本当の所は分かりませんが、とても怖い思いをしました。
♢♢♢
プノンペンの街の人が持っている携帯を見てみると、まだガラケーを持っている人の多いこと。
タイやベトナムではみんなスマホだったので、これには驚きました。
高いiPhoneをチラつかせれば、ひったくりのターゲットになってしまうのも頷けるかも、、、。
どこに居てもそうですが、カンボジアでは特に身の回りの物に用心するに越したことはありません。
③物価が高い
カンボジアには「リエル」という自国の通貨がありますが、基本的にどこに行ってもアメリカドルが使えます。
観光客が多い店やレストランほど、アメリカドルでの表記が多いですが
ドル表記されていてもリエルで払ったり、逆にリエル表記のものをドルで支払うことも出来ます。
ドルとリエルを混ぜて支払うことも可能で、おつりは大体リエルで払われます。
、、、ものすごくややこしいシステムで、最初は慣れるまで苦労したのですが
なぜ2つの通貨を使う仕組みになっているかというと、自国民でさえもの自国の通貨を信用していないからだということらしいです。
買い物する際のレートは常に1ドル=4000リエルですが
リエルよりドルの方が圧倒的に強いため、ドルで支払うと物価も割高になります。
また、カンボジアでは外国人料金 も横行しています。
例えば、水道水の飲めないカンボジアでは常に必要となるボトル入りの飲料水ですが
同じ1.5リットル入りの水でも、場所によって0.5ドル〜1ドルの差がありました。
物価の安い国で、生活必需品である水の値段がこれだけ違うのは、大きい。
ちなみに
タイでのボトル入り飲料水の価格は、大体どこに行っても13バーツ(約0.4ドル)。
タイでも外国人料金はありますが
米ドルという強い通貨を使っている分、カンボジアの方が外国人料金と現地人料金の差が激しいように感じました。
④クオリティが低い
隣国のベトナムやタイと比べると、カンボジアは宿泊所や食事のクオリティが値段の割に低い と感じました。
例えば、ホテル。
高級ホテルやリゾートはどうか分かりませんが
主に私達が泊まっていた格安ゲストハウスやホステルでは、同じ価格帯でもベトナムやタイと比べると部屋や施設の全体的なクオリティが低かったです。
安宿という時点でクオリティを求めてはいけないんですが、、、
それでも、安宿でクオリティが低すぎるのはかなり悲惨です。
また、食事。
こちらも私達が行くような安い食堂や屋台をタイのものと比べると、値段は高いのにクオリティに難あり、、、と思うことが度々ありました。
(もちろん、日本やヨーロッパに比べるとずっと安いんですけどね。)
特にロンサレム島では、滞在中ずーっと何となくお腹の調子が悪かったです。
食事に関してはタイでも同じようなことがありましたが
カンボジアでも、食事に関しては注意が必要です。
⑤快適さの度合が低い・全体的に発展が遅れている
上に挙げてきた清潔さや治安、物価、クオリティなどを総合的に見てみると
カンボジアは、近隣諸国のタイやベトナムと比べ、快適さの度合が低い と感じました。
これも、すべてはタイやベトナムという国に比べてカンボジアの発展が遅れているというせいもあるのかもしれません。
ゴミ箱から、お供え物だったココナッツの実を盗む少女達。
カンボジアの良い所
「カンボジアの良くなかった点」をツラツラと書きましたが
もちろんカンボジアにも、良い所はありました。
悪い点ばかりではなく、今度は逆にカンボジアの良かった点も下に挙げていきます。
①人が親切
カンボジアの人たちは少しシャイで恥ずかしがり屋な所がありますが
それでも真面目で正直で、とても気持ちよく接することが出来ました。
(商売が絡んでくるとしつこかったり下心が見える人もいましたが、それはまぁ、どこの国でも同じというか、、、。)
そう言えば、ロンサレム島でよくご飯を食べに行っていたレストランでこんなことがありました。
♢♢♢
フランス人夫婦と食事中、奥さんに
「スープの中のこの青い野菜は何?」
と聞かれたので
「ボクチョイ(チンゲン菜)だよ。」
と英語で答えました。
すると、その場にいたレストランのオーナー家族全員が、バカ受け。
みんながみんな、一斉にクスクスと笑い出しました。
何かと思って聞いてみてもなかなか答えてくれないので、しつこく聞いてみると
クメール語でボクチョイは金玉という意味 なんだとか、、、。
それからというもの、そのレストランに行くたびに
(チンゲン菜を指差して)「あの野菜はなに?」
と、ボクチョイ(=金玉)と言わせようとしてきました。
♢♢♢
、、、そんな、お茶目な一面もあるクメール人。
「微笑みの国」と呼ばれるタイも、おもてなしやコミュニケーションに関しては素晴らしいですが
カンボジアでは、タイ人とはまた少し違った人の良さを感じることが出来ました。
②ショッピングが充実
こちらもタイやベトナムほどではありませんが、プノンペンも安くショッピングを楽しめる場所がたくさんあります。
おすすめは、セントラルマーケット。
物によっては、タイやベトナムより安く購入することが出来ます。
③敬虔な仏教国
カンボジアは仏教国です。
全国民の90%が仏教徒で、国民の生活には仏教の習慣が浸透しています。
至る所で素晴らしい寺院を見ることが出来ますし
運が良ければ、月に3〜5回ある仏教の日(仏日)の催しを見ることも出来ます。
プノンペンの名前の由来となった、ワット・プノン。
寺院の外には、猿がいました。
お行儀よく、人がくれた食べ物を食べています。
プノンペンの王宮前で偶然見かけた、仏日の催し。
催しで売られている小鳥を買い、離してあげることで徳を積むことが出来るそうです。
買う人は、かなりの数の小鳥を買って離してあげていました。
④負の遺産が多い
これは見方によってはネガティブな点となりますが
負の遺産も現在では観光名所だと考えると、そこまで悪いものではないと考えます。
特にカンボジアは、ポル・ポトによる国民の大虐殺があったのがたったの40年前ということもあり
キリングフィールドやトゥール・スレン虐殺博物館(S21)など、忘れてはいけない多くの負の遺産が存在します。
まとめ:タイの素晴らしさを改めて実感
今回の記事では
カンボジアを好きになれなかった5つの理由 について書きました。
いや〜、カンボジア。
もちろん良かった点もあったんですが、、、。
多くの人が感動するというアンコールワットにも行きませんでしたし
もしかしたら私達の行った場所・泊まった場所・ご飯を食べた場所が良くなかっただけかもしれません。
ただ、こうして比べてみると
タイの観光のしやすさはマジでヤバイ
ということを実感しました。
実際、カンボジアからタイに帰ってきて
タイの街の屋台で美味しくて安いヌードルスープを食べた時、自然と涙が出てきました。
タイの食事はどこに行っても安くてクオリティが高くて美味しいし
安いゲストハウスでもとても快適で、人はものすごく親切。
カンボジア旅行の後に改めてタイを見て
以前は当たり前だと思っていたことが当たり前ではないのだということに気がつき、なんだかその違いに涙が出ました。
カンボジアには農業や縫製業以外にこれといった産業がなく、観光業に力を入れ始めている所ですが
もしもっと観光客を呼びたいのであれば、いろいろと変えていかなくてはいけないこともありそうです。
アンコールワットも、ぜひ見てはみたいんですが、、、カンボジアに再び行くことは、しばらくはなさそうです。
(アンコールワットの入場料も、1日37ドルとか高すぎる、、、!)
おわり!