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卒論を英語で書くってどんな感じ?実際に書いてみた感想とトライしてみるべき人

大学4年生の皆様は、卒論について頭を悩ませているのではないかと思います。

 

私は東京にある大学の英米文学科を卒業したんですが

卒業論文を英語で書きました。

 

今回は、卒論を英語で書いてみて感じたことについて書きます。

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なぜ卒論を英語で書いたのか?

①英語が好きだから

1番の理由は何と言ってもこれです。

 

英語が好きだから。

 

私は中学生の頃から英語が大好きでした。

 

高校時代はオーストラリアに短期留学に行ったし

大学時代にはアメリカへの短期留学に加え、1年間のニュージーランド留学も経験しました。

 

私の行っていた高校は、3年生の時に「普通科」「数学科」「英語科」のコースを1つ選択して取ることが出来たんですが

その時も迷わず「英語科」を選択しました。

 

大学も、英語に関係あるというだけで英米文学を専攻しました。

 

とにかく英語が好きで好きで

学生時代は他の教科はさておき英語の授業の予習・復習だけは毎回欠かさず行っていました。

 

今考えると

そんな私だったからこそ、卒論を英語で書くことは必然だったのかもしれません。

 

②大学生活にハクをつけたかった

突然ですが

私は大学をかなり適当に選びました。

 

高校3年生の時の私は、とにかくもっと英語を勉強することしか頭になかったので

「なぜ英語を勉強するために大学に行くのに、センター試験対策のために他の教科を勉強しないといけないのか?」

ということがものすごく不満でした。

(特に、大っ嫌いな数学をまた勉強するのが超絶に嫌だった。)

 

今になって思えばセンター試験も受けておけば良かった、、、とちょっとだけ後悔もしているですが

当時はセンター試験を受けるために勉強する時間を英語の勉強時間に充てたいという考えの方が勝っていたので

大学は推薦で行けるところに絞り、大学選びはかなり妥協しました。

 

(あと東京での大学生活に憧れていたので、東京にある大学というのも当時は大事なポイントでした。今考えると地方も魅力的だったな、、、。)

 

結局、世間では「Fランク」と呼ばれる東京の大学に推薦で受かり、入学しました。

 

Fランクの大学ではありましたが

とにかく大好きな英語を勉強できたし、いろいろ楽しいことはありました。

 

ドイツ人の旦那とも、大学が主催する交換留学プログラムの一環で知り合ったし。

 

大学生活は楽しかったけど、いかんせんFランク。

 

あれ、ハクがないな、、、

 

と、大学4年生になった時に思いました。

(1年間のNZ留学中は休学扱いだったので、実質5年生ですが。)

 

大学4年というと就職活動の時期で、自己分析やら履歴書やらを書き始めた時期でもありました。

 

学生時代の勉強の大半を費やしてきた英語を使って、学生時代の総仕上げとも言える卒論に英語で取り組んでみたかった

という理由もありますが

 

それとは別に

「英語で卒論書いたら、ハクがつくんじゃね、、、!?」

という浅はかな考えもありました。

 

英語で書いた卒論のテーマ

私の学生時代は英語漬けだったので

卒論も英語に関することを書きたいなと思っていました。

 

ただ、私の学科は英米文学科。

 

英語に関しての論文を書くことももちろんできたとは思いますが、私が在学していたのは英語科ではないので

「英米文学専攻なのに語学(英語)についての論文を書くのか?」

という疑問もありました。

 

そもそも

英語という言語に関する論文を書くほど、英語という言葉が言語的に好きではない

という問題も。

 

英語の素晴らしい点は

英語は世界語と呼ばれるくらい、話せる人の数が多いことだと思います。

 

英語が話せることにより、英語を母国語とする人だけでなく、本当に様々な背景を持つ人と話すことができたり

英語を使って世界を見て、自分の価値観を深めることもできる。

 

英語は素晴らしいツールだとは思いますが

そのことを言語学的に書けるほど、私は英語に精通している訳でもありません。

 

異文化にも興味があったので文化について書こうかどうかも悩んだんですが

せっかく縁あって英米文学科に入学したので、卒論も英米文学について書こうと思いました。

 

英米文学専攻だったので、まずは「アメリカ文学」「イギリス文学」どちらにするかを決める必要があったんですが

個人的にはイギリス文学の方が好きなので、そちらについての卒論を書きました。

 

30歳を間近に控えた今ではアメリカ文学作品も楽しく読むことが出来るんですが

当時の私にはアメリカ文学はまだちょっと早すぎた。

 

「ちょっと何言ってるか分かんない、、、」ということが多くて。

「ライ麦畑でつかまえて」とか、いまだによく分からん。

 

その点、イギリス文学は読みやすいなと感じていました。

 

こう、アメリカ文学みたいに尖ってなくて、、、。

日本と同じ島国ということもあるのかもしれません。

 

私は特に、イギリス文学の描く「貧困」を読むのが好きでした。

 

とても貧しいのに、たくましく生きる人たちの事とか。

きらびやかではないけど、質素で生き生きとした所とか。

 

その点を考慮して

チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」という作品について卒論を書きました。

 

チャールズ・ディケンズは、「クリスマスキャロル」で有名なイギリス人の作家さんです。

 

私がテーマに選んだ「オリバー・ツイスト」は貧困をテーマにした作品でもあり

また貧困層と富裕層の間に広がる記述が分かりやすくテーマにしやすそうだと思ったので選びました。

 

卒論を英語で書くことの欠点

卒論を実際に英語で書いてみて感じたデメリットについて。

 

①ものすごく時間がかかる

これはめちゃくちゃ時間がかかります。

 

ただでさえ時間のかかる卒論。

英語で書こうと思うと、その3~4倍の時間がかかります。

 

②英語で論文を書くための技術を学びなおす必要がある

多くの日本人が英語で文章を書く際に陥りやすいミスですが

日本語で考えた文章を、英語にそのまま変換してしまう。

 

文章が長く複雑な論文では、それが躊躇になって現れます。

 

私も英語で卒論を書き始めた頃は英文がただの日本語の直訳になっていました。

 

気がついたのは、英語で論文を書いた経験のある旦那(その当時は彼氏)に指摘されたから。

 

きっと1人で書き続けていたら、論文とは言えない英作文が出来上がっていたことでしょう。

 

英語で論文を書くには

英語の他に、英語での論文を書く方法を学ばなくてはいけません。

 

日本語で論文を書くのも難しいですが、英語の論文にはまた違ったルールが存在します。

それをイチから学ばなくてはいけなかったのが、英語で卒論を書く際に一番厄介な点でした。

 

英語で論文を書くのは、短期間で出来るようになることではありません。

 

結局、近くに英語が堪能な(出来れば論文を書いた事のある)ネイティブがいないと、本格的に英語で卒論を書くのは難しいです。

 

卒論を英語で書くことの利点

次は、卒論を英語で書くことのメリットです。

 

①英語で論理的な文章を書く技術が上がる

卒論を英語で書く頃の利点と言えば

英語で長文を書く技術が上がる。

これじゃないでしょうか。

 

長い論文を英語で書く機会は、学生時代も社会人でもなかなかありません。

 

英語で論文を書くための勉強は必要ですが

卒論を書き終えた後は、英語のライティング(そしてリーディング)のスキルは確実に上達します。

 

②卒論にハクがつく

私が卒論を英語で書くことにした理由の1つでもありますが

卒論を英語で書くと、卒論にハクがつきます。

 

時期的に、就活で使えないのは残念ですが、、、。

 

私が英語で書いた卒論は教授にも褒められ、「英文の卒論の参考として、ゼミで取り扱ってもいいか?」とも聞かれました。

 

私の卒論が後輩たちのためになるのなら、喜んで、、、!

 

実生活においても、例えば将来海外の大学に入る希望があるなら、卒論を英語で書くことによりハクが付きます。

 

英語で卒論を書いてみるべき人

メリットとデメリットを比べてみて

卒論を英語で書くのは、時間と手間がかかる割にリターンが少ないです。

 

私のように英語が好きでやるならいいと思いますが

それ以外の人には苦痛でしかないと思います。マジで。

 

私が卒論を英語で書くようにすすめるとしたら

  • 英語が大好きな人
  • 将来海外の大学に行く予定のある人
  • 近くに論文を見てくれるネイティブがいる人

 に限られます。

まとめ

今回は

英語で卒論を書くことについて、実際に書いた体験談を書きました。

 

みんな、英語で卒論を書こー!

と言えたらよかったんですが、、、。

 

ただ私は、卒論を英語で書いたことに非常に満足しています。

 

めちゃくちゃ時間かかったし、全く上手くいかなくて泣きながら書いた時もありましたが

その分満足のいく卒論が書けたと思うし、英語で論文を書くという良い経験にもなりました。

 

私は英米文学科なので英文学についての卒論でしたが

英語に全く関係のない学科の学生こそ、英語で卒論を書くべきです。

 

なぜなら

もし将来海外に出た時に、大学で学んだ分野の知識+英語能力があることを証明できるから。

 

苦労した分、自分にもいい影響があります。

 

おわり!