ドイツに住んで早6年。
ドイツは住みやすい上に、観光地としても有名です。
世界観光ランキングでは、日本(16位)を抑え7位に選ばれるほどの観光地っぷり。*1
今回の記事では
私が実際使ってみて良いと思えたドイツ国内の割安な移動方法をランキング形式で紹介します。
※以下の方法は、ドイツ国内だけでなく近隣諸国へ旅行する時にも使えます。
第1位:長距離バス
私が最もおすすめしたいドイツ国内の割安な移動方法は長距離バスです。
ドイツ国内をほぼ網羅する長距離バスは、観光客のみならずドイツ人にもよく使われています。
夜行バスよりは昼間に運航しているバスが多いです。
長距離バスを使うメリット
①とにかく安い!
とにかく、安い。
これにつきます。
また、個人的に急な予定が入ることが多いのですが出発のわりと直前まで最安値でチケットが買えるのはとても助かります。
期間やルートにもよりますが、大体出発の1週間前くらいまでは安く買えることが多いです。
②キャンセルが実質無料
既に取ってしまった長距離バスのチケットをキャンセルすると、チケット代と同じ額のクーポンがもらえます。
そのクーポンを次回同じバス会社でチケットを買う時に使うことによって実質無料でキャンセルが出来ます。
また、キャンセルの際にもらうクーポンを使い新たな日付のチケットを買い直すことで予約の変更も可能です。
※キャンセルをするのが予約日から1ヵ月以内の場合、最大5ユーロまでのキャンセル料が発生する場合があります。
③サービスが充実している
車内トイレはもちろん、無料Wi-Fiやコンセントがついている場合が多いです。
(Wi-Fiは以前は繋がりにくい事が多かったんですが、改善されたのかバス走行中でも繋がりやすくなりました。)
長距離バスを使うデメリット
①時間がかかる
いろいろな都市を回り、人を乗せたり降ろしたりしながら運航するので
長い区間を乗る場合はとても時間がかかります。
また道路の混雑状況によっては、到着時間が大幅に遅れることも。
長距離バスは、時間に余裕のある旅行者におすすめの移動手段です。
長距離バス会社のサイト
以前は多くの長距離バス会社がありましたが、現在では合併が進みドイツ全土で運航しているのは実質FlixBus一社のみとなっています。
①FlixBus(Mein Fern Bus)
業界再大手。本数が多くて使いやすいが利用者も多く、休みの期間中などは混んでいることも。
https://www.flixbus.de/(ドイツ語・英語など)
②Eurolines
ドイツ国内のみならず、国外への発着も多いのが特徴。
https://www.eurolines.de/en/home/(ドイツ語・英語など)
第2位:電車
長距離バスに比べたら料金は高くなりますが
目的地到着までにかかる時間が少なく、交通状況に左右されないためトラブルも少ないのが特徴です。
電車の正規料金は高いですが、早めの購入でチケットが安く買えます。
時期やタイミングによっては、正規料金の75%引きでチケットが買えることも!
電車のチケットは、3か月前から買うことが出来ます。
電車を使うメリット
①とにかく早い
目的地にもよりますが、いろいろな場所に寄りながら進む長距離バスよりは目的地に早く着く場合が多いです。
②運行時間が正確なことが多い
道路の混雑に左右されやすい長距離バスや車に比べると、運行時間が正確なことが多いので到着地での次の予定が立てやすいです。
(ただし故障や事故、天候などにより遅延することはあります。)
電車を使うデメリット
①値段が高い
一番割引率の高いチケットを買えたとしても、長距離バスの最安値よりは高いです。
②チケットが割引される基準が分かりづらい
基本的に早く買えば買うほどチケットの割引率も高いことが多いですが、例外もあるようです。
詳しくは以下のサイトに詳しく書かれていますので、参考にしてみてください:
ドイツで賢くお得に鉄道&バスの旅 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
サイト
①Deutsche Bahn(DB)
日本でいうJRに当たる会社です。
https://www.bahn.de/p/view/index.shtml(ドイツ語・英語など)
第3位:車の相乗り
難易度は高めですが、一度は試してみることをおすすめしたい!
車の相乗りシステムであるMitfahrgelegenheit(ミットファーゲレーゲンハイト)。
Mitfahren(ミットファーレン:同乗する、一緒に行く)という単語と
Gelegenheit(ゲレーゲンハイト:機会、チャンス)という単語が合わさって出来ています。
車で移動する人が、車の空いている座席に他の人を乗せていくというこのシステム。
座席指定のヒッチハイク、といった所でしょうか。
車を持っていない人には安い交通手段を提供し、車を持っている人には車の空いたスペースを利用してお金がもらえるという双方に得のあるシステムです。
車の相乗りを使うメリット
①ドライバーとの交流
現地の人と関わる機会の少ない観光旅行。
目的地に到着するまでの時間、ドライバーや同乗者からいろいろな話を聞くのもおもしろいです。
(ただし、運転の邪魔にはならないように注意!)
また
ドライバーとの交渉によってはドア to ドアで目的地を目指すことも可能です。(出発地から目的地までが、ドライバーの旅程の範囲であれば。)
車の相乗りを使うデメリット
①ドライバーとの交流
「え!?メリットでも同じこと言ったじゃん!」と思われるかもしれませんが
こちらはドライバーと交流することのデメリットについて。
まずは知らない人の車に乗るので、完全に危険がないとは言いきれない点です。
普通のヒッチハイクよりは安全ですが
女性一人旅の場合は、乗る前に車のナンバーを控えて知り合いに伝えておくなどの配慮があると安心です。
あとは、ドライバーに気を使わなくてはいけない点がデメリットになる場合も。
例えばトイレ休憩はいつ取るのか、車内で飲食してもいいかなど、ドライバーとの兼ね合いが必要となる場面があります。
ただ
そういったことも含めて現地の方との交流を楽しみたい方にとっては、車の相乗りは最高の移動方法です。
②サイトがすべてドイツ語
長距離バスや電車と違い、車の相乗りに関するサイトはすべてドイツ語です。
たとえドライバーが英語を話せる人でも、そのドライバーを見つけるまでにドイツ語で情報を読み取る力が必要になります。
③大人数で乗ることができない
ドライバーが募集している同乗者の数は、大体1〜2人が多いです。
長距離バスや電車と違い、大人数での旅行の際はドライバーを見つけるのは難しいです。
サイト
①Bra Bra Car
車の相乗り(Mitfahegelegenheit)において、ドイツ国内で一番有名なサイト。
車に乗せてくれるドライバーの詳細や、実際の同乗者からのドライバーに対する評価なども書かれており、ドライバーを選ぶ際に役立ちます。
サイトも見やすく、サイト内からドライバーに連絡を取ることができます。
https://www.blablacar.de/(ドイツ語)
②Besser Mitfahren.de
こちらのサイトでは、サイト内にドライバーの連絡先(メールアドレス、携帯番号など)が記載されており、直接ドライバーに連絡を取ることができます。
利用人数は上記のサイトより少ないですが、値段は少し安い印象です。
https://www.bessermitfahren.de/(ドイツ語)
サイトの使い方
Mitfahrgelegenheitのサイトには、同乗者を乗せたい車のドライバーが以下の事を書き込んでいます。
- 出発地
- 到着地
- 出発地
- 空いている座席数
以上の条件を確認し、自分の条件と合ったドライバーを探します。
ウェブサイトを通じて、もしくは記載された電話番号やアドレスから個人的にドライバーと連絡を取ります。
ちなみに :電車の相乗り
数は少ないですが、車だけでなく電車での相乗りを募集している人もいます。
この場合
同乗者を募集している人は電車のグループチケットを購入していて、グループチケット(通常は5人まで同じ料金)で一緒に電車で目的地に向かう人を探しています。
知らない人と狭い車の中で長時間一緒にいるのははちょっと、、、という方は、電車の相乗りの方が気楽です。
料金の安い順ランキング
以上3つの移動方法を、料金の安い順でランキングにしてみました。
【料金の比較条件】
ドイツ国内でも移動の多いベルリン→ミュンヘン間の移動。
第1位:長距離バス
目的地までの時間:約6時間50分(交通状況により変動あり)
サイト別最安値
FlixBus:19ユーロ
Eurolines:29ユーロ
第2位:車の相乗り
目的地までの最短時間:約6時間10分(交通状況により変動あり)
サイト別最安値
Besser Mitfahren.de:25ユーロ
Bra Bra Car:28ユーロ
第3位:電車
目的地までの時間:約6時間50分
最安値
Deutsche Bahn:29ユーロ
まとめ
今回は、ドイツ国内を安く移動するためのおすすめの手段を紹介しました。
長距離バスは乗ってる時間は長いですが、安いし使い勝手もいいので特におすすめです。
また個人的には車の相乗りもおもしろいシステムだと思うので、ぜひ一度体験してみて欲しいです。
また
日本ードイツ間の安い飛行機を探すのは、こちらのサイトが役に立ちます:
おわり!