ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

持つ者は持たざる者に与えるマインド【バスの中編】

長々とベトナムというクレイジーな国について書いてきましたが

ベトナムの後は、カンボジアに行きました。
 
今回は、カンボジアのバスの中で起こった事件簿についてです。
 

カンボジア de バス

カンボジアの首都プノンペンからシアヌークビルという海沿いの街までバスで行きました。

シアヌークビルっていう
ビルなんだかモビルスーツなんだかクチビルなんだかよく分からない、すごく覚えづらい名前の街なんですが
とにかくそこから秘島・ロンサレム島へ行くためのフェリーに乗るべく、バスに乗り込みました。
 
島好き・ビーチ好きな観光客のために、プノンペンからシアヌークビルまではいろんなバス会社がバスを運行してまして。
 
15人くらいが乗れるミニバンが主流っぽいんですが

こんなの。
 
大きな観光バスの方が安かったし、トイレも付いてるっぽかったので大きいバスをホステルで予約しました。

※大きいバスのイメージ
 

悲報:バスが思ってたのと違う

で、出発の朝。
 
お迎えのトゥクトゥクが(予定通り時間に遅れて)ホステルまで来ました。
 
それに乗ってバスターミナルまで行ってみると
私達を待っていたのはミニバンでした。

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「あれ、大きいバスは?」ってなったんですけど。
 
まぁ大きいバスよりミニバンの方が値段も高くて早く目的地に着くから、私達は別にいいんですけど。
 
何回もチケット(ホステルの人の手書き)を見せて
「ミニバンでいいの?本当に合ってんの?」
って聞いたんですけど
「オーケーオーケー」っつって。
 
おお、いいんかい、、、ラッキー。
と思いながら、そのミニバンに乗り込みました。

ミニバン内部
 

悲報:ミニバンが満員

このミニバンがまた超満員で。
 
シートも満席だし、乗ってる人みんな旅行者で全員が各々でっかいバックパック持ってるしで
乗車率100%の所、荷物を含めると乗車率150%くらいになってた。
 
もう、キュウキュウ。
 

悲報:乗客がうるさい

で、無事にバスに乗れたのはいいんですけど。
 
乗客がみんな若い欧米バックパッカーで
これがまぁーうるさい。
 
何がそんなに楽しいのか、狂ったようにゲラゲラ笑ってる。
 
若いリア充バックパッカーの話なんて全然聞きたくもないのに、車内が狭いから嫌でも聞こえてくる。
 
そういう事には割と我慢強い私でも「嫌だなぁ」と思ってたので
そういう事にはあり得ないくらい我慢弱い旦那は、もう爆発寸前でした。
 
バスが動き出した直後から耳栓付けてたんですけど
「耳栓してても聞こえる、、、」っつって辟易としてました。
 

悲報:シートが狭い

で、私と旦那は3列シートに座ったんですけど
これがまた狭い。
 
アジア人の私からすると
「狭いけど、まぁこんなもんだよねー。」くらいな感じだったんですけど
欧米人からするとかなり狭いみたいでした。
 
ほら彼らね、足が長いから。
私みたく、胴長足短じゃないから。
 
「足が短くて得することもあるのねー」なんて思ってたんですけど。
 
そんな私の隣では
人の多い所が嫌い、観光バスが嫌い、若いバックパッカーが嫌いな旦那のヘソが、あらぬ方向に曲がってた。
 
で、狭いシートの中でも1番快適であろう窓際の席はヘソマガリな旦那に譲って
私は3列シートの真ん中に座りました。
 

悲報:両隣の足が長すぎる

3列シートの窓際には旦那(ドイツ人)。
真ん中に私(日本人・短足)。
そして通路側には西洋人の若いバックパッカー(男)が座りました。
 
最初はまぁ、狭いながらもそれなりに快適だったんですが
時間が経つにつれて、彼らの長い足がどんどん私の領域に侵入してくる。
 
私サイドもね、これはイカンと思って。
「ちょ!ハミ出てますよ!」っていう遺憾の意を目線にして投げかけたりね
咳払いしたり、モジモジしたり、足を気持ち広めに開いたりね
足のポジション、足ポジを48手かっつー位変更したりして応戦してたんですけど。
 
「今座ってるこのシートの空間は私のもの!同じお金払ってるんだから!
あなた方よりゆったりスペースに見えっかもしんないけど、これ、足の短い私に対してのご褒美だから!
 
ってな感じで、国境警備に勤めてたんですけど。
 
でも最終的ね、こんな感じになりました。

イラっとして、写真撮っちゃった。
もう、気の迷いで。
 
でもこれ、酷くないですか!?
 
彼らの長い足が、完全に私の聖域(サンクチュアリー)に侵入しちゃってっから。
 

悲報:気が弱くて何も言えない

「足、はみ出してるんですけどー!」って、言えれば良かったんですけど。
 
最悪、旦那(写真左)にだけでも言えれば良かったんですけど。
 
嫌いな観光バスとか、後ろでしょーもないことばっか話してる欧米人若者バックパッカーとかにイライラして、今となっては360度回転して逆に前を向いた旦那のヘソですよ。
 
そんな旦那には、言えなかった。
「足邪魔ですよー」の一言が、出なかった。
 
足長いのは君のせいじゃないよね、って。
 
右にいる欧米人バックパッカー君にも、同じく言えなかった。
 
だから、我慢しました。
 
プノンペンからシアヌークビルまでの4時間、自分のヒザとヒザを濃厚キッスさせながら過ごしてました。
 

悲報:領空侵害勃発

でも、私の足寄せもむなしく。
最終的には彼らの肩まで、私の領域に侵入してきてて。
 
「そっかー、足も長ければ肩幅も広いもんねー」なんて思ったんですけど
いやでも旦那はともかく、知らない人(タンクトップ着用)と生肩触れ合ったままとか最高に嫌だし
「ちょっとー!肩まで私のシートの域にハミ出てんだけど!やんのか!?」
っていう気持ちをね、10分の1くらいに圧縮して一生懸命視線と共に送ってたんですけど。
 
まぁ、届かない。
君に、届かない。
最終的に、私、席の上でフクロウみたいになってたかんねー。
4時間ほど、シュッとしぼんだフクロウみたいだったかんねー。
 

まとめ

というまぁ、バスの中でのポジ取り合戦の愚痴でした。
 
何かっていうとやっぱ
足は長い方が得だなーって。
 
だって、しょうがないもん。狭い車内ではさ。
足が長い方が、ポジ取りには圧倒的に有利。
 
私みたいに胴が長くたって、意味がない。
シート上において、胴の部分のポジションを死守する必要性がない。
 
、、、ってバスの中で考えてた時に
ふと窓の外を見ると、立派なお寺が見えました。
 
「そういえばカンボジアも仏教国だったなー」なんて考えてて、ふと思ったんですけど。
 
「こういう時、ブッダってどうするのかな?」って。
 
ブッダ位になるとさすがに慈悲深い心を持ってるから、自分の席にはみ出して来た足や肩なんてもう、当然許しちゃうと思うんですけど
ブッダも私と同じ状況になったら、シートの上でシュッとしたりするのかしら。
 
慈悲の心で。 
「持つ者は持たざる者に与える」マインドで。
 
「ブッダって言っても大体、あぐらか涅槃(ねはん)がデフォだけど、足おろして座れたりすんのかなー。」
とか、しょーもないことを考えながら4時間を過ごしました。
 
疲れた。
 
こういう時、足が長くて可哀想な人に余ったスペースを提供するような広い心があればいいなとは思うんですけどねー。
 
ブッダのように。
「持つ者は持たざる者に与える」マインドで。
 
ていうか、私もバス内の席のせっまいスペースを分け与えたんだから
あなた達も「持つ者は持たざる者に与える」マインド
その長い足、私にも分けてください。
 
おわり!