ニュージーランドといえば、大自然。
大自然と言えば、ニュージーランド。
ニュージーランドには
そんな自然を堪能するためのハイキングコースがたくさんあります。
ニュージーランドのハイキングコース
ニュージーランドには
南の端から北の端まで
約3000キロものハイキングコースがあるそうです。
3000キロ。
図で見ると、こんな感じです。
日本の最西端・与那国島から
北海道の先の方までの直線距離が約3000キロです。
つまり、長い。
ニュージーランドには
数時間で終わるものから数日かかるものまで
様々な長さのハイキングコースが存在しますが
今回は
その中の1つ
首都ウェリントンから日帰りで行ける10キロのハイキングコース
「Escarpment Track(エスカープメント・トラック)」を紹介します。
- ニュージーランドのハイキングコース
- 「Escarpment Track」の魅力
- 「Escarpment Track」に実際に行ってきました
- 「Escarpment Track」の残念な点
- 「Escarpment Track」について
- まとめ
- おまけ
「Escarpment Track」の魅力
海と山、どちらの景色も楽しめる
「Escarpment Track」の1番の魅力は何といっても
山なのに、ずっと海沿いを歩ける
という点です。
海沿いの山道をずっと歩いていくことになるので
海の向こうに浮かぶKapiti islandや
見晴らしのいい海の景色を楽しむことも出来るし
森の中を歩く森林浴や
連なる山々の風景も、楽しむことが出来ます。
アクセスしやすい
コースの始まりと終わりが駅になっているので
アクセスしやすいという点も魅力です。
首都ウェリントンから電車1本で行ける上に
コースの終わりも駅なので
トレッキング後で疲れていても、楽に帰れます。
大きな吊り橋がスリル満点
コースの途中には
大きな吊り橋が2ヵ所にあります。
写真では分かりずらいですが、かなり高いです。
「吊り橋の定員は5名まで」
というのが余計に恐怖を煽ります。
余談ですが、この写真の後
旦那が吊り橋の上でジャンプしたので
殴ってやりました。
ゆっさゆっさ揺れて、ものすごく怖かったです。
絶対に、マネしないでください。
野の草花を楽しめる
コースの途中には
様々な野の草花があり、見ていてとても癒されました。
綺麗なお花。
こちらは、ススキでしょうか。
プチトマトのような植物を見つけました。
これはプチトマトではなく
「Karaka」という植物だそうです。
ちなみに、名前はマオリ語です。
実は熟すと食べられないこともないようですが
苦い上に
種には毒があるということなので
むやみやたらに食べるものでもなさそうです。
「Escarpment Track」に実際に行ってきました
Paekakariki駅側からスタートしました。
駅からは
写真↑のようなサインがあちらこちらに出ているので
それに従って進んでいきます。
最初は、歩きやすい平坦な道が続きます。
夏休み中だからか
たくさんの人で賑わっていました。
道は基本的に狭いので
階段も、譲り合ってのぼります。
、、、旦那は待っていられず
急斜面をよじ登っていきました。
は、速い、、、。
※マネしないでください。
のぼりが続きます。
だんだんキツくなってきた、、、。
コースの半分の地点。
ここまでは上りが多く、結構しんどかったです。
この中間地点のあたりから下りになります。
やっと下り、、、!
と思ったら、ここからの方が辛かった。
ひぃっ、、、、、!
この頃になると
上りで使った足が悲鳴をあげてきました。
足がガクガクして
まるで生まれたての小鹿状態。
その状態で、この急な下り。
下りは、上り以上に足の力とバランスがいるので
かなり集中しないとコケそうでした。
晴れていると日差しが強いので
木陰にくるとホッとします。
黄色い花の咲いた、開けた土地に出てきました。
ここまで来れば、ゴールはもうすぐです。
Pukerua Bayの街を通って
ゴールである駅を目指します。
ニュージーランドで「クリスマスの木」と呼ばれる
ポフツカワの木が、見ごろを迎えていました。
途中、民家の家の前に
レモネードが置いてありました。
人はいませんでしたが
50セントを寄付すると飲めます。
10キロのハイキングの後のレモネードは、沁みる、、、。
駅に着いたらゴールです。
帰りは駅からそのまま電車に乗って帰りました。
車窓からの眺めも、また素晴らしかったです。
「Escarpment Track」の残念な点
個人的には大満足な「Escarpment Track」でしたが
残念だった点もあります。
車、電車の音がうるさい
トレッキングコースがある山と海の間には
幹線道路と電車の線路があります。
せっかく美しい自然の中にいるのに
特に車の音がかなり大きく聞こえるのは残念でした。
危ない(道幅が狭い、斜面が急)
人が歩ける道は、写真のようにかなり狭いです。
そして
斜面がかなり急なんですが
フェンスなどは設置していない所がほとんどです。
落ちたら、ちょっとの怪我じゃ済まないかも、、、?
天気の影響を受けやすい
強風を受け続けて、変形した木。
ウェリントンはもともと風が強いことで有名ですが
この「Escarpment Track」上も、かなり風が強いです。
私がハイキングをした日はかなり天気のいい日だったんですが
海からの強風が吹くと、夏でも肌寒かったです。
また、ニュージーランドの紫外線は非常に強いので
紫外線対策も必須です。
トゲトゲが痛い、イラクサが生えている
トゲトゲが特徴のイラクサは、ニュージーランドでもよく見かけます。
他の草にまぎれて生えているので分かりにくいですが
イラクサのトゲには毒があるので要注意。
知らず知らずのうちに触ってしまうと
痛い上に、触ったところがじんましんになったりします。
最悪の場合、死に至るなんて言う話もあるそうで、、、。
目まいに呼吸困難、死亡例も・・。ニュージーランドの猛毒植物2選 | NATURE ニュージーランド
さすがに、ちょっと触っただけではそこまで大事には至りませんが
とにかく触れただけでもチクッと痛いので、触らないに越したことはありません。
「Escarpment Track」について
参照:Paekakariki Escarpment Track:Te Araroa - New Zealand's Trail - Wellington
概要
距離:約10キロ
所要時間:3~4時間
(私は2時間半かかりました。旦那は1時間で行けたらしい。)
スタート地点:Kapiti Line線、Paekakariki駅
ゴール地点:Kapiti Line線、Pukerua Bay駅
※スタート地点とゴール地点は、逆でもOK。
行き方:WellingtonからPaekakarikiまではKapiti Line線で約45分
WellingtonからPukerua BayまではKapiti Line線で約36分。
Kapiti Line線は、約30分毎に運航。
詳しい運公表はこちらから:Kapiti Line (Waikanae - Wellington) - Metlink
禁止事項
- 自転車、バイク、馬などでの走行
- 犬を連れて行くこと
- ゴミのポイ捨て
- キャンプ
- たき火や花火
- トレッキングコースを外れること
注意点
- 強い日差し、強風、寒さに晒される恐れがあります。上着を必ず持っていって下さい。
- コース上にトイレ、水分補給地点はありません。水分は、各自持参する必要があります。(トイレや店はPaekakariki駅付近にあります)
- 急な傾斜があります。ある程度の体力が必要です。(急な斜面の上り下りがかなりあります。結構キツイですが高齢の方も見かけたので、そこは自己判断で。)
- めまい、心臓発作などの症状がある方には向きません。
- 子どもは監督者と一緒に。
- 歩きやすい靴は必須です。
その他の注意事項
道幅がかなり狭くなっています。
他の人とすれ違う際や、前の人を追い越す際は気を付けてください。
道を譲ってもらったら
一声「Thank you」をお忘れなく。
また、すれ違う人とは
「Hello」「Hi」などと挨拶を交わすのがマナーです。
まとめ
今回は
ニュージーランドの首都ウェリントンから日帰りで行けるハイキング
「Escarpment Track」を紹介しました。
大都市から電車で一本でいけるアクセスの良さに加え
景色が本当に素晴らしいです。
そしてかなりいい運動にもなります。
普段運動不足の私には少々堪えましたが
自然の良さと厳しさをうまい具合に楽しむハイキングとしては丁度良かったと思います。
ハイキングを最大限に楽しむために
紫外線、強風、寒さの対策だけは忘れずに
ぜひ楽しんでください!
おまけ
山の上から
ものすごくデカいバスに住んでいる人を見かけました。
このバスからは
おじいちゃんと犬が出てきました。
後ろの車は、前のバスと繋がっているようでした。
こんなに大きいバスなら
お風呂やトイレを付けてもまだまだスペースがあるだろうし
住み心地も最高でしょうね、、、。
老後はニュージーランドでバス生活ってのも、アリかもですね。
おわり!