ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

【アトピーと脱保湿】脱保湿は「使い分け」が大事!

「脱保湿」とは

その名の通り 「肌の保湿を一切しない事」です。

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主にアトピーに関して使われる言葉のようですが

脱保湿に関しては様々な意見があります。

 

医療関係者の間では「アトピーに保湿は大切だ!」という意見の方が多いようですが

今回はアトピー持ちである私が、実際に脱保湿をやってみて思った事について書いていきます。

 

脱保湿の出会い

7年前に脱ステロイドを経験しました。 


 脱ステを行うと

想像を絶するステロイドの離脱症状が始まり

普通の人間としては生活できなくなります。

 

脱ステの離脱症状に悩まされていた時

1日中ネットにかじりついて「脱ステ」について調べていました。

 

人生初、前代未聞の「脱ステ」という経験に

救いを求める場所はもうネットしかありませんでした。

 

そんな中見つけたのが「脱保湿」というワード。

 

どうやら脱保湿は、脱ステと一緒に行われることが多いようです。

 

ワラにでも何にでもすがりたい気持ちだった私は

早速脱保湿を試してみました。

 

脱ステ中の脱保湿

結論から言えば

脱ステ中は、脱保湿するべきだと考えます。

 

理由①保湿がうまくできない

そもそも

脱ステ中に肌を保湿しようと思っても、全くうまくいきません。

 

脱ステの症状が酷い時は

とにかく落屑*1がすごいです。

 

「どこにこんなに皮膚くっついてたの!?」って位

毎日毎日、飽きもせず皮膚が落ちまくります。

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※イメージ

 脱ステ中の肌をよく見ると、本当にこんな感じです。

 

皮膚のかけら(?)の真ん中あたりは、まだギリギリ肌にくっついていますが

外側が今にも剥がれかかっている場合が多いです。 

 

こんな状態の肌に保湿剤を塗っても、またすぐ外側が剥がれてきてしまいますし

保湿をしたところで、どうせその皮膚はすぐに落ちてしまいます。

 

私の場合、酷い時は1日に1回は全身の皮膚が剥がれ落ちていました。

 

この状態の皮膚を剥がすのももちろん良くありませんが

だからと言って皮膚を保護するためにクリームを塗ってみても保湿が全く追いつきません。

 

理由②保湿剤は、脱ステ中の肌には刺激が強すぎる

皮膚が落ちた後の肌は、非常に敏感です。

 

その敏感な肌を保湿クリームで守りたくなる気持ちは分かりますが

脱ステ中の肌は保湿クリームでさえも刺激になります。

 

皮膚が剥がれて敏感になった肌に保湿クリームを塗ると

肌が熱を持ったようになり、余計に痒くなることもしばしば。

 

私の場合ワセリンであれば肌に染みるということはありませんでした

それでもワセリンを塗ることによって肌の状態が良くなるということもありませんでした。

 

理由③脱ステ中は、肌のなすがままに任せるのが1番

私の脱ステ後のアトピーに関する考え方として

「お肌は排泄器官」論というのがあります。

「お肌は排泄器官」論というのはつまり

「お肌は排泄器官。栄養はいりません!」って誰かがCMで言っていたやつです。

 

脱ステに伴う離脱症状

ステロイドにより体の中に閉じ込められ続けた汚物が、肌から垂れ流されている状態だと私は考えています。

 

なので

肌の症状がゾンビのように酷い時は、肌が汚物を排泄するがままに任せた方がいい。

 

考え方としては

下痢の最中に、下痢止めを飲むべきではない理由と同じですね。

 

通常のアトピー肌の脱保湿

「アトピー肌」と言っても症状は人それぞれなので

「普通のアトピー肌」なんていうものがそもそもありませんが、、、

 

私の場合

脱ステがひと段落ついて、やっと肌が人間っぽく見えるようになってからのアトピー肌

ということになります。

(ちなみに脱ステ後、肌が落ち着くまでに私は2年ほどかかりました。)

 

結論から言うと

普通のアトピー肌には保湿はしてもよいと考えます。

 

以下に理由を挙げます。

 

理由①アトピー持ちは乾燥肌であることが多い=保湿で痒みが改善することも

アトピー持ちが全員乾燥肌という訳ではないのかもしれませんが。

私はどちらかと言うと乾燥肌です。

 

肌が乾燥していると、痒くなります。

 

乾燥で肌が痒くなる→掻く→アトピー悪化→肌が痒くなる→掻く、、、、

という地獄の無限ループを防ぐため、保湿は有効です。

 

理由②保湿すると肌がキレイに見える

肌が乾燥していたり

または、アトピーで皮膚がガサガサしている場合。

 

まず見た目が悪いですよね。

 

脱ステ中はそれどころではありませんが

見た目が人間に戻った以上、他人が暮らす社会の中で生活しなくてはいけません。

 

私は手のアトピーが特に酷いんですが

やはり人の目が気になります。

 

以前レストランで仕事していた時は、料理を提供する際に

「あれ、このお客さん、私の手見てキモイって思ってない、、、?」

疑心暗鬼になったりしました。

 

特に女性は、肌はキレイだと思われたいですよね。

 

というか

人の肌から粉吹いてる所とか、見たくないですよね?

 

保湿をすることによって

ある程度のガサガサは、見えないようにすることが出来ます。

 

アトピー肌を保湿する際の注意点

今現在、私のアトピーは落ち着いています。

よって保湿も行っていますが、アトピー肌を保湿するにあたりいくつか注意点があります。

 

①肌の調子が悪い時は無理に保湿しない

アトピーの状態が酷い肌に保湿をすると

肌が熱を持って逆に痒くなることがあります。

 

これは、刺激の少ないワセリンなどでも同様です。

 

塗っても塗らなくても痒くなるようであれば、いっそのこと塗らない方がいいです。

 

季節やストレスのたまり具合などによって、肌の調子が悪くなることってありますよね。

 

そういう時、私は一時的に脱保湿をして肌の本当の状態を確認します。

 

痒みが乾燥によってもたらされる場合は保湿しますが

それ以外の場合は様子を見て

生活習慣の見直しを行ったり、たくさん寝たり、ストレスを溜めないようにしたり。

 

それでもダメなら、少量のステロイドに頼るようにしています。

 

②保湿しすぎない

保湿クリームを塗ることは簡単にお風呂の後の日課になり得ますが

別に肌が乾燥していないのにクリームを塗りたくるのは避けたいところです。

 

何事も、やりすぎ・依存はよくないです。

 

上記の記事には

「ステロイドに依存することによって、ステロイドが効かない体になる」

ということを書きましたが

保湿に関しても同じことが言えます。

 

「保湿に依存しすぎると、体が自分で保湿することを忘れる。」

 

アトピーだったり乾燥肌だったりすると、自分が自分の肌を保湿する力が弱いので

その足りない分の力を保湿に頼るのは悪い事ではないと思いますが 

それでも、保湿剤を必要以上に塗って自分の肌を甘やかしてしまうのは違います。

 

③肌の調子が良くても時々は脱保湿をして、本当の肌の調子を確認する

保湿することは、簡単に日課になります。

 

その日課は、遅かれ早かれ保湿に依存する肌を作り上げます。

 

本来の肌の機能を壊すような保湿を行わないためにも

時々は脱保湿をして、本当の自分の肌の状態を確認するのが大切です。

 

出かける予定のない日の前日などは、脱保湿も行いやすいです。

 

私の使っている保湿剤

上記のことを踏まえて

私が実際に使っている保湿剤を紹介します。

 

【体・髪用】ココナッツオイル

 

ココナッツオイルに関しては、以前も記事にしました。↓

「ココナッツオイルでアトピーが治る!」という情報は全く信じていませんが

アトピー肌の保湿剤として使うにはとてもいいです。

 

私は、体と髪に使っています。

 

【化粧水】ザ・ボディショップ アクアブースト エッセンスローション E

 

ボディショップの、ピンク色のVitamin Eのやつ(と、私は呼んでいます)。

 

これは海外あるあるだと思うんですが

海外には普通の保湿化粧水が売ってないんですよね。

 

あれ?ドイツだけ??

 

ドイツに売っている化粧水はどれもこれも「ふき取り化粧水」というものばかりでまったく保湿してくれません。

 

かと言って消耗品である化粧水を毎回日本から持ってくるのも、、、。

と思っていたところ、友達が勧めてくれたのがこちらの化粧水。

 

ボディショップはどこの国にいても見つけやすい上に

値段もお手頃。(ドイツだと11ユーロ=約1300円で買えます。)

 

使用感も日本の保湿化粧水に劣らぬ保湿っぷりな上、肌への刺激も少ないです。

 

アトピー肌にも非常にいい化粧水。

 

私はこの化粧水をリピートするためだけに、ボディショップのポイントカードを作りましたw

 

【顔用】ニベアクリーム

 

定番の、ニベアクリーム青缶。

こちらは、顔に化粧水をはたいた後に使っています。

 

ドイツのニベアクリーム

日本のものとテクスチャーが異なります。

 

日本製のニベアはサラサラしていて塗りやすいのに対し

ドイツ製のニベアはかなりもったりしています。

 

気候の違いなどから、同じ商品でも国によってテクスチャーが異なるのかと思いますが

私はドイツ製の方が好きです。

 

日本のamazonでドイツ製のニベアも買えるようですが(上のリンク)

た、高い、、、、、!

 

ぜひドイツに来た時に購入するか

ドイツに行く人に買ってきてもらってください。

 

ドイツはニベアの本拠地なので、ものすごく安く買えます。

 

【リップ・手用】ワセリン 

 

こちらも定番の、ワセリン。

 

リップの代わりに使ったり

ハンドクリームの代わりに使ったりしています。

 

唇と手は特にアトピーが出やすい所なんですが

ワセリンは刺激が少なく、安心して使えます。

 

夜は手にワセリンを塗って、綿の手袋をして寝ています。

 

まとめ

今回は

アトピー持ちの私が実際に脱保湿をやってみて思った事について書きました。

 

アトピーと脱保湿について。

 

脱ステ中(または肌の状態が悪い時)は脱保湿

それ以外の時はやりすぎない程度にうまく保湿を利用するのがベストです。

 

脱保湿が良い悪いではなく

肌の状態を見ての「使い分け」が大切です。

 

おわり!

*1:落屑(らくせつ)とは、乾燥した皮膚の表層が角質化し、フケのような薄片やくずとなって、ポロポロと剥げ落ちることである。ふけ症やアトピーの場合に起きるほか、新生児も落屑が起こる引用:落屑 | 看護用語辞典 ナースpedia