やっぱり君も、大きい方が好きなんじゃないか（泣）

貧乳アイデンティティ

元々、自他共に認める貧乳な私。

 

小学校高学年。

 

周囲の友人の胸が大きくなるにつれ「自分ももうすぐ大人の女に、、、！」という期待も大きくなっていったのに

私の胸は、残念ながらほとんど大きくならなかった。

 

中学校に上がっても、初潮が来ても、高校に上がっても。

待てど暮らせど、ナマケモノな私の胸。

 

小学校の修学旅行。

お風呂で見たクラスメイトの胸がメロンのようにデカかったのに衝撃を受けた。

 

中学校の運動会。

友人達が私にないものを体操着の下に揺らしている様に、軽く嫉妬を覚えた。

 

そして高校生にもなると

クラス内のパイ・カーストは、動かぬものに。

 

私は当然、安定のアンタッチャブル。

 

しかし、希望は捨てなかった。

 

ポジティブが売りな私は

正直20代前半くらいまでは、まだ夢を持っていた。

 

でも

「アラサー」と呼ばれる年齢になって、初めて希望を捨てることが出来た。

 

「あ、私の胸、もう大きくならねぇわ。」

と。

 

というか

「胸の成長、中学校でとっくに終わってたわ。」

と。

 

「貧乳好き」という光

自分の胸の小ささに諦めがついたのは、今の旦那の存在が大きかった。

 

この殺伐とした世の中。

 

自分にはない柔らかなものを追い求める男性が多い中

私の旦那はなんと貧乳歓迎派の人間だった。

 

人よりだいぶささやかな私のものを見て彼は

「自分は貧乳の方が好きだ」 と言い放ったのだ。

 

「小さい方が、セクシーだ」 とも。

 

その言葉に、私はどれだけ救われたことか。

 

ちなみに

彼の直近の元カノも貧乳だったことから、私は彼の言葉を信じた。

 

彼とは8年の付き合いを重ね、4年前に結婚した。

 

揺らぐ貧乳

そして去年、初めて妊娠した。

 

妊娠してから割りとすぐに始まったのが、胸の変化だった。

 

残念ながら9週で終わってしまった前回の妊娠の際もある程度は大きくなったし

妊娠6ヶ月目の現在は、前回にも増して大きくなってきている。

 

「胸が大きくなった！」と言っても

元々が貧乳だから人と比べると微乳程度だけど。

 

それでも

30年という生涯の中で待てど暮らせど大きくならなかった胸が突然大きくなるのは、自分の中では衝撃が大きかった。

 

「妊娠すると胸が大きくなる」とは聞いていたが

まさかそれが自分に起こるとは。

 

青春時代、あれだけ成長を待ち続け

叶姉妹がやっているという「胸を大きくするトレーニング」に多くの時間を費やしてきた。

 

それなのに

ウンともスンとも言わなかったマイおっぱい。

 

それが今

30年の沈黙を破り、その存在感を見せつけている。

 

旦那の反応

貧乳好きを公言し、貧乳女と結婚した男。

 

私の胸の変化に最初に気が付いたのは、実は私ではなく旦那だった。

 

「あれ、なんか胸、大きくなった？」

 

あの時のヤツの顔を、私は忘れない。

 

あろうことか

すっごく嬉しそうだったのである。

 

その後も、日に日に成長を続けるパイ。

お腹が大きくなるよりもずっと先に、胸の方が大きくなっていった。

 

風呂上がり。

裸でウロウロしていると、旦那が目を止めるのはいつも胸。

 

妊娠前は、そんなことなかったのに、、、。

 

複雑なムネの内

妊娠してから、夫婦の時間も増えた。

というか、求められる回数が増えた。

 

原因は明らかに、以前よりも大きくなった胸にあろう。

 

、、、いやでも

これは素直に喜ぶべきことなのかもしれない。

（つわり中は、まぁキツかったけれども。） 

 

世の中には妊娠中の妻に魅力を感じず、浮気に走るバカな男が多いのだ。

 

「妊娠中の妻を女として見ることができない」とYahoo!知恵袋で相談している男や

「妻が妊娠中に浮気をするのは当たり前！」と豪語する男。

 

そんな男達に比べると、うちの旦那のなんとステディなことか。

 

それは分かってるんですが、、、。

 

でも正直

すごく複雑な気分なんですよね。

 

「貧乳好き」なんだと思っていた旦那が

大きくなった自分胸を見て、ちょっとビックリするくらいに喜んでいる。

 

旦那が嬉しいと、私も嬉しい。

 

ただ、旦那よ。

知っているか。

 

妊娠中に大きくなった胸は、授乳が終わると元に戻るのだよ。

 

なんなら、妊娠前よりしぼむ可能性もあるとか。

 

前回9週で妊娠が終わった時も

再び生理が来たら、胸も元のサイズに戻った。

 

とても、呆気ない最後だった。

 

私の胸を見るたびにはしゃぐ旦那を見ていると

彼はもう本当の私を好きになってくれないのではないかという気持ちになる。

 

現在は母性の奥に眠っている、貧乳と言う名の私の本当の姿を、、、。

 

妊娠中のムネの変化に対する旦那の反応を書いてみました

いや、本当は別にいいんですけどね。

 

旦那が大きな胸を好きなことに関しては、別にいいんですけど。

 

でも、貧乳というアイデンティティを確立してしまった身からすると

ちょっと複雑というか、悲しいという気持ちもなくはない。

 

というのを、今回の記事で書きました。

 

記念すべき新年号・令和一発目の記事が、こんなんですみません、、、。

 

でもホント、一番思うのは 

ホルモンってすごいって所ですよね。

 

胸を大きくするためにあんなにいろいろ努力をしてもダメだったのに

妊娠した瞬間にこんなにも変わるなんて。

 

その変化に最初はすごく戸惑ったんですが

赤ちゃんのためにここまで変化する母の体って、やっぱりすごいなと。

 

まぁもちろん

妊娠中に胸が大きくなるのは、旦那のためでも私のためでもないんですけど。

 

でも、今しかないこの瞬間

せっかくなので私もそれなりに楽しめる、、、といいかな。

 

おわり！