6月25日の朝方(日本時間)に行われた、グループFの第2節ドイツvsスウェーデンの1戦。
初戦メキシコ戦を黒星で終えたドイツにとって「負ければグループリーグ敗退」という非常に重要な1戦でしたが、ギリギリ2-1でドイツが勝利する結果となりました。
1-1の同点で迎えた後半アディショナルタイムの最後の1分という土壇場の場面で、ドイツのMFクロースがフリーキックを決めた試合は、ドイツ代表にとっても観ている方にとっても最後まで気の抜けない戦いでした、、、。
さて、本日23時(日本時間)キックオフの第3節で前回W杯王者であり優勝候補でもあるドイツはグループリーグを突破することができるのか?
今回の記事では
前回王者のドイツがW杯グループリーグを突破するための必要条件 について書きます。
グループF現在の勝ち点
第2節終了時点でのグループFの勝ち点は以下の通りです。
⑴メキシコ:6
⑵ドイツ:3
⑵スウェーデン:3
⑷韓国:0
現在の時点では、2試合を2勝したメキシコが勝ち点6で1位。
1勝1敗のドイツとスウェーデンは、互いに勝ち点3で2位タイ。
2敗した韓国は勝ち点は0で4位という結果です。
現時点では、どの国にもまだグループリーグ(GL)を勝ち上がるチャンスがあります。
ドイツがGLを突破するための必要条件とは?
では、ドイツがグループFを勝ち上がるにはどんな条件が必要なのでしょうか?
現在2位タイのドイツは、本日行われる韓国戦に勝っても負けてもGL突破の可能性はあります。
ただしたとえ韓国に勝っても、同時刻に行われるスウェーデンvsメキシコの試合結果によっては、ドイツがGL敗退となる可能性も残されています。
ドイツが勝つか負けるかも重要ですが、それと同じくらい重要なのが2位タイで並ぶスウェーデンがメキシコに勝つか負けるか。
自国の試合結果だけでなく、スウェーデンの試合結果がとても重要になってきます。
というわけで以下からは、ドイツがGLを勝ち上がるための必要条件のパターンを見ていきます。
パターン1:ドイツが韓国に勝った場合
ドイツが次の韓国戦を勝利した場合、ドイツの勝ち点は6となり首位のメキシコと並びます。
ただしメキシコvsスウェーデンの試合結果によっては以下の状況が考えられます。
ドイツが勝ち、なおかつスウェーデンがメキシコに負けた場合
この場合、各国の勝ち点は以下のようになります。
-
メキシコ:9
-
ドイツ:6
-
スウェーデン:3
-
韓国:0
ドイツが勝ちスウェーデンが負けた場合、メキシコとドイツがGL突破となります。
ドイツが勝ち、なおかつスウェーデンがメキシコに引き分けの場合
この場合の各国の勝ち点は
-
メキシコ:7
-
ドイツ:6
-
スウェーデン:4
-
韓国:0
となり、この場合もメキシコとドイツがGL突破となります。
ドイツが勝ち、なおかつスウェーデンがメキシコに勝った場合
少しややこしいのが、今日の試合でドイツもスウェーデンも勝ち点3を取った場合。
その場合の各国の勝ち点は以下のようになります。
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メキシコ:6
-
ドイツ:6
-
スウェーデン:6
-
韓国:0
この場合、メキシコ・ドイツ・スウェーデンの3国が勝ち点6で並びます。
勝ち点だけで上位2組が決まらない場合、GL勝者は全試合の総得失点差によって決められます。
2節終了時点での各国の総得失点差は:
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メキシコ:+2(3得点1失点)
-
ドイツ:0(2得点2失点)
-
スウェーデン:0(2得点2失点)
となっています。
たとえドイツが韓国に勝っても、スウェーデンがドイツより多くの得点を獲得して勝利してしまうとドイツはGL敗退となります。
つまりドイツはGL突破を確実なものにするためにも、今日の試合でスウェーデンよりも多くの得点を取って勝利することが求められます。
(もちろん、スウェーデンがメキシコに対し何点取るかにもよりますが。)
パターン2:ドイツが韓国に引き分けた場合
もしドイツが韓国に勝つことが出来ず引き分けてしまった場合でも、スウェーデンvsメキシコの試合結果によってはGL突破のチャンスはあります。
ドイツが引き分け、なおかつスウェーデンがメキシコに負けた場合
ドイツが引き分けスウェーデンが負けた場合、各国の勝ち点は以下のようになります。
-
メキシコ:9
-
ドイツ:4
-
スウェーデン:3
-
韓国:1
ドイツが韓国に引き分けても、スウェーデンがメキシコに負ければドイツはGLを突破することができます。
ドイツが引き分け、なおかつスウェーデンがメキシコに引き分けた場合
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メキシコ:7
-
ドイツ:4
-
スウェーデン:4
-
韓国:1
2試合とも引き分けで終わった場合、メキシコのGL突破は変わりませんが、ドイツとスウェーデンは勝ち点4と並ぶため、またまた総得失点差での争いとなります。
ドイツはたとえ韓国戦は引き分けたとしても、出来るだけ多くの得点を挙げておくべきでしょう。
ちなみに:ドイツが引き分け、なおかつスウェーデンがメキシコに勝った場合
ドイツが引き分けスウェーデンが勝った場合、各国の勝ち点は以下のようになりスウェーデンがGL突破、ドイツは敗退となります。
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メキシコ:6
-
スウェーデン:6
-
ドイツ:4
-
韓国:1
パターン3:ドイツが韓国に負けた場合
では、ドイツが韓国に負けてしまった場合はどうでしょうか。
この場合でも、非常にチャンスは低いもののドイツにもまだGL突破のチャンスはあります。
ドイツが負け、なおかつスウェーデンがメキシコに負けた場合
ドイツが韓国に負けてもGL突破のチャンスがあるとすれば、それはスウェーデンがメキシコに負けた場合のみです。
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メキシコ:9
-
ドイツ:3
-
スウェーデン:3
-
韓国:3
この場合、ドイツ・スウェーデン・韓国の3国が勝ち点3と並びます。
つまりまた総得失点差が重要となってきますが、2節終了時点での各国の総得失点差は以下の通りです。
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ドイツ:0(2得点2失点)
-
スウェーデン:0(2得点2失点)
-
韓国:-2(1得点3失点)
負けながらにして得点数を増やすのは難しいですが、それでもドイツは韓国に負けたとしても出来るだけ多くの得点を取ることが大事です。
ちなみに、未だ勝ち点0の韓国がGLを突破するためにはこの試合パターン(ドイツもスウェーデンも負ける)である必要があります。
ちなみに:ドイツが負け、なおかつスウェーデンがメキシコに勝利または引き分けの場合
もしドイツが負け、スウェーデンが引き分け以上で終わった場合、GLを突破するのはメキシコとスウェーデンとなります。
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メキシコ:6(7)
-
スウェーデン:6(4)
-
ドイツ:3
-
韓国:3
※()内はスウェーデンとメキシコが引き分けた際の勝ち点。
まとめ
今回の記事では
前回W杯王者ドイツがGLを突破するための必要条件 についてまとめました。
今日の韓国戦に勝っても負けても、ドイツにはまだGL突破のチャンスがあります。
ただし、どちらにせよスウェーデンの試合結果に左右されます。
つまりドイツは韓国戦で勝つにしろ負けるにしろ、スウェーデンより良い結果を残す必要があります。
ドイツにとって1番望ましい結果は
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ドイツが韓国に勝ち、スウェーデンがメキシコに負けるか引き分けること
もしくは
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ドイツが韓国に引き分け、スウェーデンがメキシコに負けること
です。
こうなると、ドイツがGL突破となります。
また
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ドイツが韓国に勝ち、スウェーデンがメキシコに勝った場合
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ドイツが韓国に引き分け、スウェーデンがメキシコに引き分けた場合
-
ドイツが韓国に負け、スウェーデンがメキシコに負けた場合
つまりドイツとスウェーデンが同じ結果で試合を終えた場合は、全試合の総得失点差によってGL覇者が決まります。
ただドイツとスウェーデンは総得失点差でもタイで並んでいるため、とにかく今日のゲームでたくさんゴールを決めた方がGLを勝ち上がれる ということになります。
どちらにしても、ドイツにとっては「スウェーデンに負けてほしい」「頑張れメキシコ」というのが本音なのではないでしょうか。
FIFAランキング15位のメキシコと戦う同24位のスウェーデンより、57位の韓国と戦う1位のドイツの方が有利な試合ではありますが、、、最後まで気が抜けないのは間違いありませんね。
グループFの最終章第3節、ドイツvs韓国とスウェーデンvsメキシコは、本日6月27日水曜日の23時(日本時間)キックオフです!
おわり!