ドイツで2番目に大きなな街・ハンブルクは
「ハンブルク港」有する港町として有名です。
ヨーロッパで2番目に大きいこの港には、世界中から大きなコンテナ船や豪華客船が発着するだけでなく:
- ハンブルク唯一の世界遺産「倉庫街(シュパイヒャーシュタット)」
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世界的に評価の高いジオラマ博物館「ミニチュア・ワンダーランド」
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2017年に完成したばかりのランドマーク「エルプフィルハーモニー」
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毎週日曜日の朝に開催される「フィッシュマーケット」
、、、などの魅力的なスポットが密集しています。
そんなハンブルク港ハーフェンシティ観光でぜひチェックして欲しいのが
船でのエルベ川クルーズ!
エルベ川のクルーズ船は数多く存在しますが、今回の記事では
ハンブルク港を流れるエルベ川をお得にクルーズできるHVV定期船 について紹介します。
ハンブルク港を流れるエルベ川
ハンブルク港はエルベ川という川沿いに位置しており、そこから北海へと繋がっています。
「港なのに川?」と不思議に思われる方もいるかもしれませんが
ハンブルク港は、実は海から100kmほど離れています。
ヨーロッパでは2番目、世界では15番目に大きいこの港には、年間なんと9,500隻以上の船が到着します。
数え切れないほどのコンテナを乗せた巨大コンテナ船や豪華客船の発着を見守るのが、全長約1,091kmにも及ぶ雄大なエルベ川なのです。
エルベ川クルーズはお得な「HVV定期船」で!
ハンブルクに港およびエルベ川を観光できるクルーズ船はたくさんありますが
その中でもオススメなのが、HADAGという会社がHVV(ハンブルク運輸連合)と共同で運行する定期船。
HVVはハンブルクでのJRのような存在で、ハンブルク市内の電車やバスの路線を管理しています。
ハンブルク市内の電車の路線図。
引用・詳細:HVV
今回紹介する定期船の良い所は
HVVが運行しているためハンブルク市内の電車やバスで使える1日券がそのまま使える点。
「船に乗る」となるとすごくお金がかかる印象がありますが
定期船なら電車やバスでも使える1日券1枚で、船に乗ることができちゃいます。
エルベ川およびハンブルク港遊覧船の相場は大体大人1人20ユーロですが
朝9時以降から使えるHVV1日券は、2019年現在で6.50ユーロ(約800円)。
他社の遊覧船と比べてめちゃくちゃお得感がある上、運行も15分おきにあるので予定にも組み込みやすいです。
画像引用:Mopo.de
HVVの1日券(Tageskarte)は、船着場や船の中だけでなく電車の駅やバス停にある券売機で購入することができます。
定期船の欠点としては普通の交通機関扱いなので船内放送も何もないという点ですが、、、
そもそもドイツ語でいろいろ説明されてもよく分からんし、景色を眺めるだけであれば定期船だけでも十分楽しめます。
HVV定期船の乗り方
HVV定期船は電車やバスなどと同じ扱いなので、1日券を持っていれば好きな所で船に乗ったり降りたりすることが出来ます。
、、、が
ハンブルク市内から船に乗るのであれば、Sバーン(地上線)とUバーン(地下鉄)がどちらも通っていてアクセスの良い「Landungsbrücken(ランドングスブリュッケン)駅」 から乗ることをお勧めします。
ランドングスブリュッケン駅前の様子。
写真を撮った日はハンブルク港の開港祭が行われていたので人がたくさんいました。
駅を出ると、もうすぐ目の前がエルベ川沿いの船着場です。
ランドングスブリュッケン駅前の船着場の様子。
船着場には多くの遊覧船も発着していてちょっと分かりづらいんですが
HVVの定期船に乗る場合は、写真上の「Fähre」のマークを目印に進みます。
HVVの定期船にも航路(ライン)がいろいろとありますが
今回は観光客に1番人気の高い62番の船 (Finkenweder行き)に乗ります。
引用:HADAG
HVV定期船の航路図。
62番線、始発駅のLandungsbrückenから終着駅Finkenwederまでは約30分の船旅です。
定期船でエルベ川クルーズ!実際の様子
さてここからは
実際のHVV定期船でのクルーズの様子を、写真と共にお伝えしていきます。
今回乗ったのは、こちらの船。
がっつり「メリー・ポピンズ」の広告仕様でした。
、、、外装はそれぞれですが
HVVの定期船は大体この形をしています。
船は2階建て。
1階は室内、2階は屋外になっています。
天気のいい日は、2階に上がるのが断然おススメ!
ちなみに
1階にはチケット券売機やトイレ、自転車と一緒に乗った際の駐輪場などがあります。
以前はビールやソーセージが買える売店もあったんですが、今回は閉まってました~。
ちなみにこの定期船
天気の良い週末なんかはめちゃくちゃ混みます。
私が乗ったのは平日だったので比較的余裕がありましたが
週末だと、このデッキが人で溢れかえることも。
乗船を終え発車時刻になったら、いざLandungsbrückenを出発!
船からは、ハーフェンシティのランドマーク「エルプフィルハーモニー」がよく見えました。
、、、え?
どれか分からないって?
↑これです。
一応、波の形をしてます。
船からハンブルクの街並みを一望!
そんなこんなしているうちに
次の駅「Altona Fischmarkt(アルトナ・フィッシュマルクト)」に到着!
毎週日曜日の早朝にフィッシュマーケットが開催される場所ですが
それ以外の日には特に何もありません、、、。
あ、でも
なぜか旧ロシア製の潜水艦はありました。
フィッシュマルクトを出発。
エルベ川の反対側には、大きなコンテナ船が発着するドックが点在しています。
停泊中の大型船。
修理中でしょうか。
よく見ると、完全に水から引き上げられていますね。
大きな船が発着するハンブルク港なので
HVV定期船でのクルーズ中も、こんな超大型コンテナ船とすれ違うことも。
ちょっと大きさが分かりづらいですが
1つ1つのコンテナの大きさを考えると、この船がものすごくデカイことが分かるかと思います。
お次の駅「Neumühlen / Övelgönne(ノイミューレン/ウベルガネ)」に到着!
62番の定期船停車駅の中では、この駅で途中下車するのが1番オススメ です。
なぜなら、、、
この駅の近くにはビーチがあるから!
船着場からビーチの間にはカフェやレストランもあるので
天気が良い日に川沿いでまったりするには素晴らしいスポット です。
ノイミューレン/ウベルガネを出発。
大型船が停泊するドックが終わり、緑が多くなってきました。
ちなみに
このすぐ側には、かの有名なエアバスの飛行機工場があります。
運が良ければ、飛行機のパーツを運ぶ専用の貨物機「ベルーガ」 を見ることが出来るかも!
Photo by: Laurent ERRERA
エアバス社の航空機コンポーネント専用貨物機「ベルーガ」。
シロイルカをモチーフにした形が特徴的。
川の真ん中に立つ建物。
ここを曲がって少し入っていくと、、、
62番線の最終駅「Finkenweder(フィンケンヴェーダー)」に到着!
船を降りて付近を散策することもできますが
多くの人は船から降りずにそのまま折り返すようでした。
まぁ、フィンケンヴェーダーあんまり見るとこないし、、、
特に週末なんかは、そのまま船に乗ってた方が2階デッキにいい場所が取れます。
まとめ
というわけで、今回の記事では
エルベ川をお得にクルーズ出来るHVVの定期船 について書きました。
なんと言っても電車+バスの1日乗車券があれば追加料金なしで船に乗れるのが素晴らしいですよね。
ハンブルク観光するなら、結局HVVの1日乗車券は必要になると思うので。
そして
天気がいい日の船旅は、本当に最高です。
ハンブルクの中心街からほど近いのに、この港な雰囲気。
エルベ川は雄大で、そこから見える景色は様々で見飽きることがありません。
私のお薦めは
ランドングスブリュッケンから62番の定期船に乗って終着駅フィンケンヴェーダーまでの船旅を楽しみ、帰りはノイミューレンで途中下船 という旅。
ノイミューレンにあるビーチで、大きなコンテナ船を片目に見ながら美味しいソーセージとドイツビールを嗜む、、、というのが地元ハンブルクっ子の粋な過ごし方。
ちなみに
定期船の2階デッキに乗る予定のある方は、ぜひ暖かい上着 をお忘れなく!
水上は風が強かったりして、寒いこともあります。
おわり!