趣味の領域が全く異なる、私とドイツ人旦那。
インドア派(私)vsアウトドア派(旦那) の溝は、なかなか埋めるのが難しい。
とは言っても、旦那と付き合い始めた10年前から私は旦那のアウトドア趣味に付き合ってきたつもりです。
が。
旦那は私の趣味を理解しようとしてくれない!
そんな状況に疲れ果てた私は、数週間前からある作戦を実行していました。
マンガ・アニメに疎い旦那に『進撃の巨人』をみせてみよう!作戦
ここ数日、旦那は家にいることが多かったのですが
というのもぎっくり腰を発症しまして。
いつも仕事で持っている重いアンプ(約15kg)を持った時に、グキッとやってしまったようで、、、。
いやー、もう歳かしら。
請われるままにマッサージなどしまくっていたんですが、なかなか良くならず旦那は仕事を休んで家にいました。
で、家に閉じ込められたアウトドア派の旦那は言うわけです。
「あー暇だー。」と。
インドア派の私には全く理解できませんが、、、。
でも!
今こそインドアの楽しさを伝えるチャンス!
というわけで、旦那がヒマそうにし始めるとすかさず
「暇なら一緒に『Attack on Titan(進撃の巨人)』観ませんか(*゚▽゚*)」
と、旦那に言い続けたのです。
なぜ『進撃の巨人』かと言うと
ドイツでも(主にオタク層からですが)人気があるから。
旦那の同僚も『進撃の巨人』ファンで、うちに来た時なんかはよく私と『進撃の巨人』トークで盛り上がったものです。
ドイツ人にも人気のある『進撃の巨人』なら、マンガ・アニメを一切見ない旦那も受け入れやすいのではないか。
私はその可能性に賭け、作戦を実行し続けたのです。
3週間後、夢が現実に!
約3週間、旦那が「暇だ」と言うたびに「では進撃の巨人観ましょう(*゚▽゚*)」と言い続けた結果
旦那は遂に折れました。
「じゃあ、そのAttack on Titanとやらを観てみようか」 と。
つ、遂にこの日が来たぁ、、、!
付き合い始めてからの約10年間、私がどんな手を使っても一緒にアニメなんか観てくれなかった旦那ですが、遂にこの言葉を言わせられる日が来ました。
やっと、私の趣味を旦那にアピールするためのスタートラインに立てる、、、!
早速旦那をうちの中で1番居心地のいいソファへ誘導し、旦那の好みの飲み物とお菓子を用意して『進撃の巨人』の字幕版を一緒に観始めました。
1話目を観終わった旦那の感想
、、、まぁなんと言うか
「ふーん」
って感じでしたね。一言で言うならば。
可もなく不可もなく。
ってかどちらかと言うと不可寄りって感じ、、、?
観終わってすぐ旦那を見ると、ちょっとニヤついてました。
あらやだ
もしかしてちょっとバカにされてる、、、?
と思ったんですが
「次も観る?」って聞いたら「観る」と。
これはもしかしたら勝ったんじゃない、、、!?
こうなればこっちのものだァ!
結局この日は7話まで観た
1話が大体30分ないくらいなのですが
結局この日は7話分、約3時間半弱『進撃の巨人』を観続けました。
あんなに飽きっぽい旦那が、、、!
映画だって、つまんないと慈悲もなくすぐ消すあの旦那が、、、!
(実は絶対途中で飽きて観るのやめるだろうと踏んでいたのに)7話分も一緒に観てくれるとは!
いやー、嬉しかったですねー。
ただ、『進撃の巨人』の感想を聞いてみると
-
エレンが叫び過ぎでうるさい
-
キャラが『心の中の葛藤と戦う』みたいなシーンが長すぎてイライラする(例:「死にたくない、、、でも戦わなくては、、、!俺は一体何のためにここに居るんだ、、、!」みたいなやつ)
-
巨人がキモい
だと。
あれ、感想めっちゃネガテイブやん、、、。
7話分も観といてなんなの?
テレ隠しなの??
まぁ改めて観ると、旦那の意見もあながち間違っちゃあいないんですけどね。
でもさ
観るとこそこかーいとは思ったよね。
あと
「オープニング曲にドイツ語?」
「なんでドイツ人の名前が多いの?」
「街並みがドイツっぽい」
ということも聞かれましたが
ドイツには、日本特有の文化『中二病』の心をくすぐるものがあるのだよ、、、!
とが言っても分からなさそうだったので、あえて言いませんでした。
次の日も一緒に『進撃の巨人』を観ることに成功
『進撃の巨人』を7話分まで観たその翌日、なんと旦那から
「続き見ようか?」
と言ってきてくれました!
えぇーマジで(*゚▽゚*)!?
いろいろと辛辣な感想を言ったわりに、実は結構楽しんでるんじゃ、、、!?
結局この日も8話から15話の7話分、約3時間半弱ほど一緒に『進撃の巨人』を鑑賞しました。
マンガ・アニメに疎いドイツ人旦那に『進撃の巨人』をみせてみた【結果】
今回の作戦では結局、5日間連続で1期分25話の『進撃の巨人』を一緒に観ることに成功しました。
もちろんイヤイヤ見せたわけではありません。
見始めるのも見続けるのも、旦那の意思を尊重した結果こうなりました。
『進撃の巨人』を観た旦那の感想をまとめてみると:
- みんな叫びすぎ。うるさい。暗い。
私はもうドイツのドラマの暗さをdisるな(←参照記事) - みんな心の葛藤がすごすぎ。そして長い。この精神性はすごく日本人っぽい。
(←確かに1期は2クールあるので全体的に進みがゆっくり。それゆえキャラごとの心の中の葛藤を描くシーンがとても多い&長かった) - 巨人がキモい。女型の巨人はおっぱい。
(←女型の巨人を見た瞬間「おっぱい」とだけ日本語で言いやがった。まったく男ってやつは、、、!) - 曲や人の名前にドイツ語が使われていたり、街並みがドイツっぽい。
- 画面の中にたくさん浮かんでいるフワフワしたものは何だ?
(←確かによく見ると、特に戦闘中は画面中にフワフワしたものがいっぱい浮いてる。多分火の粉だとは思いますが、、、言われるまで気づかんかった) - マルコの死体が全くかわいくない
(←いやそりゃそうでしょうよ、、、) - 全体的にridiculous(バカバカしい)
- 布線張り巡らされ過ぎてて、所々で意味が分からん。こういうのは好かん。
、、、というご意見でした。
結局、どれもこれもネガテイブな感想ばっかり。
なんなの?1期分25話全部観といてそれは。
ツンデレなの?
、、、まぁ、ツンデレだかあまのじゃくだかテレ隠しだか何だかは知りませんが。
とにかく
飽きっぽい旦那が、25話分・約12時間半弱も一緒に『進撃の巨人』を観てくれた というのは事実なので、全く面白くなかった訳ではないんだとは思います。
まぁ、ギックリ腰で動けなくて本当に暇だったから付き合ってくれたというのもあるかもしれませんが、、、。
あと、アニメを観ながらあちこちにマッサージを施してあげていたのも、ここまで長く一緒に観てくれた要因かも。
最後に:今回の作戦を実行して思ったこと
今回の作戦で、旦那が少しでも私の趣味に歩み寄り理解を示そうとしてくれた事に関しては、とても嬉しく思いました。
長年付き合ってきて初めてのことだったので、、、。
ただ、これからももっと旦那と一緒にアニメを観るかというと
それはどうだろう。
今回は一緒に観てはくれたものの、やはりアニメに対して若干バカにしたような態度は否めませんでした。
一話終わるたびにニヤけた笑いを浮かべながら「バカバカしい」という感想を吐き捨ててましたし。
(そしてその後、何事もなかったように次の話を観はじめるという、、、。一体何なのか。)
旦那の機嫌を伺いながら私の趣味に付き合わせるよりは、やはり自分1人で好きなことを楽しんだ方が気が楽。
前から分かっていたことではありますが、そんな事を今回の作戦で再確認しました。
ただ、今回のこの作戦が無駄だったとは思いません。
とにかく、旦那が私の趣味に(ツンデレながら)歩み寄ろうとしてくれたという10年越しの事実は、知れてよかったなと思います。
今回の件で見えてきた私と旦那夫婦の問題点は
「趣味の違い」でなく「旦那のかまってちゃんな態度」だということが何となく分かりました。
旦那がかまってちゃんなのは今に始まったことではないのですが
それでも田舎に引っ越して来て、すぐに会える友達が周りに居なくなってしまって以来、その傾向は強くなったように感じます。
今後私がすべきなのは
私のように1人で家で楽しく過ごすことの出来ない旦那に友達と遊ぶ機会をもっと作ってあげることかなと。
そうすれば旦那は家を出て外で楽しく友達と過ごすことが出来るし、私は私で誰にも邪魔されることなく趣味に没頭できます。
、、、あれ、それって結局つまり
「亭主元気で留守がいい」ってことなのかしら。
そんな記事、確か2年前くらいに書いたような気が、、、。
まぁ、このドイツのジジババばっかりの田舎町で友達を作るのは、とても難しいことなんですけどね〜。
私と旦那の妥協点の探り合いは、まだまだ続きそうです。
おわり!