ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

野鳥を保護した際に起こった不可思議なできごと in ドイツ

ドイツの山の中に住んでいるのですが
先日家の近くを車で道を走っていたらこんなことが起こりました。
 

道にうずくまる野鳥

その時は車で、わりと大きめな二車線道路を家に向かって走ってました。
 
すると突然、道のど真ん中にうずくまって動かない野鳥が。
 
野鳥はきちんと目を開け座っていたので死んでいるわけではなかったのですが
それでも車道のど真ん中に座ったまま動こうとも飛び立とうともしませんでした。
 
あまり交通量の多くない道路でしたが、それでもこのままでは危険すぎる。
 
ということで、すぐに路肩に車を停めて旦那が野鳥救出に向かいました。
 

道で助けた小型のタカ

旦那が抱えて戻ってきたのは、ドイツ語で「Bussard」と呼ばれる種類の鳥でした。

日本語だと「ノスリ」という名前の、小型のタカです。
 
小型と言ってもカラスよりひとまわり大きく、鋭い嘴も持っています。
 
街中で見かけるスズメやハトに比べると、なんだかとにかくデカイ。
 
救出したそのノスリは旦那の胸の中で暴れることもなく、静かにうずくまっていました。
 

トラックの運転手がやって来た

旦那が鳥を抱えて戻って来たタイミングで、近くに停めてあったトラックの運転手がやって来ました。
 
運転手の話によると、どうやら彼が運転中に鳥とぶつかってしまい、警察に連絡して現在警察を待っているところだということでした。
 

警察が到着

間もなくして警察がやって来ました。
 
傷ついた野鳥はお構いなしに、自分のトラックについた傷やら車の保険やらについて警察官に訴えるトラックの運ちゃん、、、。
(対野鳥なので、トラックについた傷はそんなに酷くなかったのですが。)
 
旦那の手から毛布の中に移され、私の腕の中で静かにしていた野鳥に関しては
『警察が引き取ることもできるが、私たちが看護したければ連れて行ってもいい』ということでした。
 

ひとまず家に帰ることに

事故現場が家のすぐ近くだったので、ひとまずは鳥と共に家に帰ることに。
 
家に帰ってから鳥の様子を詳しく見てみると
右の羽の付け根あたりから少しだけ血が出ていて、骨でも折れているのか羽が不自然な方向に曲がっていました。
 
事故のショックからか、はたまた飛べないまま車道に取り残されたショックからか、ノスリはとても興奮している様子でした。
 
ネットで調べて、とりあえず大きめのダンボールに鳥を移して暗闇を作り、興奮が治まるのをしばし待ちました。
 
その間に野鳥を診てくれる動物病院を探すことに。
 

野鳥保護施設

ネットで調べると、うちから100kmほど離れた街に野鳥保護施設があることが分かりました。
 
鳥を届けるには少々遠すぎる距離でしたが、まだ営業時間内ではあったので
とにかく「保護した野鳥をどうするべきなのか」を尋ねるべく電話をしてみました。
 
旦那が電話をかけ、野鳥を保護したことの詳細を伝えると
『鳥を今すぐここまで連れてこい』
ということでした。
 
時間も遅かったし「100kmのドライブは今日は出来ない」ということを伝えたんですが
『それでも施設まで連れて来てほしい』
なぜか引き下がらず。
 
その後、接続が悪かったのか電話はそのまま切れてしまいました。
 

結局、近くの動物病院に行くことに

結局、ネットで見つけたまだ開いている近くの動物病院に野鳥を連れて行くことに。
 
野鳥を保護した旨を電話で伝えて行くと
待合室で診療を待っている犬連れの3人を飛び越えて、比較的すぐに診察室に通されました。
 
動物病院の先生は厚手の手袋を付けて鳥を診察し、抗生物質の注射を打ってくれました。
 

鳥を家に連れて帰ることは出来なかった

以前鳥を飼っていたことのある旦那は、もし可能であれば保護したノスリを引き取って面倒を見たいと考えていました。
 
しかし、獣医師さんは有無を言わさず
『この野鳥は動物病院で引き取る』と。
 
野鳥に関して厳しい法律のあるドイツのことなので、まぁこれはしょうがないのかな、、、。
(旦那はすごく残念がっていましたが。)
 
 
「この鳥はこの後どうなるのか?」と獣医師さんに聞くと
『とりあえず動物病院で治療をして、自然に返せるようなら保護施設に移動させる。
もし野生に帰れる希望がないのであれば安楽死させる。』
とのことでした。
 

謎が残る野鳥保護施設の行動

動物病院に行く前に、再度野鳥保護施設から電話が掛かってきました。
 
「時間的に今日は野鳥保護施設には行けないので、近くの動物病院に行くことにした」という旨は伝えると、保護施設の人はなぜか
『動物病院は良くないから行くな』
『野鳥を保護する準備は出来ているから、今すぐに来い』
ということを頑なに言い続けました。
 
その後、最初に話した職員のボスっぽい人からも電話が掛かってきて同じようなことを延々と言われました。
 
だから、今日は行けないって言ってるのに、、、。
うちまで引き取りに来てくれるならまだしも。
 
動物病院に行った後にもまた電話が掛かってきて、動物病院に連れて行ったことに対してグチグチ文句を言われました。
 

なぜ野鳥保護施設はそこまで野鳥に一生懸命なのか?

まぁ、それが彼らの仕事だからというのもあるんでしょうが。
 
それでも
野鳥保護施設の人はちょっとしつこ過ぎたし、言ってることもなんだかおかしかった。
 
彼らの振る舞いがあまりにもおかしかったので
「もしかしたら野鳥保護施設には、野鳥を保護する以外にも何か目的があるのではないか?」 という疑問が、頭の中をかすめました。
 
だって、野鳥を保護するだけなら動物病院でも十分事足りますよね?
 
動物病院の先生は獣医という専門家だし、以前も野鳥を診察したことがあると言ってたし。
 
1時間以上かけて保護施設に行くよりは、10分先の動物病院に連れて行った方が良いんじゃないかと思うんですが。
 
しかも、鳥が野生に帰れる見込みがある場合は結局、野鳥保護施設に移されるらしいし。
 
それなのに、なぜ野鳥保護施設の人はそこまで野鳥に一生懸命なのか。
 
そのしつこさが「野鳥を保護したい」という情熱から来ているものならいいのですが、、、
「もしかしてこの人達、野鳥を金儲けのために使ったりしてないよね、、、?」 という疑惑が、頭の中で起こりました。
 
ノスリは特別珍しい鳥でもありませんが
それでも結構大きくて見ている分には美しいし、もしかしてその鳥が生きていようがいまいが、お金を払って買い取るような人がいるのではないかと。
 
剥製にしたりとか、もしくはペット用の大型鳥をヨーロッパから輸入しているアジアの国々に種として売り付けるとか?
 
 
ノスリのような野鳥は、ドイツでも獲ることは禁止されています。
 
ただ、傷ついて保護された野鳥に関してはどうなのか。
 
野鳥保護施設は、「野鳥を保護する」という名目に隠れてなにか怪しい事でもしてるんではないか。
 
そんな風に考えてしまうほど、野鳥保護施設の行動はなんだかおかしかった。
 

まとめ

まぁ、これはあくまで私と旦那の推測でしかないわけですが。
間違っていたら、各方々にごめんなさいですが。
 
でも野鳥保護施設からの電話を一緒に聞いていたご近所さんも、彼らの電話での口ぶりはなんだかおかしいと言っていました。
 
山に住んでいるので野鳥を保護する機会はまたあるかもしれませんが、なんだか誰を信用していいものかよく分からなくなってしまった、、、。
 
もし野鳥でお金儲けができるのであれば、動物病院の人だってどうするかは分からないし。
 
私たちの考えすぎならいいんですが、、、。
 
結局、警察に丸投げするのが1番なのかな。
 
 
おわり!