去年4月に引っ越してきて、8月から本格的にスタートした屋根裏部屋のリフォーム。
その屋根裏部屋のリフォームが、先日やっと終わりました!
今回の記事では
屋根裏部屋のリフォーム工程や掛かった費用について紹介します。
屋根裏部屋
我が家は家の最上階である3階にあり、その上に屋根裏部屋があります。
元々は3家族が住む家の共有部分だったのですが、長らく放置されていました。
というのも
屋根裏への入り口は我が家の中にあるので、うちを通らないと屋根裏には行けない。
我が家の中にある、折り畳み式の階段。
せっかくの空間を利用しない手はないので、同じ家に住む住民と話し合い
この屋根裏は私達が自由に使っていいこととなりました。
ビフォー&アフター写真
こちらがリフォーム前の屋根裏部屋の写真。↓
、、、とは言っても本当に何も手を付けない状態の写真はなかったので
窓を入れて床板を剥がした後の写真です。
随分と長い間使われていなかったので
とにかくゴミがものすごかった。
写真はかなり綺麗にした後の写真ですが、引っ越してきた当初はこれよりもっと酷かったです。
以前工事に入った人が作業で出たゴミを残していったらしく、廃棄物が盛りだくさん。
タバコの吸殻なんかも落ちていました。
あと、鳥の巣や蜂の巣の残骸なども。
どっから入ったんだ、、、。
そしてこちらがリフォーム後の写真。↓
反対側から。
同じ空間とは思えないほど変身しました!
現在、この屋根裏は旦那の音楽部屋として
あとはお客さんが来た時の寝室として利用しています。
(あとは旦那のヨガスペースとして。)
広さ
この屋根裏の広さは36㎡。
ただし屋根の真下にあり壁が屋根の形に傾いているので直立できる部分は限られています。
リフォーム工程
この項では実際のリフォーム工程を紹介していきます。
リフォームにおいては、近所の大工さんに手伝ってもらいました。
リフォームの手順などもすべて本職の大工さんの指示によるものです。
工程1:【壁】窓を入れる
以前は1つしか窓がなく暗かったため、まずは屋根に窓を5つ入れました。
元からあった古い窓は、撤去。
工程2:【床】煙突を壊す
今は使われていない暖炉用の煙突が3箇所あったので取り壊しました。
煙突を取り壊している時の様子。
取り壊し後。
ちなみに、どの煙突も屋根までは突き抜けていませんでした。
なぜなのか、、、。
工程3:【床】床面の掃除
煙突を壊した際に出た瓦礫や、その他散らばっていたゴミを撤去。
元・煙突だったレンガがめちゃくちゃ重かった、、、。
バケツに入れて少しずつ1階へ持っていきました。
工程4:【床】床板を剥がす・古い断熱材撤去・再び床掃除
床がある程度片付いたら古い床を剥がし、その下にある古い断熱材をすべて取り除きます。
写真の中の旦那は笑っていますが
この工程が1番大変でした、、、。
古い床板。
古い断熱材。
とにかくゴミの量がすごい。
これらをすべて1階まで運ぶのに、階段を何往復したことか、、、。
また、断熱材はガラス入りなので、気をつけないと細かいガラスが肌に刺さって痛い。
グラスウールの断熱材を触るときは手袋&長袖が必須です。
断熱材を撤去し終わったら、その下にある細かい瓦礫を片付けていきました。
手で取れるものは手作業で。
屋根の下のこの狭い空間にも、体を伸ばして入って掃除しました。
入ってしまうと真っ暗なので、ヘッドランプを付けて。
とにかく狭くて汚くて、トラウマになりそうでした、、、。
目につくゴミが片付いたら、ホームセンターで借りた業務用の掃除機で小さな瓦礫を吸っていきます。
←清掃後・清掃前→
瓦礫や古い床・古い断熱材はごみ捨て場に直接持っていきました。
屋根裏からは最終的に約3.5tのゴミが出ました。
お、多い、、、!
ゴミ捨て場にゴミを捨てるのにも、費用がかかりました。
床をきれいにする工程3と4には、約3週間ほどの時間が掛かりました。
工程5:【床】元の階段を撤去し、新しく入り口を作る
元々あった折り畳み式の階段は毎回出し入れがめんどうな上、廊下のど真ん中に降りてきてとても邪魔でした。
なのでこの階段は撤去し、リビングに新しく階段を作りました。
新しく階段を設置するため、まずはリビングの天井に穴を開けていきます。
天井に印を付けて、、、
電動ノコギリで、ガーッと。
枠を付けて、階段をネジで固定すれば完成。
屋根裏部屋への新しい階段は、こんな感じになりました。
階段を登った先には、ドア代わりのフタも付けました。
工程6:【床】断熱材を入れる
屋根裏の床が綺麗になったら、次に新しい断熱材を入れていきます。
グラスウール断熱材・厚さ160㎜を使用。
工程7:【床】OSB板を敷く
表面に出る床を入れる前に、断熱材の上にOSB板を敷き詰めてネジで固定します。
工程7.5:パイプを移動する
写真中のこのパイプ。
キッチンにある給湯器からお風呂場にお湯を運ぶパイプなのですが
これが部屋のほぼ真ん中を通っていてものすごく邪魔。
というわけで、パイプを壁際に設置し直しました。
この作業だけは専門的なので、業者に頼みました。
工程8:【壁】断熱材を入れる
壁には元々断熱材が入ってなかったのですが
特に夏は屋根への直射日光で部屋の温度がものすごいことに、、、。
冬もすぐ寒くなってしまうので、熱効率を良くするために壁(屋根)にも断熱材を入れました。
使ったのは床と同じ断熱材です。
工程9:【壁】気密シートを貼る
断熱材の上に結露防止の気密シートを貼っていきます。
工程10:【壁】木枠を作る
断熱材を入れ、気密シートを貼った上から格子状に木枠を作ります。
こうすることで断熱材と壁の間に隙間を作り、風通しを良くしてカビを防ぎます。
工程11:【壁】壁を入れる
7〜9の工程の上から石膏ボードを貼り付けて釘打ちしていきます。
この石膏ボードが、室内に出る壁の部分になります。
工程11.5:コンセントを付ける
屋根裏には電気が通っているので、コンセントを設置しました。
工程12:【壁】パテ&ヤスリがけ
石膏ボードの釘を打った部分にパテを塗っていきます。
パテが乾いたらヤスリがけして、壁の表面を滑らかにします。
工程13:【壁】下塗り剤を塗る
壁にペンキを塗る前に、白透明の下塗り剤を塗っていきます。
工程14:【壁】ペンキ塗り
工程13の下塗りが乾いたら、色のついたペンキを塗っていきます。
私たちはクリーム色っぽい「カシミア」というカラーを選びました。
1度塗りだと色が薄かったので、2度塗り。
約10リットルのペンキを使いました。
ペンキを塗った後。
工程15:【床】防音効果のある断熱材を入れる
OSB板の床の上に、防音効果のある12mm程の薄い断熱材を入れていきます。
屋根裏部屋で音楽を演奏する予定だったので、下に音が響かないようにするためです。
工程16:【床】床板を入れる
最後に、1番表面に出る床板を入れます。
←床板・OSB板→
憧れだった、本物の木の床!
防音の関係で床板には釘打ちせず、工程15で入れた断熱材の上に床が浮いている状態になっています。
リフォームに掛かった費用
これら全てのリフォームには約4500ユーロ(約61万円)掛かりました。
ご近所さんの大工さんに手伝ってもらったので、業者は入れずにこの値段です。
(謝礼金は上記の額に含まれています。)
1番お金が掛かったのが、床と壁に入れた断熱材。
材料費もばかになりませんね、、、。
家のリフォームをするのは初めてなので
「業者入れないし2000ユーロ(約27万円)くらいで済むだろう!」
と思っていたんですが甘かった、、、。
家のリフォームには結構なお金が掛かるということを学びました。
まとめ
今回の記事では
屋根裏部屋のリフォームについて書きました。
8月末から12月中旬まで、休み休み行ってきた36平方メートルの屋根裏のリフォーム。
「やっと終わった、、、」
というのが正直な感想です。
お金も想像していた以上に掛かりました。
リフォームの最中は「リフォームなんて始めなければ良かった、、、」後悔したこともありましたが
いざ終わってみるとその出来に大変満足しています。
リフォームは一度やってしまえば後はずっとそこにあり続けるので
特に持ち家でリフォームをするのは有意義な事だと実感。
ただ想像以上に大変だったので、リフォームはしばらくやらないだろうと思います(汗)
リフォームしたい箇所は他にもあるんですけどね、、、。
おわり!