ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

安い中古車の車検で起こった悲劇

中古で安く買った我が家の車

私は車を持ってないので、旦那の車の話なんですが。

 

2年前に、中古で車を買いました。

OpelのVivaro(ヴィヴァーロ)という、ルノーと共同開発の車。

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旦那のは、ちょっと薄汚い青。

通称アルヴィン。

 

以前は商業用として水道屋さんかなんかが使っていた車だったんですが

購入後にベッドや棚を作ってキャンピングカーに改装しました。

 

この車、ものすごく安かったんですよね。

お値段なんと4000ユーロ(約53万円)。

 

大きめのバンでこの値段は、中古と言えどかなり安いんじゃないかと思います。

 

2年間、本当によく走ってくれた

この2年間、アルヴィンは本当によくやってくれました。

 

今年だけでも、ドイツからスウェーデンに行き。

 

その後はフランスに行き。

 

オーストリアイタリアスイスには今年だけで2回も行きました。

 

2年間の走行距離はなんと4万6千キロ。

 

不具合が全くなかったわけではありませんが、それでもアルヴィンは本当によくやってくれました。

 

アルヴィンなしでは、旦那の仕事もここまで捗らなかったと思う。

 

車検の時期がやってきた

で、車を購入してから2年後の今年。

アルヴィンの車検の時期がやってきました。

 

日本と同じく、ドイツにも2年に1回車検があります。

旦那の車は、今年の12月に車検でした。

 

アルヴィンね、もう見た目から修理が必要そうな感じするし。

エンジン掛けた時になんか変な音とかもしてたので、車検で何かしらの修理は必要かなという感じはしていました。

 

それは何となく分かってはいたので、11月には既に車検に向けて動き出していました。

 

が、しかし。

 

いろいろと悲しい出来事があって、車検がスムーズに進まなかった、、、。

 

悲しい出来事その①:田舎の修理工場でされたヒドイ対応

私達は今年の春にこのドイツの田舎の地に引っ越してきたばかりなので

この街の修理工場にはまだ行ったことがありませんでした。

 

で、初めて行った街の修理工場であった悲しい出来事がこちら。↓

旦那のヒッピーっぽい見た目が悪かったのか。何なのか。

とりあえず、修理工場なのに修理もせずに追い返されました、、、。

 

悲しい出来事その②:予想外の修理箇所

修理工場であしらわれたのは悲しかったんですが

まぁ修理工場なんて他にもいっぱいあるので。

 

上記の記事の件で「あ、TÜV(車検を取り仕切る検査機関の1つ)はダメだわ。」

ってなったので

その後DEKRA(デクラ)という別の車検検査機関の点検工場に行きました。

 

工場のお兄ちゃんにざっくり見てもらった所

元々分かっていたハザードランプの不具合リアテールランプにヒビが入っているなどの細かい部分の他に、LPガス用のタンクが劣化していると言われました。

 

アルヴィンはガソリンとLPガス、どっちでも走れる車なんですが

LPガスの方のタンクがサビッサビらしく、ガスタンク丸ごと交換しなきゃいけないことに。

 

「あぁ、これは高くつくわ、、、。」

と、がっくり肩を落とす旦那。

 

すぐにまた別の街にあるLPガス車も扱える修理工場に行ったところ

ガスタンクの交換には600ユーロ(約8万円)かかると言われました。

 

ショックで言葉を失う旦那。

 

でもまぁ、車検のためには避けて通れない道。

お金を払って、11月の終わりにLPGタンクの交換は無事終了しました。

 

ただ、ガスタンクの交換と一緒にお願いしていたハザードランプやリアテールランプの修理は修理工場にまるっと忘れられていました。

 

何なのもう、、、。

 

悲しい出来事その③:車の部品集め

1番大きい修理(であろう)のLPガスタンクの交換は終わったものの

修理工場に忘れられた細々とした修理がまだ残っています。

 

車内にあるハザードランプのボタンが壊れてるのと

テールランプが1つ壊れてるのと

あと1つ、何か忘れたけど修理に必要な部品がありました。

 

とにかくガスタンクの交換にかなりのお金がかかったことにショックな旦那は

「小さな部品を取り替えるくらいなら、自分でも出来るだろう!」

ということで、アルヴィン車の部品探しを始めました。

 

、、、ところがまぁ

車の部品も車種ごとに違うし「コレ!」という部品を探すのがなかなか大変で。

 

いざ正しい部品を見つけてオンラインで注文しても、5日ほどしてから「やっぱり在庫ありませんでした。」とか。

 

おいおい、サイトでは「在庫あり」になってたやないかい、、、!

 

、、、ということがいろいろとあったんですが

まぁなんとかそれを乗り越え、細かな部品の交換も終了。

 

3つの小さな部品を変えるだけなのに、1週間半もかかりました、、、。

 

いざ車検本番へ。でもその前に、悲しい出来事その④:点検工場での行き違い

お兄ちゃんに言われた箇所は全部修理し終えたので、いざ車検本番へ。

(最初にお兄ちゃんが示唆してくれたのはざっくりな修理必要箇所であって、実際の車検ではなかった。)

 

車検本番も、最初に見てもらったお兄ちゃんのいるDEKRAの提携工場へ。

 

住んでる街の修理工場で失礼な感じに扱われた経験から

「修理工なんて男ばっかりだし、女の私が居た方が印象が良い。」

とか何とかの理由で、私もついて行かされました。

 

車で20分ほどかけて点検工場に着いたのが昼の12時頃だったんですが

工場には人っ子一人おらず。

 

看板を見ると、14時から営業になってる、、、。

 

、、、まぁ、これは事前に確認してこなかった私達が悪いんですけどね。

 (というか、旦那が当然確認してるものかと思ってた、、、。)

 

というわけでまた車で20分かけて家に戻り

お昼を食べ

また20分かけて再度点検工場へ。

 

その日は、以前車を見てもらったお兄ちゃんとは別の整備士さんがいました。

(小さな工場なので、シフトは1人しか入らないらしい。)

あれ、〇〇さん(前に車見てもらったお兄ちゃん)は今日はいないんですか?

はい、今日はオフなんです。月火水が私、木金が〇〇というシフトでして、、、。(その日は水曜日だった)

以前見てもらった所を直したので、車検をお願いしたかったんですが。

今日車検することも出来るんですけど、もし可能であれば前に車を見た同僚にお願いした方がいいかもしれませんね。

これはこっちの事情なんですが、正式な車検をすることで初めて、最初に車を見た同僚にお金が入る仕組みになっているというのもあるので。

確かに、最初に車をざっくり見てもらった時はお金はとられませんでした。

お客さん(私達)が戻ってきてくれる前提でのサービスなら、同じ人(最初に車見てくれたお兄ちゃん)に車検やってもらった方がいいですよね。

 

あと見る人が違うと、別の修理箇所とか指摘されそうで怖かったので。

 

というわけで、お兄ちゃんが出勤する翌日にまた工場に戻ってくることに。

この日はおとなしく、20分かけて帰宅。

 

で、次の日。

 

また20分かけて点検工場に向かうと

見たことない人がデスクに座ってる。

 

「あれ?」と思って聞いてみると

本来出勤であるお兄ちゃんは、今日は風邪で休みとのこと。

 

その可能性は、考えてなかったわ、、、。

 

今度こそ、車検本番

「来週になれば治って戻ってくるとは思いますが、、、」

とは言われたものの、これ以上家と点検工場を往復するのも面倒。 

 

お兄ちゃんには悪いけど、お兄ちゃんの代打の人に車検を頼むことに。

 

~30分後~

えーっと、車の前部分のジョイントが緩んでるので交換しないとダメですね。あと、車というのは大体左右の重さが一緒なものなんですが、この車はなぜか左右のバランスが異常に悪いんですよね、、、。車のバランスを整えるために、バネも交換しないとダメですね。

まだ修理箇所あるんかぃ、、、。

しかもなんか、すごく専門的っぽい箇所。

 

この先またかかるであろう費用を想い、旦那沈黙。

 

でもこの2箇所を修理すればそれで車検も終わりなので、終わりは見えてきました。

この日は車検代約1万5000円を払って帰宅。

 

悲しい出来事その⑤:まだまだかかる車の修理費用

帰宅後、ネットで調べてすぐに何件かの修理工場に電話を掛けました。

 

クリスマス休暇を間近に控え、どこの工場も忙しそうでなかなか予約が取れなかったんですが

何件目かの電話でやっと、次の週に予約が取れるという修理工場を見つけました。

 

そして翌週。

 

「朝9時までに車持ってきてくれれば、パーツも当日中に準備できるし当日中に修理も終わるよ!と言われたんですが

結局その日は修理終わらず。

 

なんやねん。

 

次の日の昼前に電話があり、車を引き取りに向かう旦那。

 

フロントのジョイントとバネを取り替えるのに600ユーロ(約8万円)かかったそうです。

 

再度の痛い出費に、へそがあらぬ方向に向く旦那。

ご機嫌取るのに非常に骨が折れました。疲れた、、、。

 

遂に車検終了!

修理が終わった次の日に、ちゃんと修理したことを見せるために再びDEKRAの点検工場へ。

 

整備士からOKが出て、今回の車検はやっと終了!

 

ただ、整備士さんに

非常に言いづらいんですが、、、フロントランプ、切れてますよ。

と言われたそうです。

 

気づいたのは既に本番の車検を終えた後だったので、車検自体は無事に取れたんですが

これバレたら警察に何か言われるやつなので、直さないわけにはいかんわな、、、。

 

ネバーエンディング・車の修理。

 

今回の車検にかかった総額

修理工場×2、車のパーツ代、車検代、もろもろ込みで1500ユーロ(約20万円)近くかかりました。

 

高っっ、、、!

 

全部の修理が終わるも、なんやかんやで1ヵ月ほどかかりました。

 

長かった、、、。

 

まとめ

今回の記事では

安い中古車に起こった車検での悲劇について書きました。

 

まぁ元の値段が安かったのは事実なんですが、、、。

車検で、まさか車代の約3分の1の費用がかかるとは。

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一体どうやったのかは分かりませんが

アルヴィンを購入した中古車ディーラーが、前回の車検を適当にやったのだと思われます。

 

LPGのタンクなんかは、車を買った2015年に既に使用年数?を終えていたみたいなのに交換も何もされず。

 

「車検済み」というのも車を買う際のポイントだったのに、必要箇所の修理もしないなら何のための車検なんだか、、、。

 

とにかく。

 

これぞまさに

「安物買いの銭失い」だと思いました。

 

安い中古車には、やっぱりそれなりの理由がある。

 

ただ

アルヴィンのお陰で、この2年間節約できたこともたくさんあります。

 

長期で使う時なんかは、アルヴィンの中で車内泊することでホテル代も浮かせられたし。

 

あと、ドイツはLPGが安いんですよね。

以前は1Lで53セント(約71円)くらいでした。

今はちょっと値上がりして1L60セント(約81円)くらいですが。、それでもガソリンよりは全然安い。

 

※ドイツは現在LPGに対して国からの補助が出ているので、この値段です。

この補助はどうやら来年あたり終わるという噂ですが、、、どうなるんだろ。

 

車検も通ったし、とりあえずあと2年はアルヴィンに頑張ってもらおうと思います。

その2年間の間にお金を貯めて、新しい車を買うために、、、。

 

おわり!