ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

ドイツの田舎でのご近所トラブル物語

今年の4月からドイツの田舎街に住んでいます。

 

先日、同じ家に住むご近所さんとトラブルがあったので、今回はそのことについて書きます。

 

というか単なるグチですが、聞いてくださると嬉しいです。

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同じ家に住むご近所さん

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私達は、こんな作りの家に住んでいます。

3階建てで、階ごとに1家族が住んでいます。

 

1階70代のKさんご夫婦。

2階元大工でシングルファザーのおっちゃん+ティーンエイジャーの子ども2人。

3階私とドイツ人の旦那。

 

ちなみに

2階のおっちゃんは、あくる日のデビッド・ボウイみたいな髪型をしています。

※イメージ。おっちゃんのは、これよりもうちょっと庶民の生活風です。

 

とにかく、2階に住んでいるのは心も髪の毛もロックな人です。

 

その2階に住む元大工のおっちゃんと旦那はすごく気が合うようで

しょっちゅう一緒にBBQしたりしてます。

 

1階に住むKさんの奥さんも、ニコニコしていてとてもいい方なんですが、、、

問題は、1階に住むKさんの旦那さん。

 

その他のご近所関係はかねがね良好

私達が引っ越した街にはお年寄りが多く、特に私のような外国人はあまり見かけません。

(難民っぽい人はたまに見かけますが。)

 

我が家がある通りにも当然外国人なんか住んでないので

元々そこに住んでいた人も、最初はかなり不思議に思っていたようです。

 

髪の長いドイツ人が謎のアジア人を連れて、大都会ハンブルクから片田舎に引っ越してきたことを。

 

私たちは、最初の頃はかなり訝しがられてたと思います。

 

なんていうか、そういうのって視線で分かりますよね。

「あれこのアジア人、こんな所で何してるの、、、?」

っていう視線をね、最初の頃はヒシヒシと感じてました。

 

私の町での行動範囲は近所にあるスーパーぐらいしかないんですが

そのスーパーに行くたびにも、ヒシヒシと視線を感じました。

 

私が熱心にキュウリを選んでても

「何あのアジア人、キュウリめっちゃ見てる、、、。」

ってな感じで。

 

まぁ、分からなくもないですよ。

 

外国人のいないような地域のスーパーで、違う人種の人がキュウリまじまじと見てたら、そりゃ訝しがられてもしょうがない。

 

しかも

そのアジア人(私)がお会計に使うのは、ほぼ小銭のみ。

 

旦那の職業上の理由なんですけどね。

ストリートミュージシャンなんてね、まあ稼ぎは大体小銭なわけです。

ほっとくと家の中小銭まみれになるので、買い物は出来る限り小銭でするようにしてます。

 

アジア人というだけで好奇の目で見られるのに

このアジア人は更にお会計の時は小銭しか使わねぇ。

 

さすがに1円とか10円とか、単位の小さい小銭は使いませんけど

まぁ、そりゃ変にも思われますよ。

自分でも自覚してます。

 

スーパーの従業員にはきっと裏で「小銭ニンジャ」とか何とか呼ばれていたことでしょう。

知りませんけど。

 

そんな事もあり、近所の人はなかなか私たちが何者なのか分からなかったと思うんですが

もうかれこれね?かれこれ、新しい土地に住み始めて5ヵ月が経ったので

周りの人もようやく、謎のアジア人に慣れてきた感じがあります。

 

同じ通りに住む人は、すれ違うと挨拶がてらちょっとした世間話をしてくれるようになったし

よく行くスーパーでも、ニコニコ笑って挨拶してくれたり、お会計時にちょっとした小話が入るようになりました。

 

普通接してもらえることが、すごく嬉しい。

 

ご近所とトラブルになった経緯

とまあ、優しい方も周りにはたくさんいるんですが

今回の問題は、同じ屋根の下に住む1階のKさん(多分75歳くらい)。

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※イメージ

 

Kさんは元々近くの古紙工場で働いていて、今は年金生活を送っています。

 

私たちが引っ越してきた当時からニコリともしない無愛想な人ではありましたが

まあそういう性格なのかなと思っていました。

 

前から2階のおっちゃんとは気が合わないらしく、おっちゃんは1階のKさんからグチグチと小言を言われることが多かったようです。

 

トラブル前日

Kさんとちょっとした言い争いが起こる前日。

私たちの元には旦那のストリートミュージシャン友達が訪ねてきていました。

 

ドレスデンというドイツの街に住んでいるんですが

彼はオランダ人で、そして半分黒人です。

 

そしてドイツ語は少ししか話せないので、会話は基本英語です。

 

その日は天気が良かったので、その友達と庭でBBQをしました。

 

私と旦那と友達と、途中2階のおっちゃんも参加して

チキンをグリルで焼いて食べ、お酒を飲みながらいろんな話をしました。

 

英語が少ししか話せない2階のおっちゃんとは、ドイツ語と英語のミックス。

おっちゃんが帰ってからは普段通り英語で話していました。(その友達は以前アメリカに住んでいたことがあるので、英語もペラペラ。)

 

暖かくて、楽しくて、とてもいい夜でした。

 

BBQで使った食器やあれこれをすべて片づけ、10時15分前には家に上がりました。

(ドイツにはルーヘ・ツァイトという「静かにしていなくてはいけない時間帯」があるんですが、昼の13時~15時と夜の10時~朝7時は基本的にうるさくするのは禁止です。なので、その時間の前までには家に戻りました。)

 

トラブル当日

翌朝。

 

9時頃に車で去っていく友達を見送った後

家に戻ろうと階段を上がっていると、2階でおじちゃんに呼び止められました。

 

「1階のKさんが、文句言ってきたよ。庭の共有スペースが汚いって。

 

確かに昨夜、共有スペースのテーブルに残してきたものはありました。

 

夜暗くなってきてからキャンドルを使っていたんですが

そのキャンドルの蝋がまだ熱くて持ちあげるとロウがこぼれそうだったので残してきたのと

BBQのグリルもまだ熱かったので、昨夜はそのままにして家に帰りました。

 

「10時近くまで外にいたし、暗くて見えなかった所もあったのかな?」と思い

掃除をするために庭の共有スペースに降りていきました。

 

確認しても特に汚れている所はなかったんですが

キャンドルを片付け、念のためテーブルを拭いて

その間に旦那はグリルの掃除をしていました。

 

そこに現れた、1階のKさん。

 

いつもながらの怖い顔で、そしてキツめな口調で

『共有スペースが汚いじゃないか!』

と言いました。

 

私の目にも旦那の目にも特に汚い所はなかったし

そもそもたった今掃除中だったので、そこまでキツく怒られる筋合いもありません。

 

「どこが汚いんですか?」

と旦那が聞くと

 

『ほら、この床の所だよ!』

とKさんが指さしたのは、屋根から垂れる水で地面が黒く変色した所でした。

 

庭の共有スペースの床には、以前からこの黒いシミがありました。

多分屋根の上で鉄か何かがはげ落ちて、その汚れで色がついてしまったのだと思われます。

 

「でもこの黒いのは屋根から滴り落ちた水で出来たシミで、私たちがやった訳じゃないですよ。」

と旦那が言うと

 

『、、、、、それでもだ!』

と、訳の分からない返事をされました。

 

テーブルもグリルも、そして床も、そのシミ以外は綺麗なのに。

1階のKさんが何に対して怒っているのかさっぱり分からない。

 

それでも怒ったような口調を変えないKさんを見かねた旦那が

「もし何か言いたいことがあるなら、もう少しトーンを落として話してくれませんか?」

と言うと

 

『トーンを落とせだって?トーンに関して言えば、僕はドイツ語を話しているからね!』

と言いました。

 

旦那はKさんのその発言に怒り、Kさんを睨んで、そして無視しました。

 

目の前にいる私がドイツ語を上手く話せない外国人であることと

そして昨日来ていた友達が英語を話していたことに対して

「俺はドイツ人だから、ドイツ語を話している。だからこのトーンなんだ!(ドイツ語を話せないようなお前たちとは違うんだ!)」

と主張しているように、私と旦那には聞こえました。

 

それで一度は退散したKさんでしたが、数分後にまた戻ってきて様々なことに文句を言い始めました。

 

  • 庭にある共有スペースに、私たちがKさんに断りもなしに折り畳みの椅子を3脚置いたこと。(←元々置いてあった2人掛けのベンチだけじゃ座る所が足りないので置いたんですが、椅子を置いたことによって道を塞いでいるわけでもないし、折り畳みの椅子なので特に邪魔にもなってないし、そもそも共有スペースなのでKさんだけの場所じゃない。)

 

  • 地下室に干してある洗濯物が邪魔。(←これは2階のおっちゃんの娘の洗濯物だったんですが。どの家にもベランダがないので、各家庭の洗濯機が置いてあり洗濯物を掛ける場所がある地下室に、そこに住んでいる住人が洗濯を干したって何ら問題はない。)

 

  • 旦那に向かって「あなたのBekannte(知人)が、うちの物干し竿を勝手に使った。」と言った。(←引っ越してきた当初、庭にあった物干し竿も共有の物だと思い、1度だけそこに洗濯物を干したことがあります。洗濯が乾いて取り込んでる時にKさんの奥さんが「これは私たちので、共有のものじゃないのよ~。物干し竿置くところは、他にもココとココにあるからね~。」と教えてくれたことがありました。Kさんの物干し竿を間違って使ってしまったのはその1回だけで、それ以降はもちろんKさんの物干し竿は使っていません。)

Kさんの物干し竿を間違って使ってしまったのは5ヵ月ほど前なのに、なぜ今更その話を蒸し返すのか、、、。

 

そのこと以前に

なぜ私のことを「旦那のBekannte(知人)」と呼ぶのか。

 

引っ越してきた当初、家のことを話し合うために家の住人が集まって「ミーティング」が行われたことがあります。

その時にちゃんと「私たちは2年前に結婚しました」って言ったのに。聞いてなかったのか?

 

そもそも、5ヵ月もこの家に旦那と一緒に住んでる女に対して「あなたの知人」って何?

妻でも彼女でもなく、知人???

 

これは憶測ですが。

私と旦那は結婚する時に夫婦別姓を選択していて、家の入口にある郵便受けには旦那の苗字と私の苗字、2つの名前が書いてあります。

 

夫婦別姓が気に入らないのか、私のドイツ風でない苗字が気に入らないのか。

 

どっちにしても

5ヵ月も同じ小さな家に住んでるのに名前も呼んでもらえず、「旦那の知人」と呼ばれたことに、私はとても傷つきました。

 

一通りKさんの文句が続き

その後Kさんの奥さんが下りてきて、Kさんも少し落ち着きましたが

 

旦那がKさんの口の悪さを奥さんにチクっていると、Kさんは

「僕は工場で、機械を動かしていたからね。たくさんの従業員に指示を出すには、こういう態度が必要なのさ。君たちも、工場で働いて習ったらどう?」

と、ニヤニヤしながら言いました。

※その工場で機械を動かせるのは限られた人だけだそうで、Kさんはどうやらそのことをかなり誇りに思っている様子。

 

それに対し旦那は「人様に対してそんな不機嫌で失礼な態度をとらなくちゃいけない位なら、工場で働くのはNO THANK YOUだね。」

と言ってました。

 

そもそもそんな態度で人を使う工場って、一体どんな所なんだよ、、、。 

Kさんの部下がかわいそすぎる。

 

そんなこんなでやっとKさんから解放された訳ですが

旦那はその後2日間、Kさんへの怒りでものすごく機嫌が悪かったです。

人に対して怒ったり憎んだり、あんまりしない人なんですけどね、、、。

 

そんな旦那をなだめようとして、あやうく喧嘩になりかけたのはまた別の話。 

 

Kさんは、一体何が気に入らないのか?

Kさんは私達のことも、そして2階のおっちゃんのことも嫌いなんだろうなぁというのは薄々分かっていました。

 

何というか、、、私たちも、そして2階のおっちゃんも、Kさんにとって「変わりすぎている」んだと思います。

 

以前おっちゃんがこの家に住み始める前、2階にはKさんの親戚が住んでいたそうです。

 

そのことで、Kさんは家のことに関して自分の思い通りに出来ていたのではないかと。

 

また、

現在私たちが住んでいる3階に住んでいた前住人は、Kさんのことをすごく恐れていたようです。

 

前住人であるその女性は、Kさんを恐れるあまりKさんが庭に居る時は絶対に下に降りて行かなかったし

出入りする際も極力、Kさんに会わないようにしていたようです。

 

その後、2階にはKさんにとっては「ちょっと変わった」おっちゃんが引っ越してきて

それから数年後、3階にはKさんにとって「ちょっと変わった」私たちが引っ越してきました。

 

私たちと2階のおっちゃんはすごく仲が良いし、Kさんのことを恐れてもいません。

 

私たちの住んでいる家は3世帯が住めるようになっているので

2世帯の仲が良ければ、2対1という構図がどうしても出来上がってしまいます。

 

以前は身内、そして恐怖で住人を支配していたことにKさんは満足していたようですが

何もかも自分の思い通りにはならない今の状況に、1番この家に長く住んでいるKさんはおもしろくない思いをしているんだと思います。

 

なぜ仲良く出来ないのか?

私達は、私達なりに努力しました。

 

Kさんにとって私たちが変な存在だということは分かっていたので

いつも出来るだけ笑顔で挨拶するようにしていたし、旦那は何度もKさんと世間話をしようと試みました。

 

でも、ダメでした。

 

なぜなら、Kさんに私たちと仲良くなる気がないから。

 

私達ニコニコしたって、Kさんはいつも不機嫌顔。

普段は全く話そうとしないのに、口を開けば文句しか出てきません。

 

きっと、Kさんは職場で、そして家でも人を恐怖によって支配してきたのだと思います。

でも、それが上手くいかなくて不機嫌。

 

以前、引っ越してきた直後に行われた家のミーティングでの主な議題は

「家の外壁を塗り替える必要があるが、色をどうするか」というものでした。

 

3世帯の話し合いの結果、家は太陽のように眩しい黄色へと生まれ変わりました。

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 Kさんはもちろん、この家の色に対しても文句を言っています。

 

そうならないために事前にミーティングをしたにも関わらず、です。

 

もう、この歳(Kさんは多分75歳くらい)になると人って変わらないのかな、と

若干悲しいような、あきらめのような気持ちです。

 

まとめ

今回は、ドイツの田舎でのご近所さんとのトラブルについて書きました。

 

もう、ぜーんぶグチになってしまいました、、、。

 

せっかく何かのご縁で一緒の家に住むことになったご近所さんなのに、、、という思いです。

ご近所さんは選べるものではないので、しょうがないのかな。

私達はもう、Kさんには出来る限り関わらないことに決めました。

 

それにしても

なぜKさんのような人が、あんなに人当たりの良い奥さんをゲットできたのかが謎でしょうがない、、、!

 

つまらないグチを最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

おわり!