私たちが現在住んでいるドイツのハルツ山地という地域は
名前の通り山が多いところです。
ハルツ山地は、ドイツの真ん中らへんにあります。
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/User:Bamse
ハルツ山地の地図。
全体的に茶色く、周りの緑の部分と比べて標高が高いです。
田舎ちゃー田舎なんですが
ドイツ国内では一応観光地の部類に入ります。
北ドイツで1番高い山「ブロッケン山」があったり。
ハルツ山地は、マウンテンバイカーの天国
そんなハルツ山地ではマウンテンバイクが盛んです。
夏はマウンテンバイク目当ての観光客がたくさん訪れます。
(ドイツ国内のみならず、特に北ドイツ同様土地が真っ平らなオランダやデンマークからも!)
私たちもマウンテンバイク好き!
今年の初めに3ヵ月ニュージーランドに居たんですが
その時に(私は)初めてマウンテンバイクを乗りに行きました。
まぁ、派手にコケたりもしたんですが。
↑その時の記事。
コケたと言えば、まあ疑いようもなくコケたんですが
これがすごく楽しかった。
(コケたことがではなく、マウンテンバイクが。)
ビギナーの私も、ある程度経験のある旦那も
ものすごい山道を転がり落ちていくような過激なマウンテンバイクは好きじゃないのですが
ハルツ山地はそこまで標高も高くないので、私たちもマウンテンバイク乗りに行けるかも?
と思ったら
ここで問題が。
せっかくマウンテンバイクが盛んな地域に住んでいるのに、マウンテンバイク持ってないとか、、、!
ということで
せっかくだから「マウンテンバイクを買おう!」ということになりました。
一応、ギア付きの自転車はうちに3台あるので(全部もらいもの&中古ですが)
まずはマウンテンバイク経験も豊富な旦那のマウンテンバイクから買うことにしました。
(自転車と言えど、結構お値段がするので、、、。しがないストリートミュージシャンの旦那には、1度に2台買うのは難しい。)
マウンテンバイク探し
4月にこちらに引っ越してから、ネットやらお店やらをいろいろ見て回っていたんですが
私の住んでいる小さな街にはなぜか
電動アシスト付きマウンテンバイクのお店しかなかった。
電動アシスト付きマウンテンバイクという謎自転車があることも、初めて知りました。
ジジババ年金生活をしている方が多いからですかね、、、。
というわけで先日
大きな街の、大きなバイクショップを見に行きました。
「B.O.C」という、ドイツ国内に28店舗ある比較的大きなバイクショップです。
オンラインショップなんかもあります。→Fahrrad kaufen im Fahrrad Shop boc24.de(ドイツ語)
もうね、自転車がいっぱいで。
当たり前なんですけど。
サイクルベースあさひを彷彿とさせる品揃えでした。
そのドイツ版サイクルベースあさひをいろいろ見て回って
「試し乗りをしたいな~」と思った時に、近くにいた1人の店員さんを呼びました。
見た目が印象的な店員さん
まずはね、、、うん。
何と言うか。
人を見かけで判断するのは良くないことだというのは重々承知なんですが
私たちを担当してくれた店員さんが、何と言うか、、、
どっからどう見ても、頭がバーコードだった。
いや、実際にはバーコードになるほど毛量は少なくなかったので
横から持ってくる感じになってたんですが。
ドイツ人は潔く坊主にする人が多いので、驚きました。
そして
頭頂は横から持ってくる感じにもかかわらず
頭の横は、謎の長髪。
そして、くたびれた感じの金髪。(金髪に白髪が混じってそう見えたのかも?)
この店員さんを、仮におぐしさんとします。
御髪に特徴があるので。
バイクショップの店員さんだからには、きっと元々バイクが好きなんだと思いますが
マウンテンバイクとか乗ったら、どうなっちゃうの、、、!?
という悩ましい考えに捕らわれてしましました。
ファッサーーーとね、風に持っていかれてしまうのではないかと。
まあ本当私には全く関係のない事なので、それは一旦置いといて。
旦那は店に来る前、友達やネットからいろいろな知識を聞いたり調べたりしていたので
自分で分かる範囲の要望は伝え、分からないことはおぐしさんに聞きながら、様々なマウンテンバイクを試し乗りしていきました。
欲しいバイクが決まった
5台ほど試し乗りして
旦那は「これにするわ!」と、最後に試し乗りしたバイクを指さしました。
安い買い物じゃないし(ちなみに買ったのは600€、約7万4千円のマウンテンバイク)、まさか今日決めると思っていなかったので正直驚いたんですが
まあ、気に入ったやつがあったなら良かった。
おぐしさんにその旨を伝えて、マウンテンバイク購入までのプロセスが始まりました。
おぐしさんはトラブルメイカー
まずは
お店に飾ってあるバイクにはライトや反射板が付いていないので、購入前に付けてもらいました。
おぐしさんは、見るからに店で1番やすそうなライトと反射板を付けてくれました。
まぁサービスだし、そこはしょうがないのかね、、、。
その後、一通りバイクをチェックしてくれたんですが
その時に、おぐしさんがやらかしました。
ギアをチェックする際、バイクを機械で持ち上げてチェックをしていたんですが
チェックが終わってバイクを機械から降ろそうとした時
おぐしさんがバイクを床に落っことした。
その時点で、ちょっとやばそうな音がしました。
バイクを見てみると
新品のバイクに傷がついてる、、、!!!
新品のバイクが、店を出る前に傷モノに、、、
いや、別にいいんですよ。
マウンテンバイクなんてね、マウンテンで乗ってればそのうち傷もつくだろうし。
ただ問題だったのは、その後のおぐしさんの行動。
「新品のマウンテンバイクを傷モノにした」というこの状況をどうにかすべく
おぐしさんは上の人に対応を聞きに行ったようですが、どうも捕まらず。
そんな困った状況の時に、おぐしさん、考えたようです。
先ほどバイクを選んでいる時、旦那が
「バイク旅行に行きたいから、後ろにバッグが掛けられる荷台が欲しいんですよね~」
という話をおぐしさんにしました。
こんな荷台ですね。「キャリア」というらしいです。
うちにこういう自転車のサイドに掛けられるバッグがあるので、それを掛けるのに使います。
旦那がキャリアを欲しがっていたことを思い出し
おぐしさんは、これまた店で1安そうなキャリアを出してきて
「これで何とか、、、!」
的なことを言ってきました。
(ちなみに、30€、約3700円のキャリアでした。)
おぐしさんが着ているお店のポロシャツの脇にはちょっと尋常じゃない量の脇汗がにじみ出ていたので
おぐしさんも、相当焦っていたのだと思います。
が。
例えば。
考えてもみてください。
新車を買って、納品の時に既にすり傷がついてたら、、、。
普通に、嫌じゃないですか。
そんな所に出てきたのが、店で1番安いキャリア。
「新品の自転車に傷をつけて、これは代用品にはならないと思います。上の人に聞いてきてください。」
と、旦那も思わず言っていました。
おぐしさんのポロシャツで、どんどん大きくなる脇汗のシミ。
結局
上の人がなかなか見つからないのと、おぐしさんの休憩時間が近づいていた(?)ため
私たちは1時間ほどお昼を食べに店の外に出ました。
結局
お昼を食べて店に戻って、おぐしさんと再び話をしました。
(休憩中にポロシャツを変えることを期待していたんですが、汗のシミはそのままでした。替え、持ってなかったのか、、、。)
上の人と連絡が取れたそうで
結局65€(約8000円)分の店の物を渡すという指示だったそうです。
先ほどおぐしさんが持ってきた店最安値のキャリアが、30€。
さっきの倍の額になってるじゃないの、、、おぐしさんっ、、、!!
おぐしさんの出してきた30€のキャリアは、一体何だったのか、、、。
もう普通にバイクを割り引いて終わりにしてほしかったんですが、そういう訳にもいかないそうなので
おぐしさんと相談しつつ、結局キャリアと、先ほど付けてもらった店で1番安いランプと反射板をちょっといいやつに変えてもらいました。
お金を払って、新しいマウンテンバイクと共にやっとこさ帰宅。
長かったわ。
おぐしさんのせいで。
旦那の買ったマウンテンバイク
で、肝心のマウンテンバイクですよ。
どんなの買ったか、気になりません?!
こちらです!
ジャァァァァン!
地下の倉庫で撮ったので、ちょっと後ろが散らかってますが。
見てください、この色!
何て言うんですかね、この色。
ネオンレッドとでも言うんでしょうか。
とにかく、見続けてると目がチカチカしてしょうがないです。
「GHOST」というドイツブランドのバイクなんですが
このバイク、元値から200€(約2万5千円)も値下げしてありました。
乗り心地は素晴らしいんですが、、、
色だろうね、売れ残った原因は。
まとめ
今回は
旦那がマウンテンバイクを買った時に担当してくれたバイクショップ店員・おぐしさん(仮名)の話でした。
ちなみに
自転車に出来た傷自体は、そこまで大きなものではありませんでした。
左側のペダルの付け根に、ちょっとだけ引っ掻き傷が。
遠目から見た感じ。
ただ個人的には
おぐしさんが新品のバイクを床に落として傷を作ったにもかかわらず終始謝らなかったのと
上の人に指示を仰いだり修理費の計算などをする前に自己判断で、安い品で場を収めようとしていたことに対してウーン、、、と思いました。
まぁドイツ人は元々謝らないことが普通なので
謝らなかったことに関しては、ドイツのショップ店員としては正しい対応なのかもしれませんが。
(下手に謝っちゃうと下に見られて、上から目線でイチャモンつけるお客さんも多いので。)
それにしても、おぐしさん。
不思議な感じの店員さんでした。(主に髪が)
おわり!