「育ってきた環境が違うから、好き嫌いはイナメナイ」
、、、なんて、巷では言われておりますが
育ってきた環境がどうにも違いすぎるドイツ人。
今回の記事では
そんなドイツ人と結婚する時に2人で決めなくてはいけない事 をまとめました。
成田離婚って、、、辛いと思うので。
(ドイツ語だと多分、フランクフルト離婚。)
今回の記事は、前回からの続きとなります。
前回までの記事はこちらから:
【その1】日本での書類集め↓
【その2】ドイツで行う手続きについて↓
全体の流れをおさらい
まずはどんな手続きをこなしていけば良いのか、全体の流れをおさらいします。
- 日本で必要書類を入手
- 必要書類のアポスティーユを取得
- 書類を認証翻訳
- (ドイツ人婚約者の必要書類を入手)
- 管轄内にあるStandesamt(戸籍役場)で予約を取る
- 予約の日にStandesamtへ行き、必要書類を提出
-
結婚式当日
-
日本へ婚姻報告
今回は、Standesamtに集めた必要書類を提出する時の話ですが
この段階で決めなくてはいけないことがたくさん出てくるので、そのことについてまとめます。
⑥予約の日にStandesamt(戸籍役場)に出頭し、必要書類を提出
まずは、お疲れ様でした!
長かった書類集めもおわり、書類を提出するための予約もすべて整いました。
次のステップは
前回取った予約の日にStandesamt(戸籍役場)へ行って、書類を提出することです。
今まで苦労して集めた書類、忘れないで持って行ってくださいね!
あとパスポートも忘れずに持って行ってください。
ここで必要書類に不備が見つかれば、訂正してもう一度予約を取り直すことになります。
必要書類が無事に全部そろえば、ここで結婚式の日取り や結婚後の姓 について決めます。
ここにまで来てやっと、結婚っぽい事を決める機会が増えてきます。
料金について
日本だと婚姻届を出して結婚することは無料ですが、ドイツではお金がかかります。
役所によって異なるかもしれませんが
私たちの場合は100ユーロ(約1万2千円) ほど取られました。
結婚するのにお金がかかるなんて、日本人からすると信じられませんが、、、手数料として取られるようです。
役所で働いている人の、お給料にでもなるんでしょうか。でもそれって、税金から出てるんじゃ、、、?うーん。
「お金取るんだったら、窓口の営業時間伸ばしてよ!」って思いますが
そうならないのがここ、ドイツ。
、、、あきらめましょう。
結婚式について
ここで言う結婚式とは、役所で行う結婚式のことです。
日本では婚姻届を提出するだけですが
ドイツではStandesamtの職員と共に、1時間ほどのセレモニー(結婚式)を行います。
結婚式の日取りの決め方
結婚式の日取りは、自分たちの予定とStandesamtの結婚式の予約状況を照らし合わせながら決めていきます。
もしStandesamtの予約がいっぱいだと、自分達が結婚したい日に結婚できないこともあります。
私達は特に何も考えずに日取りを決めてしまいましたが
役所での結婚式の日が今後の結婚記念日となるので、気にしたい方は慎重に。
特定の日に結婚したい場合は、早め早めに行動しましょう。
特に週末は役所の予定が埋まっていることが多く、長い間待たなければいけないことが多いようです。
また、ジューン・ブライドでおなじみの6月はドイツでも競争率が高いんだとか。
ちなみに
営業時間が極端に短いドイツのお役所ですが、結婚式は土日でもできます。
結婚式の日取りを決める際の注意
前の記事にも書きましたが
苦労して集めた必要書類は、発行日から6か月以内にStandesamtに提出しなければいけません。
私は書類を提出した2週間後には結婚式の予約を取ったので
その6か月の期限が書類を提出する日のことなのか、それとも役所での結婚式の日のことなのかは確認を取っていません。
もし結婚記念日にこだわりがあって、その日付が書類の発行日から6か月を超える場合はStandesamtに確認をしておいた方がいいかもしれません。
結婚式の招待客について
もし役所での結婚式に呼びたい人がいれば
役所で結婚式の予約を取る前に、招待客と予定の確認をしておく必要があります。
特に日本から人を呼びたい場合は
いくつか候補の日を選んでおくと、役所での結婚式の予定を決める際にスムーズです。
ただあくまでも役所での結婚式なので、大人数を呼ぶ必要はないと個人的には思います。
役所での結婚式で大人数を呼びたい場合、別の会場を別途料金を払って借りることになるからです。
私達の場合
役所での結婚式には日本からは人を呼ばず、後日披露宴を行った時に両親などをドイツに呼びました。
ちなみに
もし誰も呼びたくなければ、誰も呼ばないことも出来ます。
役所での結婚式と披露宴
役所での結婚式は、あくまでも結婚をするための手続きです。
役所での結婚式の他に披露宴を行いたい場合、役所の結婚式とは別の準備が必要です。
披露宴は、役所の結婚式と同じ日に行う人もいれば、別の日に行う人もいます。
上でも書きましたが、私達は役所での結婚式と披露宴は別の日に行いました。
証人について
ドイツでも日本同様、結婚の際には証人が必要となります。
ただ日本とは違い、証人も役所での結婚式に出席するよう求められます。
義務ではない ようですが、私達は役所の人に「結婚式には証人も連れて来い」と言われました。
結婚式の日に証人の身元確認を行うので、そのためだと思われます。
ただ証人とは言っても、形式上のものです。
証人を選ぶ基準というのは、特にありません。
結婚後、証人が新郎新婦のために何かをする必要もありません。
日本同様、知っている人であれば誰でも証人になれますし、国籍なども問われません。
私達の場合
私は日本人の友人を、旦那は自分の妹をそれぞれ証人として選びました。
結婚後の姓について
日本と同じようにどちらか一方の姓に統一することも出来ますが
ドイツでは夫婦別姓も認められています。
日本ではまだ夫婦別姓は認められていませんが
ドイツのような夫婦別姓が認められている国でその国の人と結婚した場合は、夫婦別姓のままで日本に婚姻届けを出すことが出来ます。
外国人配偶者は、日本の戸籍には乗らないからなのかもしれませんが、、、。
ちなみに、私達は夫婦別姓を選択しました。
旦那の名前、難しくてちゃんと発音さえ出来ないので、、、。
※夫婦同姓と夫婦別姓の間を取って、ダブルネームという選択もあるようです。
例えば佐藤花子さんがミュラーさんと結婚した場合、旧姓の佐藤をミドルネームとして「花子・ミュラー・佐藤」と名乗るような感じ。
ただ私は夫婦別姓にしたので、ミドルネームの事はよく分かりません。あしからず。
以下からは、夫婦別姓にすることのメリット・デメリットを書き出していきます。
夫婦別姓にすることのメリット
夫婦別姓を選択する最大のメリットとしては、いろいろな書類の名前の変更をしなくて良い という点です。
パスポートや銀行、その他ありとあらゆるすべての書類上の名前を変更しなければならないのはすごくめんど大変ですよね。
すでにドイツに住んでいるとなると、日本のみならずドイツでも名前の変更作業を行わなくてはならないので、、、気が遠くなる話ですね。
夫婦別姓にすることのデメリット
私達は今のところ、夫婦別姓にデメリットは感じていません。
あえて挙げるとすれば、例えば婚前に異性が同じ部屋で寝泊まりをしてはいけない国に旅行に行く場合。
そんな国があることにびっくりですが、イスラム圏ではよくあるそうです。
姓だけでは結婚しているかどうかの判断ができないので、ホテルの別の部屋に泊まらなくてはいけなくなる場合があるんだとか。
私達はまだ経験がありませんが、ホテル代が2倍になるのは嫌ですよね、、、。
ただ、その場合も結婚後に発給される「結婚証明書」という書類を持っていけば大丈夫です。
結婚証明書は、結婚式をしたStandesamt(戸籍役場)で発行してもらえます。
結婚証明書は、結婚した際に何枚か無料でもらえますが、追加で発行するのにはお金がかかります。
1通12ユーロ(約1400円)位でした。高い、、、。
ちなみに
海外旅行の際は結婚証明書を一応持って行きますが、今までに必要となったことは1度もありません。
イスラム教の国以外は、いらないのかな、、、。
子どもの姓に関すること
こちらはメリット・デメリットというよりは、夫婦別姓を選んだ際のルールとなります。
夫婦別姓を選んだ場合、子どもの姓はどうなるのか?
子どもが夫の姓を使うのか妻の姓を使うのかは、親が決められます。
ただし
同じ夫婦の間に生まれた子どもの姓は、皆同じものでなくてはいけません。
つまり
第一子が生まれた時に選んだ姓は、第二子以降子どもが何人産まれても子どもみんなの姓となります。
「同じ親を持つ兄弟姉妹に別々の姓を付けちゃダメだよ」って事ですね。
これがメリットかデメリットかというのは人それぞれだと思いますが
どちらかというとデメリットになることの方が多いかもしれませんね。
子どもの姓に選ばれなかった方の名前を持つ親は、ちょっとだけ仲間はずれな気分になりますし
子どもからしても、片親とは違う名前を持つことに違和感を覚えることもあるかもしれません。
夫婦別姓を選んだ場合、姓は後からでも変えることが出来るようですが、期限付きだと言われた、、、ような?
(役所の人が説明してくれたんですが、そこんとこのドイツ語がよく理解できませんでした、、、。)
私達にはまだ子どもがいないので、とりあえずこの問題は放置されていますが
家族にとって非常に重要な問題となりますので、結婚後の姓を決める際の参考にしてください。
次の記事につづきます。
長くなりましたが、今回は以上です。
次の記事では、結婚式当日についてまとめます。
おわり!
次の記事はこちらから:
【その4】結婚式当日↓
【その5】日本への結婚の報告↓