みなさんは、キリスト教徒ですか?
私は違います。
が、
キリスト教徒でない限りあまりなじみのないであろう
洗礼式
行く機会があったので
どんなものかレポートしたいと思います。
洗礼式とは
洗礼式とは
キリスト教に入信する人が一番最初に受ける儀式です。
英語っぽく言うとバプテスマ。
見てる、、、
めっちゃこっち見てる、、、
こっちの方がイケメン風ですね。
ちなみにどちらもイエスの洗礼だそうです。
髪が長い事以外は別人のようですね。
キリスト教でも宗派によって
洗礼のやり方はまちまちのようですが
とにかく水に全身、もしくは体の一部を浸けることによって
新しくクリスチャンとして生まれ変わる
という儀式らしいです。
これは
エンターテイメントな予感!
ちょっと期待。
素人によるキリスト教の宗派の違い
ドイツでも最大の宗教はキリスト教ですが
それぞれの州によって宗派が異なったりします。
キリスト教の「キ」の字も知らない超ド素人ですが
私がドイツに住み始めてなんとなく分かった宗派の違いをサクッと紹介します。
【カトリック】
バチカンを中心としている。
トップはローマ教皇。
ドイツ国内では南の方に多い。
【プロテスタント】
カトリックへの反抗から生まれた宗派。
ドイツでは「宗教改革」でおなじみのマルティン・ルターによって広められた。
信徒数はカトリックと同じぐらい。
【福音主義】
私の住んでいる北ドイツのハンブルグはこの宗派。
英語でいうとエヴァンゲリオン。かっこいい!
教会に通っている人は少ないイメージ
(ハンブルグ在住の福音主義の信徒で、毎週教会に通っている人はなんと約1%。クリスマスとか特別な行事の時だけ行くって人も多い。)
ちなみにドイツでは
宗派によって祝日も違います。
なぜかカトリックはキリスト教関係の祝日が多い。
カトリックである南ドイツが休みでも
福音主義のハンブルグでは普通に仕事、なんていうのもしょっちゅうあります。
南ドイツ、、、うらやましい!!
カトリックの幼児洗礼式
私が今回参加したのは
キリスト教の中でもカトリック教会
そのなかでも幼児洗礼という儀式でした。
つまり赤ちゃんの洗礼。
キリスト教徒じゃない私たちがなぜ洗礼式に立ち会うことになったのか
夏休みにクロアチアに車で行った時のこと。
家(ハンブルグ)からクロアチアまで
車でぶっ飛ばして14時間というところでしょうか。
日本で例えるなら
東京から網走までが直線距離で約1000キロ。
直線距離では同じぐらいですね。
ただ
新宿駅から網走刑務所までは
車で1日と10分かかるそうです。
参考までに。
クロアチアに行く道すがら
旦那が仕事(ストリートミュージシャン)するために寄ったオーストリアの街で
今回洗礼を受ける赤ちゃんのお母さんに
洗礼式での演奏要員としてスカウトされました。
場所はオーストリアのリエンツ
オーストリアの南東部
イタリアとの国境にほど近い東チロル地方にあるLienz(リエンツ)という街。
アルプス山脈のど真ん中にあり
切り立つ山々に囲まれた街。
この地域では一番大きな街ですが
人口は約1万3千人ほど。
ちなみに屋久島の人口も1万3千人ほど。
人口より街が大きく感じられるのは
観光客が多いから。
道行く車のナンバープレートをざっと見た感じ
一番多いのはご近所のイタリア人。
あとはドイツ人、オランダ人、スイス人などの北ヨーロッパからの観光客。
つまり
アジア人にはめっちゃマイナーな観光地。
アジア人、ほんと全っっ然いませんでしたね。
そのせいでめっっちゃじろじろ見られました。
逆に私がヨーロッパ人の観光地?みたいな。
リエンツの北側には
オーストリア最高峰Großglockner(グロースグロックナー山、標高3798mで富士山よりちょっとだけ高い!)があり
トレッキング客や登山客が多い感じでした。
旦那の仕事結果
ちなみにこの小さな街
めっちゃ稼げた!
間を開けつつ全部で一週間ほど居たのですが
1日で約6万円ほど稼げた日もありました。
ちなみにこれが今のところ
旦那のストリートミュージシャンとしての
1日に稼いだ最高額です。
洗礼式へ向かう準備
前置きが長くなりました。
前の晩はキャンプ場に泊まり
シャワーも浴びて準備万端。
実はかれこれ2週間ほどシャワー浴びてなかったので、、、;
(海には毎日入ってましたけどね!臭くはなかったですよ!本当ですよ!)
ちなみに
キャンプ場一晩33ユーロ(約3800円)。
あれ?
文字にしてみると結構安い??
普段の激安ネイチャー暮らしに馴れると
その時はあまりにも高く感じました。
でも(しぶしぶ)払いました。
さすがにシャワー浴びずに神聖な儀式に参加するのはね、ちょっとアレかと、、、
でも
湖沿いで景色は綺麗でした。
洗礼式当日
そんなこんなで洗礼式当日
※すべての写真に許可をいただいております。
会場となったのはこちらの小さな村の教会。
アルプスらしく周りには高い山に囲まれていました。
教会の入り口。
このピンク色の花
オーストリアの家の庭先やベランダでよく見ました。
オーストリア人のお気に入りでしょうか。
教会の敷地内はぐるっと墓地。
こっちもお花で綺麗に飾ってありました。
ヨーロッパは土葬のところが多いので
ここもそうかもしれません。 ヒィッ
民族衣装
今回私たちを洗礼に招待してくださったご家族。
一番右が本日の主役の赤ちゃんのお母さん。
こう見えて、三児の母!
わ、若い、、、!
みなさんオーストリアの民族衣装「ディアンドル」というものを着ています。
素敵ですね~。
ちなみに
国は違えど
南ドイツやリヒテンシュタインでも同じ民族衣装を着ています。
昔同じ国だった名残りでしょうね。
この衣装は
かの有名なビールの祭典・オクトーバーフェストのユニフォームでもあります。
この素敵な民族衣装ですが
1つ欠点が。
それは
胸が大きくないと似合わないということ。
貧乳の方は、潔く着るのは諦めましょう。
(私は、諦めました。)
ちなみに
男性は男性用の民族衣装があります。
「レーダーホーゼン」と呼ばれるこちらは
直訳すると「皮のズボン」。
写真は撮り忘れました。
男性陣はみんな着てました。
洗礼式という神聖な儀式で
大人がみんな半ズボンでとてもビックリしました。
以前女の人がこっちの男性用の民族衣装を着ているのを見たことがあって、とてもかわいかったので
私は買うとしたら迷わずこちらを選ぼうと思います。
ちなみに
こちらは貧乳でも大丈夫です。
よかった!
本日の主役
次の写真は
本日の主役と彼の叔母さん。
御年8か月。
彼も民族衣装のレーダーホーゼンを着ていますね。
写真では見えませんが
靴下が何気にプレッツェルでかわいかったです。
プレッツェルとは、こんなの↓
ドイツ発祥の焼き菓子です。
特別なキャンドル
こちらは主役のお姉ちゃん。
彼女が手に持っているのは
彼女が生まれたときに作った特別なキャンドルで
名前や誕生日が書いてあるそう。
子どもたちはみんな自分のキャンドルを持っていました。
大事に大事に保管して
特別な行事がある時だけ火をともすそうです。
神父さん
こちらは本日の神父さんと、お伴。
カトリックの神父さんは妻帯できないので
数が減っているそうです。
それゆえ小さな街では
1人の神父さんがいくつかの教会を掛け持ちすることもあるんだとか。
勝手に
1教会1神父
だと思っていたので
神父さんが人手不足だとは驚きでした。
教会前でお出迎えの儀式的なもの
教会に入る前のお出迎え。
旦那が演奏している間に
参列者が赤ちゃんのおでこを触ってます。
(どんな意味があるかは知りません。聞いておけば良かった、、、)
旦那が演奏した曲は
キリスト教には全く関係のない曲ですが
旦那もたいがいキリスト教徒じゃないので
讃美歌は弾けません。
でも
洗礼式にもふさわしく前向きで、いい感じの曲ってことで選びました。
教会内で洗礼式本番
教会内に移動しました。
神父さんからありがたいお言葉があった後
(私には何を言ってるのかさっぱりでしたが、、、)
とうとう水をかけるシーンに。
もう1回言いますが
動画うまく取れてなくてホントすいません!
慣れてないもので、、、;
洗礼式ってもっとこう、
バッシャーン
と水に浸かるのを想像してたんですが
おでこにチョロチョロっと水をかけるだけみたいです。
※宗派によるらしいです。
こうして無事
本日の主役はキリスト教徒の仲間入りをしたのでした。
洗礼式後のお食事会
洗礼式後のお食事会にも招待していただきました。
にんにくのスープ
豚のローストとパン入り団子(直訳)
サラダと、食後にはデザート付きでした!
(写真は撮るの忘れました)
いっぱい食べてお腹いっぱいだったので
食後の散歩に出たところ
出会いました。
あれ、
もしかしてさっき、、、?
「何見とんねん」
かわいかったけど
ちょっと罪悪感。
散歩から戻ると
洗礼ケーキ
なるものが用意されてました。
かわいい、、、!
けど
今さっき
ごはん+デザートまで食べたよね?
さすがに食べきれなかったので断ったら
親切にも包んでくれました。
もう、至れり尽くせり。
感想
式自体は形式みたいなものがあるようで
粗相をしないかドキドキしました。
例えるなら
お葬式でお焼香のやり方が分からなくてドキドキするあの感じ。
洗礼というものを初めて見た感想としては
「こんな感じか、、、うん。」
という感じでした。
全く宗教心がなくてすみません><
でも
一番驚いたのは
こんなに大事な家族の行事に
超部外者な私たちも誘ってくれたという事です。
私たちが来たことをとても喜んでくださり
お食事会にも招待してくれました。
私たち、超部外者なのに。
実際
式にもお食事会にも
親戚の人たちしかいなかった。
だって
考えてもみてください。
自分の結婚式や
家族のお葬式に
赤の他人って、招待するか?
しないですよね。
そんな家族の行事に招待してくれて
その上すごく良くしてくれました。
実際
いろんな人と話せてすごく楽しかった!
ドイツ語がそんなに出来るわけでもないのに
オーストリア訛りのドイツ語
理解するのちょっと大変だったけど、、、;
結論
オーストリア人、めっちゃオープン!
そして超いい人たち!!
そんな姿勢、私も見習いたいです。
そして洗礼式では
スプラッシュを期待してはいけません。
長いのに読んでくださってありがとうございました!
おわり!