バスカー?なにそれ?おいしいの?
今回はバスカーの経営学
すなわち
バスカーのストラテジー(経営戦略)
について書いていきます。
【前回までの記事はこちらから】
その1:バスカーに対する自治体のルール↓
その2:バスカーの職場↓
※この記事はあくまで個人の経験を元に書いています。
バスカーのストラテジーって?
どんな企業にも
またどんな個人事業主にも
経営戦略ってありますよね。
路上で働くバスカーにも
やっぱりあります
経営戦略。
ちょっと硬い言葉ですが
つまり
「どうやったら効率よく稼げるか?」
ってことです。
例えば
少しだけ例を挙げてみます。
1人でギターを弾き語るスタイルのバスカーであれば
人が多く、音の散ってしまう広場などよりは
人が少ない狭いストリートで
ビルなどに音を反響させてながら
少ないターゲットに向けて演奏した方が効果的かもしれません。
逆に
グループで管楽器を演奏するようなブラスバンド系バスカーにとっては
人が少なくて狭いストリートよりも
人がたくさんいてスペースも十分にある大通りや広場、公園の方が向いているかもしれません。
ただし!
大人数のブラスバンド系バスカーでも
狭い道を数の暴力で塞いで
聴衆を集めるような方法もあるだろうし
狭い道をマーチのように行進しながら演奏する、
というのもあるかも。
結論:ストラテジーは、人それぞれ
これはもう十人十色
バスカーごとにいろんなストラテジーがあります。
ストラテジーを決めるのは
バスカー個々の演奏スタイルや
曲を聴いてもらうターゲットによるようです。
旦那の演奏スタイルとストラテジー
では、私の旦那はどうなのか?
例として、彼の演奏スタイル&ストラテジーを紹介したいと思います。
演奏スタイル
北ドイツの海沿いの遊歩道にて
- 1人(たまにマンドリン奏者と一緒に仕事することも)
- 歌
- ギター
- ハーモニカ
- カホン(箱のような打楽器。座って使う。旦那はフットペダル付きのものを使っています。上の写真参照)
- 音楽のスタイルはフォークが多い
- 演奏曲は自分の曲+昔の曲が多い(ビートルズ、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクルなど)
こんな感じ。
ストラテジー
上記の演奏スタイルを踏まえて
彼のバスカーとしてのストラテジーとはどんなものか?
それは
- ドイツ、オーストリアで演奏(言葉が通じて楽だから。聴衆とのコミュニケーションもとりやすい。)
- 車両通行禁止の歩行者専用道路で演奏(歩行者天国、つまり「ホコ天」ですね。車が来ない方がうるさくないので。)
- ターゲットの年齢層は高め(演奏曲に昔の曲が多いため。)
- それを踏まえ、朝や昼の時間帯に演奏することが多い(ターゲットは主婦や年金生活の方、旅行者。また子どもに好かれることも多いので、子連れの家族。)
そして、最近旦那が発見したお気に入りストラテジーは
- 小さな街
これです。
理由は
- トラブルが少ない。
- 他のバスカーが少ない。
というのが大きいみたいです。
あと
小さな街のホコ天は規模が小さいので
演奏場所が探しやすいんだとか。
人がたくさんいる大きな街を好むバスカーはたくさんいますが
いるからこそ、あえて小さい街で演奏するのが好きなようです。
((あんまりこのストラテジーが世間にバレちゃうと仕事場少なくなっちゃうからほどほどにね☆ by旦那))
次回に続きます
次回は
同業者である他のバスカーとの関係について書いていきます。
おわり!
次の記事はこちらから↓
その4:同業者との関係↓
その5:バスカーに起こるトラブル↓