ホリエモンこと堀江貴文氏がヴィーガン(絶対菜食主義者)を批判したことが話題になっています。
このニュース&ツイートを読んで、非常に不快な思いがしました。
なぜこんなにも攻撃的なのか。
「アホ」だの「潰す」だの、、、。
私も以前、ヴィーガンに対する違和感を記事に書いた
私も以前「ヴィーガンに対して違和感を感じること」という記事を書いたことがあります。
ヴィーガンの友達を傍で見ていて感じた違和感を記事にしたのですが
この記事には、ヴィーガンやヴィーガンではない多くの方からコメントをいただきました。
どれも、とても参考になるコメントばかりでした。
それから、私なりにいろいろとヴィーガンについて考えました。
コメントでヴィーガンの方から推薦していただいた「アースリング」という映画も観ました。
「私たちの食べているもの・着ているものは、どこからどのようにしてやって来るのか?」
私自身はヴィーガンではありませんが
ヴィーガンの人がなぜその道を選んだのか、この映画を観て納得しました。
私が以前書いた記事は、ヴィーガンの人を周りから見ていて感じた違和感について書きましたが
この記事のおかげでヴィーガンの人からすると私の考えの方に「違和感」を感じるのだということを理解することが出来ました。
様々な意見があるのはいいこと
上記の記事には批判的なコメントも多く寄せられましたが
それでも、記事を書いたことは後悔していません。
それはその時の私が本当に感じたことだからです。
様々な意見があることはいいことです。
様々な異なる意見を交換することで、自分の視野が広がっていくからです。
私が書いたヴィーガンへの違和感に関する記事で、実際にヴィーガンの方からの意見をいただけたことで
普段はあまり考えない「自分が食べているものがどのようにして作られているのか」ということや、アニマルライツの問題について考えるきっかけを得ることも出来ました。
様々な意見があることは、いいことです。
それは食生活においてもそうだし、ライフスタイルにしてもそうだし、宗教に関してもそうです。
人が何を信じ実行するかはその人の自由で、それは多くの国の憲法にも保証されていることだからです。
批判するのが悪いわけではない
他人の考えや行動に対して反対意見を持つのは、悪い事ではありません。
むしろ、非常に大切な事です。
世の中のあらゆる事は、批判される事によって改善されてきました。
商品だって、そうですよね。
「ここが使いづらい」という批判があれば、その意見を参考に改良されていきます。
ホリエモンがやってるのは、脅迫。
自分の意見を持ったり、人を批判するのは自由ですが
ホリエモンがやってるのは、脅迫。
「潰す」っていうのは、どういう事なんでしょうか。
自分の考えだけが正しいと信じ、他の意見に耳を貸さなくなるのは危険なこと
ヴィーガンの良さを訴える書き込みには「嘘つけ笑笑」「叩きまくるよ」「宗教みたいなもんだからな」と反論。
引用:上記LivedoorNEWSより
ホリエモンは「自分が肉を食べたいから、肉食に反対のヴィーガンは潰す」と言っているわけですが
自分の考えだけが正しいと信じ、他の意見に耳を貸さないのは危険な事です。
自分だけが正しいと信じ続けた例
突然ですが
ポル・ポトが40年前にカンボジアで自国民に対して行った大虐殺についてご存知ですか。
当時国の首相だったポル・ポトは「原始共産主義社会」、つまり原始時代のような、国民全員が食料の獲得に従事し、食物から衣服まですべてを全員が共有し、私有財産を許さないとする考え方に固執していました。
そんな原始的な社会を実現させるため、ポル・ポトは貨幣を廃止し、都市住民を農村に強制移住させて農民にし、また資本主義の文明の利器を全て一掃しました。
すると、どうなったのか?
国民は農業や灌漑施設の建設などの重労働を全て手作業で行うことになり、多くの人が過酷な重労働のために苦しみました。
苦労して手作業で作った米も、武器調達のために輸出され、多くの国民が飢餓や栄養失調、過労などで死にました。
そのような惨状を目の当たりにしたポル・ポトは
「国が上手くいかないのは裏切り者がいるからだ」と、医師や教師などの知識階級をはじめ、僧侶、しまいには字を読み書きできるという理由だけで善良な市民までをもスパイだと疑い、強制収容所に送り次々と虐殺していきました。
「資本主義の垢にまみれていないから」という理由で、ポル・ポトは子供を重用しますが
スパイだと疑われた大人を死に追いやる役目までをも子どもが行っていた程、カンボジアの成人人口は減少していきました。
ポル・ポト政権下での死傷者数はさまざまに推計されていますが
ベトナムがポル・ポトからカンボジアを解放した1979年には、国民の85%が14歳以下の子どもであったとも言われており、現在でも国土を掘り起こせば多くの遺体が発掘されます。
そしてポル・ポトの自国民大虐殺から40年経った今でも、カンボジアは知識階級の不足によってその発展を妨げられています。
フィリップ ショート 白水社 2008-02-01
、、、ポル・ポトの話が長くなりました。
(カンボジアに行った時に知ってビックリしたので、書きたかったってのもあるんですが。)
「自分が信じているものだけが正しく、それ以外は正しくない。」
そう「考える」のは個人の自由ですが
だからと言ってその他の意見に耳を貸さないのは、非常に危険だという話の例でした。
まとめ:「みんなちがって、みんないい」はず
金子みすずの「わたしと小鳥とすずと」という有名な詩があります。
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
この世には様々な人がいて、多様な考え方があっていいはずです。
そのことが、人間の生活や文化を豊かにしていくのだから。
ホリエモンが「ヴィーガンは間違っている」と考えること自体も、別に悪いことではありませんが
自分だけが正しいと信じ、他の意見に耳を貸さないのはどうかと思う。
うーん 、、、
ホリエモンとかいうしょうもない人のことについて、ダラダラと書いてしまいました。
(半分はポル・ポトについてでしたが。)
本人からしたら炎上芸のつもりなんでしょうが、それにしても胸糞悪くて。
この人、なんでこんなに攻撃的なんでしょうね。
言い方、気を付けてー。
というかこの人、頭のいいキャラかと思ってたけど。
「ヴィーガンとかまじ健康に悪いと思うよ」
↑ってのも根拠がなし、自分で「思ってる」だけなんじゃない?そしてヴィーガンは健康法ではないから、健康に良い・悪いの解釈は違う。
「劣悪な環境でそだった肉はマズイからね。」
↑とか、それこそ劣悪な環境で育った肉とちゃんとした環境で育った肉食べ比べたことあんのか?って話だし
「ビーガンとか放射脳クラスタはほんと科学的知識のないアホが多い傾向にあるな。」
↑ビーガンのどの部分についての科学的根拠?健康面に関しての?だったら「うまい肉をたらふく食べる」ことが体にいい科学的根拠もあるの?そしてヴィーガンは健康法ではないから(以下略)
「こんな奴らのために美味しい肉を食べられない世の中にしたくないので、徹底的に潰します。」
↑そもそもヴィーガニズムという考え方があることで、美味しいお肉が食べられなくなると本気で思ってるのか?っつー話ですよ。
なんか、「潰す」という言葉のチョイスもすごくDQNっぽいし
そもそもお前にヴィーガンを潰す力なんかないだろ!って話です。
あー、ちょっとスッキリした。
人の食生活に口を出すのは良くないことだと思いますよ、ホリエモンさん。
おわり!