ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

ベトナム人は外国人が嫌いなのか?ベトナム人の外国人への対応について感じたこと

15日間、南ベトナムの海沿いをバイクに乗って旅行していました。

ベトナムに来るのは初めてだったんですが
15日間という短い間に、大きい街から小さい街まで様々な所を見て回りました。
 
旅行中、数多くの現地の人にも出会ったのですが
その中でもベトナム人の外国人に対する反応が、他の東南アジアの国とは少し違うなぁ と感じたので
今回の記事では、ベトナム人の外国人に対する態度について感じたこと を書いていきます。
 
 
※今回の記事はあくまで私の私感です。
 
国ごとに特徴はあるにしても、その中には様々な人が居ます。
カテゴライズ出来ないことは分かっていますが、それでも私が感じたことについて、言葉に直して書いていきます。
 

近隣諸国との比較

比較のため、まずは東南アジアの中でも行ったことのあるタイとカンボジアについて、彼らの外国人に対する反応について書いていきます。
 

タイの場合

タイはベトナムに行く前に1ヶ月間、また2年前にも2ヶ月ほど行ったことがあります。
 
タイ人の場合、例えばバンコク、特にカオサンロードなどで外国人を相手に商売している現地の方を見て感じたのは
「外国人に疲れているなぁ」
という印象でした。
 
バンコクはパリよりも多くの観光客が訪れる観光都市で、年間を通じて多くの外国人が訪れます。
 
タイに来る外国人が多いだけに、横柄な観光客から不快な態度を取られたという経験ももきっと多いのだと思います。
 
さすがに「微笑みの国」と言われるだけあって、ニッコリと優しく接してくれる方もたくさんいますが
レストランや商店、ゲストハウスなど、観光客を相手にする場所で働く現地の人からは外国人を軽蔑するような目線・態度も見られました。
 
ただ、観光客の比較的少ない地方に行くと様子はまた変わります。
 
私達は特に北部タイの山の中が好きで、多くの日数をかけてバイクで見て回りました。
 
北部タイの観光客の少ない町では、人々は本当にフレンドリーでした。
 
言葉が通じなくてもなんとか分かろうと努力してくれたり、見ず知らずの私達にお酒を振舞ってくれたりもしょっちゅうでした。
(もしかしたら、酔ってただけかもしれませんが、、、。)
 
ただ、外国人料金はどこに行っても少なからずありました。

タイはいい意味でも悪い意味でも「観光客慣れしている」 という印象を各地で受けました。
 

カンボジアの場合

ベトナムの後には、カンボジアにも行きました。
 
カンボジアに行くのは初めてで、しかもいろいろと見て回った訳ではないので一概には言えませんが
それでもカンボジア人はシャイだけどとても真面目で誠実な人が多いという印象を受けました。
 
カンボジア人はシャイで、タイ人のように誰にでも微笑んでくれる訳ではないですが
打ち解けてくれた時に見せるはにかんだ笑顔が何とも素敵で可愛いです。
(そして余談ですが、カンボジアにはイケメンが多い。)
 
ただ、外国人料金に関してはタイよりもエグいと感じました。
通貨としてアメリカドルが普及しているからか、物価も全体的に見るとタイよりも割高でした。
 
カンボジア人はタイ人ほど観光客慣れしている訳ではなく
それ故シャイでウブな可愛らしい対応がある反面、外国人に対する値段設定などはタイのそれと比べるとあからさまだと感じました。
 

ベトナム人の外国人への対応

で、本題のベトナム人。
 
ベトナムも、すごくいい人が多かったのは事実です。
 
英語が話せる人と話せない人の差は大きいですが、それでも対応がとても丁寧でした。
英語が喋れないとシャイで引っ込み思案になってしまう点が、日本人と似ているなぁ、なんて思いました。
 
またベトナムに滞在したのは15日間という短い間でしたが
現地の方との心のこもった交流という点では、タイよりもカンボジアよりもベトナム人との方が多かったです。

こちらの記事にも書きましたが
サプライズプレゼントをもらったり、一緒に音楽を演奏して楽しんだりしました。
 
また、道を通るだけでも「ハロー!」とニコニコ元気に声をかけてくれたのも、ベトナムが1番多かったです。
 
特に子ども達が非常にフレンドリーで、「ハロー!」の次には必ず「What's your name?」と聞かれました。ほぼ必ず。
 
子どもなので英語が話せる子はもちろん少ないのですが、それでも必ず名前は聞かれました。
学校で、そういう風に教わってるのかな、、、?
とにかく子ども達が積極的で、とても可愛かったです。
 
都市部に住むベトナム人は外国人にも慣れているようで、特に気になることはなかったのですが
気になったのが、田舎に住む現地の方々。
 

ベトナムの田舎町での話

海沿いの「ラギ」という町を訪れた時のこと。
 
街に夕ご飯を食べに出かけたのですが、なかなかレストランが見つからない。
 
私+ドイツ人の旦那と、旦那の友達(こちらもドイツ人)で2台のバイクに乗って、レストランを探すためにウロウロしていたのですが
途中で小さな住宅街に迷い込んでしまいました。

こちらは違う町の写真ですが、こんな感じの住宅街でした。
 
道はバイクが2台すれ違えるかどうかというくらい狭く、入り組んでいてなかなか出口が見つかりません。
 
道沿いには家が立ち並んでいて、夕飯時ということもあり多くの人が家の前で料理をしたり、座って雑談をしていました。
 
住宅街なので速度を落として走行していたのですが
家の前でくつろいでいる人々は、外国人がバイクに乗って走っている姿を驚いたような不思議な目で眺めていました。
 
行き違いざまに「ハロー」と声をかけてくれる人もいました。
 
大体半分くらいの人が微笑んだり悪意のない目で私達を眺めていましたが
残りの半分の人は、そうではありませんでした。
 
見るからに恨めしそうな目で私達を眺め、何事かを叫んでくる人もいました。
 
この約半分の人の反応に、私達はビックリしてしまいました。
 
確かに観光客があまり来ない場所だし、特に見た目格好の違うドイツ人2人が住宅エリアに入り込んだことが不愉快だったのかもしれません。
 
ただ、一部の人の目は驚きの目というよりは憎しみのこもった目という方がしっくりくるような眼差しでした。
 
とにかくその住宅街でもレストランは見当たらなかったので、屋台でバインミーというベトナム風サンドイッチを買い公園で食べることにしました。
 
公園にはサッカーをする子ども達や、健康のためか公園内を早足に歩く人達などがいました。
 
私達は公園のベンチに座りバインミーを食べていたんですが、子ども達は相変わらずフレンドリーでした。
 
ただ、公園内を散歩する一部の人達は、私達の前を通り過ぎるたびに私達のことを睨んできました。
 

私の見解

上記のようなことが、ベトナムの田舎町では度々起こりました。
 
そして、現地の方からプレゼントをもらったり一緒に音楽を演奏したりと楽しい時間を過ごしたのもまた、ベトナムの田舎町での出来事でした。
 
フレンドリーな人とそうでない人の差が激しすぎて、最初はとても驚きました。
 
日本でも、外国人(特に西洋人)が居るべきではない場所(例えば田舎にある住宅エリアなど)で外国人を見かけた時は驚き、訝しげな目を彼らに向けることはあると思います。
 
が、ベトナムで受けた視線は、そのような性質のものとは少し違うという印象を受けました。
 
睨むような、恨むような、悪意のこもった視線でした。
 
そのことから、もしかしたら一部のベトナム人は外国人を恨んでいるのかもしれない という気持ちになりました。

f:id:akane1033:20180314132810j:plain

 

ただこれはベトナムの歴史を考えると無理もないことなのかもしれません。

アメリカと戦い多くの犠牲を生んだベトナム戦争が終わったのが、まだほんの40年ほど前。
 
枯葉剤などの影響で、現在でも先の戦争のために苦しんでいる人がベトナムにはたくさんいます。
 
その事を考えると、アメリカ人に容姿の似ている西洋人に複雑な感情を抱くのも無理はない話なのではないか、と。
 

ベトナムは日々変わってきている

ただ、40年という月日は短いものでもありません。
 
ベトナム戦争を直接経験していない若い世代が、大多数になりつつあります。
 
そんな中で、特に都市部に住む若い世代の人からは、積極的に前を向いていこうという気持ちがヒシヒシと感じられました。
 
つまり英語を学び、アメリカとも上手くやっていこうという未来への希望 を。
 

ホーチミン市に住む家族の話

旅行中、ブンタウという町のレストランで食事をしていたところ
ホーチミン在住だという女性と子ども3人に話しかけられました。
 
彼らは英語の勉強中ということで、英語の練習をするために私達(というか、主に欧米顔の旦那と友達)に話しかけたそうです。
 
とても、いい人達でした。
 
子ども達はシャイで、「What's your name?」の後はなんだかモジモジしていましたが、それもどんどんと打ち解けていきました。
 
その時ご飯を食べていたレストランも、どちらかと言えば現地の方が行くようなレストランだったのですが
恥ずかしがりながらも、英語を練習したいという思いで話しかけてくれた彼らのことをとても素敵だと感じました。
 

ベトナムで英語教師として働いていたアメリカ人の話

またタイを旅行中、ホーチミン市で英語の講師として働いていたというアメリカ人に出会いました。
 
彼が言うには「ベトナムは英語講師として働くのに最高の国であった」ということでした。
 
人は親切でフレンドリーだし、給料はいい。
「王様のように暮らすことが出来た」と、彼は言っていました。
 
このことからもベトナムが過去を振り返るばかりでなく、英語を学び、アメリカとも良い関係を築いていこうという気持ちを強く持っていることがうかがえます。
 
(余談ですが
彼は日本の学校でもALT(外国人英語指導助手)として働いていたことがあるそうです。
 
ベトナムと比べると、日本での仕事は全く良くなかったという話もしていました。
 
給料は安いし、拘束時間は長い。
希望の勤務地で働くことは出来ず、日本式の様々なルール(例えば、スーツ着用など)があり
ベトナムでの勤務と比べると、辛いことが多かったですようです。
 
この辺は、日本の変わっていかなければいけない点かもしれませんね。)
 

まとめ

今回の記事では
ベトナム人の外国人に対する態度について感じたこと を書きました。
 
冒頭にも書きましたが、今回の記事はあくまで私の私感です。
 
「ベトナムが〜」と言っても様々な人が居ますし、一概には言えないことなのは重々承知なのですが
それでも感じた違和感を書き出してみました。
 
まだまだ観光客の少ないベトナムの田舎町では
外国人観光客はビジネスチャンスというよりは、ベトナム戦争時に仲間をたくさん殺した鬼畜として見ている人が、もしかしたらいるのかもしれません。
 
ただ、特に若い世代からは英語を学び諸外国とも上手くやっていきたいというような気持ちも感じることが出来ました。
 
ただこれはあくまで私が感じたことなので、本当かどうかは分からないんですけどね。
 
ベトナム人の外国人に対する感情について分かる方がいたら、説明してくださると大変嬉しいです。
 
長文駄文になりましたが、読んでくださりありがとうございます。
 
おわり!