ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

ドイツ在住6年、29歳。2015年に8年付き合ったドイツ人スリートミュージシャンと結婚しました。ヒッピーな旦那のライフスタイルについていくため、日々奮闘中。2017年4月、ハンブルクからハルツ山地というドイツの田舎に引っ越しました。

FKKは風俗(だけ)じゃない!ドイツ在住者が見た、本当のFKK

以前、こんな記事を書きました。

 

ドイツがトランプ大統領に宛てた(という設定の)ビデオです。

 

このビデオの中にFKKという単語が出てくるんですが

そのFKKについて、ブックマークのコメント欄でこんなコメントをいただきました。

 

FKKってドイツ独特の風俗。詳しくは「FKK ドイツ」でググりなはれσ(^_^;)

 

「え!?」ってなりました。

 

早速「FKK ドイツ」で調べると

出るわ出るわ、イカガワシイ情報が、、、、、!

 

私はその時、なぜか少し悲しくなりました。

「ドイツのFKKが、多くの日本人に誤解されている、、、!と。

 

いや、もちろん私が知らないだけで

そんな名前の風俗も、ドイツにはあるのかもしれませんが。

 

FKKの本来の意味は、全然違います。

 

そんな訳で今回は

ドイツ在住6年目の私が見た、ドイツのFKK本来の意味について書こうと思います。

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FKKとは?

ドイツ語でFreikörperkultur(フライエ・ケルパー・クルトューア)。

訳してFKKです。

ドイツ語では「エフ・カー・カー」と発音します。

 

Freikörperkulturは

日本語に訳すと「裸体主義」「ヌーディスト」ということになりますが

直訳すると、「自由な体の文化」となります。

 

基本的には全裸が好きだったり、全裸で過ごす人のことですが

重要なのは、ドイツ版ウィキペディアの最初の部分にも書かれているこの点。

Anliegen dabei ist die Freude am Erlebnis der Natur oder auch am Nacktsein selbst, ohne das zwangsläufig mit Sexualität in Verbindung zu bringen.

 

ざっくり訳すと

(FKKについて)注意したいのは、自然を経験することの喜びや、ただ単に裸でいることの喜びが、性的関心に結び付かない点である。

 

つまりFKKは性的関心とは関係ない、という点が前提になります。

 

2つの裸体主義

一言で「裸体主義」と言っても

英語では2つの言葉に分けられます。

 

すなわち

Nudism(ヌーディズム)Naturism(ナチュリズム)です。

 

ヌーディズムとは:

全裸でありながら、服を着た状態と全く同じように過ごすこと。

 

ナチュリズムとは:

裸体主義の中でも、自然との関わりを強調している言葉。

 

ドイツのFKKは

後者のナチュリズムの要素が強く、自然との関わりが大きいのが特徴です。

 

【私のFKK体験談①】裸で泳ぎたがる旦那とその両親

私のFKK体験は、旦那と出会った時から始まりました。

 

何を隠そう、旦那は軽くFKKです。

 

自ら「俺は裸体主義者だ!」と名乗っているわけではありませんが

特に裸で泳ぐのが大好きです。

 

旦那は元ヒッピーなので

「ヒッピーって、そんなもんなのかな、、、」と最初は思っていたんですが

旦那の家族までもが裸で泳ぎ出した時は、さすがにビックリしました。

(旦那の両親はヒッピーではないです。) 

 

旦那の実家の近くに、採掘によってできた深ーい池があるんですが

以前そこに泳ぎに行った時の事。

 

池までのドライブでは、もちろんみんな服を着ていましたが

池に着いた途端、なんとみんな躊躇いもなく脱ぎ出すじゃないですか。

 

旦那も、旦那の父も、旦那の母までも。

 

池の真ん中では、若者がウェットスーツに身を包みスキューバダイビングなどやっていたんですが

(スキューバ出来る位、池は深いそうです)

そんなのお構いなしに、裸の老体を池に投げ打つ旦那の両親。

 

そうなると、家族の中で1人だけ水着着てるのもおかしいので

まあ私も、、、脱ぎますよね。

 

人がいない所野外で裸で泳いだ経験は結構たくさんあるので

裸で泳ぐこと自体はそう恥ずかしくもなかったんですが

さすがに、人がいる所で裸で泳ぐのは初めての経験でした。

 

最初は「いいのか???」と思ったんですが

なんたって、現地の人(旦那の両親)がやってるんだから。

間違ってることもないだろう、、、と思うことにしました。

 

スキューバをしていた若者も

距離的には離れていたし、別に気にはしていない様子でした。

 

【私のFKK体験談②】ポツダムにて:老若男女が裸で泳ぐ湖

別の年の夏

私のFKK体験を裏付けする出来事がありました。

 

旧東ドイツにある、ポツダムという街に行った時のこと。

 

ポツダム宣言が書かれたという有名な建物の近くにあるに泳ぎに出かけました。

 

公園内にある湖で、木々が生い茂る素敵な場所だったんですが

その大きな湖の一辺に広がっていたのは

老若男女、裸の白人たち。

 

裸で泳ぐ、母と子

裸でレジャーシートに座って話し込む、男女のグループ

裸で大の字になって昼寝する、おじいいちゃん

裸で横たわって本を読む、おばあちゃん、、、、、

 

赤の他人が、太陽の降り注ぐ真っ昼間に外を裸でウロウロしている光景は、かなり異様に映りました。。

 

、、、、、が。

どうやら、それが異様だと思っているのは私だけのようでした。

 

私たちが行った湖の一角は

観光客というよりは地元の人が多く

みんな慣れたように裸でくつろいでいました。

 

「これがいわゆるヌーディスト・ビーチ、、、?」

と思ったんですが

別にそこはヌーディスト・ビーチではなく

水着を着て泳いでいる人も(ちょっとだけでしたが)いました。

 

私はここでも裸で泳ぎました。

 

見たところアジア人は私1人でしたが

特に変な目で見られるようなこともありませんでした。

 

私が見た、ドイツでの本当のFKK

私がポツダムで見た、裸でくつろぐ人たちは

「裸で全身に太陽を浴びるのが好き」

「裸で泳ぐ感覚が好き」

「裸の体に、そよ風が当たるのが好き」

といったような感覚の人たちが多かったのだと思います。

 

夏が短いドイツだからこそ

言葉通り、「夏を全身で楽しむ」ことをしているのだと感じました。

 

そこには性的な雰囲気は一切なく、

夏を楽しむ人たちの穏やかな空気だけが流れていました。

 

 

統計によると

引用:Freikörperkulturドイツ版ウィキペディアより

 

ドイツのFKK協会によると

2008年の会員数は約4万5千人。

 

また

約700万人ほどのドイツ人が裸で泳ぐことに賛成だそうです。

 

そして、2014年の調査によると

ドイツは世界で最もヌードに寛容な国だとされています。

 

なんと

回答者の3分の1公共の場で裸になったことがあると答えたんだとか。

 

そんなヌードに寛容な国ドイツでは

年間約10万人の人がFKKに関するリゾートを利用するそうです。

 

「FKKに関するリゾート」というのは

裸でいることが許されたキャンプ場ゴルフコースジムまたはクルーズなどです。

 

ただし:ドイツ人が全員FKKというわけではない

当たり前のことですが

世界で最もヌードに寛容な国であっても、ドイツ人が全員FKKなわけではありません。

 

旧東ドイツ地域の方が、FKKに耐性がある

旦那の両親と行った池も

ポツダムの湖も

どちらの場所も旧東ドイツの地域でした。

 

旧東ドイツでは

公共の場で裸で泳ぐことは、レクリエーションの要素はあれど、犯罪であるという感覚はなかったようです。

 

私の経験からも、東ドイツの慣習からも

どうやら旧東ドイツ地域の方が、裸で泳ぐことに対しては寛容なようです。

 

確かに

私が住んでいるハンブルグ(旧西ドイツ)では

裸で泳いでいる人は、そこま多くは見かけませんでした。

(裸で泳いでいる人もいましたが、旧東ドイツ地域より少なかったです。)

 

ちなみに:ドイツのサウナ

FKKから話が少し逸れますが

ドイツにあるサウナ施設は、男女共用着衣不可な所がほとんどです。

 

つまり男性も女性も裸で、一緒のサウナに入ります。

 

サウナ施設は、スイミングプールと併設の所が多いのですが

プールに入るときは水着を着用せねばならず

サウナに入るときは、水着着用不可。

 

プールからサウナに移動するときは

一旦着ている水着を脱がなければなりません。

 

衛生上、サウナでは水着着用禁止のルールがあるようですが、、、

不思議ですよね。

 

私はまだ男女混合のサウナには行ったことがないのですが

男女混合サウナに1人で行ったというツワモノ日本人女子の話によると

男性にジロジロみられて嫌だった、とのことでした。

 

裸に寛容なドイツ人と言えど

全員が全員、FKKなわけではないことが分かると思います。

 

ちなみに

「異性と裸でサウナに入るなんてイヤ!」

という人は、どこのサウナにも大体「女性専用の日」「男性専用の日」というのがあります。

 

私は1度だけ、サウナの「女性専用の日」に行ったことがありますが

、、、感じとしては、日本の銭湯そのものでした。

 

 FKKのルール

FKKは、ドイツ中どこでも通用するわけではありません。

ルールブックなどがあるわけではありませんが

私が実際に見て感じたFKKのルールについて書きます。

 

①FKKが許される場所

FKKが許されているのは、大体がなどの泳ぎ場です。

また、キャンプ場野外フェスなどでも許されている場合があります。

ドイツ人がいくら裸に寛容だからと言って、街中では裸になりません。

状況を確認して、もし裸で泳いでいる人がいれば、そこはFKKに寛容な場所だと思っていいと思います。 

 

②人の裸をジロジロ見ない

これは一番重要なルールです。

 

③見せつけない

FKKは、見せることが目的ではありません。

裸で居ることが許されていると言えど、人を不愉快にさせるような行動は厳禁です。

 

④水着で泳ぐことも、裸で泳ぐこともどちらも許されている

大抵の場所は、水着で泳ぐことも裸で泳ぐことも許されています。

裸で泳ぐことに抵抗を感じるのであれば、周りが全員裸であろうと水着を着て大丈夫です。

もちろん場所によりけりなので、その場所のルールに従うべきですが

各人の自由を尊重することが大切です。

 

抗議活動としてのFKK

またFKKは、抗議政治活動に使われる場合もあります。

 

ドイツではありませんが

一番有名なのは「World Naked Bike Ride」と呼ばれる、世界各地で開催されるイベントです。

 

このイベントは

自分が許容できる限りの裸で、街中を自転車(またはローラースケート、スケートボードなど)に乗って走り回るというもので

本来は環境問題(車からでる排ガスなど)に対する抗議運動ですが

最近ではその奇抜さから、抗議活動というよりは楽しんで参加する人の方が多いようです。

 

まとめ

今回は

ドイツ在住6年目の私が経験した、本来のFKKの意味について書きました。

 

裸で泳ぐことを推奨するわけではありませんが

大自然の中を、生まれたままの姿で泳ぐのはとても気持ちがいいことです。

 

そういった本当の意味でのFKKが、ドイツの風俗と混同されていることがなんとなく嫌だったので、今回の記事を書きました。

 

FKKという名前の風俗も本当にあるのだとは思いますが

ドイツでそのような話は聞いたことがありませんし

ドイツ版ウィキペディア内にも、そのような風俗に関する記述は見つかりませんでした。

 

なので、ドイツでFKKといえば

ナチュリスト的な、「裸と自然の繋がり」を意味する言葉として使われることの方が多いです。

 

おわり!