ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

同性の友達と一緒に人生を歩むことは可能なのだろうか【まほろ駅前シリーズを観た感想・ネタバレなし】

三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」という作品を読みました。

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「まほろ駅前多田便利軒」はシリーズ化されており

このシリーズを基に、瑛太松田龍平主演で2本の映画テレビドラマも制作されています。

 

全部一気に観てしまった、、、!

時間があるって、恐ろしい、、、 

 

とてもおもしろかったです。

 

今回は

「まほろ駅前シリーズ」を読んで、観て感じた

同性同士の友情について書きたいと思います。

 

※まほろ駅前シリーズのレビューではないので、作品とは関係のない話も多いです。あしからず。

 

対照的な2人が一緒に生活しながら便利屋をする話

物語は「まほろ市」という架空の街(モデルは町田市だそうですが)の駅前で便利屋を営む多田(瑛太)の元に

学生時代の同級生・行天(松田龍平)が突然転がり込んでくることで始まります。

 

多田は突然やって来たこの居候に迷惑しながらも、事務所兼自宅(フロなし)で生活を共にし

便利屋としての依頼を一緒にこなしていくという話です。

 

瑛太と松田龍平、2人(のイケメン)が織りなす奇妙な友情

この映画の見ていて惹かれた点は

面倒見の良い多田(瑛太)と、何を考えているのか分からないおしゃべりな行天(松田龍平)

全く性格の異なる男2人の友情。

 

2人の共通点といえば

同級生であること(学生時代は全く仲良くはなかったけれども)

人生にビジョンがなく、悲壮感が漂うところ

そしてタバコをよく吸うこと、ぐらいでしょうか。

 

あと、実写版では2人とも超イケメン

 

、、、というのは置いといて。

 

ひょんなことから一緒に生活をはじめるこの正反対な2人の男の友情

私は憧れのような感情を抱きました。

 

私と親友の妄想話

「友達と一緒に生活する」という物語を観ていて

私と親友が学生時代にした妄想話を思い出しました。

 

私にも学生時代、親友と呼べる友達がいました。

 

彼女とは、中学時代はいつも一緒に居ましたし

別々の高校に進学した後も

「心の中ではいつも繋がっている」と互いに感じられるような関係でした。

 

そんな彼女と

「大人になったら一緒に暮らそう」という妄想を膨らませたことがあります。

 

アパートの上下階、もしくは横並びの部屋に住もう。

もしくは、大きな家を買ってルームシェアをしよう。

 

私も彼女も好きな人と結婚し

同じタイミングで子どもを作ろう。

 

私と彼女と、お互いのパートナー達と

そして同い年の子どもたちと一緒に暮らそう。

 

同い年の子どもたちは同じ学校に通い

異性であれば結婚するかも!?

 

、、、、、なんて。

 

実際には

もちろんそんなことは起こりませんでしたが。

 

心の繋がりは強くても、友情は実生活に影響を及ぼさない

実際にそんなことになれば素晴らしいなぁと、当時は割と本気で思っていましたが

私たちの友情が、私たちの人生設計に影響を及ぼすことはありませんでした。

 

なぜ、私と彼女は一緒に生活することにならなかったのか。

 

それは

「友達は、友達以上にはなり得ない」という暗黙の了解のようなものが社会にあるからだと考えます。

 

同性の友達と一緒に人生を歩むことは可能なのだろうか

「人生を共にするパートナー」と言えば

普通は結婚相手を思い浮かべると思います。

 

友達と人生を共に歩むことに決めました!」とか

「おじいちゃん・おばあちゃんになっても友達とずっと一緒に住んでるよ!」

、、、という関係も、全くないわけではないのかもしれませんが

私は聞いたことがありません。

 

「恋愛」は社会で認められているのに「友情」が認められないのはなぜだろう 

恋愛感情から一緒に生活をはじめるのはそこまで難しいことではありません。

なぜなら、その先に「結婚」という社会の是認が待っているからです。

 

ただ

それが友情に起因するものとなると、どうでしょうか。

 

「好き」「一緒に居たい」という感情は、恋愛でも友情でも同じなはずなのに

 友情の先に「生活」や「人生設計」が見えてこないのは、なぜだろう。

 

では、人はなぜ結婚するのか

子孫を残す、という話は除いて。

 

「この人が好きだから」とか

「ずっと独り身だと寂しいから」とか

「社会で認められるため」とか。

 

結婚して1人の人と共に人生を歩もうと決意する理由は、人それぞれ違うと思います。

 

ちなみに、私が結婚した理由↓

 

いろいろな理由があるとは思いますが

もし「この人が好きだから」とか「寂しくて」関連の理由で結婚するのであれば 

それは別に結婚でなくてもいいのではないか?

 

相手の事を恋愛感情でなく、友達として「好きだなぁ」と思う場合

人生を一緒に構築していくことができるような制度があってもいいのではないか。

 

同性同士のパートナーシップは徐々に認められつつある

「まほろ駅前シリーズ」の中にも

女性同士のパートナーが子どもを育てる、という話があります。

 

同性同士の結婚や、同性のパートナーと子どもを持つことは、世間でも認知されてきていますよね。

 

かの有名なエルトン・ジョンにも、同性パートナーとの間に2人の子どもがいますし 

旦那のニュージーランド人の元カノにもお父さんはおらず、その代わりお母さんが2人いました。

 

友達と一緒に人生を構できるような制度があってもいいのでは

友達と人生を共にする

あるいは、友達と子どもを育てる(養子をもらう、もしくは体外受精でどちらかの子を授かり一緒に育てる)という話は

今まで聞いたことがありませんし、あるとしても全く一般的ではありませんよね。

 

でも、もし

同性婚や、同性のパートナーと子どもを持つことがもっと普通のことになれば

将来、心から通じ合う同性の友達と人生を共にしたリ、子どもを持つことが社会的にも許されるようになるのではないか、、、なんていうことを考えました。

 

まとめ

今回は

「まほろ駅前シリーズ」を観て、同性同士の強い友情っていいなぁ、、、という私なりの感想について書きました。

 

友達と一緒に人生を構築するというのは

現時点では、、、まぁ難しい事だと思います。

 

友情には、社会的に何の保証もありませんし

友情の間に子どもを持ち込むことも、前例のないことです。

 

友情恋愛と同じように社会で許されるようになるには、いろいろ問題もあるでしょう。

そもそも、友情が恋愛感情に勝るのか?と問われると疑問です。

 

それでも

一緒に人生を作っていきたいと思えるような友達との心の繋がり

性や性欲に支配されない友情で誰かと繋がれるとしたら

どんなに素敵だろうなぁと、「まほろ駅前シリーズ」を観て思いました。

 

余談ですが

すべての「まほろ駅前シリーズ」を観終わった後にGoogleで検索したら

私が購読しているネコ師匠のブログが出てきました。

gattolibero.hatenablog.com

そういえば、ネコ師匠のブログにも「大福さん」というソウルメイトが出てくるなぁ、、、

なんて思いつつ、過去記事を読んでいたんですが

大福さんって、女性だったんですね。

 

なぜか完全に男性だと思っていました、、、すみません!

 

おわり!

 

【文庫】まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん著)

 

【映画】まほろ駅前多田便利軒(2011年)

 

【テレビドラマ】まほろ駅前番外地(2013年)

 

【映画】まほろ駅前狂騒曲(2014年)