ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

ドイツで購入予定の家を初見学+一泊してきました

先日

ドイツの田舎に家を買うことになりそうだ

ということを記事にしたんですが↓

実は私は

まだ実際に家を見に行っていませんでした。

 

旦那が先に見学に行って

写真を撮って送ってくれたんですが

 

旦那の写真の腕が悪いのか

旦那のケータイのカメラがダメなのか

そもそも家自体の問題なのか。

 

旦那はとても気に入っていて

今後の予定や、やりたい事などをめちゃくちゃ話してくるんですが

正直、写真だけでは「家を買う」という実感も湧かず

旦那との温度差を感じていました。

 

というわけで先週末

私もやっと買う予定の家を見てきました。

 

そして見るだけでなく

売り主さんに了解を得て

実際に一泊してきました。

 

売り主さんと話をして

を見て

家の周囲を歩き回り

ご近所さんと話をして帰ってきたんですが

 

今回は

その時のファーストインプレッションを書いてみようと思います。

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売り主さん

今回家を売りに出している方は

60代と思われるおじさん。

 

売りに出しているアパートは

おじさんがまだ新婚の頃に、奥さんと2人で購入したものだそうです。

 

ちなみに

おじさん達が家を買った時は

今の値段の1.5倍ほどの値段で買ったんだとか。

 

その後

おじさんは同じ街に別の一軒家を購入。

 

今年の夏までは

奥さんが1人でいま売りに出している家に住んで

おじさんと子どもたちは一軒家の方に住んでいたらしいです。

 

住んでいた奥さんが亡くなった

今年の夏に奥さんが亡くなって

住む人が居なくなったため

今回、奥さんが住んでいたアパートを売りに出すことにしたそうです。

 

ちなみに奥さんは病死されたようなので

事故物件ではありません。

 

なぜ奥さんと別居していたのかはよく分かりませんが

仲が悪かったということではなさそうです。

 

売り主のおじさんは

今でも奥さんの死を乗り越えられないらしく

とても感情的に見えました。

 

「私たちも新婚(去年結婚)だから

この家を買った時のおじさんと奥さんの状況に似ていますね!」

と言ったら

 

売り主のおじさんは

少しだけ目に涙を浮かべていました。

 

家の外観

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屋根の下の3階が、今回購入を予定しているアパートですが

外観がびっくりする位かわいくない。

 

ただ、近い将来

外の壁を塗装する予定らしいです。

 

今は住民同士で何色にするかどうかの相談をしているそうですが

もうちょっと可愛げのある色になることを切に望みます。

 

家の中

リビング&ダイニング

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反対側から。

 

一面が

窓の外はアンドアンドです。

 

部屋の真ん中を横切る謎のこげ茶の木の仕切り

旦那のお気に入りだそうです。

 

ドイツの一般的な家に比べて天井が低いんですが

それは、このアパートが屋根下の物件だから。

 

天井や壁の形が

ところどころ屋根の形になっています。

 

「手を伸ばすと天井に届くよ~」

と事前に旦那から聞いていたので

 

((えっ、天井に手届くとか、、、ドワーフの家かな?))

 

というマイナスなイメージを持っていたんですが

 

実際見てみたら

そこまで窮屈には感じませんでした。

  

ダイニングキッチン

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ダイニングの部分

 

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キッチンの部分

 

ドイツ人はごはんはキッチンで食べることが多いんですが

写真のような間取りは

日本語だとダイニングキッチンになるんでしょうか。

 

リビングの方にも4人掛けのテーブルがあったので

この物件は2LDDKとかいうことになるんでしょうか。

 

よく分かりません。

 

風呂・トイレ

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トイレ

 

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風呂

 

ドイツには珍しく

風呂・トイレ別!

 

そして念願のバスタブ付き!

 

、、、なんですが。

 

お風呂の部屋の間取りが謎です。

 

ドアを開けたらすぐバスタブ。

 

つーかバスタブしかない。

 

バスタブしかない部屋を、私は初めて見ました。

 

その他

そのほかにも

ろうか

寝室

ゲストルーム?があるんですが

 

写真撮るの失敗しました。(ブレッブレ。)

 

今週末また行くので、リベンジしたいと思います。

 

庭など

庭は、建物に住んでいる3家族で共用です。

 

庭の写真はうっかり撮り忘れましたが

庭の端を流れている小川は撮りました。

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敷地内付き!

 

庭には

芝生の広いスペースがあり

コンポストがあり

花壇があり

BBQ用グリルがあり

みんなで座れるテーブルとイスが置いてありました。

 

あとは庭に

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物置小屋がありました。

 

各家庭に1部屋割り当てられるようです。

 

私たちは

自転車(3台)とカヤック(2台)を置く予定です。

 

特に

カヤックの置き場には今まで頭を悩ませていたので

物置があるのは非常に助かります。

(今までは水路の近くに放置カヤックしてました。)

 

ご近所さん

この建物は3階建てで

私たちが購入予定の物件は3階部分になるんですが

2階と1階にはそれぞれ別の家族が住んでいます。

 

2階の人:ウリーさん

元大工さんだそうですが

病気をきっかけに50代にして引退。

 

今は悠々自適な引退生活を送っています。

 

ティーンエイジャーの子どもが2人いるそうですが

奥さんとは訳あって離婚されたようです。

 

子どもたちにはまだ会っていないんですが

どうやらヤンチャらしい。

 

そんなウリー(お父さん)の外見は

髪型が完全にロック。

 

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引用:http://indianexpress.com/article/lifestyle/art-and-culture/obit-david-bowies-legacy-has-been-carved-into-our-collective-consciousness/

 

※写真はイメージです。

 

とても気さくな方で

特に旦那とはかなりウマが合うみたいで、安心しました。

 

1階の人:70代の老夫婦

そんなロックな2階の人ウリーとはあまりウマの合わないという1階の人は

70代の老夫婦です。

 

実際お会いした印象はそこまで悪くなかったんですが

ウリー曰く

どうやら結構口うるさいらしい。

 

ちょっとだけ不安ですが

長いものには巻かれていこうと思います。(?)

 

実際に一泊してみて、問題だと思われるところを発見

寝室とトイレのヒーターが作動しない

ドイツでの暖房方法は基本的にセントラルヒーティングです。

 

この物件では

ガスによって水を温め

その水をラジエーター(パネルヒーター)に通すことで部屋を暖めます。

 

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引用:セントラルヒーティング - Wikipedia

 ↑ラジエーターとは、こんなやつです。

 

右上のノブに0~5までの数字が付いていて

合わせる数字が大きくなるほど、出る熱の量が増えます。

 

他の部屋のラジエーターは大丈夫だったんですが

何故か寝室トイレのものだけは作動せず。

 

冬のドイツでヒーターが作動しないとか

どう考えても死活問題なので

現在、売り主さんに見てもらっています。

 

セントラルヒーティングのシステム自体は

去年新しくした新品だということで、問題はなさそうですが

ラジエーター見た目も結構古かったので

ちょっとだけ心配です。

 

建物自体の老朽化

今回買う予定の物件は

1955年に建てられた建物で

なんと築61年。

 

地震のない地域だし

ドイツでは古い建物もそう珍しくはないのですが

古い建物にはやはりメンテナンスが必要。

 

一晩かけてじっくり見てみた結果

床や壁紙はそこまで古くないものの

床の下タイル窓枠なんかに、歴史を感じる部分が、、、。

 

もちろん

新築ではないのでしょうがない所ではありますが

古い建物に対してどれほどのメンテナンスが必要なのかがよく分からないので

少しだけ心配です。

 

この物件のいいところ

物件を初めてみて思った

この物件のいいところ悪いところをまとめてみました。

 

家具全部付き

住人(売り主の奥さん)が亡くなられたということで

持っていきたいものは全部持って行っていいということでした。

(ただ、ダイニングテーブルのセットと

棚×2の計3つは引き取るそうなので、それ以外のもの)

 

冷蔵庫も、洗濯機も、食洗器も

テレビもベッドもソファーも

その他細々としたキッチン用品やリネン類なども。

 

この家を買うと

家の中にあるもの一切合切が全部付いてくるというのは

かなりお得!!

 

ちなみに

元住人である亡くなった奥さんは、売り主のおじさん曰く

「デコレーションマニア」だったそうで

家の中には数えきれないほどのデコレーションが施されています。

 (その他、地下にある収納スペースにも段ボールいっぱいのデコ用品が。)

 

どちらかといえば断捨離系男子(40歳)の旦那からすると

家中にあふれるデコレーショングッズは

完全に「いらない」そうですが

売り主のおじさんには、まだ何となく言えずにいます、、、(汗)

 

自然が多い

この物件のある通りの先は行き止まりで

そこからがスタートします。

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川沿いをずっと歩いていける道があったり

 

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今の時期はキノコ狩りも捗りそうです。 

※写真のキノコは

旦那曰く食べられるそうですが

100%確実なわけじゃないので

あまり参考にしないでください。。。

 

こちらは

家からに出るまでの道です。

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少し暗いですが。

 

森の中を抜けていきます。

 

(ちなみに、夜は真っ暗。

マイ懐中電灯を買おうと思います。)

 

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道の途中にもあります。

(写真じゃよく分かりませんが、まぎれもなくでした。)

 

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街に行くのに通る橋の上から。

 

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 ↑幽霊ではなく、私の手袋の繊維です。

 

近くにある湖。

夏は泳げるそうです。

 

十分に寒ければ

冬はアイススケートも出来るんだとか。

 

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近所の人は

ヤギなんだかブタなんだかよく分からない動物を

庭で放し飼いにしていました。

 

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多分ヤギだと思うんですが

ヤギってこんなにずんぐりむっくりだっけ、、、?

 

というわけで

自然が多いというのがメリットだと思ったんですが

 

自然が近いというのは

夏場はもしかしたらデメリットになるのかな、、、?

www.nimonoism.com

虫系の田舎あるあるに、今から戦慄。

 

静か

家のある通りの先が行き止まりなので

この通りに住む人ぐらいしか往来がありません。

 

というわけで、めちゃくちゃ静か。

 

聞こえるのは

裏庭を流れる川のせせらぎぐらいです。

 

購入予定の家で一泊した時も

夜はぐっすり眠れました。

 

ただ、ご近所さん曰く

救急車が来てうるさい時もちらほらあるそうです。

年寄りが多いかららしいです。高齢化社会、、、。

 

街から意外と近い

どんな田舎かとビクビクしていましたが

スーパー(田舎なので超デカい)まで徒歩10分くらいでした。

 

小さいですが、一応他の街に出るためのもあります。

 

「そろそろペーパードライバーも卒業かぁ、、、。」

と、覚悟していたんですが

まだしばらくはペーパードライバーでも生きて行けそうです。

 

悪い所

とにかく田舎

「あんまり田舎じゃなくて良かった!」

みたいに書きましたが

 

実際、超田舎でした。

 

街のさびれっぷり

一応、中心街的なものはあるにせよ

さびれてる感がハンパなかったです。

 

ドイツ版シャッター街かな??

 

高齢化

とにかく

すれ違う人ほぼご老人。

 

学校などもあるので

若い人もいないことはないんでしょうが、、、。

 

歩き疲れて

川沿いのベンチで一休みしていたら

自分まで年金生活者になったような錯覚にとらわれました。

 

人種差別的なものは大丈夫なのか、少しだけ心配

道行く人々に、めっちゃ見られました。

 

この感覚は海外にいるとよくある

割と慣れてきたとは思っていたんですが

小さい街だとやはり外国人はめずらしいのかな?

という印象でした。

 

街を歩いた感じだと

外国人が居ないわけではありませんでしたが

そのほとんどがイスラム系

もしかしたら難民の方々の可能性が高いです。

 

難民問題

去年ドイツでも大きな問題となりましたが

突然、肌の色も言葉も信仰も違う人々が隣に住み始める恐怖

小さな街に住む高齢者の方が強く感じやすいと思います。

 

外国人に対して偏見があるわけではなく

ただNeugierig(好奇心がある、知りたがっている)だけだと

ご近所さんのウリーは言っていました。

 

私もそうだと信じてはいますが

こればっかりは実際住んでみないと分かりませんね。

 

大きい街なら、外国人はたくさんいるので慣れている人も多いですが

小さい街だと、異質なものに慣れていない人もいると思うので。

 

まとめ

なんだかんだ書きましたが

結局この家を買うことになりそうです。

 

理想の家、見つけた!!

という、夢のような現実では残念ながらありませんが

 

それでも

来年からの新生活にはこれ以上ない物件だと

私も旦那も思っています。

 

なんせ、安いから。

 

家や環境も大事ですが

結局安いということが一番の決め手だったかな、とは思います。

 

((5000字も書いたのに、元も子もねぇ~、、、。))

 

おわり!