ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

バスカーでヒッピーな旦那のライフスタイルについて行けるのか!?めんどくさがり屋インドア女子の奮闘記

【ドイツで仕事!】ドイツの日本食レストランでウェイトレスとして働いています。【その3】海外の日本食レストランで働くということ

ドイツの日本食レストランで働き始めて約4年。

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今回は経験を元に

「海外の日本食レストランで働く」ということについて

メリット・デメリットも交えて書いていきます。

 

前回までの記事はこちらから

【その1】主に前職のグチ↓

【その2】求人、転職情報など↓

 

 

現在働いている日本食レストランについて

いま働いているレストランに移ってから

かれこれ4年ほどになります。

 

どんなレストラン?

街の中心街にあります。

 

雰囲気的には

昼は大衆食堂

夜は居酒屋な感じ。

 

ただし値段は日本に比べるとバカ高いです。

海外の日本食の値段の攻め具合ほんとすごい。

 

新しいビジネスを探している方なんか

海外で日本食レストラン開業するの、すごくいいと思います。

 

もう最近なんか

アフガニスタン人とかパキスタン人がやってる寿司屋なんかが普通にたくさんあります。

 

アジア人ならね、まだちょっと分かるんですが

もろ中東の方が寿司とか握っちゃってると

本場寿司の国の人からするとね?

ちょっとだけ複雑な気分です。

 

箱入り娘が石油王と結婚した時ってこんな気持ちなのかな、とか。知りませんけど。

 

アフガニスタン人経営の日本食レストランinドイツ。

国名入り乱れてもうグローバリゼーション感がすごい。

 

話を戻すと

私の働いてるレストランは

個人経営のお店であまり規模は大きくないレストランなのですが

 

すごく忙しい。

 

もう大混雑。

 

ディズニーランドかな?って位混みます。

 

混みすぎて

予約してないお客さんとか追い返すこともしょっちゅう。 

 

まあ、暇すぎて

「ああ、さっき時計見てからまだ5分しかたってないよ、、、」

ってゆう所よりはいいと思います。

 

ストレスたまるけどね!

 

勤務時間

私の働いているレストランは日曜日と月曜日が定休日なので

そこは強制的に休みです。

 

火~土の5日間シフト制で週30時間働いています。

 

ええ、これでも一応正社員なんですよ!

 

正社員とは何なのか、とか

こうなってくるともうよく分かりません。

 

海外のレストランではよくあることですが

昼の営業と夜の営業の間はお店を閉めます。

 

昼の営業が12~14時半で

夜の営業が18時半~23時。

 

昼の営業が終わってからまかないを食べるので

実質店を出るのが午後3時。

 

昼か夜どちらかしかシフトが入ってなければいいんですが

昼も夜もシフトが入ってるときはまた夜店に戻ってこなきゃいけません。

 

1日の間に訪れる突然のフリーダム。

 

どうしよう。

ってなります。

 

午後3時に放たれてね、

「はいじゃああと3時間後に戻ってきてね!」

って。

 

3時間街中で時間つぶすのもいいけど

毎日街ブラとかさすがに飽きます。

 

ってことで

幸い家が近い私は(自転車で片道15分)

毎回昼寝しに家に帰ってます。

 

こんな北国にね、シエスタとかないのに。

仕事の合間に昼寝しに帰宅。

気分だけは南国です。外超寒いけど。

 

海外の日本食レストランで働くという事

というわけで

4年働いてみて

海外であえて日本食レストランで働くという事のメリットデメリットを書いてみたいと思います。

メリット

①ビザがおりやすい

これはもう断然おりやすいです。

 

経済的にうまくいってると言われているドイツですが

失業率の問題なんかもあります。

 

わざわざビザを出してまで外国人に来ていただく位なら

ドイツ人に仕事をさせたい訳です。

 

でもドイツ人に出来ない仕事は

ビザを出して外国人に来てもらうしかないですよね?

 

あとドイツ人がやりたくない仕事とか。

人手不足の業界とか。

看護師保育士が不足してるのも日本と一緒です。

 

まあ日本食レストランのウェイトレスなんて

ドイツ人にももちろんできるんですが。

 

考えてみてください。

 

寿司屋に行って中東系の方が働いてたら

「ちょ、ちがくね?」っなりますよね。

 

逆に

ケバブ屋日本人が働いてても

ちょっと違和感。

 

ドイツ人日本食レストランでは

 

そういう事、求めてたりします。

 

私が働いてるレストランには座敷があるんですが

私が就労ビザを取った時は

畳の部屋用ウェイトレスとしてビザには記載されました。

 

ドイツでTatami Masterの名を欲しいままにしてました。

 

もちろん座敷以外でも働いてるんですが。

Tatamiと言ったら日本人だよね!ってことで。

 

ドイツで就労できるビザについてはこちらにまとめました。↓

 

②チップ

ドイツにもチップの制度があります。

これは働く側にしたら非常に大きい!

 

ウェイトレスとしての給料自体はそこまで多くありませんが

チップが弾んだ月などは

給料が1,5倍になることも。

 

給料にダイレクトに反映するので

モチベーションも上がります。

 

しかもチップのいいところは

非課税なところ。

 

税金が高いことでおなじみ(?)のドイツですが

チップとしてもらったお金には所得税がかかりません。

 

なので

海外でいいサービスを受けたら

チップはどんどん渡していきましょう(お願いします!)

 

もちろんサービスの良さで決めてください。

相場は大体食べた金額+10%です

 

10ユーロ分食べたらチップ込みで11ユーロですね。

 

もしくは

端数をチップとして含めるとスマートに支払えます。

 

たとえば18ユーロ分食べたら、スッと20ユーロ札で払って

「釣りはいらねぇぜ!」ってゆう目線をウェイトレスに送ってください。

 

ホレます。

 

③休みが長い

日本食レストランといっても

ドイツの法律に従って営業しています。

 

ドイツ人ってほんと休暇大好き。

 

ってゆうか好きすぎ。

 

普段から

あいさつの2言目は天気の話休暇の話かってぐらい休暇は重要です。

  

彼らは皆「休暇を取らねば死んでしまう病」にかかってます。

もう全然、冗談とかでなく。

 

 

そんなドイツの人たちにならって

ドイツの日本食レストランも休暇が長いです。

 

私の働いているレストランは

普通のドイツ企業に比べたら少ない方ですが

夏と冬にそれぞれ2週間半の休みがあります。

 

しかも有給!

 

ちなみに

ドイツの中でも特に休暇が長いのが

学校の先生。

 

日本の先生は

生徒たちが夏休みだろうが冬休みだろうが仕事をしに学校に来ていますが

ドイツの学校の先生は普通に生徒たちと同じ期間休みます。

 

もーね、また休暇!?みたいな。

 

休暇に次ぐ休暇。

 

本業は休暇なんじゃないかと思うぐらい休んでます。

 

生まれ変わったら

ドイツで学校の先生になりたい。

 

④語学力があまりなくても大丈夫

日本食レストランで働くことのメリットとして

「言葉が完璧にしゃべれなくても大丈夫」

というのもあります。

 

そりゃ多少コミュニケーションはとれないと話になりませんが

 

お客さんも

日本食レストラン日本食食べに来てそこで働いてる日本人

完璧なドイツ語など求めません。

 

逆に少しぐらい間違えても

日本食レストランでのちょっとしたエンターテイメントぐらいに思ってくれます。

 

 

私がドイツに引っ越してきたときは

ドイツ語の「ABC」さえ分かりませんでした。

 

ドイツ語では「エー・ビー・シー」じゃなくてね、

「アー・ベー・ツェー」って読むんですよ。

 

知らなかった~!

 

で、ドイツに引っ越してきてから

3か月ドイツ語の学校に行って

約5か月後には今のレストランで働き始めたんですが

 

もーね、しゃべれないですよ。

さすがに3か月勉強しただけではドイツ語喋れない。

 

というわけで

もう英語も混ぜつつ話してました。

 

英語ドイツ語ルー大柴みたくなってました。

 

 

なんならちょっと日本語も混じってた。

 

お客さんもね、もうちょっとポカーンな感じで。

 

でも大丈夫!

女は愛嬌!!

 

しばらく働いていれば会話力もアップして

レストランで話す言葉ぐらいは分かるようになるので

あまり心配しなくても大丈夫です。

 

でももちろん

最初から話せるならそれに越したことはないです、、、

 

⑤日本食が食べられる

これはもう

日本食レストランで働いてるんだから!

 

まかないももちろん日本食です!

 

日本人たるもの

海外にいると恋しくなるのは、日本食。

 

家で日本食を作るとなるとめんどくさいし

材料がなかなか揃わないし、そして値段も高い。

 

海外に居ながら

毎日日本食が食べれるなんて夢のようです。

 

しかも

まかないと言えど

ちゃんと料理人が作ってくれた日本食!

 

これは日本食レストランで働くことの特権だと思います。

 

⑥自分の文化に自信を持てる

日本食が好きなお客さんは

日本の国自体が好きなことが多いです。

 

それゆえ

日本語日本食についてのみならず

日本の文化についてや

日本でのオススメ観光スポットなんかも聞かれることが多い。

 

自分の国を好いてくれる人を接客するのは

非常に誇らしいです。

 

デメリット

メリットも多い仕事ですが

デメリットもあります。

①ドイツ語がなかなか上達しない

これはまぁ、上の④と重なる部分ですが

 

同僚に日本人が多いので

やっぱり日本語で話しちゃいます。

 

せっかくドイツにいるのに。

 

接客はドイツ語なのである程度は上達しますが

レストランで話される言葉なんてごくわずか。

 

「いらっしゃいませ~」

「何名様ですか~」

「お飲み物はお決まりですか~」

「ご注文お伺いします~」

「こちら○○でございます~」

「空いているお皿お下げいたします~」

「お会計は○○です~」

「ありがとうございました~」

 

もう、ほんとこの位。

 

ここまでのドイツ語なら上手くなりますが

あとは自分で勉強するしかありません。

 

ちなみに

ドイツに住んでる日本人同士で話をすると

日本語がうまく話せなくなります。

 

日本語話してるのに

ちょくちょくドイツ語が乱入してきて。

 

ルー大柴、大繁殖

 

その感じで久しぶりに日本に帰省すると

「かぶれてる」

と思われるので、ものすごく注意が必要です。

 

②ドイツ人との出会いが少ない

上と似てますが。

お客さんにはドイツ人が多いですが

普通にお客さんはお客さん。

 

同僚にドイツ人が少ないので

社会人の出会いには重要な

同僚→友達のパターンがなくなります。

 

③今後への不安

これ。これが一番大きい。

 

海外で働いてると言っても所詮ウェイトレス

 

何かスキルが手に入るわけでもなく

年を取ってもできる仕事でもない。

昇給などもないので給料が増えるわけでもない。

 

不安を言い出したらキリがない。

 

今後への不安はもっと書けそうなので

次回に回します。

  

まあいわゆるグチなんですが。

 

長いのに読んでくださってありがとうございました!

 

おわり!

 

次の記事はこちらから:

【その4】今後への不安↓